「昇格して一緒に喜び合いたい」福島ユナイテッドのJ2昇格POへ寺田周平監督らが意欲「最後までゴールへ向かう姿を」

2024.11.29 19:05 Fri
寺田周平監督「選手たちに『昇格POを戦うなら、そこへ向かう勢いも大事だよ』と」
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寺田周平監督「選手たちに『昇格POを戦うなら、そこへ向かう勢いも大事だよ』と」
福島ユナイテッドFC寺田周平監督とFW塩浜遼が、12月1日(日)に行われるJ2昇格プレーオフ準決勝・松本山雅FC戦(A)へ意気込んだ。

J3リーグ創設時の2014年から今季で11年目、元日本代表DFを新監督に迎え、昨季15位からの「5位」でJ2昇格プレーオフを掴んだ福島。1stRoundは松本とのアウェイゲームだ。

寺田監督は「シーズンを通して選手たちの成長を感じてきました。最終盤はとくにそうでしたし、プラス2試合戦えるチャンスが得られたことを嬉しく思います。サポーターの方々も盛り上がってくださっていますし、なんとか昇格して一緒に喜び合いたいですね」と抱負。
「(リーグ戦)ラスト10試合に差し掛かった頃からですかね。選手たちに『昇格POを戦うなら、そこへ向かう勢いも大事だよ』と。結果的に3連勝でここへ来れたのは良い形ですね。松本さんは5連勝なので、そこは流石だなと(笑)」

「ともあれ、3連勝でPOへ突入できるのは良いこと。シーズンを通して勝っても負けても課題修正を繰り返してきましたし、ここ1カ月は積み上げを実感してきました。理想的な形でPOを迎えることができましたね」
また、塩浜は松本の戦いぶりに言及。

「個々のレベルが高く、チームとしてのまとまりもあると思います。僕たちとしては、連携して戦わなくてはならない相手。(松本FW)菊井悠介選手が攻撃の中心で、彼がボールを持つとスイッチが入って、周囲のアタッカー陣が動き出すというか。ここをどれだけ抑えられるかが大事になってくると思います」

松本戦は勝利マストの90分間。それも、たいへん多くの松本ファンが駆けつけることが想像に難くないサンプロアルウィンで。福島としては、覚悟なしには戦えぬ一戦となる。

それでも現役時代に数多の舞台を経験、福島ユナイテッドを押し上げた寺田監督はこう話す。

「ホームで戦えないのは残念ですが、多くの福島サポーターも松本のほうへ駆けつけてくれると聞いています。独特な雰囲気になると思いますが、それも楽しみたいですね。昇格が懸かった緊張感のある試合でも、積み上げてきた福島のサッカーを楽しんでもらいたいです」

「あとはやっぱり“戦う姿”。選手にはいつも言っています。90分プラスアルファ、最後までゴールへ向かう姿を、ファン・サポーターの方々に観ていただいく。我々は福島県に活力・パワーをもたらすためにやっているのでね。良い舞台で良いサッカーをしたいですね」

塩浜もアルウィンでの松本撃破へ意欲。

「たくさんの観客…独特の雰囲気になると思いますが、何より最高の舞台なので、それを楽しみたい。僕たちにも福島から足を運んでくださる方、DAZNから応援してくださる方がいるので、その方たちのために、今年積み上げてきた攻撃的サッカーを見せれたらと思います」

「厳しいゲームにはなると思いますので、相手より走る、闘うを90分プラスアルファ続け、一瞬のスキもない試合にしたいと思います」

◆J2昇格プレーオフ準決勝
2024年12月1日(日) 14:00KO
松本山雅FC vs 福島ユナイテッドFC
サンプロアルウィン

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【明治安田J3第12節まとめ】首位・栃木Cは八戸とゴールレスドロー、2位FC大阪は首位と勝ち点で並ぶ白星

