「大きな2年半だった」パリ五輪でベスト8、大岩剛監督が世界と戦って感じたポイント「我々がサッカーをするというマインドが必要」…選手たちも称える「物凄く成長した」

2024.08.05 06:45 Mon
2年半の任期を終えたパリ五輪代表の大岩剛監督
©超ワールドサッカー
2年半の任期を終えたパリ五輪代表の大岩剛監督
U-23日本代表を率いてパリ・オリンピックを戦った大岩剛監督が、ベスト8に終わった大会を振り返った。

2022年からパリ五輪世代のU-21日本代表監督に就任した大岩監督。そこから2年半チームを指揮し、AFC U23アジアカップでは見事に優勝しパリ五輪の切符を掴むと、グループステージ3試合で無失点の3連勝を収めるなど、チームは結果を残した。

迎えた準々決勝では、優勝候補のU-23スペイン代表と対戦。スペインを相手に堂々と戦ったものの、結果は0-3の敗戦。ゴールを奪う力の差を見せつけられ、ベスト8での敗退となった。
金メダルを目指して戦ってきたパリ五輪。帰国した大岩監督は、敗退決定後からの過ごし方について「いつも通りですね。試合を振り返りながら、大会を振り返りながら、スタッフと色々な話をしました」と、すでに振り返りを始めていたという。

世代別の代表ということもあり、選手を成長させるという側面もある世代。2年半指揮した中、「我々のこのオリンピック世代というのは、僕の個人的見解では、今後益々難しくなると思います。その中で、必ず選手ファースト、選手の成長が第一でなければいけないので、滞ってはいけない年代で、U-19もU-20もそうです。彼らが目指すべき年代なので、そこを明確にするには我々の経験を活かして欲しいです。どうフィードバックされるかは分からないですが、そういった気持ちはあります」とコメント。今回は選手招集などを含めて難しい部分も増えた中、今後にもしっかりと繋げたいとした。
この2年半を振り返っては「個人的には色々あった感情は置いておいて、選手たちがこの2年半で物凄く成長したと思います」とコメント。「彼らが20、21ぐらいから23になって、レベルも上がり、自分の環境も変わって、そうした成長が(U23)アジアカップの優勝にも繋がったと思いますし、我々がやってきたことを出そうという基準に達していたと思います」と、しっかりと成長を感じた期間だとした。

また「勝とうが負けようが、力がないから腰の引けた戦いをするのか、攻撃的な守備と攻撃をぶつけられるレベルに達していたと思うので、試合をして結果として表れたので、もっと日本サッカーとしては上げていかなければいけないと思いますし、彼らたちもそれぞれ欲なのか、向上心なのかわからないですし、目指すべき基準が上がったのか分からないですが、ターニングポイントになったんだろうと期待したいです」と、この半年でも大きな成長を見せ、しっかりと自分たちが台頭に戦うというマインドも出てきたと振り返った。

実際に大会前に行われた最後のテストマッチでは、U-23フランス代表相手に堂々と渡り合いドロー。そして、準々決勝のスペイン戦も、引いて守りを固めるというサッカーではなく、アグレッシブさを出して、しっかりとビルドアップを行い、対抗する戦いを見せた。

大岩監督は「U-23のこのパリ・オリンピックに向かうチームとしては、そこにフォーカスしてきたので、やった部分ではあります」と語り、「日本がワールドカップ優勝を目指す上で、どういう立ち位置にいなければいけないのか。世界のサッカーシーンでも、アジアでも。アジアにおける日本サッカーの立ち位置はリスペクトを受けているが、世界に出ていけば、南米とやり、アフリカとやり、ヨーロッパとやってきた中で、レベルが違おうが当たり前の世界に入ってきているので、何かに対応していくレベルのサッカーではない。むしろ、相手に恐れられる、警戒される立ち位置に向かっていかなければいけないと思います」と、世界と渡り合うことを基準に、しっかりと上回るつもりでやる必要があると語った。

相手が格上という考えで行けば、相手の出方に合わせて対応したり、対策を練ったりするもの。ただ、そうではなく、自分たちの戦い方にどうハメていくかを考えた戦いを見せた。

「スペイン相手だからとかではなく、我々の戦術的な噛み合いによって、どういうことが起こって、どういう部分で自分たちが支配できるかというのをずっとやってきたので、スペインに対して、たまたまああいう風に出てきたことで、強みが活きたと思います」

「違う形で来れば、我々はオプションを持っていたり、選手がスムーズに可変していくということも持っていたので、どういう大会であれ、自信を持って相手がどこであろうとも、相手を対策、対応するのではなく、我々がサッカーをするというマインドになることがまずは必要じゃないかなと思って、2年半やってきました」

しっかりと対等に戦っていくという姿勢を見せたことは事実。相手を苦しめたことも事実だが、また3-0で負けたということも事実だ。

スペインとの差はゴールを決める力の差。フェルミン・ロペスのミドルシュート2発はどちらも素晴らしいシュートだったが、しっかりとゴールを奪うということにはフォーカスする必要があると語った。

「VAR、ポストに当たるというのはそれがサッカーなので、そこに対して考えはないです。ただ、決定力ということを言われますが、何が決定力なのか。個人が決め切ることが決定力なのか、グループとしてゴールに向かっていくことが決定力なのか。色々な意味で方法論だと思います」

「僕自身は答えは持っていないですが、我々のグループはチームとして決定力を上げるためにチャンスの数を増やすことが、得点を増やすということでやってきました。レベルの高い相手に得点できなかったことをみんなも、私も感じて、それぞれが活かしていくしかないです」

収穫もあり課題もあったパリ五輪。ただ、選手たちの大きな成長を感じることもあった一方で、招集の難しさ、選手の環境の変化の難しさも感じた戦いとなった。

この世代の中心と見做されていたMF久保建英(レアル・ソシエダ)やMF鈴木唯人(ブレンビー)、GK鈴木彩艶(パルマ)、MF松木玖生(ギョズテペ)らはチーム事情により招集できず、オーバーエイジの選手も同様にクラブ都合で招集は叶わなかった。

2024年に入ってから大会前までの激動について「選手が色々な環境、試合に出ている出ていないを含めてですね。ただ、今年に入って選手たちが何かを掴んだのか、グッと上がっているのを1回目の活動で感じられました」とコメント。「チームとしてということもそうですが、選手はガラっと変わった2024年だったと思います」と、選手の目の色も変わったという。

「アクシデントという言い方ですが、我々はそうは感じていません。毎回毎回同じメンバーを選べるわけじゃないので、多少今回のオリンピックという大会だったが故の注目度、選手のこのタイミングでの決断は尊重しなければいけないので、最後の最後で色々なことが起きたのはそれが一番でした」

「それはアクシデントではないので、今回選ばれた選手が常に同じような力を発揮できるような状態を作ってきたつもりです。それでやるしかないと思っていましたし、チームとして一体感が出たのであれば、一体感を作ろうとしていたわけではないので、目標、基準を求めていくという姿勢が、一体感を自然と生んだのかなと思います。下馬評が低い中で、選手の中で燃えるものがあったと聞いています。そういうものを含めて、一体感が大きくなる要因がたくさんあったと思います」

国を背負って戦う大事な五輪である一方で、その先の長い選手としてのキャリアを考えた場合に、五輪に出ることが最善かと言われれば、ノーと言える。クラブでのキャリアがあってこそ、代表選手としてのキャリアが築けるため、“選手ファースト”と考えれば、何が最も選手にとってプラスなのかを考えることが重要であり、その判断基準は常に変化し続けているとも言える。

他国を見ても10代の選手が何人も入るチームもあれば、世界に目を向ければA代表で10代の選手が主力になっている国も多い。U-23という世代は、決して若い世代とは言えなくなってきている。

今回のメンバーには、2028年のロサンゼルス・オリンピックの世代は1人も入っていない。今回の五輪から何かを引き継げる選手はオーバーエイジ以外いないこととなる。

大岩監督は「ロス五輪の選手たちをなかなか呼べなかったというのは、出場機会がなかったり、多少基準に達していないというのは厳しい言い方ではあります」とコメント。クラブのキャリアにおいて、10代の選手が主軸になっているチームはほとんどない。それが不在だった要因の1つだ。

ただ、「後藤啓介(アンデルレヒト)、佐藤龍之介(FC東京)はリストの中に入っていたので、彼たち、今18、19の世代がもっともっと我々世代だけじゃなく、フル代表に入っているのが世界なので、もっともっと基準を上げていく必要があるし、今回の準々決勝のスペインに0-3という結果と現状を表しているのかなとも思います」と語り、「色々な要因をしっかりとみんなで考えて、それが次のロス・オリンピックなのか、その前のワールドカップなのか、目指すところは分からないですけども…」と、日本サッカーとして、今後の世代別の選手の育て方、扱い方も考える必要が出てくる世界になっていると振り返った。

パリ五輪が終了したことで、大岩監督の任期も終了。自身の今後については「サッカー界に携わっていきたいことはずっと思っています」とコメント。「監督、指導者という大きな括りで言えば、あまりない経験をさせてもらっている立場もあるので、当然次に活かさなければいけないと思います」と、再び監督をやりたいと語った。

ただ「僕自身もわかりません。オファーがないとこの仕事はできないので、その準備をしておきたいと思います」と語り、「今回のオリンピックだけじゃなく、アジアカップでも親善試合でも色々なところに行って、色々な監督と話をして奥深さとか、幅広さとか、色々なものを感じられましたし、人種によっても国によっても違うので、その経験ができたことは大きいですし、学びがすごく多かった2年半だったと思います」と、監督としても成長できた部分は多かったと振り返った。

また、「我々は44試合を2年半でやりましたが、それなりの成果が出て、負けた試合も色々な分析の中でアップデートしていく材料になりました。そういう部分では、物凄く自分の中で大きい2年半だったなと思います」とコメント。この先どのチームをどういう形で率いるのか、大岩監督の次の舞台にも注目が集まる。

大岩剛の関連記事

日本サッカー協会(JFA)は12日、U-22日本代表が7月に海外遠征を行うことを発表した。 2028年のロサンゼルス・オリンピックを目指す世代であるU-22日本代表。大岩剛監督が率いるチームだが、7月にウズベキスタンへ遠征することが決定した。 ウズベキスタンでは、7月25日(金)にU-22サウジアラビア代表 2025.05.12 21:45 Mon
中学3年生ながらU-18Jリーグ選抜としてプレーしたU-17日本代表MF長南開史(柏レイソルU-18)が、日本高校サッカー選抜との一戦を振り返った。 8日、国立競技場でNEXT GENERATION MATCHが行われ、Jクラブのアカデミーチーム(U-18)に所属する選手が選ばれたU-18Jリーグ選抜と、第103 2025.02.09 15:03 Sun
12月16〜19日にかけて千葉・幕張で行われたU-19日本代表合宿。2028年ロサンゼルス五輪代表コーチに就任したばかりの羽田憲司コーチも今回から帯同する中、2025年2月のAFC・U-20アジアカップ(中国=アジア最終予選)に向けて選手たちがアピール合戦を繰り広げた。 19日には流通経済大学とトレーニングマッチ 2024.12.27 15:00 Fri
来年2月に開催されるU20アジアカップ2025に出場するU-19日本代表候補が、16日から国内トレーニングキャンプをスタートさせた。 船越優蔵監督が率いるU-19日本代表。来年9月にはチリでU-20ワールドカップ(W杯)が開催され、先日大岩剛監督が就任したロサンゼルス・オリンピックを目指す世代となる。 プロ 2024.12.17 07:30 Tue
来年2月に開催されるU20アジアカップ2025に出場するU-19日本代表候補が、16日から国内トレーニングキャンプをスタートさせた。 船越優蔵監督が率いるU-19日本代表。来年9月にはチリでU-20ワールドカップ(W杯)が開催され、先日大岩剛監督が就任したロサンゼルス・オリンピックを目指す世代となる。 プロ 2024.12.16 23:50 Mon

U-23日本代表の関連記事

国際オリンピック委員会(IOC)は9日、2028年のロサンゼルス・オリンピックに関しての変更点を発表。サッカー競技でも大きな変更があった。 IOCはロス五輪に関して、複数競技での変更を発表。サッカーに関しては、男子の参加国を「12」に、女子の参加国を「16」に変更すると発表した。 2024年のパリ五輪までは 2025.04.10 12:15 Thu
日本サッカー協会(JFA)は12日、ロサンゼルス・オリンピックに臨むU-23日本代表に関して、大岩剛監督が率いることを発表した。 パリ・オリンピックもU-23日本代表を率いた大岩監督。グループステージを無失点3連勝で突破するも、準々決勝ではのちに金メダルを獲得したU-23スペイン代表に0-3で敗れて敗退。目標とし 2024.12.13 23:05 Fri
日本サッカー協会(JFA)は12日、ロサンゼルス・オリンピックを目指すU-23日本代表に関して、大岩剛監督(52)が続投することを発表した。 現役時代は名古屋グランパスやジュビロ磐田、鹿島アントラーズでプレーした大岩監督。J1通算386試合に出場し10得点を記録していた。 引退後は鹿島のコーチに就任すると、 2024.12.12 18:59 Thu
29日、アジアサッカー連盟(AFC)は、AFCアニュアルアワード2023を韓国のソウルで開催。様々な賞が表彰された中、日本人2名が個人賞を受賞した。 今回受賞したのは、U-23日本代表を指揮していた大岩剛監督が年間最優秀監督賞(男子)を受賞。また、なでしこジャパンでも活躍するFW清家貴子(ブライトン&ホーヴ・アル 2024.10.30 00:25 Wed
日本サッカー協会(JFA)会長の宮本恒靖氏がなでしこジャパンの試合後にコメントした。 26日、MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2024で韓国女子代表を国立競技場に迎えたなでしこ。前半の内に3点を奪って折り返すと、後半にもダメ押しゴールが決まり、4-0の完勝を収めた。 試合について宮本会長は、 2024.10.27 06:00 Sun

オリンピックの関連記事

国際オリンピック委員会(IOC)は9日、2028年のロサンゼルス・オリンピックに関しての変更点を発表。サッカー競技でも大きな変更があった。 IOCはロス五輪に関して、複数競技での変更を発表。サッカーに関しては、男子の参加国を「12」に、女子の参加国を「16」に変更すると発表した。 2024年のパリ五輪までは 2025.04.10 12:15 Thu
日本サッカー協会(JFA)は12日、ロサンゼルス・オリンピックに臨むU-23日本代表に関して、大岩剛監督が率いることを発表した。 パリ・オリンピックもU-23日本代表を率いた大岩監督。グループステージを無失点3連勝で突破するも、準々決勝ではのちに金メダルを獲得したU-23スペイン代表に0-3で敗れて敗退。目標とし 2024.12.13 23:05 Fri
日本サッカー協会(JFA)は12日、ロサンゼルス・オリンピックを目指すU-23日本代表に関して、大岩剛監督(52)が続投することを発表した。 現役時代は名古屋グランパスやジュビロ磐田、鹿島アントラーズでプレーした大岩監督。J1通算386試合に出場し10得点を記録していた。 引退後は鹿島のコーチに就任すると、 2024.12.12 18:59 Thu
カナダサッカー協会(CSA)は12日、パリ・オリンピック期間中に発覚したドローンの不正使用問題の独立調査の結果を発表。停職処分を受けていたカナダ女子代表のビバリー・プリーストマン監督(38)が解雇されることとなった。 また、アシスタントコーチのジャスミン・マンダー氏とアナリストのジョセフ・ロンバルディ氏も解雇され 2024.11.13 17:10 Wed
レアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督とチェルシー・ウィメンのエマ・ヘイズ監督がヨハン・クライフ・トロフィーを獲得した。 28日、フランスのフットボール専門誌『フランス・フットボール』が主催する2024バロンドール授賞式がパリで開催。今回は最優秀監督賞となるヨハン・クライフ・トロフィーが新設され、男子はア 2024.10.29 17:15 Tue

記事をさがす

大岩剛の人気記事ランキング

1

松木玖生の最適なポジションは?/六川亨の日本サッカーの歩み

今月16日、AFC U-23アジアカップ カタールの初戦、中国戦からパリ五輪出場権獲得のチャレンジが始まる。前回のコラムでも、DF陣の経験不足は否めないものの攻撃陣のタレントはバリエーションに富んでいて期待できるという原稿を書いた。そして先週と今週のJリーグを取材して、FC東京の松木玖生の新しい一面を見ることができて、その期待はさらに高まった。 松木といえば、青森山田高時代から、強靱なフィジカルと体幹の強さを生かした球際での勝負強さ、豊富な運動量と労を惜しまない献身的なプレーでチームに貢献してきたし、それはFC東京でも変わらない。そしてボランチのポジションから、時には意外性のある攻撃参加でゴールを決めたり、左足のロング、ミドルシュートで相手ゴールを脅かしたりしてきた。 そんな松木が、4月3日のJ1リーグ第6節の浦和戦では、荒木遼太郎と2トップに近い形で前線に起用された。すると、トップに張るのではなく変幻自在に左右に流れたり、落ちてきたりする荒木との絶妙のコンビネーションで攻撃陣をコントロール。とりわけ左サイドのFW俵積田晃太とSBバングーナガンデ佳史扶との相性は抜群で、意外性のあるパスで彼らの攻撃参加を引き出していた。 アウトサイドにかけたスペースへの絶妙なパスには「こんな技巧的なパスが出せるんだ」と感嘆してしまった。 試合は0-1とリードされた後半、左サイドで俵積田、佳史扶とつないだパスから荒木が同点弾。さらに松木のサイドチェンジを受けた俵積田のクロスをゴール前に走り込んだ松木がボレーで決めて逆転勝利を収めた。 そして4月7日の鹿島戦では、荒木がレンタル移籍のため起用できないものの、1トップに入った仲川輝人とトップ下の松木は好連係から難敵・鹿島に2-0の完勝を収めた。絶えずボールに触るわけではないが、効果的なサイドチェンジやスルーパスで味方を使う。これまでは、どちらかというと『使われる選手』と思っていたが、そのイメージは一新した。 先制点は左サイドからのふわりと浮かしたニアへのパスで仲川の今シーズン初ゴールを演出。そして後半アディショナルタイムにはMF原川力のヘッドによるインターセプトからのタテパスを簡単にさばいて2点目をお膳立てした。いずれも「肩の力の抜けた」ようなアシストに、松木の“変化"を感じずにはいられなかった。 彼をボランチからトップ下にコンバートし、前線には荒木を起用して松木の飛び出しを演出したピーター・クラモフスキー監督の采配は賞賛に値する。やっと1トップのドリブル突破任せのパターン化された攻撃スタイルから脱却できそうだ。 そんな松木を大岩剛監督はどのポジションで使うのか。攻守に効果的な選手だけに、使い出もあるだろうが、できれば攻撃的なポジションで使って欲しいところである。 2024.04.08 22:25 Mon
2

【パリ行きの命運を託された23選手】A代表経験済みの大器…FC東京で正守護神争う193cmGK野澤大志ブランドン

パリ・オリンピックのアジア最終予選を兼ねるAFC U23アジアカップが15日に開幕する。出場16カ国が4組に分かれてのグループステージから始まる五輪出場もかけた戦いは約2週間ちょっとのスケジュール的にも勝ち上がれば勝ち上がるほど総力戦が必至。ここではパリ行きの命運が託されたU-23日本代表の23選手を紹介し、野澤大志ブランドンにフォーカスする。 ■野澤大志ブランドン(GK/FC東京) アメリカ人の父親を持つ野澤は沖縄県出身で、2018年にFC琉球U-15からFC東京U-18へ移籍。初年度からトップチームに2種登録され、続く2019シーズンはU-23チームでJ3デビューを飾った。 2020年にはトップチームへ昇格するも、出番がないままシーズン終了。2021年は5月のYBCルヴァンカップでトップデビューを飾ったが、8月にいわてグルージャ盛岡への育成型期限付き移籍が決まった。 岩手ではシーズン途中加入ながらレギュラーの座を掴み、J3で14試合に出場。J2へ昇格した2022年もリーグ戦22試合でゴールマウスを守るなど、多くの経験を積むと、1年半の修行を経てFC東京に復帰した2023シーズンは、当初カップ戦での出場がメインとなったが、8月の第22節セレッソ大阪戦で先発。そのまま元ポーランド代表GKヤクブ・スウォビィクからポジションを奪い、初のJ1の舞台で10試合に出場するなど存在感を放った。 今シーズンはV・ファーレン長崎で一回り大きく成長して帰ってきたGK波多野豪の控えスタートとなるが、波多野が退場した第5節川崎フロンターレ戦で75分から緊急出場。ライバルの出場停止により第6節の浦和レッズ戦は先発し、ビッグセーブなどでチームの勝ち点「3」獲得に貢献すると、波多野の出場停止が明けた第7節鹿島アントラーズ戦もピーター・クラモフスキー監督は野澤をチョイス。この試合ではクリーンシートを達成し、良い流れでU23アジアカップに臨むこととなった。 日本代表には各年代で招集されており、大岩剛監督のチームにはJ1デビュー後の2023年9月に本格合流。U23アジアカップ予選を経験し、その後のアメリカ遠征にも参加。昨年末には元日開催のタイ代表戦に臨むA代表に初選出。プレー機会はなかったが、アジアカップ2023のメンバーにも入り、同い年のGK鈴木彩艶(シント=トロイデン)の奮闘を傍から見守った。 今回のU23アジアカップではその鈴木の招集が叶わず、小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)と正守護神を争う形に。3月の代表活動では、U-23マリ代表戦で野澤、U-23ウクライナ代表戦で小久保にゴールマウスが託されており、どちらがメインになるのかは横一線というところだろう。 そんな野澤の最大の特長は、鋭い反射神経を活かしたシュートストップ。193cmの長身ながら動き直しも速く、ハイボール処理も持ち味とする。しかし、U-23マリ戦では、ブラインドの状況で飛んできた無回転気味のショートバウンドのシュートを弾ききれず、押しこまれてしまう場面も。当然野澤だけの責任ではないが、結果的に3失点を喫しており、アジアカップ本番では名誉挽回の活躍が期待される。 <span class="paragraph-title">【動画】チームを救ってきた野澤大志ブランドンのセーブ</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="URdAMcY3M1Q";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.16 11:00 Tue
3

U-22日本代表が7月にウズベキスタン遠征、サウジアラビア&ウズベキスタンと対戦…大岩剛監督「積極的にチャレンジしていきたい」

日本サッカー協会(JFA)は12日、U-22日本代表が7月に海外遠征を行うことを発表した。 2028年のロサンゼルス・オリンピックを目指す世代であるU-22日本代表。大岩剛監督が率いるチームだが、7月にウズベキスタンへ遠征することが決定した。 ウズベキスタンでは、7月25日(金)にU-22サウジアラビア代表と、同28日(月)にU-22ウズベキスタン代表と対戦することとなる。 3チームが総当たりとなる国際親善試合で、同22日にはウズベキスタンとサウジアラビアも対戦する。 海外遠征が決定した中、大岩監督はJFAを通じてコメントしている。 「いよいよ2028年ロサンゼルスオリンピックを目指すチームが始動します。まずは9月に控えるAFC U23 アジアカップ予選に向けて、アジアの強豪2カ国との対戦で自分たちの力を試す機会にもなるので、実りある遠征にできるようしっかりと準備したいと思います」 「今回の遠征でいろいろなことを経験することにより、選手個人はもちろんのこと、チームとして成長につながると考えているので、いろいろなことに積極的にチャレンジしていきたいと思います」 2025.05.12 21:45 Mon
4

「ビックリした」追加招集で初の世代別日本代表入り、栃木FW小堀空が肉体改造のキッカケは「鹿島のエヴェラウド」

U-21日本代表候補が7日からトレーニングキャンプを実施。2日目のトレーニングを終えた。 2024年のパリ・オリンピックを目指す世代が大岩剛監督を迎えて初めての活動を実施。Jリーグ開催期間ながら、3日間の短期合宿を行った。 月末にはドバイカップU-23に出場し、国際試合を行うこととなっているが、その前にチームが始動した。 2日目のトレーニングを終え、FW小堀空(栃木SC)がメディアのオンライン取材に応対した。 追加招集という形で呼ばれた小堀は「ビックリしましたけど、自分が目指していた場所ではあるので、ここからだなという感じです」と招集を受けての心境を語った。 これまで世代別代表に縁がなく、昨シーズンまではJ2で2試合しか出場していない小堀。その中での招集となり、初めて会う選手も多い中だったが「段々馴染めてきましたし、ちょっとしたパスでもチームより早かったり質が良かったりするので、そこをチームに持ち帰れればと思います」と、得たものはすでにあるようだ。 栃木の下部組織から育ってきた小堀だが、今季は開幕から3試合連続でスタメン出場を果たしている。今季出番を得ていることについては「去年から自分のサッカーに対する考え方だったり、体の作り方と向き合ってきていて、去年のうちに自分は準備できていたと思っていました。なかなかチャンスが来なくて、今年試合出られるようになって、試合に出ることで見つかってきた課題があるので、そこを振り返りながら、今後に活かせればと思います」とコメント。徐々に自身の中でも掴んでいるものがあるようだ。 1番変化した部分については「体」と語る小堀。そのキッカケは「去年天皇杯でアントラーズとやって、FWにエヴェラウド選手がいて、体作りが大事だなと思いました。体が出来上がってきて、自信がついてきた事が大きかったと思います」と語り、鹿島の助っ人ストライカーを目標にしているとした。 突然の招集となったが、チャンスを掴んだ小堀。「今回追加招集という形で呼ばれましたけど、本気でパリ五輪を目指していて、目標でもあったので、試合に出て点を取ったり、チャンスを作ったりということでチームに貢献していきたいと思います」と、結果を残して今後も呼ばれ続けたいと意気込みを語った。 そのU-21日本代表は9日にトレーニングマッチを実施。実戦の場が与えられる中、小堀は自身のプレーについて「すごく走れると思っているので、身長を生かした競り合い、背後で起点を作って収めたり、自分が点を取って勝つのが一番ですが、自分のゴールよりチームの勝利が大事なので、走り続けて、良いボールがきたらしっかり治めるというところを見てもらいたいです」とコメント。186cmの長身ながら、走力を生かしたプレーを見てほしいとした。 また、大岩剛監督については「ミーティングで初めて会って、自分の気持ちを高めてくれる熱い監督だなと思いました」と、モチベーションが上がるとしている。 2022.03.08 18:19 Tue
5

2026年北中米W杯を本気で狙う! U-22代表期待の大学生FWが見据える「三笘ロード」/佐藤恵允(明治大学)【新しい景色へ導く期待の選手/vol.10】

2024年パリ五輪まであと1年あまり。新型コロナウイルス感染拡大で1年延期となった東京五輪とは違い、日本代表の強化期間は3年しかない。 2021年12月の大岩剛監督就任後、2022年6月のAFC U-23アジアカップ(ウズベキスタン)や同年9・11月、2023年3月の3度の欧州遠征などに赴いて強化を続けているが、フルメンバーのA代表を経験したのはバングーナガンデ佳史扶(FC東京)と半田陸(G大阪)くらいだ。 攻撃陣の方は2022年カタールW杯の主力だった伊東純也(スタッド・ランス)、鎌田大地(フランクフルト)、三笘薫(ブライトン)、堂安律(フライブルク)ら欧州組がひしめいており、若手アタッカー陣にとっては非常に高い壁というしかない。 とはいえ、本当の勝負は3年後。現時点でA代表経験がなかったとしても、突き抜けてくる人材がいないとも限らない。我々の全く予期せぬ人材が頭角を現すかもしれない。98年フランス大会一世を風靡した中田英寿、2002年日韓大会で2ゴールをマークした稲本潤一(南葛SC)、2010年南アフリカ大会で世界の度肝を抜いた本田圭佑といった過去のスターたちも、W杯3年前の時点では数多くいる候補の1人でしかなかったのだ。 今やトップスターに上り詰めた三笘にしても、3年前の2019年は筑波大学の学生だった。川崎フロンターレでプロキャリアをスタートさせたのは2020年。最初は体力面や守備力の課題に直面し、先発で使ってもらえないことが多かった。A代表デビューは東京五輪後の2021年11月のオマーン戦(マスカット)。それからわずか1年あまりで日本のエースに躍り出たのだから、凄まじい成長曲線には驚かされるばかりだ。 その「三笘ロード」を歩もうとパリ世代の面々も虎視眈々と狙っているに違いない。 候補者筆頭と目される1人が、目下、明治大学4年の佐藤恵允(けいん)だろう。大学2年だった2021年11月にU-22日本代表の1人として1月のAFC U-23アジアカップ予選(福島)に参戦してから、彼はコンスタントに日の丸を背負ってきた。大岩監督就任後も昨年のウズベキスタン、9月の欧州遠征に参戦。今年3月のU-22ドイツ・ベルギー2連戦にはいずれも出場し、2戦連発という離れ業をやってのけたのだ。 そして4月23〜26日にかけて行われたU-22代表候補合宿にも参加。今回は新顔18人を加えた28人での活動となったが、実績面で頭抜けている佐藤の存在感は圧倒的で、最終日の11対11の紅白戦でもゴール。常連メンバーの意地とプライドを見せつけた。 「僕はこれまで代表にコンスタントに選ばせていただいている身。今まで積み重ねてきたシームレス(な攻守の連動)だったり、インテンシティってところを自分が示していかないといけない。それに攻撃の選手なんで、得点に絡む仕事をしないと生き残っていけない。そこはもっと磨いていきたいです」と本人は強調していたが、最後まで高い意識を見せつける形になった。 コロンビア人の父、日本人の母を持つ佐藤は2001年7月生まれ。東京都世田谷区出身で、実践学園高校から2020年に明治大学に進んだ。明治では入学当初は試合に出られず、苦い思いも味わったというが、栗田大輔監督から口を酸っぱくして言われた「人間性の部分」を大事にしながら、ここまで這い上がってきたという。 「自分の中で大学に入ってからテーマにしていたのは『素直な気持ち』と『謙虚さ』。あとは『気を使える選手』になりたいと思って、ここまで努力してきました」 「まずは人の意見を聞いて、それが自分にとって必要なのかどうかを考え、噛み砕いて落とし込んでいく。その作業が大切だとすごく感じたし、それを繰り返してきました」 「1つの例が守備。明治に入った頃は守備が全然ダメだと言われて悩んだんですけど、今では自分の特徴になっている。大岩監督も前線からチームを助ける泥臭い守備と対人の強さが評価されて、ここに呼んでもらっていると思います」と佐藤は大学生らしい冷静かつ客観的な分析力で自己評価をしてみせた。 こういった表現力の高さは三笘に通じる部分がある。サイドアタッカーでドリブル突破が武器という共通点もあるため、「ネクスト三笘」という呼び声も高い。 「三笘さんは同じ大学経由の選手というのもありますし、ポジションも同じ。1対1の仕掛けとか相手との駆け引きが非常にうまいんで、すごく参考になります。自分は1年後のパリ五輪に行って、2026年北中米W杯に出るのが目標ですけど、そのためには三笘さんを超えないといけない。そうなるような日々の積み重ねをしていかないといけないと思っています」と彼は語気を強めていた。 壮大な夢を現実にするためにも、明治大学からどういうルートを歩むかが肝心。彼のところには数多くのJクラブからオファーが殺到しているが、本人は「プロ1年目で活躍できる環境」というのを第一に選択していくつもりだ。 確かに今のA代表の軸を担う伊東、守田英正(スポルティング・リスボン)、三笘ら大卒選手たちはプロ1年目から圧倒的なインパクトを残していた。そういう人材でなければW杯に行けないということだ。 賢い佐藤は厳しい現実をよく分かっているはず。まずは最適な進路を選択し、U-22代表での地位を固めていくことが肝心である。ここからの飛躍が大いに楽しみだ。 2023.04.27 18:30 Thu

U-23日本代表の人気記事ランキング

1

パリ五輪初戦のU-23日本代表スタメン発表! 1トップは細谷真大、パラグアイ戦に挑む【パリ五輪】

24日、パリ・オリンピックの開幕に先駆け男子サッカーがスタート。U-23日本代表はU-23パラグアイ代表と対戦する。 アジア王者として臨む日本だが、相手のパラグアイは南米予選を首位で通過した相手。堅守をベースにオリンピック連覇中のブラジルを下すなど、十分な力を持っている。 そのパラグアイ戦に向けての日本のスタメンが発表。最後のテストマッチとなったU-23フランス代表のメンバーをベースに組まれることとなった。 GKには小久保玲央ブライアン(シント=トロイデン)が起用。最終ラインは右から関根大輝(柏レイソル)、高井幸大(川崎フロンターレ)、木村誠二(サガン鳥栖)、大畑歩夢(浦和レッズ)と国内組が並んだ。 中盤はアンカーに藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)が入り、インサイドに山本理仁(シント=トロイデン)と三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム)を起用。3トップは右に平河悠(ブリストル・シティ)、左に斉藤光毅(ロンメル)を配置し、トップは細谷真大(柏レイソル)を起用した。 DF半田陸(ガンバ大阪)が残念な形でチームを去ることとなった中、日本は初の金メダルを目指して戦う初戦。キックオフは24日26時となる。 ◆スタメン GK 1.小久保玲央ブライアン DF 4.関根大輝 5.木村誠二 15.高井幸大 16.大畑歩夢 MF 7.山本理仁 8.藤田譲瑠チマ 14.三戸舜介 FW 10.斉藤光毅 11.細谷真大 17.平河悠 ◆控えメンバー GK 12.野澤大志ブランドン DF 2.鈴木海音 3.西尾隆矢 MF 6.川崎颯太 13.荒木遼太郎 FW 9.藤尾翔太 18.佐藤恵允 監督 大岩剛 2024.07.25 01:25 Thu
2

久保建英「すごくおしゃれ」、長谷川唯「すごく新鮮」…「FIRE(炎)」がテーマの日本代表の新ユニフォーム、選手たちの感想は?

アディダスジャパンは21日、「サッカー日本代表 2024 ユニフォーム」発表した。 今夏行われる世界的なスポーツイベントを前に、日本代表の戦闘服が装いも新たに。新ユニフォームは、「ヨウジヤマモト」のデザイナーでもある日本が誇るファッションデザイナーの山本耀司氏がデザイン。アディダスとヨウジヤマモトのコラボレーションブランドである「Y-3」が日本代表と史上初のコラボレーションを果たした。 この新ユニフォームは、21日に行われたパリ・ファッションウィークにて発表。「ヨウジヤマモト」のコレクションの1つとして発表され、コレクションにはU-23日本代表のMF藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)、なでしこジャパンのMF長野風花(リバプール)がランウェイを歩く特別な演出でお披露目された。 今回のユニフォームのテーマは「FIRE(炎)」。「サッカー日本代表2024ユニフォーム」の全体を通して一貫したモチーフとして登場するヨウジヤマモトによるデザインの炎のグラフィックは、サッカー日本代表が持つ揺るぎない力強さ、そして日本という国が持つ神秘的な力を象徴している。 ホームはダークネイビー、アウェイはホワイトとなり、ホームは青い炎、アウェイは赤い炎がデザインされている。 今回の新ユニフォームに関して、日本代表のMF久保建英、U-23日本代表のMF藤田譲瑠チマ、FW細谷真大、なでしこジャパンのMF長谷川唯、MF長野風花、FW宮澤ひなたがコメントしている。 <span class="paragraph-subtitle">◆久保建英</span><div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240622_kubo_tw.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> 「今回のユニフォームはすごくおしゃれだな、というのが第一印象です。ユニフォームをファッションに取り入れるスタイルは海外ではよく見かけますが、日本でもこのサッカー日本代表ユニフォームをきっかけに、そのトレンドが広がることを願っています。僕自身も、新たなユニフォームとともに気持ちを新たに切り替えて、青い炎のように熱い気持ちで次のステージに向かっていきたいと思います」 <span class="paragraph-subtitle">◆藤田譲瑠チマ</span><div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240622_fujita_tw.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> 「ホームもアウェイも、どちらもとてもスタイリッシュで、それぞれ異なる意味を持つ炎をモチーフにしているところがすごく気に入っています。自分たちの世代が、新たな想いが込められたユニフォームとともに大きな舞台へと向かえることをとても嬉しく思います。このユニフォームを着てピッチで活躍する姿を皆さんに見ていただけるよう、頑張りたいと思います」 <span class="paragraph-subtitle">◆細谷真大</span><div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240622_hosoya_tw.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> 「今回、サッカー日本代表史上初の「Y-3」とのコラボレーションになると聞いて、とてもびっくりしました。色合いやデザイン、ロゴの位置など、とても新鮮で、これをきっかけにサッカー日本代表に興味を持っていただける方や、応援していただける方が増えると嬉しいです。このユニフォームに描かれた炎のように、僕たちもそれぞれの力を一つにして、完全燃焼で世界と戦っていきたいと思います」 <span class="paragraph-subtitle">◆長谷川唯</span><div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240622_hasegawa_tw2.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> 「ホームユニフォームの濃い紺色は、最近の日本代表ユニフォームにはあまりなかった色合いなので、とても良いと思いました。またアウェイの白と赤の組み合わせも、すごく新鮮です。今回は燃え盛る炎がデザインのテーマですが、私にとっては、スタジアムに入場するときが、一番気持ちが燃え上がる瞬間です。常に世界一を目指してサッカーをやってきたからこそ、この新しいユニフォームで、この夏世界一を目指したいと思います」 <span class="paragraph-subtitle">◆長野風花</span><div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240622_nagano_tw2.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> 「今までのサッカー日本代表ユニフォームと雰囲気が違って、すごくスタイリッシュで驚きました。チームで着たときにも格好良いと思いますし、ファッションとして着ても素敵なデザインだと思います。ユニフォームに描かれた炎のように、燃え盛る力強いプレーでまた世界に衝撃を与えたいという想いを新たにしました」 <span class="paragraph-subtitle">◆宮澤ひなた</span><div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240622_miyazawa_tw2.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> 「一見して、今までのサッカー日本代表ユニフォームよりもシンプルで、すごく格好良いと思います。雰囲気がガラッと変わった印象です。街中でユニフォームを着ている方を見かけると、サッカーへの愛を感じてすごく嬉しくなります。日本でもそういう風にこのユニフォームを着てくれる人が増えることを楽しみにしています。応援してくれる方の気持ちを力に、この夏はチームとして優勝を目指して一戦一戦大切に戦っていきたいと思います」 <span class="paragraph-title">【写真】久保建英や長谷川唯も着用!日本代表の新ユニフォーム、テーマは「FIRE(炎)」</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="j82B9AIMKvA";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240621_tw11.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240621_tw2.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240621_tw3.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240621_tw4.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240621_tw15.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240621_tw6.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> 写真:adidas is the official supplier of the Japan National Team 2024.06.22 05:45 Sat
3

パリ五輪世代のGKが玉突き移籍か? 鈴木彩艶がパルマ行きなら、小久保玲央ブライアンがシント=トロイデン移籍か

パリ・オリンピックに臨むU-23日本代表。その守護神を争っている2人が玉突き人事になる可能性があるという。 それはベンフィカのGK小久保玲央ブライアン(23)とシント=トロイデンのGK鈴木彩艶(21)の2人。ベルギー『Voetbal Belgie』が伝えた。 ともにU-23日本代表でプレーし、パリ・オリンピック行きも期待されている中、移籍の噂がつきまとう。 すでに日本代表デビューも果たし、2024年1月のアジアカップでもプレーした鈴木は、2023年8月に浦和レッズからシント=トロイデンにレンタル移籍。当時はマンチェスター・ユナイテッドも関心を寄せるなど、高く評価されていた。 一方で、小久保は柏レイソルの下部組織から2019年1月にベンフィカのU19チームに加入。4年半も早く海外に出たが、ポジション柄出番が限られており、ファーストチームではデビューできていない。 しかし、その小久保はパリ・オリンピックの出場権を懸けて戦ったAFC U23アジアカップでハイパフォーマンスを見せており、日本代表入りも期待されるほどの実力を持つ。 そんな中、今夏の移籍市場では鈴木がセリエAに昇格したパルマからの関心を持たれている。 海外挑戦1年目でジュピラー・プロ・リーグで32試合に出場し正守護神に君臨。その才能にパルマが目をつけ、シント=トロイデンは1500万ユーロ(約26億円)の値札をつけているという。 『Voetbal Belgie』によれば、鈴木が移籍した場合の代役として小久保を狙っているとのこと。ベンフィカとの契約は残り1年だが、ウクライナ代表GKアナトリー・トルビンが正守護神として君臨しており、出番を掴むことは非常に難しい状況だ。 具体的な動きはまだないものの、小久保はクラブでの出番がそろそろほしいところ。パリ・オリンピックで評価を上げるという可能性もある中で、どういった動きが待っているだろうか。 2024.07.03 12:35 Wed
4

“ドイツ5部からパリ五輪へ” 佐藤恵允のU-23日本代表選出に独紙驚き「ブレーメンはナビ・ケイタに続き…」

ブレーメンU-23のFW佐藤恵允(22)がパリ五輪U-23日本代表に選出されたことについて、ドイツ『ビルト』が驚きをもって伝えた。 3日、パリ五輪に臨むU-23日本代表メンバー18名が発表され、アジア最終予選を兼ねたAFC U23アジアカップの優勝メンバーである佐藤も名を連ねた。 佐藤は明治大学サッカー部を退部する形で、23-24シーズンからドイツ1部・ブンデスリーガのブレーメンへ。 ただ、地域リーグ(ブレーメン・リーガ/ドイツ5部相当)のブレーメンU-23が出発地点となり、昨季1年は公式戦14試合5得点1アシスト。トップチームではブンデスリーガ3試合のベンチ入りにとどまった。 『ビルト』は佐藤の五輪選出について「ブレーメンはナビ・ケイタのU-23ギニア代表入り(※)に続き、またもファンに驚きを提供。サトウに対する指名は当たり前ではない。5部リーグでしか試合経験を積んでおらず、それは大きな舞台(=五輪)には十分ではないからだ」とする。 (※)オーバーエイジ枠 それでも、「サトウはU-23アジア杯メンバーとして同大会の優勝、そして五輪出場権の獲得に貢献していた」と、これまでも大岩ジャパンの一員として歩んできたことを補足した。 『ビルト』はブレーメンのフットボール・ダイレクター、クレメンス・フリッツ氏の佐藤に対するコメントを紹介。佐藤は五輪後もU-23チームからトップ昇格を目指す挑戦が続くようだ。 「彼はチームへの貢献度が高い選手だ。我々としては、彼がプロフェッショナルのリーグへステップアップすることを確信している。しかし、一歩ずつ進まねばならない。今は地域リーグで己の価値を証明する必要がある」 2024.07.04 14:05 Thu
5

「プロ入りした時は自分がパリ世代という認識もなかった」。雑草魂で五輪の大舞台、そして海外移籍をつかみ取った平河悠への期待【新しい景色へ導く期待の選手/vol.44】

大岩剛監督ら現場が望んだオーバーエージ(OA)枠の活用が叶わず、久保建英(レアル・ソシエダ)や鈴木唯人(ブレンビー)などパリ世代の面々も招集できなかった今回のパリ五輪に挑むU-23日本代表。欧州組は斉藤光毅(ロンメル)と三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム)、藤田譲瑠チマ・山本理仁(シント=トロイデン)、小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)の5人という陣容になった。 その分、国内で活躍しているイキのいい選手の活躍が求められるということ。特に注目度が高まっているのが、首位を走るFC町田ゼルビアのドリブラー・平河悠だ。 今季ここまでJ1・17試合に出場(うち先発16試合)し、2ゴール4アシストという好結果を残している。彼の切れ味鋭い突破と仕掛けがあるからこそ、町田の頭抜けたタテの鋭さと推進力が発揮できている。それは多くの人が認めるところだろう。 とはいえ、平河は最初からエリート街道を歩んできた選手ではない。佐賀東高校から山梨学院大学を経由して町田という道のりを見ると、むしろ「雑草系」と言ってもいいかもしれない。 平河の存在が広く認識されるようになったのは、2021年から町田の特別指定選手となってから。ランコ・ポポヴィッチ監督(現:鹿島アントラーズ)に鍛えられ、2022年のJ2で16試合出場2ゴールという結果をマークしたあたりから「突破力のある若手アタッカー」と一目置かれるようになった。 その存在感が一気に高まったのが2023年。大卒新人としてJ2に本格参戦し、35試合出場6ゴールと大活躍。町田の史上初のJ1昇格の原動力となるのと同時に、大岩監督のお眼鏡にも叶い、パリ五輪代表候補入りを果たしたのだ。 最初は昨年6月の欧州遠征。オランダ戦で短時間、起用されるにとどまったが、その時点ではすでに「日本代表の名波浩コーチが代表に呼びたがっている」という噂も流れたほどだ。9月のAFC U23アジアカップ予選(バーレーン)も招集されたが、この時点ではまだ「斉藤光毅(ロンメル)や三戸舜介(スパルタ)の控え」という印象が強く、パリ五輪に行けたとしても、18人に生き残るのはかなり難しいと目された。 その流れが大きく変わったのが、2024年だ。最高峰リーグ初参戦の町田の快進撃に伴って、平河の評価も急上昇。左サイドから次々とドリブルで敵陣を切り裂いていく個の力というのは今季J1で抜きん出ている。その目覚ましい進化を見れば、大岩監督も彼を外すという選択肢はなくなるはず。4〜5月のAFC U23アジアカップ(カタール)の働きや実績も踏まえながら、最終的に平河を抜擢。東京五輪の頃には「自分がパリ世代という認識もしていなかった」という男が見事が下剋上をやってのけたのだ。 「年代別代表から入ってきた選手が多い世代でもある分、結束力っていうのは必ずあると思いますけど、自分はそれと違って急に入ってきた選手。去年の6月からなりますけど、そこでしっかりアピールができてこの結果に繋がったと思いますし、今後、(代表や五輪に)縁がないと思ってる人もチャンスがあると思ってもらえる選手になれたらいい」と本人も語気を強めていた。 佐藤恵允(ブレーメン)や関根大輝(柏レイソル)もそうだが「非エリート」の急成長というのは見る側もワクワクさせられる。A代表にも伊東純也(スタッド・ランス)や守田英正(スポルティングCP)のような人材がいるが、そういう選手がどんどん出てきて活躍してほしい。パリ五輪での日本の命運は彼らのような泥臭い頑張り屋に懸かっているのかもしれない。 加えて言うと、平河には目下、海外移籍話も浮上している。報道ベースだが、イングランド2部のブリストル・シティから正式オファーが届いていると言われており、本人もチャレンジする気満々だという。7月3日の五輪メンバー入り直後の取材対応時もそれを聞かれて「なかなかちょっと今は答えられないです」と発言。「今は五輪に集中するというところですか?」と聞かれて「そうですね…、はい」と複雑な表情を浮かべていた。 本人としては、五輪前に海外移籍が決まっていれば、松木玖生(FC東京)のようにそちらを優先したかった思いもあるのかもしれない。ただ、五輪に出ることでより格上のクラブからオファーが届く可能性もある。斉藤光毅も「世界中の見る目が変わる可能性がある大会」と鼻息が荒かったが、平河もパリで人々を驚かせればいい。自分が成功ロードをまい進したいと思うなら、千載一遇のチャンスをモノにするしかないのだ。 「サイドハーフに似たような特徴を持っている選手がいるので、自分はそれ以上のパフォーマンスを出すことが大事。守備のタスクというところは誰よりもできると思うので、90分間ハードワークを見せられたらいい」と目をギラつかせた平河。斉藤や三戸とどう使い分けされていくのか興味深いところだが、彼には彼のストロングを前面に押し出し、日本を勝たせる存在になってほしいものである。 2024.07.05 16:00 Fri

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly