「ミスは許されない」負ければ予選敗退も…シリア代表のクーペル監督が日本戦へ意気込み「日本とできるだけ対等に戦えるように」

2024.06.11 15:45 Tue
シリア代表を指揮するクーペル監督
©超ワールドサッカー
シリア代表を指揮するクーペル監督
シリア代表エクトル・クーペル監督が日本代表戦へ向けて意気込みを語った。
PR
11日、シリアは2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の最終節で日本と対戦する。ここまで2位につけているものの、3位の北朝鮮代表との勝ち点差はわずかに「1」。日本に敗れれば2次予選敗退の可能性もある状況だ。
ホームでの日本戦では0-5で惨敗しているシリア。クーペル監督は日本を警戒した。

「日本代表のポテンシャルは我々も十分にわかっている。非常に難しい試合になることはわかっているが、希望は捨てていない。サッカーというのは保証されている結果はない。明日、全力で戦い、勝利を願いたい」
「できればもっと違う状況でこの試合に臨みたかったが、1つ前の予選の行方を決定づける試合は残念な結果となってしまった。日本戦では、勝利を目指して、アジア予選を戦い続けるために全力を尽くしたい」

この戦いに向けてはGKエステバン・グレレル、DFエミリアーノ・アモール、FWトビアス・セルベラとアルゼンチンの3名が帰化。選手の構成も以前とは変わっている。

「新しい選手が何名かこのチームに入っている。彼らの存在によって、このチームが良くなるとは断言できないが、競争を高める助けにはなると思う」

「前回の日本との対戦からいくつか変化があったが、そもそも1試合目は多くのミスを犯してしまった。その1試合目から時間も経ち、このチームも改善されている。1試合目のようなミスをしにように戦いたいと思う」

「そして、新たにこのチームに加わった選手たちには貢献してくれることを期待している。日本のような強豪チームと対戦するときにはミスはしてはいけない。明日の試合ではプレーの秩序を重要視しつつ、チーム一丸となって戦いたい」

ミスをしたくないという中で、改めて日本戦のプランにも言及。サプライズを起こしたいとした。

「難しい試合になることは分かっている。日本は非常に強敵で、予選のこれまでの結果を見てもたくさんのゴールを決めて失点もないほぼパーフェクトな状況だ。選手の入れ替えがあっても非常に個々のレベルが高い。その日本を相手に、我々はできるだけコンパクトに戦いたいと思っている」

「ミスのないパーフェクトな試合はできないが、できるだけそこを目指していく。日本に勝つためには全てをうまくやる必要があると思う。日本とできるだけ対等に戦えるようにしたい」

「システムや方法を最善なものを準備するが、上手く行く時も行かない時もある。1試合目の日本との対戦を踏まえれば、我々にミスが許されないことは明らかだ」

「ただ、サッカーは何が起こるかわからないスポーツ。全てを手に入れたと思っていても、サプライズはある。我々は勝利にこだわって、24時間待ちたいというのが我々の答えだ」

そのシリアの選手たちは前節の北朝鮮戦では後半アディショナルタイムに失点。大きな敗戦となってしまった。

クーペル監督は失意もあるとしながら、しっかりと試合を分析して、この試合への準備をしたいとした。

「北朝鮮戦での敗戦というのは、本当にシリア代表の選手たちにとって大きな打撃となった。92分というまさに試合が終わろうとしているタイミングでの失点であり、辛い出来事だった」

「私自身もこれまで監督として多くの決勝や重要な大会で悔しい思いをしてきたが、プロのスポーツ選手というのは常に辛い思いから再び立ち上がって、新しいエネルギーを持って前に向かう。サッカーとはそういうスポーツだ」

「試合から24時間過ぎた頃に分析し、結論を出した上で再びフィジカルと頭を再始動させて次の試合に臨むと言うこと。予選はまだ終わっていないので、北朝鮮戦で負けたことは非常に辛いことだが、受けれた上で立ち直って試合に臨みたい」









PR

エクトル・クーペルの関連記事

シリア代表のエクトル・クーペル監督が、完敗した日本代表の実力を称えた。 11日、エディオンピースウイング広島で行われた2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の日本代表vsシリア代表は、ホームの日本が5-0で快勝した。 すでに首位通過を決めている日本は、直近のミャンマー代表戦から先発9人を変更。 2024.06.11 22:14 Tue
アウェイでのミャンマー代表戦も0-5で勝利した日本。不戦勝を含めて5連勝、無失点とほぼパーフェクトな結果を残して最終戦を迎える。 2026年北中米ワールドカップ(W杯)2次予選の最後の試合はシリア代表が相手。アウェイで0-5と勝利した相手だが、そこから半年以上が経過。アジアカップで中東勢に苦しんだ記憶がある中で、 2024.06.11 13:05 Tue
23日、アジアカップ2023グループCの最終節が行われた。 すでにグループステージ突破を決めているオーストラリア代表は、2位のウズベキスタン代表と対戦。オーストラリアは敗れれば2位での通過となり、対戦相手を考えれば首位通過をしたいところ。負傷したFC町田ゼルビアのFWミッチェル・デュークはメンバー外に。ここまで出 2024.01.23 22:47 Tue
日本代表に0-5で敗れたシリア代表。惨敗に地元メディアが辛辣な言葉を並べた。 21日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選グループ第2節でシリアは日本と対戦。国内情勢の関係でホームゲームながらサウジアラビアでの開催となった。 初戦の北朝鮮代表戦で0-1と勝利していたシリア。しかし、日本戦では 2023.11.22 10:12 Wed
21日、2026北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選兼2027アジアカップ予選のシリア代表戦が行われる。 8大会連続8度目のW杯出場を目指す日本。アメリカ、メキシコ、カナダで開催される今大会から出場国が48カ国となり、16カ国増加。アジアの枠も「4.5」から「8.5」と4つも増加した。 3次予選で出場 2023.11.21 13:15 Tue

シリア代表の関連記事

日本代表GK谷晃生(FC町田ゼルビア)が、シリア代表戦を振り返った。 11日、エディオンピースウイング広島で2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の最終節が行われ、日本はシリアと対戦した。 日本は6連勝をかけての戦いに。対するシリアは、負ければ2次予選敗退が濃厚となる難しい一戦となったが、日本 2024.06.12 08:30 Wed
日本代表MF中村敬斗(スタッド・ランス)が、シリア代表戦を振り返った。 11日、エディオンピースウイング広島で2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の最終節が行われ、日本はシリアと対戦した。 日本は6連勝をかけての戦いに。対するシリアは、負ければ2次予選敗退が濃厚となる難しい一戦となったが、日 2024.06.12 08:15 Wed
日本代表MF田中碧(デュッセルドルフ)が、シリア代表戦を振り返った。 11日、エディオンピースウイング広島で2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の最終節が行われ、日本はシリアと対戦した。 日本は6連勝をかけての戦いに。対するシリアは、負ければ2次予選敗退が濃厚となる難しい一戦となったが、日本 2024.06.12 07:50 Wed
日本代表MF久保建英(レアル・ソシエダ)が、シリア代表戦を振り返った。 11日、エディオンピースウイング広島で2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の最終節が行われ、日本はシリアと対戦した。 日本は6連勝をかけての戦いに。対するシリアは、負ければ2次予選敗退が濃厚となる難しい一戦となったが、日 2024.06.12 07:30 Wed
日本代表MF南野拓実(モナコ)が、シリア代表戦を振り返った。 11日、エディオンピースウイング広島で2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の最終節が行われ、日本はシリアと対戦した。 日本は6連勝をかけての戦いに。対するシリアは、負ければ2次予選敗退が濃厚となる難しい一戦となったが、日本は5-0 2024.06.12 07:10 Wed

W杯予選の関連記事

インドネシア代表に新たな帰化組が合流か。インドネシア『Kompas.com』が伝える。 インドネシアサッカー協会のエリック・トヒル会長は15日、SNSに若者2人と握手する写真を投稿。まずティム・ゲイペンス(19)。オランダ2部のエメンに所属する184cm左サイドバックで、インドネシア系オランダ人である。 ゲ 2024.11.21 21:51 Thu
長らくサッカーの取材を続けてきたが、正規のピッチ幅を取れない試合会場こそあったものの、意図的にピッチ幅を狭めて試合を開催したのは中国戦が初めてだろう。11月19日にアモイで開催されたW杯アジア3次予選の中国戦である。 例えば98年フランスW杯アジア最終予選のアウェーUAE戦では、日本の練習グラウンドに古びた釘が転 2024.11.21 18:00 Thu
UAE代表のFWファビオ・ヴィルジニオ・ジ・リマは「11月2連勝」に浮かれず。 UAE代表は19日、W杯アジア最終予選A組第6節でカタール代表を5-0と粉砕。アウェイ・ドーハでの3発逆転勝ちに続き、宿敵相手に2試合8得点と会心の完全勝利となった。 表題のファビオ・リマは、1点目から4点目まで計4ゴールをぶち 2024.11.21 14:50 Thu
バーレーン代表のドラガン・タライッチ監督が豪州戦後に涙。バーレーン『ガルフ・デイリー・ニュース』が伝える。 バーレーンは19日、W杯アジア最終予選C組第6節でオーストラリア代表と2-2ドロー。開始直後に先制され、相手のミスからマフディ・アブドゥルジャバルの2発で逆転し、そして90+6分に追いつかれ、対豪州2連勝を 2024.11.21 14:00 Thu
カタール代表のティンティン・マルケス監督が、惨敗に終わったUAE代表戦を振り返った。アジアサッカー連盟(AFC)公式サイトが伝えた。 19日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第6節が行われ、カタールはUAEとアウェイで対戦した。 グループAを戦うカタール。アジアカップを連覇しているアジ 2024.11.21 13:50 Thu

シリア代表の人気記事ランキング

1

後半AT弾で北朝鮮がシリアに勝利、最終節で奇跡の突破に望み繋ぐ! シリアは日本戦で敗れれば敗退の可能性も…【2026W杯アジア2次予選】

6日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の第5節が行われ、日本代表と同じグループBでは2位のシリア代表と3位の北朝鮮代表が対戦した。 勝ち点7のシリアと勝ち点3の北朝鮮の戦い。シリアは引き分け以上で2次予選突破が決まる戦いに。北朝鮮は日本とのホームゲームが没収試合になったことが大きく響いていた。 北朝鮮のホームゲームながら、ニュー・ラオス・ナショナルスタジアムで行われた一戦は、拮抗した展開に。互いにペースを掴めずに時間ばかりが経過。ただ、勝たなければ敗退が決定する北朝鮮が積極的にプレーした。 それでもゴールレスのまま試合終了かと思われた中、92分にジョン・イルグァンが値千金のゴール。北朝鮮が1-0で勝利し、勝ち点を6に伸ばすことに成功。2次予選突破に望みを繋いだ。 なお、ミャンマー代表を相手に0-5で勝利した日本代表が首位決定。一方で、ミャンマーの最下位も確定した。 11日に行われる最終節では、日本がホームでシリアと、北朝鮮は同じニュー・ラオス・ナショナルスタジアムでミャンマーと対戦。北朝鮮は2次予選通過に一縷の望みを繋いだ。 北朝鮮代表 1-0 シリア代表 【北朝鮮】 ジョン・イルグァン(後45+2) 2024.06.07 11:01 Fri

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly