クロアチアに先勝許したフランス、デシャン監督は「前半は実力以下の出来」と不満
2025.03.21 13:00 Fri
フランス代表を率いるディディエ・デシャン監督が20日にアウェイで行われ、0-2で敗れたUEFAネーションズリーグ(UNL)準々決勝1stレグのクロアチア代表戦を振り返った。
ベスト4進出を懸けたクロアチアとの初戦。5分にPKを献上したフランスはGKマイク・メニャンが好守で阻止するも、26分に失点。追加タイムにも失点し、2点ビハインドで前半を終えた。
後半、反撃に転じたフランスだったがゴールを奪えず0-2で敗戦となった。
デシャン監督は前半の不出来に不満を漏らした。
「ボールロストや技術的なミスがあり、相手にチャンスを与えてしまった。メニャンがPKを止めてくれたが、その後も状況は変わらずボールを失っていた。前半は実力以下の出来だった。後半はやるべきことをやったが、効率が悪かった」
「1stレグでは負けたが、ホームでの2ndレグでは必ず勝つつもりだ。状況を好転させるために全力を尽くす。前半、与えたチャンスを全て我々は奪われた。技術的な面での無駄が多過ぎた」
また昨年9月以来となる代表復帰となった、レアル・マドリーで絶好調のFWキリアン・ムバッペについては以下のように述べた。
「非常にコンディションが良いと思った。低いブロックに対してよく対応していたと思う。もっと良くできたとも思うが、努力してくれた」
ベスト4進出を懸けたクロアチアとの初戦。5分にPKを献上したフランスはGKマイク・メニャンが好守で阻止するも、26分に失点。追加タイムにも失点し、2点ビハインドで前半を終えた。
後半、反撃に転じたフランスだったがゴールを奪えず0-2で敗戦となった。
「ボールロストや技術的なミスがあり、相手にチャンスを与えてしまった。メニャンがPKを止めてくれたが、その後も状況は変わらずボールを失っていた。前半は実力以下の出来だった。後半はやるべきことをやったが、効率が悪かった」
一方で3日後の2ndレグに向けては巻き返しを誓った。
「1stレグでは負けたが、ホームでの2ndレグでは必ず勝つつもりだ。状況を好転させるために全力を尽くす。前半、与えたチャンスを全て我々は奪われた。技術的な面での無駄が多過ぎた」
また昨年9月以来となる代表復帰となった、レアル・マドリーで絶好調のFWキリアン・ムバッペについては以下のように述べた。
「非常にコンディションが良いと思った。低いブロックに対してよく対応していたと思う。もっと良くできたとも思うが、努力してくれた」
ディディエ・デシャンの関連記事
フランス代表の関連記事
UEFAネーションズリーグの関連記事
記事をさがす
|
ディディエ・デシャンの人気記事ランキング
1
ムバッペやチュアメニ、パヴァールが復帰!クロアチアとの準々決勝に臨むフランス代表が発表【UNL】
フランスサッカー連盟(FFF)は13日、UEFAネーションズリーグ(UNL)2024-25に臨むフランス代表メンバー24名を発表した。 ディディエ・デシャン監督が率いるフランス。UNLはリーグA・グループ2を首位で終えて準々決勝に進出している。 今回のメンバーには、DFバンジャマン・パヴァール(インテル)やMFオーレリアン・チュアメニ(レアル・マドリー)、FWキリアン・ムバッペ(レアル・マドリー)が復帰している。 その他、DFウィリアム・サリバ(アーセナル)、MFマテオ・ゲンドゥージ(ラツィオ)、FWマイケル・オリーズ(バイエルン)、FWウスマーヌ・デンベレ(パリ・サンジェルマン)などを招集した。 フランスはクロアチア代表との連戦に。20日にアウェイで、23日にホームで対戦する。今回発表されたフランス代表メンバーは以下の通り。 <h3>◆フランス代表メンバー24名</h3> GK リュカ・シュヴァリエ(リール) マイク・メニャン(ミラン/イタリア) ブライス・サンバ(RCランス) DF ジョナタン・クラウス(ニース) リュカ・ディーニュ(アストン・ビラ/イングランド) テオ・エルナンデス(ミラン/イタリア) イブラヒマ・コナテ(リバプール/イングランド) ジュール・クンデ(バルセロナ/スペイン) バンジャマン・パヴァール(インテル/イタリア) ウィリアム・サリバ(アーセナル/イングランド) ダヨ・ウパメカノ(バイエルン/ドイツ) MF エドゥアルド・カマヴィンガ(レアル・マドリー) マテオ・ゲンドゥージ(ラツィオ/イタリア) マヌ・コネ(ローマ/イタリア) アドリアン・ラビオ(マルセイユ) オーレリアン・チュアメニ(レアル・マドリー/スペイン) ウォーレン・ザイール=エメリ(パリ・サンジェルマン) FW ブラッドリー・バルコラ(パリ・サンジェルマン) ウスマーヌ・デンベレ(パリ・サンジェルマン) デジレ・ドゥエ(パリ・サンジェルマン) ランダル・コロ・ムアニ(ユベントス/イタリア) キリアン・ムバッペ(レアル・マドリー/スペイン) マイケル・オリーズ(バイエルン/ドイツ) マルクス・テュラム(インテル/イタリア) 2025.03.13 22:25 Thu2
相手が恐れる右手…ストライカーの完成形と呼ばれた男、アラン・シアラー
サッカーの試合で最もボルテージが上がる瞬間と言っても良いのがゴールシーン。どのカテゴリーの試合でも、間違いなく観る者、そしてプレーする選手のテンションを上げる場面だ。 そのゴールシーンでは、各選手が特徴的なゴールパフォーマンスを見せ、ゴールを多く決める選手ほど、その代名詞とも言えるパフォーマンスを持っている。 現代サッカー界で最も広く知られているのは、マンチェスター・ユナイテッドのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが見せるポーズだろうか。ゴールを決めた勢いのまま走り出すと、コーナーフラッグでジャンプし反転。「Siiiii!(イエース!)」と絶叫し、両手を広げながら着地する仁王立ちパフォーマンスは知られたものだろう。観客もパフォーマンスに合わせて「Siiiii!」というものだ。 その他にもゴールパフォーマンスを見せる選手は多く、バク宙をする選手や勢いをつけてヒザで滑るもの、ハートを手で作ったり、古くは指輪にキスをするなど様々。世のサッカー少年は、好きな選手のパフォーマンスを真似するのに必死なはずだ。 そのゴールパフォーマンスだが、右手を高く掲げるゴールパフォーマンスを見たことはあるだろうか。シンプルなパフォーマンスだが、対戦相手にとっては悪夢とも言えるこのポーズは、かつてイングランド代表のエースであったアラン・シアラーのものだ。 <span class="paragraph-title">◆商標登録されるパフォーマンス</span> 特段目立つパフォーマンスでもなく、むしろ地味でシンプルなものだが、ことシアラーの右手を掲げるパフォーマンスは誇り高きパフォーマンスとして愛されている。 このパフォーマンスは商標登録されるほど。もちろん、パフォーマンスをすることが他の選手に禁じられているわけではなく、シアラーが右手を高く掲げるこのパフォーマンスの写真等を使用した商品は、10%がチャリティに寄付されるというものだ。 それだけこのパフォーマンスの価値が高いということを示しており、イングランドにとって重要なパフォーマンスであることが知れるところ。プレミアリーグにおける最多得点記録保持者ということでも、どれほど多くの回数右手が掲げられたかがわかるだろう。 ニューカッスル出身のシアラーは、サウサンプトンの下部組織で育ち、1988年にアーセナル戦でプロデビューを果たす。 そのデビュー戦では、まさかのハットトリック達成。2点ビハインドから3点を奪い、チームに勝利をもたらせたことで一気に注目を集めることに。シアラーが17歳で成し遂げたことだった。 当時はプレミアリーグ発足前、ファーストディビジョンとして行われたリーグだが、1992-93シーズンに開幕したプレミアリーグで、一気にシアラーの得点力が花開くことに。スコアラーとしての地位を確立していくこととなる。 <span class="paragraph-title">◆大舞台で輝くストライカー</span> そのシアラーがイングランド代表としてデビューを果たしたのは1992年2月。フランス代表とのフレンドリーマッチだった。 フランスはエリック・カントナやジャン=ピエール・パパン、ディディエ・デシャンなど、往年のスター選手が出場していた中、シアラーは2トップで先発出場。43分に先制ゴールを記録し、こちらもデビュー戦ゴール。プロデビューに続いて、デビュー戦でいきなりゴールを決めるという勝負強さを見せる。 当時のエースは、後に名古屋グランパスに加入し、Jリーグでもプレーするギャリー・リネカー氏が務めていたが、新たなエース誕生という期待がシアラー氏にかけられていく。しかし、所属クラブとは裏腹に、イングランド代表ではシアラー氏は思うようにゴールを決められない。 シアラー氏がイングランド代表として最も輝いたのは、1996年に行われたユーロ。初戦のスイス代表戦でゴールを決めると、スコットランド代表戦で1ゴール、オランダ代表戦で2ゴールと3試合連続ゴールを記録。準決勝のドイツ代表戦でも1ゴールを決め、大会通算5ゴールで得点王に。チームはベスト4で終わったが、初めてイングランド代表でもその得点力を披露することとなった。 なお、ユーロ初戦でゴールを決めるまで、20試合ゴールを決めていないことも大きな話題となったが、大舞台での活躍で信頼を取り戻す。 その後も、日本代表が初めて出場した1998年のフランス・ワールドカップ(W杯)に向けた欧州予選ではゴールを量産。無事に出場権を獲得すると、本大会でも2ゴールを記録した。 シアラーは2000年のユーロにも出場し、2ゴールを記録。ユーロ予選も含めてゴールを決めた一方で、フレンドリーマッチではほとんどゴールを決めないという不思議な現象もあり、代表通算63試合で30ゴールという成績に。歴代8位という意外な数字で終わっているが、決めなければいけない試合でのゴールをしっかり決める勝負強さを発揮した。 <span class="paragraph-title">◆ストライカーの完成形</span> イングランド代表としては大きな輝きを放てなかったシアラーだが、クラブレベルでの活躍は素晴しいものだった。 プレミアリーグが発足した1992-93シーズンにブラックバーンへと移籍したシアラーは、21試合で16ゴール4アシストを記録。ケガなどもあり満足いく数字を残せなかったが、1993-94シーズンは40試合で31ゴール4アシストと得点を倍増させる。 さらに1994-95シーズンは42試合で34ゴール13アシストとアシスト数も増加。元イングランド代表FWクリス・サットンとのSASコンビでプレミアリーグ得点王に輝くと、チームを優勝に導くことに。ビッグ6と呼ばれるクラブ以外では、“奇跡の優勝”と言われた2015-16シーズンのレスター・シティと共にチャンピオンとして名を残している状況だ。 なお1995-96シーズンは35試合で31ゴール、ニューカッスルへと移籍した1996-97シーズンは31試合で25ゴールを記録し3年連続得点王に輝いていた。 当然その得点力にはビッグクラブが目をつけており、マンチェスター・ユナイテッドやバルセロナなどが獲得に動いたが、自身が愛する地元のクラブであるニューカッスルから離れることはなく、キャリアの終了までプレーした。 シアラーの特徴は、183cmと際立って大柄ではないものの、空中戦にめっぽう強く、ヘディングの技術は卓越したものがあり、多くのゴールにつなげた。 さらにシュートレンジも広く、様々なゴールパターンを持っていることからも、完成されたストライカーの1人として認識され、キャリアの晩年になってもゴールを決め続け、積み上げたプレミアリーグでのゴールは「260」。2位のウェイン・ルーニーが「208」と遠く及んでない。 そのシアラーの記録を抜く可能性を持っているのが、現在のイングランド代表のエースであるトッテナムのハリー・ケインと言われている。現時点で「167」ゴールを記録しており、記録までおよそ100ゴール。28歳のケインがプレミアリーグでプレーを続ければ間違いなく達成されるだろうが、イングランド人FWにとっての目指すべき姿として、今なお愛され続けている。 <div id="cws_ad"><hr>イングランド代表でも活躍し、ニューカッスルのレジェンドとしてプレミアリーグ歴代最多ゴール数を誇るシアラーが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!<br/><br/>イングランド代表としてプレーしたDFソル・キャンベル、FWマイケル・オーウェンと共に現役時代に魅せたゴールが『サカつくRTW』でも再現。是非一度チェックしてみよう。</div> <a href="https://ryan.onelink.me/C7cD?pid=worldsoccer2110&c=worldsoccer2110&is_retargeting=true&af_inactivity_window=3d&af_dp=ryan.app%3A%2F%2F&af_web_dp=http%3A%2F%2Fsakatsuku-rtw.sega.com%2F" target="_blank"><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/900/img/2021/sega20211027.jpg" style="max-width:100%;"></div></a> <span class="paragraph-title">【動画】伝説のストライカー、シアラーのイングランド代表での技ありゴール集!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">A huge congratulations to former <a href="https://twitter.com/hashtag/ThreeLions?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#ThreeLions</a> man <a href="https://twitter.com/alanshearer?ref_src=twsrc%5Etfw">@alanshearer</a> on becoming one of the first inductees into the <a href="https://twitter.com/premierleague?ref_src=twsrc%5Etfw">@premierleague</a> Hall of Fame! <a href="https://t.co/FpxSU7B2cK">pic.twitter.com/FpxSU7B2cK</a></p>— England (@England) <a href="https://twitter.com/England/status/1386592090247860224?ref_src=twsrc%5Etfw">April 26, 2021</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJzUmR6VnJiMiIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script> 2021.10.27 20:00 Wed3
レ・ブルー初招集オリーズが母国イングランドではなくフランスでのプレー理由説明…同僚バデが意外な特技も明かす
レ・ブルー初招集となったバイエルンMFマイケル・オリーズが、母国イングランドではなくフランス代表でのプレーを決断した理由を明かした。フランス『レキップ』が伝えている。 ナイジェリア人の父親とアルジェリア系フランス人の母親の元、イングランドのロンドンで生まれ育ったオリーズ。アカデミー年代ではアーセナル、チェルシー、マンチェスター・シティという名門を渡り歩き、レディングでプロキャリアをスタート。その後、2021年夏にクリスタル・パレスへステップアップを遂げると、今夏はビッグクラブの争奪戦の中でバイエルンへ完全移籍した。 バイエルン移籍までイングランド一筋のクラブキャリアを歩んできた左利きの攻撃的MFだが、U-18チームから母親の母国フランスの代表チームでもプレーを選択。先のパリ・オリンピックではU-23フランス代表の一員として銀メダル獲得に貢献した。 そして、今回のインターナショナルマッチウィークではディディエ・デシャン監督から招集がかかり、レ・ブルー初選出となった。 3日、同じくA代表デビューが期待されるローマMFマヌ・コネ、セビージャDFロイク・バデとパリ五輪のチームメイトと共に公式会見に出席したオリーズは、ややたどたどしいフランス語で生まれ故郷のイングランドではなく、フランスでのプレーを決断した背景を説明。 明確な理由について言及は避けたが、「母はフランス出身で、僕は子供の頃にここに来たことがある。フランス代表チームとの繋がりがあったし、フランスでプレーしているんだ」と語った。 また、レ・ブルーのロールモデルに関して問われると、母と同じアルジェリア系フランス人のジネディーヌ・ジダン氏とパリ五輪で指導を受け、現在も連絡を取り合っているティエリ・アンリ氏の2人のレジェンドの名前を挙げた。 今回の会見の様子やフランス語が不得手という部分で、少し内向的な性格も窺わせたオリーズ。 そういったこともあり、会見ではチームメイトであるバデにオリーズの人となりに関する質問が飛ぶと、「とてもいいヤツだよ」という言葉と共に意外な特技が明かされた。 「マイケルはとてもいいヤツだよ。僕らは(パリ五輪の期間に)2カ月間一緒に過ごしていたけど、彼は本当にいいヤツなんだ。彼は人狼ゲーム(カードゲーム)がとても得意で、人を操る人間だね(笑)」 また、現状では右ウイングを主戦場とする可能性が高い中、右サイドバックとしてコンビを組む可能性が高いバルセロナDFジュール・クンデは、ピッチ内外での適応をサポートしたいと語った。 「ここには他の人よりも社交的な人間がたくさんいるし、とても歓迎的なグループだ。彼が馴染みのに問題はないよ」 「彼に時間を与える必要があるけど、僕はまったく心配していないよ。彼はとてもアンバランスなアタッカーで、左足が本当に得意だ。だけど、静かに落ち着かせてほしい。新しい人に時間を与えるのは良いことだからね」 2024.09.04 16:00 Wed4
皇帝の逝去から一年。スーパーカップの冠名に決定/六川亨の日本サッカー見聞録
早いもので、西ドイツが生んだ偉大なフットボーラーであるフランツ・ベッケンバウアー氏が亡くなってから一年が経とうとしている(24年1月8日に逝去。78歳)。現役時代は「皇帝」のニックネームで尊敬を集め、守備だけでなく攻撃にも自由に参加する「リベロ」という概念を確立した。 W杯は66年イングランド大会で準優勝、70年メキシコ大会は3位、そして自国開催となった74年西ドイツ大会では母国に2度目となるトロフィーをもたらした。監督(肩書きはチームシェフ)として86年メキシコ大会こそディエゴ・マラドーナ率いるアルゼンチンに敗れて準優勝に甘んじたが、90年イタリア大会ではアルゼンチンに雪辱を果たし、選手と監督でW杯を制した2人目という偉業を達成した。 同じく選手と監督でW杯に優勝したブラジルの名将マリオ・ザガロ氏も24年1月5日にこの世を去り(享年92歳)、選手・監督でW杯に優勝したのはディディエ・デシャン1人になった。 さらに昨年10月6日には、西ドイツW杯決勝でベッケンバウアー氏と好勝負を演じたオランダのヨハン・ニースケン氏も逝去した(73歳)。西ドイツとの決勝戦での先制点、ゴール中央に強シュートを突き刺した衝撃は今でも忘れられない。彼のシュートは、それまで左右のスミを狙うのが常識だったPKに、新たな発想をもたらしたのではなだろうか(パネンカのチップキックによるPKも伝説だ)。 すでに2016年3月24日には、もう一人の“ヨハン”であるクライフ氏も亡くなっている。「トータルフットボール」の具現者として世界に衝撃を与えただけでなく、指導者としてバルセロナでは超攻撃的なスタイルを確立。現在のバルサの礎を築いたと言っても過言ではないだろう。彼の出現で背番号「14」は特別な番号になったはずだ。 そんなレジェンドの1人である「皇帝」の功績を称え、昨年12月20日、ドイツサッカーリーグ機構(DFL)は25~26シーズンからDFLスーパーカップの名称にフランツ・ベッケンバウアー氏の名前を冠することを発表した。 すでにバイエルン・ミュンヘンはベッケンバウアー氏の現役時代の背番号「5」を永久欠番にすると発表していた。それに続き、シーズン開幕前にブンデスリーガ優勝クラブとDFBポカール優勝クラブが激突する大会の名称が「フランツ・ベッケンバウアー・スーパーカップ」に変更されることになった。 かつてW杯のトロフィーは、ブラジルが70年メキシコ大会で3度目の優勝を果たし、永久保持するまでは、W杯の提唱者であるフランス人の「ジュール・リメ杯」と呼ばれていた(74年以降は特別な名称はない)。同じくEUROのトロフィーも提唱者であるフランス人の名前をとって「アンリ・ドロネー杯」と呼ばれていた。 しかし公式戦の名前に選手個人の名前が冠されるのは今回が初めてではないだろうか。近年の大会名にはネーミングライツ権を売ることで、企業の名前が冠されることが一般的になりつつある。そんななかで、今回のDFLの英断に拍手を送ると同時に、今年8月16日の大会では古巣バイエルンの復活にも期待したい。 文・六川亨 2025.01.04 11:00 Sat5
「ジズーは非常に良い候補者」デシャン監督が盟友への引継ぎを支持…来月のムバッペ招集の可否にも言及
フランス代表のディディエ・デシャン監督が、自身の後任候補に挙がるジネディーヌ・ジダン氏を支持した。 デシャン監督は現役時代の1998年フランス・ワールドカップ(W杯)でキャプテンとして見事に優勝し、2012年のフランス代表監督就任後も、2018年のロシアW杯優勝、ユーロ2016、2022年カタールW杯でも準優勝と結果を残してきた。 しかし、今年に入って2026年の北中米ワールドカップ(W杯)を最後にレ・ブルーの指揮官を退任する意向を明かしていた。 その闘将は今回、フランス『レキップ』のロングインタビューに応じると、以前から自身の有力な後任候補として挙がる盟友について、現時点で就任の意思があるか否かはわからないとしながらも、理想的な候補の一人だと支持した。 「我々の間には大きな尊敬の念がある。最後に会ったのは2023年の夏で、来年の夏にも同じ理由でまた会うことになるだろう。ジズーは非常に良い候補者だ。ある意味で自然なことだし、期待されているものでもあると思う。ただ、そのときに彼が監督になりたいかどうかはわからない」 なお、2020-21シーズン終了後にレアル・マドリーの指揮官を退任して以降、現場復帰への意欲を示してきたジダン氏だが、世界各国のクラブチームや代表チームからオファーが届いているものの、ここまで次の仕事に慎重な姿勢を見せている。 また、今回のインタビューではFWキリアン・ムバッペに関する質問も受けたデシャン監督。 ムバッペはレ・ブルーのキャプテンでありながらも、直近2度のインターナショナルマッチウィークでコンディション調整を理由に招集辞退し、その休養期間にスウェーデンでのパーティーに興じたことが多くの批判を招いていた。 そういった事情もあり、確執も伝えられる指揮官だが、ムバッペの3月招集の可能性については「もちろん、彼はそこにいるはずだ。逆に、彼がそこにいない理由などあるか?」と招集を明言。 さらに、2度の招集辞退の経緯については「非常に特別な理由だった。しかし、今からその時(3月末)までの間に彼に何も起こらなければ、彼はそこにいるはずだ。彼は個人的な問題を抱えていたにもかかわらず、フランス代表にとても愛着を持っている。彼はあらゆる手段を講じており、必然的にそれが彼のプレーや頭脳にも表れている」と、擁護の姿勢を見せた。 2025.02.14 09:15 Friフランス代表の人気記事ランキング
1
ムバッペやチュアメニ、パヴァールが復帰!クロアチアとの準々決勝に臨むフランス代表が発表【UNL】
フランスサッカー連盟(FFF)は13日、UEFAネーションズリーグ(UNL)2024-25に臨むフランス代表メンバー24名を発表した。 ディディエ・デシャン監督が率いるフランス。UNLはリーグA・グループ2を首位で終えて準々決勝に進出している。 今回のメンバーには、DFバンジャマン・パヴァール(インテル)やMFオーレリアン・チュアメニ(レアル・マドリー)、FWキリアン・ムバッペ(レアル・マドリー)が復帰している。 その他、DFウィリアム・サリバ(アーセナル)、MFマテオ・ゲンドゥージ(ラツィオ)、FWマイケル・オリーズ(バイエルン)、FWウスマーヌ・デンベレ(パリ・サンジェルマン)などを招集した。 フランスはクロアチア代表との連戦に。20日にアウェイで、23日にホームで対戦する。今回発表されたフランス代表メンバーは以下の通り。 <h3>◆フランス代表メンバー24名</h3> GK リュカ・シュヴァリエ(リール) マイク・メニャン(ミラン/イタリア) ブライス・サンバ(RCランス) DF ジョナタン・クラウス(ニース) リュカ・ディーニュ(アストン・ビラ/イングランド) テオ・エルナンデス(ミラン/イタリア) イブラヒマ・コナテ(リバプール/イングランド) ジュール・クンデ(バルセロナ/スペイン) バンジャマン・パヴァール(インテル/イタリア) ウィリアム・サリバ(アーセナル/イングランド) ダヨ・ウパメカノ(バイエルン/ドイツ) MF エドゥアルド・カマヴィンガ(レアル・マドリー) マテオ・ゲンドゥージ(ラツィオ/イタリア) マヌ・コネ(ローマ/イタリア) アドリアン・ラビオ(マルセイユ) オーレリアン・チュアメニ(レアル・マドリー/スペイン) ウォーレン・ザイール=エメリ(パリ・サンジェルマン) FW ブラッドリー・バルコラ(パリ・サンジェルマン) ウスマーヌ・デンベレ(パリ・サンジェルマン) デジレ・ドゥエ(パリ・サンジェルマン) ランダル・コロ・ムアニ(ユベントス/イタリア) キリアン・ムバッペ(レアル・マドリー/スペイン) マイケル・オリーズ(バイエルン/ドイツ) マルクス・テュラム(インテル/イタリア) 2025.03.13 22:25 Thu2
2025年最初のFIFAランク、大きく変動も日本は15位をキープ! 2位にスペイン、6位にオランダが浮上【FIFAランキング】
国際サッカー連盟(FIFA)は4日、最新のFIFAランキングを発表した。 2025年最初の発表となった今回のランキング。3月には2026年北中米ワールドカップ(W杯)予選やUEFAネーションズリーグ、CONCACAFネーションズリーグなどが行われた。 前回のランキングが発表された2024年12月以降、世界中で245試合の国際試合が実施。ランキングには大きな変動があった。 日本代表は、3月のW杯予選でバーレーン代表に勝利してW杯出場を決定。サウジアラビア代表とは引き分けに終わった中、15位をキープすることとなった。 上位では、2位のフランス代表と3位のスペイン代表が入れ替わることに。また、6位のポルトガル代表と7位のオランダ代表も入れ替わっている。また、11位以下はウルグアイ代表、コロンビア代表、クロアチア代表、モロッコ代表となっていたが、クロアチア、モロッコ、ウルグアイ、コロンビアに並びが変更となっている。 <h3>◆全体ランキング トップ30</h3> ()内=前回順位 1.アルゼンチン(1) 2.スペイン(3)[↑] 3.フランス(2)[↓] 4.イングランド(4) 5.ブラジル(5) 6.オランダ(7)[↑] 7.ポルトガル(6)[↓] 8.ベルギー(8) 9.イタリア(9) 10.ドイツ(10) 11.クロアチア(13)[↑] 12.モロッコ(14)[↑] 13.ウルグアイ(11)[↓] 14.コロンビア(12)[↓] 15.日本(15) 16.アメリカ(16) 17.メキシコ(19)[↑] 18.イラン(18) 19.セネガル(17)[↓] 20.スイス(20) 21.デンマーク(21) 22.オーストリア(22) 23.韓国(23) 24.エクアドル(24) 25.ウクライナ(25) 26.オーストラリア(26) 27.トルコ(28)[↑] 28.スウェーデン(27)[↓] 29.ウェールズ(29) 30.カナダ(31) <h3>◆アジア ランキング</h3> ※北中米W杯アジア最終予選出場国 15.日本(15)※⭐︎ 18.イラン(18)※⭐︎ 23.韓国(23)※ 26.オーストラリア(26)※ 55.カタール(48)※[↓] 57.ウズベキスタン(58)※ 58.サウジアラビア(59)※ 59.イラク(56)※[↓] 62.ヨルダン(64)※[↑] 65.UAE(63)※[↓] 77.オマーン(80)※[↑] 84.バーレーン(81)※[↓] 93.シリア(95)[↑] 94.中国(90)※[↓] 99.タイ(97)[↓] 101.パレスチナ(101)※ 103.キルギス(107)※[↑] 104.タジキスタン(104) 109.ベトナム(114)[↑] 112.レバノン(112) 118.北朝鮮(115)※[↓] 123.インドネシア(127)※[↑] 127.インド(126)[↓] 131.マレーシア(132)[↑] 134.クウェート(134)※ 2025.04.03 17:50 Thu3
「これは心理的な戦い」PK戦で殊勲のレ・ブルー守護神メニャンが駆け引き制す
