神戸撃破で望み繋いだ上海申花、スルツキー監督は最終盤の2失点に「満足していない」…ハットトリックの元横浜FCストライカーを評価「ハイレベルな選手」
2025.02.19 13:50 Wed
神戸に勝利を収めた上海申花のスルツキー監督
上海申花のレオニード・スルツキー監督が、ヴィッセル神戸戦を振り返った。中国『虎扑体育』が伝えた。18日、AFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)のリーグステージ最終節で上海申花は神戸をホームに迎えた。
7試合を終えた段階でラウンド16に進出できる8位以内に入っていなかった上海申花。神戸戦で勝利しなければ敗退が決定する中、試合は序盤から大きく動く。
まずは2分、元横浜FCのFWサウロ・ミネイロがCKから早々に先制ゴールを奪うと、8分には神戸のGKオビ・パウエル・オビンナが一発退場。神戸は10分も経たずに10人となり、1点を追いかける展開となった。
その後は神戸がなんとか耐える展開となったが、前半アディショナルタイムにチャン・シンイチが突き離す2点目を決めると、後半早々の48分にはサウロ・ミネイロが2点目。さらに70分にはPKを決め、サウロ・ミネイロがハットトリックを達成。4点のリードを奪った。
試合後、記者会見に出席したスルツキー監督は勝利を喜びつつも、終盤の2失点に苦言を呈している。
「レッドカードの後、試合全体のテンポは我々がコントロールした。最後の瞬間にチームが集中力を欠き、2失点を喫したことにはあまり満足していない。もちろん、我々が勝ち進むことができるかどうかは、明日の2試合の結果次第だ」
また、このリーグステージ8試合を振り返ってコメント。チームの成長に繋がったとし、概ね満足しているとした。
「ACLの8試合のうち、ジョホール・ダルル・タクジムとのアウェイ戦だけはあまり満足できなかった。もちろん、あの敗戦は長い移動、タイトなスケジュール、不完全なメンバー構成など、さまざまな要因が重なってチーム全体のパフォーマンスが悪かったのかもしれない。他の7試合では、チームは一定の競争力を発揮したと思うし、勝ったり負けたりするのは普通のことだ。 AFCチャンピオンズリーグの経験を通じてチームは力をつけることができ、それがチームのレベル向上に大いに役立つと思う」
週末には中国スーパーリーグの開幕を控えている上海申花。この試合でハットトリックを記録したサウロ・ミネイロについても評価した。
「セットプレーでいえば、これはよく練習している部分だが、最終的にゴールを決めることができるかどうかは運も関係しているかもしれない。ミネイロのレベルは以前から実証されている。シューターのパフォーマンスは必ずしも得点数で測られる必要はないと思う。攻撃と守備の両方への参加とピッチ上での姿勢は、彼がハイレベルな選手であることを示すのに十分だと思う」
上海申花の命運を握るのは、上海海港と山東泰山の2チーム。上海海港は横浜F・マリノスとホームで対戦し、引き分け以下であれば上海申花がラウンド16入り。また、山東泰山が蔚山HD FCに引き分け以下でも上海申花のリーグステージ突破は決まる。
7試合を終えた段階でラウンド16に進出できる8位以内に入っていなかった上海申花。神戸戦で勝利しなければ敗退が決定する中、試合は序盤から大きく動く。
その後は神戸がなんとか耐える展開となったが、前半アディショナルタイムにチャン・シンイチが突き離す2点目を決めると、後半早々の48分にはサウロ・ミネイロが2点目。さらに70分にはPKを決め、サウロ・ミネイロがハットトリックを達成。4点のリードを奪った。
試合最終盤には神戸が意地を見せて、冨永虹七、井出遥也がゴールを奪うも、上海申花が4-2で逃げ切り勝利。暫定ながら7位に順位を上げ、ラウンド16入りに望みを繋いだ。
試合後、記者会見に出席したスルツキー監督は勝利を喜びつつも、終盤の2失点に苦言を呈している。
「レッドカードの後、試合全体のテンポは我々がコントロールした。最後の瞬間にチームが集中力を欠き、2失点を喫したことにはあまり満足していない。もちろん、我々が勝ち進むことができるかどうかは、明日の2試合の結果次第だ」
また、このリーグステージ8試合を振り返ってコメント。チームの成長に繋がったとし、概ね満足しているとした。
「ACLの8試合のうち、ジョホール・ダルル・タクジムとのアウェイ戦だけはあまり満足できなかった。もちろん、あの敗戦は長い移動、タイトなスケジュール、不完全なメンバー構成など、さまざまな要因が重なってチーム全体のパフォーマンスが悪かったのかもしれない。他の7試合では、チームは一定の競争力を発揮したと思うし、勝ったり負けたりするのは普通のことだ。 AFCチャンピオンズリーグの経験を通じてチームは力をつけることができ、それがチームのレベル向上に大いに役立つと思う」
週末には中国スーパーリーグの開幕を控えている上海申花。この試合でハットトリックを記録したサウロ・ミネイロについても評価した。
「セットプレーでいえば、これはよく練習している部分だが、最終的にゴールを決めることができるかどうかは運も関係しているかもしれない。ミネイロのレベルは以前から実証されている。シューターのパフォーマンスは必ずしも得点数で測られる必要はないと思う。攻撃と守備の両方への参加とピッチ上での姿勢は、彼がハイレベルな選手であることを示すのに十分だと思う」
上海申花の命運を握るのは、上海海港と山東泰山の2チーム。上海海港は横浜F・マリノスとホームで対戦し、引き分け以下であれば上海申花がラウンド16入り。また、山東泰山が蔚山HD FCに引き分け以下でも上海申花のリーグステージ突破は決まる。
1
2
レオニード・スルツキーの関連記事
上海申花の関連記事
AFCチャンピオンズリーグエリートの関連記事
記事をさがす
|
レオニード・スルツキーの人気記事ランキング
1
即座の解任はなくとも…中国代表指揮官の後任候補多数? 元横浜FM監督など国内リーグからの引き抜き案も
中国サッカー協会(CFA)が、中国代表指揮官の後任候補を水面下で立てているという。 中国代表は2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選A組で2連敗発進。 敵地日本で0-7と大惨敗し、ホームもサウジアラビアに数的優位下で1-2と逆転負け…大まかな印象としては、指揮官の采配云々より、そこには力の差があったと見るべきだろう。 しかしながら、2002年日韓大会を最後に、W杯出場から遠ざかる中国代表。 この20年強で指揮官交代を繰り返しており、現職のブランコ・イバンコビッチ監督(70)で、日韓W杯後だけで実に14人目。W杯に出ていないため、“4年間”指揮した人物は1人もいない。 中国はコロナ禍以降、サッカーに対する投資が大きく減少したこともあってか、中国『新浪』によると、現在のCFAは成績不振を理由としたイバンコビッチ監督解任に踏み切れない状況。 9月中の解任なら違約金900万元(約1億8000万円)が必要だそうだが、これに二の足。かといって同監督に辞任の選択肢もないとされ、おそらく、少なくとも10月は留任が濃厚だ。 ただし、やはりイバンコビッチ監督の後任は準備されているそう。 1人目はU-21中国代表のアントニオ・プチェ監督(52)。2018年から世代別中国代表を指揮し、一時的にボリビアリーグへ向かうも、今年8月に中国へ帰ってきたスペイン人指揮官だ。 2人目はU-19中国代表のデヤン・ジョルジェビッチ監督(57)。母国セルビアやウズベキスタンで長く、昨秋のアジア大会を皮切りにCFA入りし、今年からU-19を率いるという経歴だ。 3人目は元中国代表キャプテンのジェン・ジー(鄭智)氏。セルティック、広州恒大などに在籍歴を持ち、現在はイバンコビッチ監督のもとでアシスタントコーチを務める44歳だ。 また、中国スーパーリーグの主要クラブから現職を引き抜くことも選択肢とされる。 山東泰山を率いる元韓国代表指揮官のチェ・ガンヒ監督(65)、成都蓉城を率いる元韓国代表FWのソ・ジョンウォン監督(53)、上海海港を率いる元横浜F・マリノス指揮官のケヴィン・マスカット監督(51)、上海申花を率いる元ロシア代表指揮官のレオニード・スルツキー監督(53)などなど。 トップディビジョンを指揮した経験がある自国の指導者がほぼいない中国とあって、CFAが水面下で検討段階に入った候補たちは、ジェン・ジー氏の昇格案を除き、外国籍監督が並ぶ。 2024.09.20 14:35 Fri上海申花の人気記事ランキング
1
38歳テベスが現役引退を表明…昨年の父の死が大きな理由に「最大のファンを失った」
元アルゼンチン代表FWカルロス・テベス(38)が4日、現役引退を宣言した。各メディアが報じている。 突然の引退の理由は父親のセグンド・ライムンド・テベスさんの死。2020年末に新型コロナウイルスに感染すると、2021年に入って合併症により容態が悪化。同年2月に帰らぬ人となった。 大きなショックを受けたテベスは、その後も在籍していたボカ・ジュニアーズでのプレーを続けたが、昨年夏に退団。以降は無所属の状態が続いていた。 その中で昨年11月頃にはアルゼンチン『ESPN』の取材で「モチベーションの炎を探している」と、現役への熱を失いかけていることを告白していたテベス。そしてこの度、本人の口から引退の2文字が発せられることになった。 「俺は引退する。ここに宣言するよ」 「最大のファンを失ったんだ。たくさんのオファーを受けたけど、それは家族にとって非常に大きな変化だった」 「これからは人生や家族、そして自分のことを楽しむ。サッカーに費やした時間、無駄にした時間、色々あったがここで引退だ」 「選手としてはもう心のすべてを出しきった。冷静さを失ったわけではない。ある朝、代理人に『もうプレーしない』と電話で伝えた。その夜には、リケルメ(ボカ・ジュニアーズ副会長)に会見を開いてくれるよう頼んだんだ」 2002年に母国の名門ボカ・ジュニアーズでプロキャリアをスタートさせたテベスは、その初年度にコパ・リベルタドーレス決勝で1ゴール1アシストを記録し、その輝かしいキャリアの幕を切った。 コリンチャンス移籍を挟んだ2006年夏にウェストハムに加入し欧州上陸。翌年にはマンチェスター・ユナイテッドに2年レンタルで加入し、同シーズンのプレミアリーグとチャンピオンズリーグの二冠など、7個のタイトルを獲得した。 2009年夏にはマンチェスター・シティへ完全移籍。当時UAEの新オーナーが着任し莫大な資金力を手にしていた同クラブのビッグクラブ化計画において、プレミアリーグではゴールを量産し、その黎明期を支えた。また、2010-11シーズンにはキャプテンとしてFAカップ制覇に導き、クラブに35年ぶりのタイトルをもたらした。 その後はユベントス、ボカ・ジュニアーズ、2017年には上海申花に移籍するなど、徐々に第一線から離れていったテベス。それでも2018年に2度目の復帰を果たしたボカでは、キャプテンとして2度のリーグ制覇とカップ戦優勝を成し遂げた。 また、アルゼンチン代表ではユース年代から活躍。2004年のアテネ五輪ではハビエル・サビオラやハビエル・マスチェラーノ、ガブリエル・エインセらと共に金メダルを獲得した。A代表での通算成績は76試合13ゴールだった。 長かった歴史に終止符を打ったテベスはまた、今後のキャリアとして指導者になる夢を持っていることも明かしている。 2022.06.04 22:00 Sat2
川崎Fは中国超級首位の上海申花に0-2負け 数的不利下で中国代表MFに先制被弾、後半ATのPKで万事休す【ACLE2024-25】
23日、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)・リーグステージ第3節の上海申花vs川崎フロンターレが行われ、川崎Fは0-2の敗戦に。これで1勝2敗となった。 敵地上海に乗り込んだ川崎Fは、開始3分でマルシーニョが相手選手へ足裏タックル。 VARが介入し、映像を見た主審は迷わずレッドカードを提示。いきなり数的不利となった川崎Fは、新旧の中国代表選手や外国籍アタッカーを多数擁する上海申花に押し込まれていく。 なかなか陣地を押し上げられぬ川崎F。上海申花の“必ず”外国籍選手を経由する攻撃は予測こそしやすいが、繰り返されるゴール前での守備が、ボディブローのごとく効いていく。 24分、上海申花は左サイドを突破し、ゴール前へ低いクロス。川崎Fの佐々木旭がクリアしきれず、ルーズボールを拾った中国代表MFワン・ハイシャンがミドルを放つと、コースへ入った佐々木に当たってネットを揺らされた。 34分、山本悠樹が決定機逸。素速いタテへタテへの攻撃からゴール前でスクランブルを生み出し、山本がフリーでヘディングシュートを放てる形に。しかし、上手く叩けず、クロスバー上へ。数少ない好機を活かせない。 川崎Fは後半の入りに失敗し、なおも押し込まれる展開。上海申花はセカンドボールへの意識が低く、安易にシュートで終わらせる傾向も強いが、プレーが切れるたびに攻撃を再開する。 それでも59分、川崎Fは佐々木が最終ラインからスピードを上げ、一気にボックス手前まで持ち運び。最後は思い切り左足を振るが、惜しくも左ポストを直撃して同点ならず。 75分、上海申花は37歳の元中国代表MFユー・ハンチャオが、ボックス左での切り返しから右足シュート。川崎FはGKチョン・ソンリョンのファインセーブで勝敗が決するのを防ぐ。 79分、鬼木達監督は最後の交代カードとして、長年信頼を寄せてきた37歳FW小林悠、そして遠野大弥をピッチへ。 しかし後半ATの90+1分、丸山祐市のファウルでPKを与え、これを決められて0-2に。川崎Fは結局最後まで1点が遠く、敵地上海で黒星…これでACLE1勝2敗となった。 上海申花は代表ウィーク明けに宿敵・上海海港から中国スーパーリーグ(超級)の首位を奪ったなか、勢いそのままに前半で1点を奪い、勝利まで持っていった格好だ。 上海申花 2-0 川崎フロンターレ 【上海申花】 ワン・ハイシャン(前24) アンドレ・ルイス(後45+3) 2024.10.23 22:54 Wed3
ACLEのベスト16対戦カードが決定! 準々決勝以降はサウジアラビアで集中開催、優勝賞金は18億円【ACLE2024-25】
アジアサッカー連盟(AFC)は20日、AFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)2024-25の決勝開催地を発表した。 新たな大会方式で行われているACLE。西地区、東地区ともにリーグステージが終了し、ラウンド16進出チームが決定した。 日本から参加しているヴィッセル神戸、横浜F・マリノス、川崎フロンターレはいずれもラウンド16進出を果たしていた。 AFCは2024-25シーズン、2025-26シーズンのACLEの決勝会場を決定。サウジアラビアのジェッダにあるキング・アブドラ・スポーツシティとプリンス・アブドラ・アル・ファイサル・スタジアムが選ばれた。 なお、両スタジアムは2027年にサウジアラビアで行われるAFCアジアカップの開催地でもある。 ACLEは準々決勝以降が4月25日〜5月3日まで集中開催され、準々決勝の2試合と準決勝の1試合がそれぞれ両スタジアムで開催。決勝はキング・アブドラ・スポーツシティで行われる。なお、優勝チームには1200万ドル(約18億円)が賞金として贈られ、アジアのクラブサッカー史上最高額となる。 賞金は2023-24シーズンの3倍に。準優勝チームには600万ドル(約9億円)が贈られることとなる。 なお、ラウンド16はホーム&アウェイの2試合となり、すでに対戦カードも決定している。 <h3>◆ACLE 2024-25 ラウンド16組み合わせ</h3> 【東地区】 横浜F・マリノス (日本) vs 上海上港 (中国) 川崎フロンターレ (日本) vs 上海申花 (中国) ジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア) vs ブリーラム・ユナイテッド (タイ) 光州FC (韓国) vs ヴィッセル神戸 (日本) 【西地区】 アル・ヒラル (サウジアラビア) vs パフタコール (ウズベキスタン) アル・アハリ・サウジ (サウジアラビア) vs アル・ラーヤン (カタール) アル・ナスル (サウジアラビア) vs エステグラル (イラン) アル・サッド (カタール) vs アル・ワスル (UAE) 2025.02.20 16:20 Thu4