明治安田J3リーグ第12節の10試合が6日、7日にかけて各地で行われた。 <h3>【八戸vs栃木C】上位対決は痛み分け</h3> 首位の栃木シティ(勝ち点24)と3位のヴァンラーレ八戸(勝ち点20)の上位対決。試合は立ち上がりから攻め合う形となり2分に八戸は澤上竜二がクロスを頭で合わせるが、GK相澤ピーターコアミが好セーブ。栃木Cは4分に相澤ピーターコアミのロングフィードに抜け出したピーター・ウタカがGK大西勝俉をかわしてシュートを放つが、ポストに嫌われる。 ここまで9試合無敗を続けている栃木Cがペースを握っていく中で、4試合連続ゴール中の田中パウロ淳一に5試合連続ゴールの期待もかかったが、0-0のゴールレスドローに終わった。 <h3>【奈良vs宮崎】宮崎がしっかりと勝ち切り3位浮上</h3> 5位の奈良クラブ(勝ち点19)と4位のテゲバジャーロ宮崎(勝ち点19)の勝ち点で並ぶ戦い。中2日での戦いとなった両者だが、アウェイの宮崎が押し込んでいく展開となる。 3分にはパスに抜け出た吉澤柊がシュートも、ミートせずに枠外に。5分にはボックス内で阿野真拓がシュートも、GKマルク・ヴィトがセーブする。 24分には左サイドのスペースに抜け出た下川陽太が前に出てきたGKの頭上を越えるループシュートを沈めるもこれはオフサイド。ゴールレスで試合を折り返すと、防戦だった奈良は58分にビッグチャンス。ボックス手前で川谷凪がボールを奪うと、ボックス右からグラウンダーのクロス。これを田村 亮介がダイレクトで合わせるがGKイ・チュンウォンがセーブ。こぼれ球を田村 翔太がシュートするとブロックされるも、岡田 優希が再びシュートを狙うが右ポストに嫌われる。 ゴールレスのまま迎えた中、88分に試合が動く。相手の横パスをインターセプトした井上怜がそのまま持ち出してGKとの一対一を決めて宮崎が先制。0-1で勝利した宮崎が3位に浮上した。 <h3>【FC大阪vs松本】エースのゴールでFC大阪が首位に勝ち点で並ぶ</h3> 2位のFC大阪(勝ち点22)と10位の松本山雅FC(勝ち点15)の試合。勝てば首位の栃木Cに勝ち点で並ぶFC大阪は序盤からペースを握っていく展開となる。 しかし、互いになかなかゴールが奪えない展開に。それでも松本は38分にチャンス。小川大貴がボックス手前から左足シュートも枠の右に外れる。すると40分にFC大阪が先制。センターサークル内で佐藤諒が左サイドからのパスをダイレクトで前線へ送ると、抜け出した島田拓海が落ち着いて流し込みゴール。島田は3試合連続ゴールとなった。 FC大阪はさらに42分にもビッグチャンス。左からのクロスをファーサイドで増田隼司がヘッド。これはGK大内一生がセーブすると、こぼれ球を佐藤がシュートも、GK大内が体を張って止める。 後半は互いにゴールを目指すも、やはりゴールが遠い展開に。結局前半のゴールが決め手となり、1-0でFC大阪が勝利し、首位の栃木Cと勝ち点で並ぶこととなった。 その他、FC琉球に勝利した鹿児島ユナイテッドFCが5位、ツエーゲン金沢に勝利したギラヴァンツ北九州が6位に浮上し、昇格プレーオフ圏内に入った。 <h3>◆明治安田J3リーグ第12節</h3> ▽5/6(火) 福島ユナイテッドFC 2-4 ザスパ群馬 【福島】 中村翼(後10) 清水一雅(後51) 【群馬】 青木翔大(前39) 小西宏登(前43) 高橋勇利也(後14) 米原秀亮(後27) ヴァンラーレ八戸 0-0 栃木シティ 栃木SC 1-0 AC長野パルセイロ 【栃木SC】 矢野貴章(後46) SC相模原 1-0 ガイナーレ鳥取 【相模原】 加藤大育(後43) ツエーゲン金沢 0-1 ギラヴァンツ北九州 【北九州】 河辺駿太郎(前24) 奈良クラブ 0-1 テゲバジャーロ宮崎 【宮崎】 井上怜(後43) 高知ユナイテッドSC 0-2 カマタマーレ讃岐 【讃岐】 附木雄也(後34) 大野耀平(後40) FC琉球 1-2 鹿児島ユナイテッドFC 【琉球】 高木大輔(前29) 【鹿児島】 近藤慶一(前11) 岡崎慎(後47) FC岐阜 3-2 アスルクラロ沼津 【岐阜】 ドゥドゥ(前3) 横山智也(前7) 西谷亮(前11) 【沼津】 鈴木拳士郎(前38) 菅井拓也(後24) ▽5/7(水) FC大阪 1-0 松本山雅FC 【FC大阪】 島田拓海(前40) 2025.05.07 21:02 Wed

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