レ・ブルーの勝利の立役者となった守護神マイク・メニャンが、駆け引きを制したPK戦を振り返った。 フランスは23日、UEFAネーションズリーグ(UNL)2024-25のファイナルズ・準々決勝2ndレグでクロアチアに2-0で勝利。2戦合計2-2で延長戦、PK戦までもつれ込んだ激闘を制し、準決勝進出を果たした。 敵地での1stレグを0-2で落としたなか、今回の2ndレグでは立ち上がりから猛攻を仕掛けた末に後半の2ゴールによって2戦合計スコアでタイに追いついたレ・ブルー。しかし、優勢に進めながらも90分、延長戦を含めて勝負を決めることはできず。決着はPK戦に委ねられた。 そのPK戦で存在感を示したメニャンは1人目のバトゥリナと7人目のスタニシッチのシューチオを見事な読みでセーブ。1stレグのクラマリッチのPKストップも合わせれば、対クロアチア3本のPKストップによって勝利の立役者となった。 同試合後、フランス『TF1』のフラッシュインタビューに応えた守護神はリベンジマッチでの勝利に満足感を示した。 「リベンジマッチだということはわかっていた。相手のホームではやりたい放題やられて、圧倒されてしまった。プライドも傷つけられたよ。今日は最初から最後まで集中していなければならないし、PK戦の可能性もあった。準備しておかなければならないことはわかっていた」 殊勲のPKストップに関しては「心理的な戦い」と駆け引きにおいて有利に立てたことが良い結果に繋がったと説明した。 「これは心理的な戦いなんだ。両チームの選手たちが走り回って、冷静さが欠けている試合の終盤に差し掛かっている。ゴールで多くのスペースを占め、優位に立つことが重要だ。PKキッカーには大きな目標がある。持っているすべてのツールを使わなければならない」 「1stレグでは、(相手のPKの際に)レーザーを当てられた。一方で僕のチームメイトはペナルティエリアに入って、彼(クロアチアのPKキッカー)を苛立たせた。頭で、目で、一対一の決闘だ。これは僕がかなり成功してきた練習だ。それが続くことを願っているよ」 また、メニャンは延長戦を含めた120分の戦いで逆転できなかったものの、スタッド・ド・フランスの雰囲気を含めて、正しい態度で臨めたことが準決勝進出の要因となった語った。 「僕らには自信があった。前向きで、団結していた。全力を尽くし、同じ方向を向かなければならないことも理解していた。ホームで、観客も多かったし、対戦相手のクオリティにかかわらず、さらに後押しとなった。僕らはよりアグレッシブで、より集中していた。このような反応をするには、自分たちを奮い立たせなければならない。キャリアにおいて、このような瞬間があるのは良いことだね。それは、対戦相手を軽視せず、努力しなければならないことを思い出させてくれる」 2025.03.24 12:45 Mon4
UEFAネーションズリーグ準決勝、決勝のキックオフ時間と試合会場が決定!
欧州サッカー連盟(UEFA)は24日、UEFAネーションズリーグ(UNL)2024-25のファイナル4の試合会場とキックオフ時間を発表した。 20日と23日に準々決勝が行われたUNL2024-25。4試合中2試合がPK戦までもつれる激闘となった中、ファイナル4開催国のドイツ代表、初代王者ポルトガル代表、2代目王者フランス代表、前回王者スペイン代表が勝ち上がった。 準々決勝とは違い一発勝負での戦いとなる準決勝は、6月4日の現地時間午後8時45分(日本時間:27時45分)に開催国のドイツvsポルトガルがミュンヘンのアリアンツ・アレーナで行われ、翌5日の同時刻にスペインvsフランスがシュツットガルトのシュツットガルト・アレーナで開催される。 なお、準決勝に敗れた2カ国で行われる3位決定戦は、同月8日の現地時間午後3時(日本時間:23時)からシュツットガルト・アレーナで行われ、準決勝に勝利した2カ国で行われる決勝戦は同日の現地時間午後8時45分(日本時間:27時45分)にアリアンツ・アレーナで行われる。 試合日程、試合会場は以下の通り。 ◆準決勝カード ▽6/4(水) 《27:45》 ドイツ vs ポルトガル[アリアンツ・アレーナ] ▽6/5(木) 《27:45》 スペイン vs フランス[シュツットガルト・アレーナ] 2025.03.25 14:00 Tue5