「チームとして強かった」 スイス主将ジャカが初戦白星の自軍を誇る

2024.06.16 11:00 Sun
スイス代表MFジャカ
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スイス代表MFジャカ
スイス代表MFグラニト・ジャカがユーロ2024での白星発進を喜んだ。UEFA公式サイトが伝えている。スイスは15日のグループA第1節でハンガリー代表と対戦し、3-1で勝利。前半だけで2点を先行すると、後半に1点を返されたが、90+3分にブリール・エンボロのダメ押し弾で勝負を決した。

今季のレバークーゼンでブンデスリーガ無敗優勝に大きく貢献したジャカはこの試合でも闘志溢れるプレーぶりで中盤を引き締め、マン・オブ・ザ・マッチに。試合後、チーム力に胸を張った。
「今日はスタジアムにスイスのファンがたくさん来てくれて、雰囲気は最高だった。予選は良くなくて、この試合も苦しいものだったけど、前半は支配したし、それほど悪くなかったよ。でも、苦しいときもチームとして団結して戦ったし、チームとして強かった」

幸先よく白星スタートに成功したスイスは19日の次戦でスコットランド代表と対戦。初戦で開催国のドイツ代表に1-5の完敗を喫したスコットランドだが、スイスの主将は侮らずだ。
「スコットランドの実力はわかっている。優秀な選手たちを擁するビッグなチームだ。でも、初戦というのはいつだって特別。ミュンヘンでのドイツ戦となればなおさらね。彼らの力はわかっているつもりだし、良い試合になるいいね」

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