今季初の味スタでJ1初勝利誓う東京Vの城福浩監督、シンパシー感じる新潟に「リスペクトしすぎずに強気でいきたい」

2024.03.15 20:00 Fri
今季初の味スタで初勝利誓う城福浩監督
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今季初の味スタで初勝利誓う城福浩監督
東京ヴェルディを率いる城福浩監督が、味の素スタジアムでの今シーズン開幕戦となる明治安田J1リーグ第4節、アルビレックス新潟戦(16日)への意気込みを語った。

16年ぶりJ1復帰となった東京Vは、開幕から横浜F・マリノス、浦和レッズ、セレッソ大阪と強豪クラブと対戦。その3試合すべてで勝ち点獲得に値する試合内容を見せたものの、いずれも後半最終盤に与えたPKによる失点によって1分け2敗と、思うような結果を残せず。
その開幕3試合でJ1の舞台で戦える手応えと共に、勝利・勝ち点を得る厳しさを体感したチームは、開幕2勝1敗と上々のスタートを切った新潟戦で初白星を目指す。

城福監督は、14日にクラブハウスで行われた会見で、1-2で競り負けた前節のC大阪戦の戦いを改めて振り返った。

同点に追いついた後半半ばに試合の流れを変える形となったMF稲見哲行の退場に関しては、試合後に改めて話す機会を持った上で「軽率なプレーであったことは間違いない」と指摘。さらに、「ゲームの重さというか、勝ち点の重さ。それをこういう機会でみんなで思い知らないといけない」と、経験が少ないチームとして厳しいJ1で勝ち点を獲得するための教訓にすべきだと語った。
開幕から3試合連続のPK献上を含め、明確な課題となっている試合のクローズの部分は、「ゲームの状況、その瞬間でどう判断するかというところでは、3試合ともやはりペナの中での判断は、まだ冷静でいられていない」と、水際での対応の部分での改善を求める。

「決して我々は弱者のサッカーをするつもりはないので、終盤まで自分たちの目指すものをやりますが、最後の最後の場面というのは、その中でどういう判断をして、一つのプレーをするのか。どういう判断をして寄せるのか。特に最終盤のペナルティエリアの中では難しい判断だと思いますが、この3試合で痛いほどそこを学んだと思います」

「終盤の心のあり方というのは、一つ一つ進歩はしていっているけれども、最後のペナルティエリアの中での冷静の判断に関しては、正直足りなかったと思います。PKになるそのプレーそのものもそうですが、その前のプレーもそうです。勝ち点を取るために、どのプレーが一番近いかというのを冷静に判断できれば、おそらくレフェリーのジャッジがどうのこうのというようなプレーにならなかったはずです」

「そこまではしっかりと戦えていると思うので、そこの判断のレベルを上げていくという言い方がいいか、冷静さを保てるようなチームには本当にしていきたいなと思います」

さらに、「良い得点だった」と語る得点シーンを中心に、いくつかの場面での手応えを感じながらも、トップクラスの相手から勝ち点をもぎ取る上でチームとして緩みを見せない戦いが必要であることを改めて強調。

「我々がボールを保持するのに外回りではなく、しっかりと我々の中というか、アンカーのエリアをしっかり使っていく。そこは今目指しているところ。外回り外回りになると。プレッシャーを受けて結局キーパーにバックパスして、大きく蹴るみたいな展開は試合中ではありますが、より我々が意図的にチャレンジできるシーンを作るためにしっかりアンカーエリアを使って攻めるという部分で、あの得点シーンは本当に下げずに中盤を使えて、今度ヘッドアップしたときにしっかり裏を取るべき選手が取る。そういう意味で、良い得点だったというふうに思います」

「できれば、もっと前半からそういう展開になれば良かったと思います。ただ、30分から35分ぐらいまでは我々が思い描く感じではなくても押されっぱなしの展開ではなかった。その中で失点をしたからこそ、ちょっと腹が据わって後半にああいう入りができたのかなと。それを前半からやはりチャレンジしたボールのフィードとか、サポートをできるようにしてやりたいなと思います」

「やっぱりセレッソの個のレベルは高い。彼らの前半のパフォーマンスは過去2試合を見ても非常に高かった。ただ、90分を通して見たときに、絶対自分たちの時間が来る。それは選手とも共有していたので、前半からあのようなサッカーをやりたかった。それは我々の目指すもの。ただ、やれなかったとしても、後半自分たちが目指すものに近づいて行けるまでにしっかり我慢できるチームにならないといけない」

「そういう意味では、僕らから見れば、やっぱり後半は自分たちの時間になったという思いと、なぜ前半に我慢できなかったという思いと、もう一つは前半から自分たちの時間にできるようなチームにしたい。これは1試合、2試合では無理です。それはゲームやトレーニングを重ねていって、こういうメンバーを相手にも自分たちの時間が前半から作れたじゃないか、確たるものをしっかりとみんなで積み上げていきたいなと思います」

対戦相手の新潟に対しては「確たるプレーモデル」、クラブとしての予算規模を含めてシンパシーと共にリスペクトを口にする城福監督。

「新潟は確たるプレーモデルを持ったチームだと思います。それは去年から非常にシンパシーを感じながら見ていましたし、一昨年の最後の最後に僕は対戦しましたけど、そこから去年のJ1での戦いを見て僕らも勇気をもらっていました」

「もちろん志向するスタイルは全く同じではないですし、選手も違いますが、プレーモデルを持っているとていう意味で、我々はある意味で新潟が一つのお手本の一つだというふうに思っています」

一方で、初勝利を目指す今回の対戦ではビルドアップの精度に関してJ1トップクラスの相手に対して、メリハリを利かせながら「強気でいきたい」とアグレッシブに臨みたいとしている。

「そういう確たる方向性を持ってやっていることに対してリスペクトしていますが、プレーそのものに対してリスペクトしすぎないようにしたいと思います」

「ビルドアップをするということは、リスクを背負っている。我々からすると、より相手に近いところでハンティングすれば、それはもうゴールに直結するわけで、そういう形で前から圧力をかけて奪ってゴールを取りたい。それが理想です。ただ、そんなに簡単ではないと思いますし、大事なのは、だから引くのかという話です」

「我々はだから腰が引けたサッカーをするのかというわけではなく、果敢に相手陣でサッカーをするための攻守の姿勢を示しながらも、それができなかったときの仕切り直しとか、メリハリというところが、僕はこの前のセレッソ戦でも課題だったと考えています。出来なかったとしても、やり直せばいい。自陣でブロックを組んでもっと押し返せばいい、ゴール前で守ればいいというような、そこの局面局面での気持ちの切り替えやタフさというか、前から行くから全部取れるわけではないですが、自分たちは走れるじゃないかというところです」

「そこは強気でいきたい。相手対策というのは、新潟のビルドアップに対してどうしようかというだけではない。我々がボールを持てば、新潟は我々の対策をしなきゃいけないわけですし、自分たちの強みは新潟に対してだけではなくて、どういうふうに出していくかというところと合わせて、セレッソよりも、より攻守に改善された状況でみんなが共有された状況で、良いバトンの受け渡しをして90分戦い抜くことが大事かなと思います」

最後に、昨年11月に行われたジェフユナイテッド千葉とのJ1昇格プレーオフ準決勝以来となる味の素スタジアムでの戦いに向けては、ここ十数年の低迷期を支えたファン・サポーターへの感謝を改めて示すと共に、「我が家」での16年ぶりのJ1での白星を誓った。

「我々をずっと応援してきてくれたサポーターという部分では、新たに増えたことは大歓迎ですし、本当に嬉しいことです。もっともっと仲間を増やしてほしいなと思いますけど、忘れてはいけないのは、平均入場者数が3千や4千のときに、来てくれてる方がいた。この15年間、16年間で見放さなかった方々がいたと。我々はどん底で苦しんだ中で、クラブの存続そのものが危ぶまれた中でも、サポーター含めみんなが耐え忍んで切り抜けてきた過去があって、今J1にいるということを絶対に忘れてはいけない。思いはそこで一緒に戦った彼らとともにあると僕は思っています」

「もちろん、5万人に増えてきてくださった方は大事ですけど、3千や4千の中で来てくれた方たち。おそらくあの頃から比べれば、考えられない、想像できないような状況で今試合がやれている。このありがたさとか感謝、得がたい機会を、選手もそうですし、我々もサポーターも、その時間を大事にしたい。一緒に大事にしましょうという思いです」

「なかなか勝ち点という意味では、僕らが願っているような状況ではない中で迎える初めての味スタですけども、いわゆる我が家なので多くのサポーターが来てくれると思いますし、そこで思い切ってプレーしてみんなと一緒に喜び合いたいと思います」
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「ホームで必ず勝たないといけない」、強く意識する磐田との昇格組対決に臨む東京Vの深澤大輝…後輩の活躍も刺激に

東京ヴェルディのDF深澤大輝が、今シーズン初の連勝、ホーム初勝利を狙うジュビロ磐田戦への意気込みを語った。 前節、サガン鳥栖とのアウェイゲームを2-0で勝利した14位の東京V。これで5試合ぶりの白星を挙げたチームは4試合続いたドローをストップし、無敗試合を「8」に更新した。 そして、6日に味の素スタジアムで行われる明治安田J1リーグ第12節では、勝ち点1差で11位に位置する磐田と対戦。 第2節の浦和レッズ戦から9試合連続左サイドバックでスタメン出場した深澤だが、鳥栖戦ではDF袴田裕太郎に先発を譲ってベンチスタート。後半終盤にMF翁長聖に代わって右サイドバックに入り、今季初のクローザー役として3試合連続クリーンシートに貢献した。 自身がバトンを受け継いだ翁長は、66分にFWマルセロ・ヒアンの決定的なシュートをポストに交錯しながらも、スーパーブロックで防ぐ魂のディフェンスを披露。アップ中でそのプレーをハッキリと確認はしていなかったが、バトンを引き継いだ選手として「自分も力になりたい」とより一層気を引き締めてプレーしたという。 「僕らはアップしていて、誰かが入れ替わられたところは見えていて、最後にゴール前でガシャっとなったところだけは見えました。映像で見たら本当にスーパークリアでしたし、あれがなかったと考えたら、どうなったかわからないし、逆転されていたかもしれないですし、そういうプレーがチームを勇気づけるし、頼もしいと思いました。そこで自分も力になりたいというふうに強く思いました」 クローザー役としての自身のプレーに関しては、「もう少しうまく守れた」と反省の言葉を口にしつつも、ある程度冷静にプレーできたと感じている。 「ゲームを終わらせるというところが、あの時間だったので途中から入る選手の使命だったと思います。そこで、横山(歩夢)選手のドリブルが脅威だなと感じたところで、(齋藤)功佑くんともう少しうまく守れたというところもありましたけど、うまく功佑くんがサポートしてくれたことによって、中に行かれてシュートを打たれる形は防げました。クロスを上げさせないところが一番ですけど、中のディフェンスが強い部分もあって最低限のことはできたと思います」 その1-0の痺れる最終盤の攻防では、ヴェルディユースの後輩であるMF松橋優安が値千金のJ1初ゴールを決めてダメ押しの追加点を奪取。「J1初ゴールを先に取られて悔しい」と先輩として正直な思いを口にしたが、これまでの苦労や努力を知る一人として、ひたむきな後輩のぶれない姿勢へのリスペクトを示す。 「最初の立ち位置というか、いろいろありましたけど、ああやって試合に出て結果を残すところはすごいなと思いますし、自分の1年目のときは半年間一緒にやった後に(期限付き移籍で)相模原に行ってしまいましたが、プレーだけでなくメンタルのところも成長しているなと思います、あいつはぶれないところがすごいです」 さらに、袴田や翁長に加え、絶対的な主力であるDF宮原和也の戦列復帰が迫り、より厳しいサイドバックのポジション争いに臨む上でその後輩からの刺激を良い形で日々の取り組みに還元していきたいと語る。 「『この環境が当たり前ではない』というのは言っていましたし、相模原、山口への移籍を経験したところで、僕は全てを把握しているわけではないですが、メンタルのところが成長していると感じています。僕らはそういう先輩たちを見て育ってきたというか、(現トップチームコーチの)奈良輪(雄太)さんであったり、(昨季まで在籍した小池)純輝さんであったり、そういう人たちを見て育ってきた。あいつも多分そうだと思います」 「僕自身も出られない時期、今も実際出てないですけど、そういうときに何ができるかというところ。自分の置かれた立場で、本当全力を尽くすというところ。それが後々の結果に繋がってくると思ってやっていますし、それを全員がやればやるほど、チームというのはぶれないと思いますし、そこはどんな立場になってもやり続けるだけかなと思います」 「質の違いというか、そこはJ2になかった部分ですし、そこに対応しなくてはいけないところで、もっと冷静に、よりタイトに守備しなくてはいけないと思いながらやってきた中、少しずつ順応している」と、シーズン序盤に比べて、J1仕様のタフさ、判断面の改善の部分での手応えを実感する深澤。 一方で、左サイドバックでのプレー時は右足でのダイレクトプレー、利き足ではない左足の精度を含め、より課題を感じているところだ。その中でチームのストロングになりつつある、2トップの活かし方を含めて質を追求する。 「もちろん左足を使えれば、一番いいですし、それは練習外のところで取り組んでいる部分はありますけど、中に差せるところであったり、右足で持って背後に蹴る。前節のPK獲得に繋がったシーンのヒジくん(翁長)の左足の逆バージョンであったりというのは、相手も少し予想しづらいというか、ソメ(染野唯月)と(木村)勇大がいるから前線はウチのストロングのひとつでもあるので、そこの縦パスを狙いつつ、左足で前に付けられれば一番いいので、その両方をできるようにするというのが、自分の課題でもあります」 過酷な連戦、鳥栖戦でのポスト交錯の際に脇腹を痛めた翁長の状態を考えれば、左右のサイドバックの双方で出場の可能性がある磐田戦に向けて深澤は、「昇格組とはいえJ1レベルのチーム」と対戦相手をリスペクトしつつ、ホームでの今季初勝利を誓った。 「ジャーメイン(良)選手が10点ぐらい取っていてすごいなと思いますし、町田にも2-0で勝っていたり、マリノス戦も(1-1で)引き分けているというところで、昇格組とはいえJ1レベルのチーム。昇格組というところは意識しますし、そこは負けてはいけないと思いますし、ホームで必ず勝たないといけないというふうに思っているので、必ず勝ちたいなと思っています」 また、4試合連続クリーンシートを狙う上ではMF平川怜、MF松本昌也の両サイドの主力、ジョーカー役を担うMF古川陽介とのマッチアップをイメージしながら、臨機応変な対応で抑え込みたいと語った。 「平川選手なんかは去年の熊本ですごく嫌な選手だなと思っていましたし、松原(后)選手とかがすごく上がってきたりして、平川選手が内側に入ったりというのもあると思います。ジャーメイン選手のところでタメができて、松本選手だったり、平川選手のところのサポートとかがすごくキーになってくると思うので、それはどちらのサイドで出ても状況に応じて対応できればと思います」 「(古川は)独特なドリブルをするなという印象がありますし、マッチアップしたら冷静に対応するところ。味方を使って2対1を作るのか、1対1なら飛び込まないで縦に誘導してクロスを上げたところでブロックするといったように冷静に対応したいです」 2024.05.05 19:30 Sun

磐田戦で今季初連勝&ホーム勝利狙う東京Vの城福浩監督…「我々らしいリカバリーパワーを発揮」、鳥栖戦勝利に繋がったワンプレーに言及

東京ヴェルディの城福浩監督が、今シーズン初の連勝、ホーム初勝利を狙うジュビロ磐田戦への意気込みを語った。 前節、サガン鳥栖とのアウェイゲームを2-0で勝利した14位の東京V。これで5試合ぶりの白星を挙げたチームは4試合続いたドローをストップし、無敗試合を「8」に更新した。 そして、6日に味の素スタジアムで行われる明治安田J1リーグ第12節では、勝ち点1差で11位に位置する磐田と対戦。 城福監督は4日にクラブハウスで行われた公式会見で、ホーム初勝利と連勝を狙う昇格組対決への意気込みを語った。 前節の鳥栖戦はFW木村勇大のPKによるゴールで前半に先制し、後半アディショナルタイムには途中出場のMF綱島悠斗、MF松橋優安の生え抜き2人の奮闘から課題の2点目を奪い、守備陣が3試合連続クリーンシートでリードを守り切るという理想的な形での勝利となった。 城福監督は、開幕9試合連続失点からの3試合連続無失点という、守備面の改善については「互いを補完し合う関係ができている」と、新たなセンターバックコンビのコミュニケーションの部分を挙げている。 「まずはセンターバックの千田海人と林尚輝のところ。ここのコミュニケーションが非常に密に行われているということで、各々が補完し合うというか、自分たちがやれることと、やれないことという言い方が正しいとは思わないですけど、やれることをしっかり認識して、お互いがやれることを全て出し尽くした中で、互いを補完し合うというような関係が最終ラインのところで今できているなと思います」 「ひょっとしたらメンバーが全く変わらなかったら、こういう関係性、新たなというわけではないですけど、メンバーが変わったから守備が落ちたと言われたくないという思いも踏まえ、双方のコミュニケーション力が上がったと思う。これはメンバーが揃ってきたとしても、このポジティブな面は続けていきたい」 さらに、日々の真摯なトレーニングからの取り組みによってプレシーズンの段階での序列を大きく覆してJ1初ゴールを挙げた松橋のゴールについては、その起点となった「綱島のハードワークの賜物」とゲームチェンジャーとして確かな仕事を果たした生え抜き2選手を称賛した。 「松橋優安の得点に関してはあのシーンだけではなく、それまでの綱島のハードワークの賜物だなと思います。彼が前線で身体を張って競る、キープする、ボールを追う、というところで、チームのラインが下がらずに済んでいたところで、最後ロングボールを綱島が競ってスクランブルな状態にしてくれたという意味では、彼が前線に入ってからの後ろの選手というのは相当助かったと思いますし、あれは綱島と松橋の2人のゴールだなと思っています」 ただ、追加点奪取を含め、今季リーグ戦で初めて先制した試合を勝ち切ったという部分で、指揮官はその試合展開自体ではなく、「我々のチームらしいリカバリーパワーを発揮した」上で結果を残したところを「理想的」と表現。 その指揮官がピックアップしたのは、同試合の66分にDF千田海人、MF翁長聖がチームの窮地を救った守備でのスーパープレーだった。 このシーンでは右のFW富樫敬真から背後を狙った斜めのパスが出ると、DF林尚輝と完璧に入れ替わったFWマルセロ・ヒアンがボックス右でGKもかわして無人のゴールへシュート。だが、右サイドバックの翁長が圧巻の絞りで千田と共にゴールカバーに入り、ポストを恐れずに身体を投げ出してシュートブロックで阻止していた。 「誰しもが天を仰ぐような、失点をしたというシーンがあった。あそこで千田海人と翁長聖が、ひょっとしたら難しいかもしれないと思いながら、全速力で帰ってスライディングをして聖が足に当てた。あれこそが我々のリカバリーパワーで、ああいうことがあって、最後ダメ押しの2点目があって勝てたというのは、すごく大きなことだと思います」 「我々のリカバリーパワーというのは、ミスした本人が一生懸命やるのではなくて、あのシーンというのは本当にアクシデントだった。センターバックと入れ替わってキーパーも抜かれた状態の中で、諦めずに戻ってコースにスライディングした選手が2人いて、我々のチームらしいリカバリーパワーを発揮した上で勝てたというのが理想的であった」 「アディショナルタイムの優安のゴールというのはご褒美。ある意味でそれこそ悔しい思いをしている綱島と、今年苦しい中で自分が試合に出られるピッチに立てる距離感が全くわからない中でやり続けた、優安へのご褒美だと思います。チームトータルとしてはやっぱり聖のスライディングのあのシーンを踏まえて勝てたことがすごく大事なことだと思います」 指揮官が常々、チームコンセプトとして挙げる“リカバリーパワー”を体現した上で勝ち切った鳥栖戦の勝利によって勢いにのるチームは、昨季J2でいずれも白熱のドローゲームを演じた磐田相手に連勝を狙う。 昨季J2を2位フィニッシュしたチームをベースに、FIFAの選手登録禁止処分解除によってGK川島永嗣、MF平川怜、FWマテウス・ペイショットら4人のブラジル人選手を獲得し、スケールアップした昨季昇格争いのライバルについて、東京Vの指揮官は早くも2桁得点で得点ランキングトップに立つエースFWジャーメイン良への警戒を含め非常にタフな相手として認識している。 「平川怜選手が入って、よりボールの保持という面で安定したと思う。そこでポジションを変えることができると、ボールを持ちながらポジションを変えていくことができる余裕ができているというのと、マテウス・ペイショットの存在があるからこそ、ジャーメインが一番前にいるだけではなくて、かなり自由に動ける。であるからゆえに、彼が2列目からゴール前に飛び込んでくるのはなかなかつかみづらいという状況だと思う。彼があれだけ点を取っているというのは、フロックでは絶対点を取れないので、オン・ザ・ボールのところだけではなくて、オフ・ザ・ボールの動き出しのスタートのところが非常につかみづらいところから入ってくるので、これは我々としてしっかり全員が注意しなければいけない」 「(好パフォーマンス続く川島について)やはり経験のある選手というのは、おそらく瞬時の判断というのが、これまでの経験則の中で100分の1秒でどうやる、どう動くべきだ、どう対応するべきだ、というところで計算式を出せるというか、アクションを起こせる。そういう選手だと思います。たくさんの経験をしてきて、おそらくはもっと痺れるような試合もやってきたがゆえに、落ち着きもあると思います。周りから見たら時間のないような状況、危機的な状況でも、彼からすると意外と落ち着いた状態で判断できているのではないかと。そこが経験のなせる技かなと思います。それによってディフェンス陣も落ち着きを取り戻せるというような状況もあるので、ジュビロにとってものすごくいい補強をしたのだろうなと思います」 その難敵相手に狙う味スタでのホーム初勝利に向けては、「クラブの力をつけていく上で重要」と改めて強い思いを口にしたが、チームとしては普段通りに「ぶれずにやり続ける」ことをテーマに臨む考えだ。 「ホームで勝ちたい思いはみんなが持っていますし、去年も実はホームでなかなか勝てずに苦しみましたが、終盤になってようやくホームで勝ち始めたというような状況でした。ホームの勝率を上げていくというのが、イコールこのチームの順位を上げていくことにもなり、集客にも繋がるでしょうし、クラブの力をつけていくということに背中を押せることにもなるので、ホームで勝ちたいという思いは本当に強いです。では何をやるかというと、特別なことというよりは自分たちがやってきた準備のところ。選手を成長させて今現在のベストと思える選手を送り出していくということ。しっかりと目指すものをみんなが共有して戦うということをぶらさずにやることのみなので、ぶれずにやり続けることが大事だと思っています」 2024.05.05 19:00 Sun

「素直に嬉しい」日本を優勝に導いた左足ミドル、山田楓喜がパリ五輪へ意気込み「優勝まで突っ走りたい」

見事な決勝ゴールでU-23日本代表を優勝に導いたMF山田楓喜(東京ヴェルディ)が、AFC U23アジアカップ決勝を振り返った。 3日、AFC U23アジアカップ決勝が行われ、U-23日本代表はU-23ウズベキスタン代表が行われた。 2016年以来2度目の優勝を目指す日本と、2018年以来2度目の優勝を目指すウズベキスタン。2年前の前回大会は準決勝で対戦し、ウズベキスタンが2-0で勝利していた。 アジア王者を懸けた戦い。今大会無失点のウズベキスタンを相手に日本は前半はシュート1本という苦しい展開に。後半立ち上がりに攻め込むも、その後は押し込まれていくこととなった。 ゴールレスで90分が終了。長いアディショナルタイムに入った中で、日本は相手陣内でのボール奪取から最後は山田が左足ミドルを決めて先制。このまま勝利かと思われたがその後にウズベキスタンにPKを与えるも、GK小久保玲央ブライアンがビッグセーブ。1-0で日本が勝利し、見事に優勝を掴んだ。 試合後、フラッシュインタビューに応じた山田は、試合を振り返り、「前半も後半始まってからも間延びしているなと見ていてわかったので、間で受けたら自分が前を向いてシュート打てるなということはイメージできていて、まんまと出ました」とコメント。ベンチで見守って気になていたプレーが出たとした。 今大会2ゴール目は得意の左足からのミドルシュート。改めてゴールについても振り返った。 「今までずっと積み上げてきたもの、大きな舞台で優勝を決める試合で持ち味を出せたのは、日々の練習、苦しかった時も諦めずにやってきたというのが、こういうところで結果を出せたかなと思います。素直に嬉しいです」 16年ぶりにJ1で戦う東京Vへ期限付き移籍し、そこでも直接FKなどで結果を残していた山田。そして、アジアの戦いでも結果を残した。 最後にファン・サポーターへ感謝のメッセージ。「カタールまですごく声援が届いていましたし、ここまで多くのサポーターも来てくれているので力になりました」とコメント。アジア王者として臨むパリ・オリンピックには「パリでも自分たちのスタイルを貫いて、優勝まで突っ走りたいと思います」と意気込みを語った。 <span class="paragraph-title">【動画】後半AT、山田楓喜が日本を優勝へ導く左足ミドルを決める!!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="QYyvg_78ZLE";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.05.04 10:35 Sat
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