スーレ電光石火弾のローマがウノゼロでリーグ5連勝! 一部主力温存でELアスレティック戦に弾み【セリエA】
2025.03.10 04:02 Mon
ローマがウノゼロ勝利で5連勝
セリエA第28節、エンポリvsローマが9日にスタディオ・カルロ・カステラーニで行われ、アウェイのローマが0-1で勝利した。
試合は開始早々にローマが動かす。キックオフから20秒過ぎ、相手のバックパスを前線で奪ったショムロドフがタメを作って左に展開。サラー=エディンが正確な折り返しを入れると、ファーで収めたスーレが得意の左足シュートをゴール右隅に突き刺した。
好調スーレの電光石火弾で最高のスタートを切ったローマ。直後にはデ・シリオの強烈なミドルシュートでピンチを迎えたが、ここはGKスヴィラルの好守で凌ぐ。以降はボールもゲームも支配し、優勢に進めていく。
前半終了間際にもショムロドフのゴール前でのドンピシャヘッドがGKシルベストリの好守に阻まれ、相手を圧倒しながらも追加点を奪えずに試合を折り返した。
後半も立ち上がりから主導権を握るなか、ペッレグリーニらに決定機が訪れるが、GKシルベストリの好守に手を焼く。65分過ぎにはアンヘリーニョやレンシュ、クリスタンテを一気に投入。さらに、ショムロドフを下げてドフビクをピッチに送り出し、主力のプレータイムをコントロールしながらトドメの2点目を目指す。
エンポリが前がかるなか、試合終盤にはバルダンツィやドフビクにも決定機が訪れたものの、最後まで2点目が遠かったローマ。それでも、後半ラストプレーのクアメのヘディングシュート以外に見せ場を作らせない安定した試合運びでウノゼロ勝利。リーグ連勝を「5」に伸ばしたジャッロロッシが、良い形で週明けの大一番に臨むことになった。
エンポリ 0-1 ローマ
【ローマ】
マティアス・スーレ(前1)
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前節、コモに2-1で逆転勝利し、リーグ4連勝とともに11戦無敗とした8位のローマ。続くヨーロッパリーグ(EL)のラウンド16初戦ではアスレティック・ビルバオに後半ラストプレーのゴールで劇的2-1の逆転勝利。好調を維持している。週明けにアウェイでのリターンレグを控えるなか、降格圏の18位エンポリのホームに乗り込んだ一戦ではGKスヴィラル、エンディカを除く先発9人を変更。ネルソンやアブドゥルハミド、サラー=エディンら控え選手を起用し、前線はスーレ、ショムロドフ、ペッレグリーニのトリデンテとなった。好調スーレの電光石火弾で最高のスタートを切ったローマ。直後にはデ・シリオの強烈なミドルシュートでピンチを迎えたが、ここはGKスヴィラルの好守で凌ぐ。以降はボールもゲームも支配し、優勢に進めていく。
22分には前線で良いアクセントを付けていたペッレグリーニの左足シュートで2度目の決定機を作ると、前半30分過ぎには畳みかける攻めを見せる。36分にはボックス内でのペッレグリーニの完璧なマイナスの落としに反応したショムロドフのダイレクトシュート、39分にはスーレのスルーパスでラインブレイクしたマヌ・コネがGKをかわして右足シュートを放ったが、いずれも枠を叩いて2点目とはならず。
前半終了間際にもショムロドフのゴール前でのドンピシャヘッドがGKシルベストリの好守に阻まれ、相手を圧倒しながらも追加点を奪えずに試合を折り返した。
後半も立ち上がりから主導権を握るなか、ペッレグリーニらに決定機が訪れるが、GKシルベストリの好守に手を焼く。65分過ぎにはアンヘリーニョやレンシュ、クリスタンテを一気に投入。さらに、ショムロドフを下げてドフビクをピッチに送り出し、主力のプレータイムをコントロールしながらトドメの2点目を目指す。
エンポリが前がかるなか、試合終盤にはバルダンツィやドフビクにも決定機が訪れたものの、最後まで2点目が遠かったローマ。それでも、後半ラストプレーのクアメのヘディングシュート以外に見せ場を作らせない安定した試合運びでウノゼロ勝利。リーグ連勝を「5」に伸ばしたジャッロロッシが、良い形で週明けの大一番に臨むことになった。
エンポリ 0-1 ローマ
【ローマ】
マティアス・スーレ(前1)
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ヨーロッパリーグ(EL)のラウンド16・1stレグが6日に開催される。日本人選手所属クラブと強豪クラブを中心に、ベスト8進出を懸けた初戦の展望を紹介していく。 ◆ラウンド16 1stレグ ▽3/6(木) 《26:45》 フェネルバフチェ vs レンジャーズ FCSB vs リヨン AZ vs トッテナム レアル・ソシエダ vs マンチェスター・ユナイテッド 《29:00》 ボデ/グリムト vs オリンピアコス アヤックス vs フランクフルト ビクトリア・プルゼニ vs ラツィオ ローマ vs アスレティック・ビルバオ ◆久保&毎熊がプレミア強豪に挑む 今回のプレーオフにはレアル・ソシエダのMF久保建英、AZのDF毎熊晟矢が参戦する。 ミッティランとのプレーオフを連勝で突破したソシエダは、リーグフェーズを3位フィニッシュしたマンチェスター・ユナイテッドと対戦する。両者は2022-23シーズンのELグループステージで対戦しており、その際の戦績は1勝1敗のイーブンだった。 デンマークの強豪とのプレーオフは、久保のスーペルゴラッソやMFブライス・メンデスらの活躍によって2戦合計7-3の快勝を収めたラ・レアル。ただ、直近のラ・リーガではサスペンションの久保ら一部主力不在に加え、前半のDFエルストンド退場が響いて0-4の惨敗。まさかのシュート0本の無抵抗によって、コパ・デル・レイに続く無得点での公式戦連敗となった。 その敗戦からバウンスバックを図る一戦では休養十分の久保らの復帰によって現状のベストメンバーを組める状況となり、攻守両面で小さくない問題を抱えるアウェイチームにアグレッシブな姿勢で臨み、先勝といきたい。[3-4-2-1]を採用する赤い悪魔はDFドルグ、DFマズラウィ辺りを左サイドで起用する可能性が高く、久保としては機動力がある相手の守備陣の矢印を折るような仕掛けからアシスト、ゴールに絡みたい。 対戦相手のユナイテッドはプレミアリーグで14位に低迷。さらに、前回王者として臨んだFAカップでは5回戦でフルアムにPK戦の末に敗れて連覇の夢が早々に潰えることに。今季獲得可能なタイトルであり、来季チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得への唯一のチャンスが今大会と、より重圧がかかる状況だ。ただ、ここに来て負傷者続出のチームではDFマグワイア、MFウガルテが新たに不在となり、ここ数試合で存在感示す17歳FWチド・オビも登録外となり、ここ数試合不興を買うFWホイルンドやFWザークツィー、FWガルナチョらアタッカー陣の奮起が求められるところだ。 トルコの強豪ガラタサライとのプレーオフを2戦合計6-3で制したAZ。2ndレグでは毎熊も1ゴールを記録し、チームの突破に大きな貢献を示した。そのオランダの強豪は今ラウンドで、リーグフェーズでも対戦したスパーズと再戦する。 その前回対戦ではアウェイで0-1の敗戦。毎熊は若手FWムーアに翻弄されるなど厳しいパフォーマンスとなっており、今回のリターンマッチでは古巣対戦となるFWパロットとともにリベンジを果たしたい。ただ、チームは直近のヘーレンフェーン戦で1-3の大敗を喫しており、守備面の立て直しを含め慎重な入りが求められる。 対するスパーズはユナイテッド同様にリーグ13位低迷に加え、2つの国内カップも敗退。ポステコグルー体制継続にはELのタイトルが必要な状況だ。ここ数試合では離脱者の復帰とともに復調の気配を示したが、リーグ前節はマンチェスター・シティに競り負けて連勝が「3」でストップ。FAカップ敗退に伴い、先週末は試合がなくフレッシュな状態で臨める今回の一戦ではリバウンドメンタリティを示したい。MFクルゼフスキが離脱を強いられた一方、DFロメロ、DFファン・デ・フェン、FWソランケと3人の主力が待望のメンバー入りを果たしており、スカッドに厚みが増したなかでオーストラリア人指揮官の用兵に注目したい。 ◆ローマvsアスレティックの再戦 前述の2カード以外でもノックアウトフェーズに相応しい強豪対決が開催される。 そのなかで最注目はいずれも優勝候補の一角に挙がるローマと、アスレティックの一戦。なお、両者はリーグフェーズの開幕節で対戦し、1-1のドロー決着となっていた。 ポルトとの拮抗したプレーオフを2戦合計4-3で制したローマ。“修理屋”の異名を持つラニエリ監督の下で完全に生まれ変わったチームは、直近のセリエAで7勝4分けの11戦無敗を継続。前節のコモ戦では途中投入2選手のゴールで見事な2-1の逆転勝利。今季初の4連勝を達成。準主力や新戦力の台頭で総合力を増しており、ようやくEL優勝候補らしい強さを取り戻している。 一方のアスレティックはリーグフェーズを首位のラツィオと同勝ち点の2位フィニッシュ。さらに、バルセロナとマドリードの2強による熾烈な三つ巴のタイトルレースが続くラ・リーガではオトラ・リーガの主役として4位をキープ。直近のアトレティコ・マドリー戦では0-1で惜敗しリーグ17戦ぶりの黒星を喫したが、その前のバジャドリー戦では7-1の圧勝と状態はいい。また、今季のELファイナルの開催地はサン・マメスとモチベーションはすこぶる高く、難所オリンピコでの今回の1stレグでも臆せず、アグレッシブな姿を見せてくれるはずだ。 また、大会優勝経験があり、国内リーグでも上位に位置するアヤックスvsフランクフルトも注目カードだ。 智将ファリオーリ監督の下、今季のエールディビジでは2位以下に8ポイント差を付けて首位を快走するアヤックス。ELのリーグフェーズでは12位フィニッシュもプレーオフでは延長戦までもつれ込んだサン=ジロワーズとの激闘を制してラウンド16進出。絶対的な存在はいないが、各ポジションにバランスよく若手・中堅・ベテランの実力者が顔を揃え、若き戦術家の手腕含めて好チームに仕上がってきた。 対するフランクフルトはリーグフェーズを5位フィニッシュ。ブンデスリーガでは今冬の移籍市場でエースFWマーモウシュを引き抜かれた影響で1月半ば以降は急失速も、実力および経験値は申し分ない。直近はバイエルン、レバークーゼンという2強にいずれも2失点して連敗しているが、MFラーションやFWエキティケらが本来の力を発揮できれば、勝機は十二分にあるはずだ。 リーグフェーズを堂々の首位で突破したラツィオは、フェレンツヴァーローシュを破って16強入りのビクトリア・プルゼニと対戦。コッパ・イタリア敗退やセリエAでは後半戦に入って失速気味も、直近のミラン戦では後半アディショナルタイムの劇的な2-1の勝利で公式戦4試合ぶりの白星を奪取。引き続きやや選手層に不安はあるものの、本来の強さと勝負強さを取り戻して今回のラウンド16初戦に臨む。 その他ではここ最近トルコ国内で大きな騒動に巻き込まれたモウリーニョ監督率いるフェネルバフチェと、クレメント監督解任に踏み切ったスコットランド屈指の名門レンジャーズの強豪対決。同じく指揮官フォンセカが国内の審判威圧問題で9カ月のベンチ入り禁止処分を科されたリヨンの一戦にも注目だ。 2025.03.06 19:00 Thu2
ローマ&ラツィオがいずれも後半ラストプレー弾で劇的先勝! フランクフルトが敵地でアヤックスに逆転勝ち【ELまとめ】
ヨーロッパリーグ(EL)のラウンド16・1stレグが6日に行われた。 リーグフェーズを1位~8位で終えたストレートイン8チームと、プレーオフを制した8チームがホーム&アウェイ形式で準々決勝進出を争うラウンド16。 今ラウンド屈指の好カードとなったローマvsアスレティック・ビルバオは、ホームのローマが2-1で先勝した。 ともにリーグ戦でも好調を維持する両雄によるリーグフェーズ以来の再戦。前半はローマがディバラ、アスレティックがサンナディと前線のキープレーヤーが存在感を示したなか、拮抗した攻防を見せる。 ビビアンの負傷交代などアクシデントに見舞われたアスレティックがリズムを掴めないなか、ボールの主導権を握ったローマはディバラに加えて、昨季ラ・リーガ得点王のドフビクが存在感を増して攻撃に厚みを与えていく。なかなかフィニッシュまで持ち込めずにいたものの、41分にはボックス内でのバルダンツィの正確なマイナスの落としに反応したディバラにビッグチャンス。だが、狙いすました左足シュートはクロスバーを叩いて先制点奪取には至らず。 球際の攻防が強調されたゴールレスの前半を経て試合は後半に突入。引き続き堅い展開が想定されたなか、早い時間帯にスコアが動く。50分、デ・マルコスの右CKをボックス中央のパレデスが頭でファーへ流すと、これに詰めたイニャキ・ウィリアムズが頭で押し込み、アスレティックが敵地で先手を奪った。 しかし、失点後に一気に攻撃姿勢を強めたローマはバルダンツィ、ピジッリと連続で決定的なシュートを放つと、56分には相手陣内での潰しからコレクティブなカウンターを発動。3バック右のチェリクがボックス右に持ち込んでマイナスの折り返しを入れると、ファーに走り込んだアンヘリーニョが利き足とは逆の右足ダイレクトシュート。左ポストの内側を掠めたボールがゴールネットに吸い込まれた。 1-1の振り出しに戻った試合は互いにメンバーを入れ替えながら、後半半ばから終盤にかけても拮抗。ホームでより勝利が必要なローマはディバラとドフビクら前線を総入れ替えし、攻勢を強めていく。 後半終盤の85分にはジェライが2枚目のイエローカードで退場となり、専守防衛のアスレティックに対して、ホームのローマが猛攻を仕掛ける。だが、サーレマーケルスやスーレの際どいシュートは相手守備に阻まれたが、後半ラストプレーで劇的ゴールが生まれた。 94分、ボックス手前右でサーレマーケルスがゴール前の密集に差し込んだ縦パスをエルドル・ショムロドフが反転から左足シュートをゴール左隅に流し込んだ。そして、この直後に試合はタイムアップを迎え、ローマが劇的な形で先勝に成功した。 また、アヤックスvsフランクフルトは、アウェイのフランクフルトが1-2で逆転勝利した。 ともに優勝経験があり、国内リーグでも上位に位置する強豪同士の一戦は、前半にブロビー、ラーションと互いにセットプレー流れからゴールをこじ開け、1-1のイーブンで後半に折り返す。後半はホームのアヤックスが優勢に進めていたが、70分には鮮やかなカウンターから右サイドを突破したクナウフからの折り返しに反応したスクヒリが右足シュートを流し込み、フランクフルトが逆転に成功。そのまま逃げ切ったブンデスリーガのチームが敵地で先勝した。 リーグフェーズ首位通過のラツィオは、ビクトリア・プルゼニとのアウェイゲームに臨み、2-1で先勝した。 ロマニョーリのゴールで先制に成功したラツィオだったが、後半に相手のセットプレーからゴールを奪われて1-1の振り出しに戻される。 さらに、後半半ば過ぎにロベッラが危険なハイキック、後半アディショナルタイムにはジゴが足裏を見せた危険なタックルでいずれも一発退場。9人での戦いを強いられたが、後半ラストプレーとなった98分にカウンターではボックス右でゲンドゥージのパスを受けたイサクセンが見事な左足コントロールシュートを左隅に突き刺し、2人の数的不利を撥ね返す劇的な勝利を飾った。 また、MF久保建英のレアル・ソシエダ、DF毎熊晟矢のAZはいずれもプレミアリーグの強豪2チームに挑んだ。 久保が先発出場したソシエダはマンチェスター・ユナイテッドとホームで1-1のドロー、毎熊がフル出場したAZはホームでトッテナムに1-0で先勝した。 その他ではファーガソン暫定体制のレンジャーズがモウリーニョ率いるフェネルバフチェとのアウェイゲームで1-3の先勝。リヨンはFCSBとのアウェイゲームを後半終盤のフォファナの連続ゴールによって同じく1-3のスコアで先勝している。 ◆ラウンド16 1stレグ ▽3/6(木) フェネルバフチェ 1-3 レンジャーズ FCSB 1-3 リヨン AZ 1-0 トッテナム レアル・ソシエダ 1-1 マンチェスター・ユナイテッド ボデ/グリムト 3-0 オリンピアコス アヤックス 1-2 フランクフルト ビクトリア・プルゼニ 1-2 ラツィオ ローマ 2-1 アスレティック・ビルバオ 2025.03.07 07:15 Fri3
ラニエリ采配的中で曲者コモに逆転勝ちのローマが4連勝! ELアスレティック戦へ弾み【セリエA】
セリエA第27節、ローマvsコモが2日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホームのローマが2-1で逆転勝利した。 前節はモンツァに4-0で圧勝を収めて今季初の3連勝での10戦無敗とした9位のローマ。週明けにヨーロッパリーグ(EL)のアスレティック・ビルバオ戦を控えるなか、今節は前回対戦で敗れた13位のコモとのホームゲームに臨んだ。 ラニエリ監督は前節から先発5人を変更。フンメルスやサーレマーケルス、バルダンツィがベンチスタートとなり、ディバラ、チェリク、ペッレグリーニらが復帰した。 敵地でも後方からボールを動かしながら能動的なスタイルを貫くコモに対してボールを握られる展開となったローマ。それでも、ショムロドフとディバラの2トップにボールが収まった際には全体を押し上げて両ウイングバックも絡めた攻撃を仕掛けていく。 ピンチこそないものの、攻撃ではアタッキングサードでの連携や質を欠いてフィニッシュまで持ち込めず。30分過ぎには右ウイングバック起用のスーレのお膳立てからボックス右でフリーのディバラが右足シュートを狙うが、パワー不足のシュートはGKの守備範囲。 なかなかリズムを掴めないなか、前半を0-0で終えたいところだったが、44分にはペローネのスルーパスに反応したダ・クーニャに対してDFマンチーニがスピードで振り切られボックス内に抜け出されると、右足シュートを流し込まれ、最悪な時間帯に失点した。 1点ビハインドで後半に臨んだジャッロロッシは、ショムロドフとペッレグリーニに代えて負傷明けのドフビクとエル・シャーラウィを同時投入。後半も崩しの局面で苦戦を強いられると、ラニエリ監督は60分付近にスーレ、マヌ・コネも下げてサーレマーケルス、クリスタンテを同時投入すると、この采配が完璧に的中した。 61分、右サイドでディバラ、サーレマーケルス、チェリクとスムーズにパスを繋いでボックス右に抜け出したチェリクがマイナスの折り返しを供給。中央で受けたサーレマーケルスの右足シュートがDFにディフレクトし絶妙なループシュートの形でGKの頭上を越えてゴールネットに吸い込まれた。 途中投入サーレマーケルスのゴールで同点に追いついたローマ。さらに、この直後には相手のDFケンプフが2枚目のカードで退場となり、数的優位まで手にした。 ここからより冷静にボールを動かしながら逆転ゴールを目指すローマは、空中戦の競り合いで少し痛めたチェリクに代えてレンシュを5枚目のカードとして切ると、冴えわたる百戦錬磨の指揮官の交代策が再びスコアを動かす。 76分、クリスタンテからの浮き球のフィードに反応したレンシュがボックス右で丁寧な右足インサイドのワンタッチクロスを供給。これをゴール前にタイミング良く飛び込んだドフビクが左足ワンタッチで合わせ、ほぼファーストプレーとなったレンシュのお膳立てから逆転ゴールが生まれた。 その後、リスクを冒して攻撃に出たコモとオープンな攻防のなかで3点目を奪えず。試合終盤は10人相手に押し込まれる展開となり、ヴォイヴォダの右ポスト直撃シュートにクトローネに決定的なシュートも許したが、ここはGKスヴィラルの好守で凌いで事なきを得た。 内容面では課題も見事な勝負強さでリーグ4連勝且つ11戦無敗とした強いローマが、ELアスレティック戦へ弾みを付けた。 ローマ 2-1 コモ 【ローマ】 アレクシス・サーレマーケルス(後16) アルテム・ドフビク(後31) 【コモ】 リュカ・ダ・クーニャ(前44) 2025.03.03 03:56 Mon4
スーレ電光石火弾のローマがウノゼロでリーグ5連勝! 一部主力温存でELアスレティック戦に弾み【セリエA】
セリエA第28節、エンポリvsローマが9日にスタディオ・カルロ・カステラーニで行われ、アウェイのローマが0-1で勝利した。 前節、コモに2-1で逆転勝利し、リーグ4連勝とともに11戦無敗とした8位のローマ。続くヨーロッパリーグ(EL)のラウンド16初戦ではアスレティック・ビルバオに後半ラストプレーのゴールで劇的2-1の逆転勝利。好調を維持している。 週明けにアウェイでのリターンレグを控えるなか、降格圏の18位エンポリのホームに乗り込んだ一戦ではGKスヴィラル、エンディカを除く先発9人を変更。ネルソンやアブドゥルハミド、サラー=エディンら控え選手を起用し、前線はスーレ、ショムロドフ、ペッレグリーニのトリデンテとなった。 試合は開始早々にローマが動かす。キックオフから20秒過ぎ、相手のバックパスを前線で奪ったショムロドフがタメを作って左に展開。サラー=エディンが正確な折り返しを入れると、ファーで収めたスーレが得意の左足シュートをゴール右隅に突き刺した。 好調スーレの電光石火弾で最高のスタートを切ったローマ。直後にはデ・シリオの強烈なミドルシュートでピンチを迎えたが、ここはGKスヴィラルの好守で凌ぐ。以降はボールもゲームも支配し、優勢に進めていく。 22分には前線で良いアクセントを付けていたペッレグリーニの左足シュートで2度目の決定機を作ると、前半30分過ぎには畳みかける攻めを見せる。36分にはボックス内でのペッレグリーニの完璧なマイナスの落としに反応したショムロドフのダイレクトシュート、39分にはスーレのスルーパスでラインブレイクしたマヌ・コネがGKをかわして右足シュートを放ったが、いずれも枠を叩いて2点目とはならず。 前半終了間際にもショムロドフのゴール前でのドンピシャヘッドがGKシルベストリの好守に阻まれ、相手を圧倒しながらも追加点を奪えずに試合を折り返した。 後半も立ち上がりから主導権を握るなか、ペッレグリーニらに決定機が訪れるが、GKシルベストリの好守に手を焼く。65分過ぎにはアンヘリーニョやレンシュ、クリスタンテを一気に投入。さらに、ショムロドフを下げてドフビクをピッチに送り出し、主力のプレータイムをコントロールしながらトドメの2点目を目指す。 エンポリが前がかるなか、試合終盤にはバルダンツィやドフビクにも決定機が訪れたものの、最後まで2点目が遠かったローマ。それでも、後半ラストプレーのクアメのヘディングシュート以外に見せ場を作らせない安定した試合運びでウノゼロ勝利。リーグ連勝を「5」に伸ばしたジャッロロッシが、良い形で週明けの大一番に臨むことになった。 エンポリ 0-1 ローマ 【ローマ】 マティアス・スーレ(前1) 2025.03.10 04:02 Mon5