格下ヴェローナに競り負けたローマが4敗目…ユリッチ解任待ったなしか【セリエA】
2024.11.04 04:10 Mon
ヴェローナに競り負けたローマ
セリエA第11節、エラス・ヴェローナvsローマが3日にスタディオ・マルカントニオ・ベンテゴーディで行われ、ホームのヴェローナが3-2で勝利した。
前節、指揮官の古巣トリノにウノゼロ勝利でリーグ連敗をストップした10位のローマは、連勝を目指して14位のヴェローナとのアウェイゲームに臨んだ。ユリッチ監督は中2日の一戦に向けて先発3人を変更。ディバラ、ピジッリ、バルダンツィの前線3枚をペッレグリーニ、スーレ、ドフビクに入れ替えた。
立ち上がりからドフビクを起点に良いリズムで攻撃を仕掛けていったローマ。しかし、13分には自陣左サイドでサイドチェンジを試みたザレフスキのパスミスをテングシュタットにカットされると、そのままボックス内に持ち込まれて左足シュートを流し込まれた。
インテル戦に続くザレフスキの失点直結のミスによって出ばなをくじかれたローマは、すぐさま反撃を開始。ボックス付近で幾つか良いシーンを作り出すが、課題の仕上げの部分で苦戦。それでも、28分にはボックス内でペッレグリーニが放ったシュートのこぼれ球をボックス左のザレフスキがすかさず折り返すと、ゴール前のスーレが巧みな左足のフリックでコースを変えてゴール右隅に流し込み、待望の移籍後初ゴールを挙げた。
早い時間帯の同点ゴールで勢いづくジャッロロッシは直後にもスーレを起点とした鮮やかな崩しからボックス内でチェリク、ペッレグリーニ、ザレフスキと続けざまに決定的なシュートを放つが、ここはブロックに阻まれる。
後半も同じメンバーで臨んだローマだったが、後半立ち上がりに追いつく。53分、前線のドフビクの絶妙な落としを引き取ったマヌ・コネが粘って右サイドのスペースに走り込んだチェリクに展開。そのまま深い位置まで運んだチェリクの絶妙なグラウンダークロスをゴール前のドフビクが押し込んだ。
良い時間帯に追いついたものの、一気に逆転まで持っていく勢いはないローマ。67分にはザレフスキ、ル・フェ、スーレを下げて切り札のディバラ、クリスタンテ、エル・シャーラウィを同時投入。さらに、ドフビクを下げてバルダンツィを投入し、より地上戦に強いメンバーで攻撃の活性化を図った。
バルダンツィ、ディバラを起点に良い崩しを仕掛けて直接FKなどでチャンスを作り始めたローマ。だがしかし、決め切れずに前がかりなところを引っくり返されると、88分にはヴェローナが狙っていたロングカウンターを受けると、右サイドを快走してボックス付近で粘ったリヴラメントからのラストパスをボックス中央で収めたハルイに痛恨の3点目を決められた。
その後、3度目の同点を目指して攻勢を仕掛けたものの、ディバラの右隅を捉えた決定的なシュートはGKモンティポの好守に阻まれて万事休す。この結果、格下ヴェローナに敗れたローマは3勝4分け4敗の負け越しとなり、ユリッチ解任待ったなしの苦境に陥った。
ヴェローナ 3-2 ローマ
【ヴェローナ】
キャスパー・テングシュテット(前13)
ジャンジャコモ・マニャーニ(前34)
アブドゥ・ハルイ(後43)
【ローマ】
マティアス・スーレ(前28)
アルテム・ドフビク(後8)
前節、指揮官の古巣トリノにウノゼロ勝利でリーグ連敗をストップした10位のローマは、連勝を目指して14位のヴェローナとのアウェイゲームに臨んだ。ユリッチ監督は中2日の一戦に向けて先発3人を変更。ディバラ、ピジッリ、バルダンツィの前線3枚をペッレグリーニ、スーレ、ドフビクに入れ替えた。
立ち上がりからドフビクを起点に良いリズムで攻撃を仕掛けていったローマ。しかし、13分には自陣左サイドでサイドチェンジを試みたザレフスキのパスミスをテングシュタットにカットされると、そのままボックス内に持ち込まれて左足シュートを流し込まれた。
早い時間帯の同点ゴールで勢いづくジャッロロッシは直後にもスーレを起点とした鮮やかな崩しからボックス内でチェリク、ペッレグリーニ、ザレフスキと続けざまに決定的なシュートを放つが、ここはブロックに阻まれる。
すると、直後の34分にはドゥダの右足インスウィングの正確な左CKをマニャーニにヘディングで叩き込まれて勝ち越しゴールを奪われた。その後、ドフビクにボールを集めながら同点を目指したものの、最後の精度を欠いてビハインドでの折り返しとなった。
後半も同じメンバーで臨んだローマだったが、後半立ち上がりに追いつく。53分、前線のドフビクの絶妙な落としを引き取ったマヌ・コネが粘って右サイドのスペースに走り込んだチェリクに展開。そのまま深い位置まで運んだチェリクの絶妙なグラウンダークロスをゴール前のドフビクが押し込んだ。
良い時間帯に追いついたものの、一気に逆転まで持っていく勢いはないローマ。67分にはザレフスキ、ル・フェ、スーレを下げて切り札のディバラ、クリスタンテ、エル・シャーラウィを同時投入。さらに、ドフビクを下げてバルダンツィを投入し、より地上戦に強いメンバーで攻撃の活性化を図った。
バルダンツィ、ディバラを起点に良い崩しを仕掛けて直接FKなどでチャンスを作り始めたローマ。だがしかし、決め切れずに前がかりなところを引っくり返されると、88分にはヴェローナが狙っていたロングカウンターを受けると、右サイドを快走してボックス付近で粘ったリヴラメントからのラストパスをボックス中央で収めたハルイに痛恨の3点目を決められた。
その後、3度目の同点を目指して攻勢を仕掛けたものの、ディバラの右隅を捉えた決定的なシュートはGKモンティポの好守に阻まれて万事休す。この結果、格下ヴェローナに敗れたローマは3勝4分け4敗の負け越しとなり、ユリッチ解任待ったなしの苦境に陥った。
ヴェローナ 3-2 ローマ
【ヴェローナ】
キャスパー・テングシュテット(前13)
ジャンジャコモ・マニャーニ(前34)
アブドゥ・ハルイ(後43)
【ローマ】
マティアス・スーレ(前28)
アルテム・ドフビク(後8)
アブドゥ・ハルイの関連記事
ローマの関連記事
セリエAの関連記事
記事をさがす
|
ローマの人気記事ランキング
1
レバークーゼンなど引き抜き噂も、セスク監督は来季もコモで続投へ
国内外の強豪クラブから引く手あまたのセスク・ファブレガス監督(38)だが、来シーズンもコモを率いる決断を下したようだ。 現役時代はアーセナルやバルセロナ、チェルシーなどでプレーしたセスク監督。昨シーズンはコモをセリエA昇格に導く手腕を発揮。さらに、初挑戦となった今季のセリエAでは、昇格組ながらここまで勝ち点48を積み上げて10位に位置。すでに残留も確定させている。 一時は来季のステップアップを示唆し、ローマやミランという国内クラブ、シャビ・アロンソ監督の後釜としてレバークーゼン、好条件のオファーが届いたRBライプツィヒといったクラブへの引き抜きも取り沙汰された。 しかし、イタリア『スカイ・スポルト』など複数イタリアメディアによれば、セスク監督は続投を決断したという。 コモの株主でもある同監督は、クラブ経営陣の間での良好な関係に加えて受け取ったオファーを慎重に検討した結果、クラブと共に築き上げてきたプロジェクトに引き続き参加することを選択したようだ。 2025.05.13 21:30 Tue2
7年間で5度目のCL出場権獲得を喜ぶガスペリーニ監督「私たちが達成できる最大の目標だった」
アタランタのジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督が12日にホームで行われ、2-1で勝利したセリエA第36節ローマ戦を振り返った。 今節の結果試合で来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得する3位アタランタ(勝ち点68)は、9分にルックマンにゴールで先制する。 その後、クリスタンテのゴールでローマに追いつかれたが、76分にルックマンの左クロスのこぼれ球をスレマナがダイレクトシュートでゴールに叩き込み、2-1で勝利した。 試合後、『DAZN』のインタビューでガスペリーニ監督がコメント。7年間で5度目のCL出場権獲得を喜んだ。 「アタランタにとっては、素晴らしい偉業だ。ナポリやインテルと肩を並べたときも数週間あったのは事実だけど、これが私たちが達成できる最大の目標だったと思う」 「ユベントス、ミラン、ラツィオ、ローマ、フィオレンティーナ、ボローニャといった強豪を尻目に、2戦を残してそれを達成したことは驚くべきことだ。今シーズン、スタジアムは常に満員だったし、セリエAでは素晴らしい盛り上がりを見せた」 「長いシーズンで、素晴らしい高揚感もあれば、誰もが経験するようなどん底もあったが、我々は最高のタイミングでラストスパートをかけ、直近の5試合で4勝を挙げることができた」 また、決勝点を決めたスレマナについて「彼の活躍を本当にうれしく思っている。彼は出場時間が少ないにもかかわらず、常に並外れた敬意と忍耐を示してきた」と、活躍を喜んだ。 2025.05.13 07:30 Tue3
ラニエリ後任探すローマ、トッティはモウリーニョと並ぶ稀代の名将を推す
ローマのレジェンドであるフランチェスコ・トッティ氏が、古巣の新指揮官候補と目されるレアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督を推している。 今シーズンはダニエレ・デ・ロッシ、イバン・ユリッチと2人の指揮官をすでに解任するなど厳しいシーズンとなったローマ。それでも、現在はクラウディオ・ラニエリ監督の下ではチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の4位と4ポイント差の7位まで盛り返している。 ただ、ラニエリ監督は来シーズンの続投を否定しており、クラブアドバイザーとして新指揮官の選考にも深く関与している。 理想的な候補として当初から報じられているのは、現役時代にジャッロロッシでカピターノを務め、スクデット獲得に貢献した現マドリー指揮官。 マドリーとの現行契約は2026年までとなっており、招へいは現実的ではないとの見方が強いが、ここにきてラ・リーガ、CLでの苦戦によって今季限りでの解任の可能性も取り沙汰されており、わずかながらチャンスも出てきた状況だ。 そんななか、クラブレジェンドのトッティ氏はイタリア『La Repubblica』でラニエリ監督の後任人事について意見を述べ、アンチェロッティ監督を歓迎している。 「アンチェロッティとモウリーニョは世界最高の指揮官だ。どちらが好みか? モウリーニョはすでに試した。もしアンチェロッティが検討しているなら、歓迎するだろうね」 なお、アンチェロッティ監督以外ではアタランタのジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督などイタリア人指揮官を中心の複数の候補の名前が挙がるなか、渦中のラニエリ監督はイタリア『Il Messaggero』で「新監督の決定は間近だ」と具体的な名前は挙げていないものの、交渉が進んでいることを明かしている。 2025.04.10 07:30 Thu4
セリエA20戦ぶりの黒星喫したローマ、ラニエリ監督はPK取り消しについて「VARは介入すべきではなかった」
ローマのクラウディオ・ラニエリ監督が12日にアウェイで行われ、1-2で敗戦したセリエA第36節アタランタ戦を振り返った。 リーグ戦19試合無敗と好調を維持するローマは、9分にルックマンのゴールで先制を許すも、32分にセットプレーの二次攻撃からスーレの右クロスをクリスタンテがヘディングで流し込み、試合を振り出しに戻す。 同点で迎えた後半は劣勢の時間が続いたが、63分にアンヘリーニョとのパス交換でボックス左から侵入したコネがパシャリッチに倒されると、主審はPKを宣告。しかし、オンフィールド・レビューの末にノーファウルと判定され、PKは取り消された。 その後、ローマは76分にルックマンの左クロスのこぼれ球をスレマナにダイレクトシュートで叩き込まれ、1-2で敗戦した。 セリエA第16節のコモ戦以来となる黒星を喫したラニエリ監督は、『DAZN』のインタビューでPKが取り消された場面でのVAR介入は不適切だと語った。 「アタランタが強度の高いチームであることは知っていた。私が専門的な知識を持つ皆さんに教えていただきたいのは、あれは誤審だったのか、それともPKだったのかということです。VARは明確で明白なミスがあった場合のみ介入すると聞いていた」 「私たちはパシャリッチがチャレンジのタイミングを誤り、足を踏みつけてコネを倒したのを見た。だからVARは介入すべきではなかった。レフェリーはPKを与えたし、PKのままであるべきだった。ルールは試合ごとに変わるものであり、私たちはそれを受け入れているが、このリーグに一貫性がないのは残念だ」 「パシャリッチがコネと接触しているのは明らかだ。レフェリーがPKを与えたのなら、VARは黙っているべきだった。私たちはそう言われた。その後、両チームともチャンスがあったが、アタランタはそれをものにし、我々はそれをしなかった」 「PKがあったかなかったかを聞いているのではない。問題は明らかにヒザや足首に接触があった場合、VARが介入するのかということだ。我々はそれを受け入れたが、純粋にスポーツの公平性からルールがどうなっているのか知りたいのだ。ルールが変わったのか?私たちはそれを理解せずとも受け入れるが、少なくともルールが変更されたのであれば教えてほしい」 2025.05.13 08:00 Tue5