ラヒミの2発でモロッコがアルゼンチンから金星!メディーナの劇的弾は中断を経て取り消しに【パリ五輪】

2024.07.25 02:47 Thu
Getty Images
パリ・オリンピックの男子サッカー競技・グループB第1節のU-23アルゼンチン代表vsU-23モロッコ代表が24日に行われ、1-2でモロッコが勝利した。

4大会ぶりの五輪優勝を目指すアルゼンチンは、オーバーエイジ枠の主将オタメンディや守護神ルジ、エースFWアルバレスが揃って先発入り。[4-4-2]の布陣を採用し、2トップはアルバレスとベルトランが起用された。

一方、3大会ぶり8回目の五輪出場となるモロッコも、主将のハキミや守護神ムニル、FWラヒミを揃って先発で起用。ラヒミを最前線に据えた[4-2-3-1]の布陣で試合に臨んだ。
立ち上がりから一進一退の展開が続く試合は、両チーム共にアタッキングサードまでボールを運ぶが、前半半ばを過ぎても決定機はおろかシュートの形が作れないまま時間が経過。

その後は徐々にアルゼンチンがボールを保持したが、ハーフタイムにかけても拮抗した攻防が続く。このまま前半終了かと思われたが、追加タイムにスコアが動く。
前半追加タイム2分、モロッコはアコマックとのパス交換でボックス右深くまで侵入したエル・カンヌスがダイレクトクロスを供給すると、ゴール前に走り込んだラヒミがワンタッチシュートを流し込んだ。

迎えた後半、再びスコアを動かしたのはモロッコ。49分、右サイド深くでボールを収めたアコマックがそのままボックス右から侵入すると、守備に戻ったソレールに後方から倒され、PKを獲得。このPKをラヒミが左隅に沈めた。

2点を追う展開となったアルゼンチンは、55分にゼノンを下げてジュリアーノ・シメオネを投入。すると68分、右クロスをファーサイドで収めたソレールが左足でシュートを放つと、ゴール右に逸れたボールをゴール前のG・シメオネが右足で押し込んだ。

1点を返したアルゼンチンは、72分にも左サイドで獲得したFKから斜めに走り込んだアミオネがヘディングシュートでゴールに迫ったが、これはGKムニルのファインセーブに阻まれた。

さらにアルゼンチンは82分にも、ゴンドウのパスでゴール前に抜け出したアルバレスが決定機を迎えたが、これも好反応を披露したGKムニルに阻まれた。

1-2のまま終盤に差し掛かり、このまま終了かと思われたが、後半終了間際にドラマが生まれる。アディショナルタイム16分、ボックス手前のアルマダが放ったシュートが左ポストに当たると、こぼれ球をオタメンディがダイレクトシュート。これはGKムニルが右手で弾き、クロスバーを直撃。跳ね返りをアミオネがヘディングで狙うと、再びクロスバーを叩いたが、最後はメディーナが頭でゴールに押し込んだ。

劇的ドローかと思われたが、直後に観客がピッチに相次いで乱入。アルゼンチンベンチの近くには発煙筒のような物が投げ込まれると、両チームの選手はロッカールームへ避難。一時は2-2で試合終了したかと思われたが、大会公式サイトは“中断”と発表していた。

その後、1時間30分以上の中断から無観客の状態で試合は再開。メディーナのゴールシーンがVARでチェックされると、直前でシュートを放ったアミオネがオフサイドと判定され、ゴールは取り消された。

結局、試合はそのまま1-2でタイムアップ。OA枠ラヒミの2ゴールで逃げ切ったモロッコがアルゼンチンから金星を挙げた。

U-23アルゼンチン代表 1-2 U-23モロッコ代表
【U-23アルゼンチン】
ジュリアーノ・シメオネ(後23)
【U-23モロッコ】
ソフィアン・ラヒミ(前47)
ソフィアン・ラヒミ(後5[PK])

ソフィアン・ラヒミの関連記事

UAE『Al Bayan』によると、2024年のプロサッカー界で最もゴールを決めている「アラブ人」は現在、アル・アインFCに所属するモロッコ代表FWソフィアン・ラヒミだという。 アル・アインは21日、UAE1部第8節でアル・オルーバに4-2と勝利。表題のモロッコ代表FWラヒミは1得点を決めて勝利に貢献した。 2024.11.22 22:05 Fri
アル・ヒラルは21日、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)のリーグステージ第3節でアル・アイン(UAE)とのアウェイゲームに臨み、5-4で勝利した。 ACL開幕2連勝で西地区の首位に立つアル・ヒラルは、FWアレクサンダル・ミトロビッチやMFルベン・ネヴェス、MFセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチ、DFカ 2024.10.22 07:00 Tue
UAE1部のアル・アインFCがモロッコ代表FWソフィアン・ラヒミ(28)と長期契約を結んだ。 ラヒミは2021年夏にモロッコ1部のラジャ・カサブランカからアル・アインへ。 23-24シーズンは公式戦40試合で23得点13アシストと大ハッスルも、実は国内リーグに限ると18試合8得点。 AFCチャンピオン 2024.08.29 18:10 Thu
5日、パリ・オリンピックの男子サッカー準決勝が行われた。 U-23日本代表はベスト8で姿を消した中、ファイナリストが決定。日本に勝利したU-23スペイン代表は、準々決勝でU-23アメリカ代表を下したU-23モロッコ代表と対戦した。 試合は37分、今大会5ゴールを記録しているソフィアン・ラヒミがPKをしっかり 2024.08.06 10:25 Tue
パリ・オリンピック(五輪)準決勝、U-23モロッコ代表vsU-23スペイン代表が5日に行われ、1-2でスペインが勝利した。 準々決勝でU-23アメリカ代表を4-0と完勝して初のベスト4進出としたモロッコは、アメリカ戦のスタメンからエル・カンヌスに代えてベン・セギルのみを変更。ハキミやアブデ、アコマックらが引き続き 2024.08.06 03:08 Tue

オリンピックの関連記事

国際オリンピック委員会(IOC)は9日、2028年のロサンゼルス・オリンピックに関しての変更点を発表。サッカー競技でも大きな変更があった。 IOCはロス五輪に関して、複数競技での変更を発表。サッカーに関しては、男子の参加国を「12」に、女子の参加国を「16」に変更すると発表した。 2024年のパリ五輪までは 2025.04.10 12:15 Thu
日本サッカー協会(JFA)は12日、ロサンゼルス・オリンピックに臨むU-23日本代表に関して、大岩剛監督が率いることを発表した。 パリ・オリンピックもU-23日本代表を率いた大岩監督。グループステージを無失点3連勝で突破するも、準々決勝ではのちに金メダルを獲得したU-23スペイン代表に0-3で敗れて敗退。目標とし 2024.12.13 23:05 Fri
日本サッカー協会(JFA)は12日、ロサンゼルス・オリンピックを目指すU-23日本代表に関して、大岩剛監督(52)が続投することを発表した。 現役時代は名古屋グランパスやジュビロ磐田、鹿島アントラーズでプレーした大岩監督。J1通算386試合に出場し10得点を記録していた。 引退後は鹿島のコーチに就任すると、 2024.12.12 18:59 Thu
カナダサッカー協会(CSA)は12日、パリ・オリンピック期間中に発覚したドローンの不正使用問題の独立調査の結果を発表。停職処分を受けていたカナダ女子代表のビバリー・プリーストマン監督(38)が解雇されることとなった。 また、アシスタントコーチのジャスミン・マンダー氏とアナリストのジョセフ・ロンバルディ氏も解雇され 2024.11.13 17:10 Wed
レアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督とチェルシー・ウィメンのエマ・ヘイズ監督がヨハン・クライフ・トロフィーを獲得した。 28日、フランスのフットボール専門誌『フランス・フットボール』が主催する2024バロンドール授賞式がパリで開催。今回は最優秀監督賞となるヨハン・クライフ・トロフィーが新設され、男子はア 2024.10.29 17:15 Tue

記事をさがす

ソフィアン・ラヒミの人気記事ランキング

1

ハキミがOA枠で参加! パリ五輪に臨むU-23モロッコ代表メンバーが発表【パリ五輪】

王立モロッコサッカー連盟(FRMF)は4日、パリ・オリンピックに臨むU-23モロッコ代表メンバーを発表した。 3大会ぶり8度目の出場となるモロッコを率いるタリク・セクティウィ監督は、予備メンバーを含む22名を招へい。オーバーエイジ枠の登録選手としてDFアクラフ・ハキミ(PSG)とFWソフィアン・ラヒミ(アル・アイン)、GKムニル・モハメディ(アル・ワフダ)の3人を選出。 また、海外組からはFWエズ・アブデ(レアル・ベティス)やFWイリアス・アコマック(ビジャレアル)、MFウサマ・エル・アズジ(ボローニャ)、MFウサマ・タルグハルライン(ル・アーヴル)、DFザカリア・エル・ワアディ(ヘンク)らの13名を招集。 モロッコは、今大会で優勝候補であるアルゼンチン、イラク、ウクライナと同じグループBに入っている。今回発表されたU-23モロッコ代表メンバーは以下のとおり。 <span class="paragraph-subtitle">◆U-23モロッコ代表 パリ五輪メンバー18名</span> GK モハメド・レダ・アスママ(ウニオン・トゥアルガ) ラシッド・ガニミ(FUSラバト) ムニル・モハメディ(アル・ワフダ/サウジアラビア)※ DF アクラフ・ハキミ(PSG/フランス)※ ザカリア・エル・ワアディ(ヘンク/ベルギー) メディ・ブカミル(シャルルロワ/ベルギー) アイマン・エル・ワフィ(ルガーノ/スイス) アディル・タヒフ(RSベルカンヌ) ヘイタム・マナウト(ウニオン・トゥアルガ) アクラム・ナカシュ(ウニオン・トゥアルガ) MF ウサマ・エル・アズジ(ボローニャ/イタリア) ウサマ・タルグハルライン(ル・アーヴル/フランス) ベンジャミン・ブシュアリ(サンテチェンヌ/フランス) アミル・リチャードソン(スタッド・ランス/フランス) ヤシン・ケフタ(ル・アーヴル/フランス) ビラル・エル・カンヌス(ヘンクベルギー) エル・メディ・エル・ムバリク(ラジャ・カサブランカ) FW エル・メフディ・マウホウブ(ラジャ・カサブランカ) エズ・アブデ(レアル・ベティス(レアル・ベティス/スペイン) イリアス・アコマック(ビジャレアル/スペイン) エリーズ・ベン・セギル(モナコ/フランス) ソフィアン・ラヒミ(アル・アイン/UAE)※ ※はオーバーエイジ枠 2024.07.05 06:30 Fri
2

ラヒミの2発でモロッコがアルゼンチンから金星!メディーナの劇的弾は中断を経て取り消しに【パリ五輪】

パリ・オリンピックの男子サッカー競技・グループB第1節のU-23アルゼンチン代表vsU-23モロッコ代表が24日に行われ、1-2でモロッコが勝利した。 4大会ぶりの五輪優勝を目指すアルゼンチンは、オーバーエイジ枠の主将オタメンディや守護神ルジ、エースFWアルバレスが揃って先発入り。[4-4-2]の布陣を採用し、2トップはアルバレスとベルトランが起用された。 一方、3大会ぶり8回目の五輪出場となるモロッコも、主将のハキミや守護神ムニル、FWラヒミを揃って先発で起用。ラヒミを最前線に据えた[4-2-3-1]の布陣で試合に臨んだ。 立ち上がりから一進一退の展開が続く試合は、両チーム共にアタッキングサードまでボールを運ぶが、前半半ばを過ぎても決定機はおろかシュートの形が作れないまま時間が経過。 その後は徐々にアルゼンチンがボールを保持したが、ハーフタイムにかけても拮抗した攻防が続く。このまま前半終了かと思われたが、追加タイムにスコアが動く。 前半追加タイム2分、モロッコはアコマックとのパス交換でボックス右深くまで侵入したエル・カンヌスがダイレクトクロスを供給すると、ゴール前に走り込んだラヒミがワンタッチシュートを流し込んだ。 迎えた後半、再びスコアを動かしたのはモロッコ。49分、右サイド深くでボールを収めたアコマックがそのままボックス右から侵入すると、守備に戻ったソレールに後方から倒され、PKを獲得。このPKをラヒミが左隅に沈めた。 2点を追う展開となったアルゼンチンは、55分にゼノンを下げてジュリアーノ・シメオネを投入。すると68分、右クロスをファーサイドで収めたソレールが左足でシュートを放つと、ゴール右に逸れたボールをゴール前のG・シメオネが右足で押し込んだ。 1点を返したアルゼンチンは、72分にも左サイドで獲得したFKから斜めに走り込んだアミオネがヘディングシュートでゴールに迫ったが、これはGKムニルのファインセーブに阻まれた。 さらにアルゼンチンは82分にも、ゴンドウのパスでゴール前に抜け出したアルバレスが決定機を迎えたが、これも好反応を披露したGKムニルに阻まれた。 1-2のまま終盤に差し掛かり、このまま終了かと思われたが、後半終了間際にドラマが生まれる。アディショナルタイム16分、ボックス手前のアルマダが放ったシュートが左ポストに当たると、こぼれ球をオタメンディがダイレクトシュート。これはGKムニルが右手で弾き、クロスバーを直撃。跳ね返りをアミオネがヘディングで狙うと、再びクロスバーを叩いたが、最後はメディーナが頭でゴールに押し込んだ。 劇的ドローかと思われたが、直後に観客がピッチに相次いで乱入。アルゼンチンベンチの近くには発煙筒のような物が投げ込まれると、両チームの選手はロッカールームへ避難。一時は2-2で試合終了したかと思われたが、大会公式サイトは“中断”と発表していた。 その後、1時間30分以上の中断から無観客の状態で試合は再開。メディーナのゴールシーンがVARでチェックされると、直前でシュートを放ったアミオネがオフサイドと判定され、ゴールは取り消された。 結局、試合はそのまま1-2でタイムアップ。OA枠ラヒミの2ゴールで逃げ切ったモロッコがアルゼンチンから金星を挙げた。 U-23アルゼンチン代表 1-2 U-23モロッコ代表 【U-23アルゼンチン】 ジュリアーノ・シメオネ(後23) 【U-23モロッコ】 ソフィアン・ラヒミ(前47) ソフィアン・ラヒミ(後5[PK]) 2024.07.25 02:47 Thu

U-23アルゼンチン代表の人気記事ランキング

1

ラヒミの2発でモロッコがアルゼンチンから金星!メディーナの劇的弾は中断を経て取り消しに【パリ五輪】

パリ・オリンピックの男子サッカー競技・グループB第1節のU-23アルゼンチン代表vsU-23モロッコ代表が24日に行われ、1-2でモロッコが勝利した。 4大会ぶりの五輪優勝を目指すアルゼンチンは、オーバーエイジ枠の主将オタメンディや守護神ルジ、エースFWアルバレスが揃って先発入り。[4-4-2]の布陣を採用し、2トップはアルバレスとベルトランが起用された。 一方、3大会ぶり8回目の五輪出場となるモロッコも、主将のハキミや守護神ムニル、FWラヒミを揃って先発で起用。ラヒミを最前線に据えた[4-2-3-1]の布陣で試合に臨んだ。 立ち上がりから一進一退の展開が続く試合は、両チーム共にアタッキングサードまでボールを運ぶが、前半半ばを過ぎても決定機はおろかシュートの形が作れないまま時間が経過。 その後は徐々にアルゼンチンがボールを保持したが、ハーフタイムにかけても拮抗した攻防が続く。このまま前半終了かと思われたが、追加タイムにスコアが動く。 前半追加タイム2分、モロッコはアコマックとのパス交換でボックス右深くまで侵入したエル・カンヌスがダイレクトクロスを供給すると、ゴール前に走り込んだラヒミがワンタッチシュートを流し込んだ。 迎えた後半、再びスコアを動かしたのはモロッコ。49分、右サイド深くでボールを収めたアコマックがそのままボックス右から侵入すると、守備に戻ったソレールに後方から倒され、PKを獲得。このPKをラヒミが左隅に沈めた。 2点を追う展開となったアルゼンチンは、55分にゼノンを下げてジュリアーノ・シメオネを投入。すると68分、右クロスをファーサイドで収めたソレールが左足でシュートを放つと、ゴール右に逸れたボールをゴール前のG・シメオネが右足で押し込んだ。 1点を返したアルゼンチンは、72分にも左サイドで獲得したFKから斜めに走り込んだアミオネがヘディングシュートでゴールに迫ったが、これはGKムニルのファインセーブに阻まれた。 さらにアルゼンチンは82分にも、ゴンドウのパスでゴール前に抜け出したアルバレスが決定機を迎えたが、これも好反応を披露したGKムニルに阻まれた。 1-2のまま終盤に差し掛かり、このまま終了かと思われたが、後半終了間際にドラマが生まれる。アディショナルタイム16分、ボックス手前のアルマダが放ったシュートが左ポストに当たると、こぼれ球をオタメンディがダイレクトシュート。これはGKムニルが右手で弾き、クロスバーを直撃。跳ね返りをアミオネがヘディングで狙うと、再びクロスバーを叩いたが、最後はメディーナが頭でゴールに押し込んだ。 劇的ドローかと思われたが、直後に観客がピッチに相次いで乱入。アルゼンチンベンチの近くには発煙筒のような物が投げ込まれると、両チームの選手はロッカールームへ避難。一時は2-2で試合終了したかと思われたが、大会公式サイトは“中断”と発表していた。 その後、1時間30分以上の中断から無観客の状態で試合は再開。メディーナのゴールシーンがVARでチェックされると、直前でシュートを放ったアミオネがオフサイドと判定され、ゴールは取り消された。 結局、試合はそのまま1-2でタイムアップ。OA枠ラヒミの2ゴールで逃げ切ったモロッコがアルゼンチンから金星を挙げた。 U-23アルゼンチン代表 1-2 U-23モロッコ代表 【U-23アルゼンチン】 ジュリアーノ・シメオネ(後23) 【U-23モロッコ】 ソフィアン・ラヒミ(前47) ソフィアン・ラヒミ(後5[PK]) 2024.07.25 02:47 Thu

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly