町田戦控える中で天皇杯の湘南戦に挑む東京V…名誉挽回期す山田楓喜「倒れるぐらいやらないと」、復帰期待の森田晃樹は新たな決意口に
2024.07.09 20:00 Tue
湘南戦での名誉挽回期す山田楓喜
東京ヴェルディは、10日にレモンガススタジアム平塚で行われる天皇杯3回戦で湘南ベルマーレと対戦する。
6日、ホームで行われた明治安田J1リーグのセレッソ大阪戦を1-1のドローで終えた東京V。後半戦初のホームゲームでリーグ連勝を逃したが、前半終盤に退場者を出して数的不利を背負ったなか、上位相手に粘り強く守っての勝ち点1は悪くない結果となった。
今週末のリーグ戦では前回対戦で0-5の惨敗を喫した首位のFC町田ゼルビアとの東京クラシックという重要なダービーを控えるが、城福浩監督はチームとしてリーグ戦同様に天皇杯の戦いを重視している。
8日にクラブハウスで行われた会見で指揮官は「延長であろうが、PK戦だろうが、勝ち進むことが最も良いリカバーになる。勝ち切るというところ、まずそこの一点に集中してやる。終わったところでどう回復するのか、この前と一緒ですけど誰が準備ができているのか。戦いに行って次のラウンドに進めて、その結果で次を考えるというサイクルになると、そうすると信じてやります」と、天皇杯へのアプローチについて言及。
また、5-0で勝利した2回戦のAC長野パルセイロ戦ではルヴァンカップ敗退による中断期間の影響もあり、多くの主力を起用。そこから中2日で臨んだリーグ戦のサンフレッチェ広島戦では1-4の大敗を喫していた。
リーグ前回対戦で16年ぶりのJ1勝利を手にしたレモンSで再び対峙する湘南については、どんな状況においても「やっているサッカーをぶらさない」と一貫性を持った相手のメンタリティを称賛。その上でタフな戦いを予想している。
「直近であれば、劇的な逆転勝ちをしていますし、その前の何試合かをみても、内容的には湘南だなというような試合が多いです。これで勝てないのかと。ただ、湘南は去年を遡ってみても、順位的にというか、勝ち点的にすごく苦しんだ時期があっても、彼らはやっているサッカーをぶらさない。やり続けたところで、やはり最後ちゃんと勝ち点が上積みされてくるという成功体験もあるでしょうし、直近のところでもあのチャンスの数、ボール保持のパーセントはあまり関係ないにしても、ゴールに向かうチャンスを作るボール保持にしても、これで勝ち点0はちょっときついなというような試合があったとしても、次の試合も全くぶれずにやっている。それが湘南の強さだと思います」
「この前のレッズ戦の湘南の逆転勝利というのは、僕はフロックでも何でもなくて、ぶれずにやってきたからだし、『そうだよな』というふうに彼らも思いながらやっていると思うので、ちょっとメンバーのところは読めませんけど、勝ち点と比例しないような試合内容であったとしても、彼らはそこの部分のリカバリーというのは、これまでの成功体験を受けて、非常にたくましいものを持っているので、我々もそれはしっかり見習わないといけないと思うぐらいの、そこが湘南の強さかなと思います」
大幅なターンオーバーの可能性は低いものの、いくつかのメンバーの入れ替えが想定される中、スタメン起用の可能性が高いのが、C大阪戦で退場したMF山田楓喜。
同試合では前半終盤にMFカピシャーバに後方からスライディングタックルを見舞うと、足裏がブラジル人MFのふくらはぎ付近に接触。オンフィールド・レビューの結果、当初のイエローカードがレッドカードに変更され、キャリアを通じて初の退場となった。
また、8日にはJリーグ規律委員会から「著しい反則行為」に該当すると判断され、2試合の出場停止および罰金(20万円)が科され、町田戦に加えてその次のアビスパ福岡戦の欠場が確定した。
その山田はC大阪戦について「自分の退場で苦しくさせてしまい、チームに迷惑かけたという部分で反省していますし、相手のカピシャーバ選手にも足が当たってしまい、その瞬間に引いたとはいえ当たってしまったので、ケガをさせてなくてよかったですが、申し訳ない気持ちです」と、謝罪の言葉を並べた。
さらに、「最悪勝ち点を取れたというのはすごく大きかったと思いますし、もう仲間に感謝です」と、チームメイトへの感謝の思いを口にした。
その上でスタメン起用が見込まれる湘南戦での名誉挽回に向けて「倒れるぐらいやらないと、たぶん許してもらえないと思うので、それぐらい頑張ります」と、強い決意を示した。
「天皇杯もリーグ戦ももちろんひとつでも上に行くというのは、チームとして目指しているので、天皇杯で気を抜く選手は1人もいないと思いますし、今まで積み上げてきたものをベースとして、湘南相手に自分たちのサッカーをしながら圧倒できるようにしていきたい」
「インテンシティの部分でも高いチームですし、それを上回らないと勝てないと思うので、それ以上のものを見せたいです」
城福監督が「ゲームができる状況に、デイ・バイ・デイで流していくというプロセスにある」と語るように、試合に絡めるかは微妙なところだが、MF森田晃樹も湘南戦でのプレーが期待される選手の一人だ。
6月初旬に行われた明治大学とのトレーニングマッチで強い打撲を負い、約1カ月間の戦線離脱を強いられた緑の主将だったが、今週に入って全体練習に復帰。
過酷な暑さへの順応やゲーム体力という部分の課題を口にしながらも、復帰に向けて不安はないと語っている。
「(状態は)いいと思います。別に肉離れとかそういうのではないので、そういうのを怖がる必要もないです」
「本当に暑くなってきたタイミングでケガをしてしまって、そこから全然外に出ていなかったので、その辺は間違いなく他の選手と比べると、まだ順応できていない部分もありますし、まだ体力的な部分でももう少しかなと思います」
「出る選手がリーグ戦と変わるかもわからないですし、もちろんチームとして天皇杯も取りに行くというふうに監督も言っているので、その辺は別にメンバーどうこうで変わらないです」
また、今夏の移籍市場でチーム最古参のDF平智広(ツエーゲン金沢へ完全移籍)ら3選手がチームを離れた中、復帰間近の23歳のキャプテンは、改めてそういった思いも背負って戦っていきたいと、より一層気を引き締めた。
「出て行った選手たちの出て行く前の挨拶とかを聞いて、本当にこのクラブのことを大事に思っていて、もちろんこのチームでやりたいけど、サッカー選手として長くやるためにチームを離れてしまうというのはあると思います。その選手たちが悔しい思いをしているので、その人たちのぶんも、自分たちが試合でやらなければいけないということもチーム全員で感じていると思います。キャプテンとしても、その気持ちというか、気持ちを持った選手がいたという部分で、その思いを汲んでやりたいなと思っています」
6日、ホームで行われた明治安田J1リーグのセレッソ大阪戦を1-1のドローで終えた東京V。後半戦初のホームゲームでリーグ連勝を逃したが、前半終盤に退場者を出して数的不利を背負ったなか、上位相手に粘り強く守っての勝ち点1は悪くない結果となった。
今週末のリーグ戦では前回対戦で0-5の惨敗を喫した首位のFC町田ゼルビアとの東京クラシックという重要なダービーを控えるが、城福浩監督はチームとしてリーグ戦同様に天皇杯の戦いを重視している。
また、5-0で勝利した2回戦のAC長野パルセイロ戦ではルヴァンカップ敗退による中断期間の影響もあり、多くの主力を起用。そこから中2日で臨んだリーグ戦のサンフレッチェ広島戦では1-4の大敗を喫していた。
それだけに、町田戦に向けて大幅なターンオーバーを実施する選択肢もあるが、「確かに誰かを特別休ませるとか、過剰に誰をいつ替えなければいけないという状況ではなかった。ただ、広島戦は全くそうではないところに差がありコンディションの問題ではなかった。故にこの前は全く参考にしない」と、湘南戦での起用に関する考え方を明かした。
リーグ前回対戦で16年ぶりのJ1勝利を手にしたレモンSで再び対峙する湘南については、どんな状況においても「やっているサッカーをぶらさない」と一貫性を持った相手のメンタリティを称賛。その上でタフな戦いを予想している。
「直近であれば、劇的な逆転勝ちをしていますし、その前の何試合かをみても、内容的には湘南だなというような試合が多いです。これで勝てないのかと。ただ、湘南は去年を遡ってみても、順位的にというか、勝ち点的にすごく苦しんだ時期があっても、彼らはやっているサッカーをぶらさない。やり続けたところで、やはり最後ちゃんと勝ち点が上積みされてくるという成功体験もあるでしょうし、直近のところでもあのチャンスの数、ボール保持のパーセントはあまり関係ないにしても、ゴールに向かうチャンスを作るボール保持にしても、これで勝ち点0はちょっときついなというような試合があったとしても、次の試合も全くぶれずにやっている。それが湘南の強さだと思います」
「この前のレッズ戦の湘南の逆転勝利というのは、僕はフロックでも何でもなくて、ぶれずにやってきたからだし、『そうだよな』というふうに彼らも思いながらやっていると思うので、ちょっとメンバーのところは読めませんけど、勝ち点と比例しないような試合内容であったとしても、彼らはそこの部分のリカバリーというのは、これまでの成功体験を受けて、非常にたくましいものを持っているので、我々もそれはしっかり見習わないといけないと思うぐらいの、そこが湘南の強さかなと思います」
大幅なターンオーバーの可能性は低いものの、いくつかのメンバーの入れ替えが想定される中、スタメン起用の可能性が高いのが、C大阪戦で退場したMF山田楓喜。
同試合では前半終盤にMFカピシャーバに後方からスライディングタックルを見舞うと、足裏がブラジル人MFのふくらはぎ付近に接触。オンフィールド・レビューの結果、当初のイエローカードがレッドカードに変更され、キャリアを通じて初の退場となった。
また、8日にはJリーグ規律委員会から「著しい反則行為」に該当すると判断され、2試合の出場停止および罰金(20万円)が科され、町田戦に加えてその次のアビスパ福岡戦の欠場が確定した。
その山田はC大阪戦について「自分の退場で苦しくさせてしまい、チームに迷惑かけたという部分で反省していますし、相手のカピシャーバ選手にも足が当たってしまい、その瞬間に引いたとはいえ当たってしまったので、ケガをさせてなくてよかったですが、申し訳ない気持ちです」と、謝罪の言葉を並べた。
さらに、「最悪勝ち点を取れたというのはすごく大きかったと思いますし、もう仲間に感謝です」と、チームメイトへの感謝の思いを口にした。
その上でスタメン起用が見込まれる湘南戦での名誉挽回に向けて「倒れるぐらいやらないと、たぶん許してもらえないと思うので、それぐらい頑張ります」と、強い決意を示した。
「天皇杯もリーグ戦ももちろんひとつでも上に行くというのは、チームとして目指しているので、天皇杯で気を抜く選手は1人もいないと思いますし、今まで積み上げてきたものをベースとして、湘南相手に自分たちのサッカーをしながら圧倒できるようにしていきたい」
「インテンシティの部分でも高いチームですし、それを上回らないと勝てないと思うので、それ以上のものを見せたいです」
城福監督が「ゲームができる状況に、デイ・バイ・デイで流していくというプロセスにある」と語るように、試合に絡めるかは微妙なところだが、MF森田晃樹も湘南戦でのプレーが期待される選手の一人だ。
6月初旬に行われた明治大学とのトレーニングマッチで強い打撲を負い、約1カ月間の戦線離脱を強いられた緑の主将だったが、今週に入って全体練習に復帰。
過酷な暑さへの順応やゲーム体力という部分の課題を口にしながらも、復帰に向けて不安はないと語っている。
「(状態は)いいと思います。別に肉離れとかそういうのではないので、そういうのを怖がる必要もないです」
「本当に暑くなってきたタイミングでケガをしてしまって、そこから全然外に出ていなかったので、その辺は間違いなく他の選手と比べると、まだ順応できていない部分もありますし、まだ体力的な部分でももう少しかなと思います」
「出る選手がリーグ戦と変わるかもわからないですし、もちろんチームとして天皇杯も取りに行くというふうに監督も言っているので、その辺は別にメンバーどうこうで変わらないです」
また、今夏の移籍市場でチーム最古参のDF平智広(ツエーゲン金沢へ完全移籍)ら3選手がチームを離れた中、復帰間近の23歳のキャプテンは、改めてそういった思いも背負って戦っていきたいと、より一層気を引き締めた。
「出て行った選手たちの出て行く前の挨拶とかを聞いて、本当にこのクラブのことを大事に思っていて、もちろんこのチームでやりたいけど、サッカー選手として長くやるためにチームを離れてしまうというのはあると思います。その選手たちが悔しい思いをしているので、その人たちのぶんも、自分たちが試合でやらなければいけないということもチーム全員で感じていると思います。キャプテンとしても、その気持ちというか、気持ちを持った選手がいたという部分で、その思いを汲んでやりたいなと思っています」
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日本人の約9割だと言われているのが右利き。かつては左利きを矯正する動きもあったほど、日常生活における様式も右利き仕様が多い。 一方で、残りの1割に属する左利きは、スポーツ界では特に稀有な存在でありながら、偉大な記録の持ち主は左利きが多い。日本代表の歴史において、これまでも記憶に残る数々の左利きの選手がいる。かつて背番号10を背負った名波浩、中村俊輔。現在の10番を背負う堂安律も左利きだ。若くして大きな注目を集め、世界にその名を知らしめる久保建英も左利き。強烈なキャラクターで人々を今も魅了し続ける本田圭佑も左利き。攻撃のキーマンにはどの時代も“左利き”の選手がいた。 パリ五輪出場を決め、8大会連続12回目のオリンピックの舞台に立つU-23日本代表。AFC U23アジアカップで見事にチームを優勝に導いた男もまた“左利き”。東京ヴェルディの山田楓喜だ。 パリ五輪世代として、U-21日本代表時代から招集を受けていた山田。左利きながら、右サイドのアタッカーとして起用されてきたが、所属していた京都サンガF.C.ではレギュラーではなく、代表でも出番は限られていた。 その山田は心機一転、今シーズンは東京ヴェルディに移籍。すると、開幕戦の横浜F・マリノス戦では強烈なFKを直接叩き込みインパクトを残すと、ここまで3ゴール。今大会では5試合に出場すると、2ゴール1アシストと数字を残した。 山田が決めたゴールは準々決勝のU-23カタール代表戦での開始早々の強烈ミドルと、決勝のU-23ウズベキスタン代表戦での値千金のミドル。いずれもその左足から繰り出されたシュートがチームの勝利に貢献した。 「今まで自分は準備してきましたし、こういう大舞台で決めるために苦しい時も腐らずに常に準備してきたので、当然かなとも思いますし、大舞台で日本代表という大きなチームを優勝に導けたことは凄く嬉しいなと思います」 決勝の翌日に帰国した山田はそう語り、自身が重ねてきたモノが、結果になって現れただけ。「今までちゃんと準備してきたので、昂ることなく、いつも通り臨めました」と、決勝の終盤に出場しても、普段通りにプレーできたという。 自信を持っているものは強い。プロの世界では特にそれを感じることが多い。常に自身の100%を出すためには、安定したメンタルが重要であり、そのメンタルの支えになるのは、しっかりとした準備と積み上げてきたことによる自信だろう。山田にはそれが備わっている。 東京Vでの好調ぶりももちろん後押しになったはず。ただ、山田は「今までずっと変化し続けてきて、成長し続けてきているので、自分がちゃんと活躍できる場を選んだ道で結果を出せています。いつでもどのタイミングでも結果を出せる自信もありましたし、移籍して自分が輝ける場所を選んで、代表にもつながってきているので、決断というのは良かったと思います」とコメント。京都で燻っていた中で、移籍を決断した結果として、今の活躍がある。それも自信からくる決断のおかげだ。 取材の受け答えを見ていても、淡々と思っていることを語る山田。ただ、そこには確固たる自身の考えと、ブレることのない意志を感じる。それは、パリ五輪に向けての18名のメンバー争いを聞かれた山田の答えからも窺えた。 「とりあえずはこのアジアカップで代表期間が終わったので、オリンピックのことを考えず、ヴェルディの選手として戦わないといけないので、代表のことは忘れて、ヴェルディのために戦いたいなと思います」 「その先のことは何も考えず、ヴェルディのために結果を出し続けるだけです」 アジアで優勝を果たした。パリ五輪の切符も掴んだ。目標としていたものに対し、やれることをやって結果を残した。ただ、次はパリ五輪ではなく、東京V。所属クラブのためにプレーすることが、やるべきこと。その積み上げを続けているからこそ、今の山田がある。 また、強烈な左足のキックについても同様だ。「才能はある程度あったと思いますけど、プロになっている選手であれば誰でもあると思うので、努力は才能を勝らないと思います。努力というのは自分で努力していたという気持ちはないんですけど、それが良かったかなと思います。どんどん上積みしていった日々の練習というのを大事にしてきましたし、これからも必要だと思うので、それは忘れずにずっとやっていきたいです」とコメント。必要なことを積み上げたことだけが重要ということだ。 FKの精度、キック精度を持って、中村俊輔氏と比較される山田。ただ本人は全くそう思っていない。そのメンタリティも、活躍の要因と言える。 「(中村氏とは)全く別の選手ですし、素晴らしいフリーキッカーで左足の選手と比べられることは嬉しいですけど、全く別の選手で、全く違う特徴を持っているので、中村俊輔2世というよりは、山田楓喜というのを、誰かの後釜ではなく山田楓喜というものを見てもらいたいです」 誰もが似たような選手を真似しそうなものだが、「誰もないですね。自分のスタイルを貫き通してきたという感じです」と、山田は昔から誰かを手本にはしていないという。自分は“山田楓喜”。これを大事にしている。 「今年の目標としては、自分の価値を高めて名を売っていくということを移籍した時から決めていました。その途中ですし、まだまだこれからどんどん山田楓喜というものを世界に知らしめていかなければいけないと思います。まだ途中ですし、全然満足していないので、これからという感じです」 今回の大会の活躍で、間違いなく“山田楓喜”の価値は高まり、その名は今まで以上に知られることとなっただろう。その名前にも特徴が。人々に“喜”を与える存在になるべくして、体現している。 「『喜』が先祖代々長男についていて、それが自分も長男なので、『喜』を第一に考えた名前となっています」と、「楓喜」という名前の由来について語ってくれた。そして「自分が喜んでいる姿を出しながら、周りの人にも喜んでもらうという感じです」と、自身が楽しく、喜んでプレーすることで、喜びを与えていく。代表選手にとって、最も大事な要素を、名前として背負っている。 そんな山田の目標は、最高の“山田楓喜”になること。 「最終目的はないですが、自分がどれだけ成長できるか。日々成長したいなという思いがあったから、今までも成長できたと思うので、それを忘れず、変な目標とか高みを見せずに、日々成長することにフォーカスしたいです」 間違いなく注目を集めるその左足。多くの“喜び”をこれからも多くの人々に与えて行ってもらいたい。 《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》 <span class="paragraph-title">【動画】歓“喜”をもたらした山田楓喜の後半AT弾! 日本を優勝へ導く左足ミドル!!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="QYyvg_78ZLE";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.05.06 09:00 Mon5
「金髪で有言実行」。辛口のセルジオ越後氏から太鼓判を押された右SB関根大輝の可能性【新しい景色へ導く期待の選手/vol.40】
「欧州組招集が叶わない」「タレント的に小粒」「コロナ禍の影響で国際経験が少ない」といった数々の懸念材料があり、2024年パリ五輪出場が危ぶまれていた大岩剛監督率いるU-23日本代表。しかしながら、ふたを開けてみれば、8大会連続切符獲得に加え、AFC U-23アジアカップ(カタール)制覇という大きな成果を挙げたのだ。 キャプテン・藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)がMVPを受賞し、エース・細谷真大(柏レイソル)も重要な準々決勝・カタール戦と準決勝・イラク戦でゴールを挙げる中、大会通して評価をグングン上げたのが、右サイドバックの関根大輝(柏レイソル)だ。 187センチの大型サイドバック(SB)は2023年アジア大会(杭州)から頭角を現し、最終予選メンバーに滑り込んだ選手。それが韓国戦を除く5試合に先発し、定位置を奪取して不可欠な存在へと飛躍を遂げたのだから、本人も周囲も驚きを禁じ得なかっただろう。 「大会前に金髪にして、『この髪と同じメダルを取る』とメディアのみなさんの前で言ったんで、しっかり有言実行できてよかったです」と4日の帰国直後に彼は満面の笑みをのぞかせた。 とはいえ、5月3日のファイナル・ウズベキスタン戦ではヒヤリとするシーンもあった。山田楓喜(東京V)の一撃で1点をリードした後半ロスタイム。背番号4はゴール前でクロスに競った場面でボールが手に当たり、VAR判定の末にPKを献上してしまったのだ。 「映像を見られた時は『ヤバいかな』と思って。でも当たった瞬間は分からなくて、自分も大丈夫だと思ってプレーを続けていたんですけどね…。PKになった時はもう『止めてくれ』と。玲央君(小久保玲央ブライアン)に助けてもらって本当によかったなと。試合中もサッカー以外のところでもすごくコミュニケーションを取ってくれたし、最後に救ってもらって感謝です」と本人は九死に一生を得た心境だったという。 今大会の活躍で、パリ五輪参戦が確実視される立場になった関根。1年前にA代表招集された半田陸(ガンバ大阪)や欧州組の内野貴史(デュッセルドルフ)をごぼう抜きしていく様子を目の当たりにした関係者からは「A代表に入れていい」という声も高まっている。 その筆頭が辛口批評で知られるセルジオ越後氏だ。いつも苦言を呈するベテラン解説者が素直にポテンシャルを認めるのはかなり珍しい。これを受け、本人は「そう言ってもらえているのは知らなかった。本当に有難いですけど、自分としてまだまだだと思います」と謙虚な姿勢を崩さなかった。 関根がそう感じるのも、大会前のJリーグで対峙した毎熊晟矢(C大阪)の一挙手一投足を間近で体感したからだ。 「毎熊選手と対戦して、やっぱすごくうまいし、全然レベルがまだ違うなと感じた。そういう意味でも自分はまだまだ。もっと課題を克服して、ゴールアシストっていう結果を出さないとA代表には辿り着けないですよね」 「特に課題を挙げると、クロス対応の守備。攻撃で良い手応えをつかめたからこそ、守備の部分、1対1のアジリティを含めてもっと突き詰めていく必要があるんです」 「Jリーグの舞台ではこれまで何となくごまかせた部分はあったけど、緊迫した戦いになると1個のプレーで勝負が決まってしまうことを痛感したんです」 「逆に、そういうところを突き詰めれば、上に行けるという感覚は持てた。そこをレイソルで真剣に取り組んでいきたいと思います」と彼は神妙な面持ちでコメントした。 幸いにして、柏の指揮官はかつて「アジアの壁」と言われた井原正巳監督。大谷秀和・染谷悠太両コーチらも勝負の明暗を分ける守備には厳しいはずだ。関根はまだ拓殖大学在学中だが、3年でサッカー部を退部して、今年からプロの道を踏み出したことで、より大きく成長できる環境を手に入れたのは確か。そのアドバンテージを最大限生かして、高みを追い求めていくことが肝要なのだ。 そうすれば、本当に多くの関係者が求めているA代表昇格も現実になるだろう。関根のような187センチの長身の右SBというのはなかなか出てこない。酒井宏樹(浦和レッズ)が第一線から退いている状態の今、こういう人材が出てきてくれれば、パワープレー対策を考えても日本の大きな強みになる。しかも、関根はリスタートから点も取れる。数々のストロングを生かさなければもったいないのだ。 近い将来、A代表で毎熊や菅原由勢(AZ)、橋岡大樹(ルートン・タウン)ら年長者たちと堂々とポジション争いを繰り広げるためにも、まずは柏で確実な進化を遂げ、パリ五輪で存在感を示すことが重要だ。 「パリ五輪まで金髪は継続します」と彼は茶目っ気たっぷりに笑ったが、本大会でも髪色と同じメダルを取れれば最高のシナリオだ。関根にはその火付け役になってほしいものである。 2024.05.05 20:30 Sun東京ヴェルディの人気記事ランキング
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2回戦の対戦カード決定! 磐田vs清水の“静岡ダービー”が実現、2回戦から登場の町田は甲府と連覇目指す名古屋は富山と【YBCルヴァンカップ】
26日、2025Jリーグ YBCルヴァンカップの1回戦が開催された。 すでに20日にも13試合が行われていた中で、13試合が開催。J1勢では清水エスパルスがJ3のSC相模原に勝利した他、J2で首位に立つジェフユナイテッド千葉は、カターレ富山に4-2で敗れる事態に。また、J2に降格した北海道コンサドーレ札幌は福島ユナイテッドFCとの撃ち合いとなり延長戦へ。すると、延長戦に入り守備が崩壊し、6-3で敗退となった。 また、林野火災の影響でFC今治vs徳島ヴォルティスの試合が延期となっており、4月9日に延期試合が開催されることとなっている。 1チームを除いて2回戦に進む27チームが決定。2回戦の対戦カードが決定した。 注目は、ジュビロ磐田vs清水エスパルスの静岡ダービー。今シーズンはカテゴリーが異なるため、リーグ戦での実現がなかった静岡ダービーがカップ戦で実現する。 その他、J1同士の対戦はなく、2回戦から登場するFC町田ゼルビアは、ヴァンフォーレ甲府との対戦が決定。連覇を目指す名古屋グランパスはカターレ富山との対戦が決まった。なお、今治vs徳島の勝者は、セレッソ大阪と対戦する。 2回戦は4月9日(水)、16日(水)に開催される。 <h3>◆YBCルヴァンカップ 2回戦日程</h3> ▽4/9(水) 《19:00》 【28】ヴァンフォーレ甲府 vs FC町田ゼルビア [JIT リサイクルインク スタジアム] 【31】ジュビロ磐田 vs 清水エスパルス [ヤマハスタジアム(磐田)] 【32】レノファ山口FC vs 鹿島アントラーズ [維新みらいふスタジアム] 【35】松本山雅FC vs アルビレックス新潟 [サンプロ アルウィン] 【37】V・ファーレン長崎 vs 湘南ベルマーレ [PEACE STADIUM Connected by SoftBank] 【39】モンテディオ山形 vs 京都サンガF.C. [NDソフトスタジアム山形] ▽4/16(水) 《19:00》 【29】ギラヴァンツ北九州 vs 横浜FC [ミクニワールドスタジアム北九州] 【30】水戸ホーリーホック vs ガンバ大阪 [ケーズデンキスタジアム水戸] 【33】福島ユナイテッドFC vs 柏レイソル [とうほう・みんなのスタジアム] 【34】ブラウブリッツ秋田 vs 東京ヴェルディ [ソユースタジアム] 【36】RB大宮アルディージャ vs FC東京 [NACK5スタジアム大宮] 【40】カターレ富山 vs 名古屋グランパス [富山県総合運動公園陸上競技場] 【41】栃木SC vs アビスパ福岡 [栃木県グリーンスタジアム] 《未定》 【38】FC今治/徳島ヴォルティス vs セレッソ大阪 [未定] 2025.03.26 23:30 Wed2
「本当に大切な3連戦」東京Vの守備に安定もたらすDF林尚輝、柏撃破に向けた攻守のカギは…
東京ヴェルディは29日、三協フロンテア柏スタジアムで行われる明治安田J1リーグ第7節で柏レイソルと対戦する。DF林尚輝が今季初の連勝に向けて意気込む。 東京Vはインターナショナルマッチウィーク前に行われた名古屋グランパス戦を2-1で逆転勝利。待望のホーム初白星を挙げた。続くJリーグYBCルヴァンカップ 1stラウンド第1回戦ではJ3のAC長野パルセイロを相手に攻めあぐねたが、PK戦を制して2回戦進出を決めた。 2試合連続で課題を残しながらも勝負強く結果を残してきたなか、中断明けからは4位に位置する柏戦を皮切りに、FC東京とのダービー、横浜F・マリノスとのクラシコと重要な3連戦に挑む。 鹿島アントラーズから2シーズン連続の期限付き移籍で東京Vの16年ぶりのJ1昇格、昨季のJ1リーグ6位フィニッシュに貢献した林は、完全移籍移行によって今季から正式に緑の名門の一員に。 強い覚悟を持って今季に臨んだが、沖縄キャンプ終盤での負傷によって開幕からの4試合を欠場。それでも、DF千田海人との負傷離脱を受けて第5節のアルビレックス新潟戦で今季初出場を果たすと、以降の公式戦3試合連続でフル出場している。 前節の名古屋戦の試合終了直後のピッチでは城福浩監督を彷彿とさせる会心のガッツポーズが印象的だった林。 「特に考えてなかった」とあくまで無意識の振る舞いだったというが、復帰後初勝利に加え、フル出場での勝利は昨年7月20日のアビスパ福岡戦(1-0〇)まで遡るという状況が歓喜の咆哮に繋がった側面もあったという。 「振り返ってみれば、去年から自分が90分間出て勝った試合というのは、かなり遡らないとなくて、そういった意味でも自分が出た試合でチームを勝ちに導きたいという思いがすごく強かったので、試合が終わったときに達成感みたいなのが、ああいうふうに出たのかなと思っています」 長野戦での120分のプレーを含めた自身のコンディションに関しては「最初はうまく調整できなかったところから試合に関われて、今はこうやって試合に出ながら調整できているというのはいいこと。自分自身も90分しっかり戦えたり、このあいだは120分できたことというのは、リーグ戦の連戦に向けても良かったと思っています」と徐々に状態が上がりつつある。 個人のパフォーマンスではチーム同様に攻撃面で伸びしろを感じさせる一方、守備では持ち味の出足鋭い潰しに加え、コーチングや戻りながらの数的不利あるいは同数での対応の部分で安定感を増している。 その点については指揮官も「彼の持ち味である守備と醸し出す雰囲気というのはすごく安定している。守備の人らしく常にチームの守備がどういう状況かというのを考えながらプレーし、チームに精神的な安定感というのをもたらしてくれている」と評価。 林自身も「背後の対応を含め、自分が最終ラインになることが多いので、そこの対応は意識しているのと、入れ替わったりしてしまうと失点に直結してしまうので、そこを遅らせたりしながら、チームが守備しやすい環境というのを整えるのが自分の役割。対人で負けないというのもそうですけど、遅らせるというのも自分の判断として持ちながらやっています」と、より意識を高めている部分だ。 昨季は1勝1分けの無敗だった柏との対戦のいずれにも先発出場した林。リカルド・ロドリゲス新監督の下、大きく変貌を遂げたなかで上々の滑り出しを見せている次節の対戦相手については「すごく多彩なチーム」と、より対応が難しい相手と見ている。 「いいサッカーをしているという評価を受けていると思いますし、流動的に動いていきながら攻撃してきますし、ポゼッションでもボールを握ってしっかりやってくるチーム。もちろん受け渡しであったり、落ちてくる選手も背後を狙ってくる選手もいるという中では、すごく多彩なチームだと思っています」 その対戦相手のスタイルを踏まえた上で臨む一戦では、攻撃面では引き続き背後と“へそ”を使い分けるバランス。守備面に関してはショートカウンターでの得点も念頭に置いたアグレッシブな守備は意識しながらも、状況に応じてセットした対応も重要になると考えている。 「もっと点を決めたいという思いはすごく強いですし、自分たち自身もへそを意識しながらプレーしていますけど、それに固執して前がなくなるとやっぱりダメなので、背後とそういったところのバランスというのは自分たちのカギになる」 「(守備では)自分たちで縦ズレ、横ズレしながら、前からやりたいというのはありますけど、1個待たないといけないときもある。中途半端というのが一番良くないと思っているので、しっかり行くときは行き切るし、行けないときは全員で待つというか、構えてから行くという、そういう姿勢が大事なのかなと」 「城福さんも言っていますけど、コーチングで守れるシーンはいっぱいあるというのはあって、自分たちもこういうスタイルで、こうやってやりたいというのはありますけど、緊急事態ではないですけど、そういうときには声を出して、1個待てるというのも自分たちの良さになっていけば、より強固なチームになれると思っています」 ここまで2勝1分け3敗の14位で臨むシーズン序盤の3連戦に向けては「この連戦を勝って次に行けるのか、負けてとなると、チームの流れというのも変わる。勝ち点的にも目に見える形で順位が変わってくると思うので、本当に大切な3連戦だと思います」と、気を引き締めた。 2025.03.28 18:30 Fri3
東京Vの熊取谷一星、現状打破へ「課題へ向き合うことが今は大事」…ホームタウン多摩市でのサイン会でプロとしての責任感も増す
東京ヴェルディのFW熊取谷一星が試行錯誤が続くプロ1年目序盤戦でブレイクへの契機を探っている。 浜松開誠館高校から明治大に進学し、昨年度の関東大学サッカーリーグ戦1部ではFW中村草太(サンフレッチェ広島)とともに強力な攻撃陣を牽引してきた熊取谷。当然のことながらプロ入りへ多くの選択肢があったなか、チームメイトのDF内田陽介とともに若手の躍進光る昨季のJ1リーグ6位チームへ加入した。 その新天地ではプレシーズンの段階で上々のアピールをみせ、清水エスパルスとの開幕戦でベンチ入り。第2節の鹿島アントラーズ戦では先発でJリーグデビューを飾り、第4節のガンバ大阪戦でも後半終盤に途中出場した。 ただ、その出場2試合でインパクトを残せず、直近のリーグ2試合ではベンチ外に。さらに、YBCルヴァンカップのAC長野パルセイロ戦もベンチ外とここに来てポジション争いの序列を下げている。 明治大学での実績や昨年のレアル・ソシエダとのフレンドリーマッチ、東京Vとの練習試合での鮮烈な活躍を見てきたファン・サポーター同様に、熊取谷自身も中村や同期入団のMF新井悠太といったライバルが定位置を確保している現状に焦りや苛立ちがあることは想像に難くないが、「課題が明確なので、そこに向き合ってやっていくということが、今は大事。練習で日々意識していかないといけないなと思っています」と自身の課題や現状に真摯に向き合っている。 城福浩監督は「戦いながら悔しい思いをしながら成長していくという意味で、彼もそのプロセスにある選手」とその熊取谷の現状について説明。 「攻守においていろんな面で向き合ってくれているがゆえに、自分の足りないところというのに今はすごく意識が行っている」と、真面目に課題に取り組む選手にありがちな“壁”にぶつかっている段階にあると語る。その上でコーチングスタッフとともにサポートしつつも、自らその“壁”を乗り越えることを期待している。 「これはよくありがちですけど、課題に向き合う意識が高いですけど、自分の長所が何なのかを見逃しがちになりますし、そこへのアグレッシブさがちょっと薄れているようなプレーも見受けられる」 「そこはコーチと話しながら、常に彼の良さというものを引き出してやりながらも、試合に絡んでいけるには何を埋めていかなければいけないか。そのアプローチのバランスを我々も考えたいと思うし、彼も必死でやってくれているので、チャンスがあればしっかりピッチで表現してもらいたいなと思います」 熊取谷自身も「守備のより細かな部分のところというのは言われていますし、あとは攻撃でもっと良さを出すというところ」という自身の課題にフォーカス。「楽しめていますし、自分的にはいい感触」と語る“エクストラ”のトレーニングを含め少しずつ改善の実感を得ているという。 守備面に関しては『球際・切り替え・運動量』の3原則をテーマに掲げる明治大学出身だけに、ポジショニングや周囲との連携など細かい部分の修正が進めば、アジャストにそう多くの時間は必要としないはずだ。 攻撃面に関しても指揮官が常々語る「なにゆえにプロになれたか」という自身の長所を出しつつ、「量が一番大事ですけど、量の次に質とタイミングにもっとこだわっていかないといけない」と熊取谷自身が伸びしろと語る部分を伸ばせれば、おのずとチャンスは確実に増えていくはずだ。 ここ最近はメンタル面で少し難しい日々を過ごしていたが、今週に行われたファン・サポーターとの触れあいでは、直接の応援の声掛けや自身に対する大きな期待を実感。より強い責任感とともに新たな力を得た。 東京Vは26日、ホームタウンである多摩市の支援によって練習場として使用する、多摩市立陸上競技場使用について日頃の支援と協力に感謝し、多摩市永山の商業施設グリナード永山にて、『東京ヴェルディ選手サイン会&リヴェルングッズ販売会』を実施。 そのサイン会にはJリーグ新人研修の一環で、熊取谷と内田、新井の大卒3選手が参加。約450人を集めた盛況のイベントで、背番号25はまだまだ慣れないサインに悪戦苦闘しながらも充実した時間を過ごしたという。 「自分が思っている以上に応援してくれているというか、注目度というのは高くてびっくりしました。よりその自覚が芽生えました」と語った熊取谷は、「いつチャンスが回ってくるかわからないですけど、日々やることは変わらないと思うので、そこにフォーカスしてやっていきたい」と、ここからの連戦に向けて新たな決意を示した。 2025.03.28 13:20 Fri4
東京VがポルティモネンセからFW川﨑修平を期限付きで獲得、2023年には神戸でプレー「勝利のために全力で戦います!」
東京ヴェルディは31日、ポルティモネンセからFW川﨑修平(23)を期限付き移籍で獲得したことを発表した。移籍期間は2025年12月31日までとなる。 川﨑は大阪府出身で、ガンバ大阪の下部組織育ち。2020年にトップチームに昇格すると、J1で18試合に出場。2021年夏にポルティモネンセに完全移籍した。 ポルティモネンセではファーストチームでの出番はなく、2023年にヴィッセル神戸に期限付き移籍。J1で4試合に出場し1得点、YBCルヴァンカップで5試合、天皇杯で4試合2得点を記録していた。 2024年7月からはラトビアのヴァルミエラFCに期限付き移籍。公式戦13試合に出場し1アシストを記録していた。 東京Vには同じG大阪下部組織出身の動機であるMF食野壮磨やG大阪時代の先輩であるFW山見大登、MF福田湧矢らも所属している。Jリーグに戻ってくる川崎はクラブを通じてコメントしている。 「東京ヴェルディに関わる全ての皆様、はじめまして。このたびポルティモネンセSCから期限付き移籍で加入することになりました川﨑修平です。東京ヴェルディという歴史ある素晴らしいクラブでプレーできることに感謝しています」 「勝利のために全力で戦います!応援よろしくお願いします」 2025.03.31 18:17 Mon5