ボカ・ジュニアーズのリケルメ新会長が挑む困難なミッションとは?「住民に出ていけと…」

2024.02.15 19:40 Thu
ボカ会長選挙に勝利し支持者にもみくちゃにされるリケルメ氏
Getty Images
ボカ会長選挙に勝利し支持者にもみくちゃにされるリケルメ氏
ボカ・ジュニアーズのフアン・ロマン・リケルメ新会長(45)が難しいミッションに直面している。アルゼンチン『Ole』が伝えている。

ボカひいてはアルゼンチンのレジェンド・リケルメ氏。昨年12月のクラブ会長選挙を制し、現役時代同様、名実ともにボカの象徴へと返り咲いたスーパースターだ。

当選から約2カ月、リケルメ新会長は14日、地元TV局の取材で「ラ・ボンボネーラはますます良い雰囲気だ。20万人収容の巨大スタジアムを作ると言いたいところだが、嘘も冗談も必要ない。真実を伝える」とコメントした。
“ラ・ボンボネーラ”はボカの本拠地。首都ブエノスアイレスに1940年に建造され、収容人数は5万4000人。故ディエゴ・マラドーナさんが「サッカーの聖地」と称えたスタジアムは、ライトグリーンの芝生以外は全てがクラブカラーの青と黄色で埋め尽くされており、観客席の傾斜は非常に高く、競馬場を彷彿とさせるメインスタンドの構造も特徴的だ。

実はこのスタジアムに関し、ホルヘ・アモール・アメアル前会長が昨年8月、「収容人数を最大8万2000人まで拡張するプロジェクト」の要請書をブエノスアイレス議会に提出。老朽化対策・観客席拡張・商業施設併設を同時に行う計画とされる。
すなわち、会長選挙でアメアル前会長のバックアップを受けたリケルメ会長はこの計画を継承するということだ。

しかし、リケルメ会長にはある懸念が。

「近所の人たちをどうしようか…。一軒一軒出向き、ドアをノックし、一家の長に対して『この土地を出ていってくれ』と頼まなければいけない。ラ・ボンボネーラの移転は出来ないが、彼らも慣れ親しんだ土地に残るべきだ」

そう、ラ・ボンボネーラは敷地のすぐそばにも近隣住宅が多数あり、拡張にはこれらを取り壊して住民に補償する必要があるのだ。

「誰もが新しくなったラ・ボンボネーラを見たいと願うが、それが叶うのは、すべてがうまくいった時のみだ」

リケルメ会長は1期目から困難なミッションに挑んでいる。

フアン・ロマン・リケルメの関連記事

ローマのアルゼンチン代表MFレアンドロ・パレデスが途中交代に憤慨。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。 ローマは30日、ヨーロッパリーグ(EL)リーグフェーズ最終節でフランクフルトに2-0と勝利。36チーム中15位となり、ノックアウトフェーズ進出をかけたプレーオフ行きが確定した。 先発したパレデスは 2025.01.31 17:35 Fri
アルゼンチン『TYC』によると、ボカ・ジュニアーズが元スペイン代表DFセルヒオ・ラモス(38)に正式な契約オファーを送るという。 説明不要の世界的DF、セルヒオ・ラモス。レアル・マドリーやスペイン代表などで数多のトロフィーを掲げてきた38歳は現在、所属クラブのない日々が続いている。 10月ごろから伝えられて 2024.12.12 16:35 Thu
元スペイン代表DFセルヒオ・ラモス(38)がアルゼンチン行きを検討しているようだ。スペイン『Relevo』が伝えた。 昨シーズン限りでセビージャを退団し、フリーの状態が続くラモス。サウジアラビアやアメリカ、エジプト、ブラジルなどさまざまな新天地候補が浮上していた。 しかし、現在最も接近しているのはアルゼンチ 2024.11.01 21:25 Fri
ボカ・ジュニアーズは15日、フェルナンド・ガゴ氏(38)を新監督に招へいしたことを発表した。 新監督に就任したガゴ氏は、就任会見で以下のようにコメントしている。 「私は出場する全ての大会で戦えるチームを作るために全力を尽くすつもりだ。攻撃的な要素を多く持つ、主導権を握るチームでありたいと考えている。常にボー 2024.10.16 00:30 Wed
チリ1部プリメーラ・ディビシオンのコロコロは23日、チリ代表MFアルトゥーロ・ビダル(36)の加入を発表した。 ユベントス、バイエルン、バルセロナ、インテルと欧州随一の名門を渡り歩いたビダル。かつて世界最強のボックス・トゥ・ボックスと称えられた36歳は、2022年夏のインテル退団を最後に欧州でのキャリアに終止符を 2024.01.23 16:19 Tue

記事をさがす

フアン・ロマン・リケルメの人気記事ランキング

1

ボカが本拠地を拡張へ! 実現なら収容8万2000人に…世界屈指の熱狂を誇るラ・ボンボネーラ

ボカ・ジュニアーズが本拠地拡張への第一歩を踏み出した。アルゼンチン『Ole』が伝えている。 南米屈指の名門であるボカ。故ディエゴ・マラドーナ氏やガブリエル・バティストゥータ氏、ファン・ロマン・リケルメ氏(現・副会長)といった数多のスーパースターたちが在籍し、南米王者を決めるコパ・リベルタドーレスでは歴代最多の決勝戦進出11回、歴代2位の優勝6回を誇る。 過去の実績や元所属選手を並べるだけでもその偉大さがよくわかるわけだが、クラブ最大の特徴はなんといっても人生を捧げるサポーター、そして彼らを迎え入れる首都ブエノスアイレスの本拠地「ラ・ボンボネーラ」だ。 ラ・ボンボネーラは1940年に建造され、収容人数は5万4000人。生前のマラドーナ氏が「サッカーの聖地」と称えたスタジアムは、ライトグリーンの芝生以外は全てがクラブカラーの青と黄色で埋め尽くされており、観客席の傾斜は非常に高く、競馬場を彷彿とさせるメインスタンドの構造も特徴的だ。 そんなラ・ボンボネーラに関して大きなニュースが。ボカのホルヘ・アモール・アメアル会長が22日、ブエノスアイレス議会でプレゼンテーションを行い、「収容人数を最大8万2000人まで拡張するプロジェクト」の要請書を正式に提出した。 『Ole』によると、この本拠地拡張計画では緑地環境の設置を大前提にしており、商業施設の併設も視野に入っているとのこと。過去にも何度か計画が持ち上がったものの、近隣の住宅などを取り壊して補償する必要があり、進展していなかったという。すなわち、議会に要請書を提出したのは今回が初めてだ。 今夏にウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニを迎え入れたボカが新しい時代に向けてスタートを切った。 <span class="paragraph-title">【動画】ファン熱狂! カバーニのボカ初得点はラ・ボンボネーラ</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="es" dir="ltr">¡Triunfazo en casa! +<br><br>Nos reencontramos el miércoles <a href="https://t.co/f3grzrqiMq">pic.twitter.com/f3grzrqiMq</a></p>&mdash; Boca Juniors (@BocaJrsOficial) <a href="https://twitter.com/BocaJrsOficial/status/1692737382510907392?ref_src=twsrc%5Etfw">August 19, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2023.08.23 16:04 Wed
2

アグエロが憧れの5人を選出! 同胞3人と2人の快速FWの名前…

マンチェスター・シティに所属するアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロが自身の尊敬する5人のプレーヤーの名前を挙げた。イギリス『ミラー』が伝えている。 母国のインデペンディエンテでキャリアをスタートしたアグエロはアトレティコ・マドリーを経て2011年にシティへ加入した。そして、ここまでプレミアリーグ通算261試合180ゴールを記録。同リーグの外国人最多得点記録や、最多ハットトリック記録など多くの偉業を成し遂げている。 <div style="margin:0 auto; min-width:300px; "><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiJCSW13TDZlQSIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0=" style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div> その百戦錬磨のストライカーは、クラブスポンサーのUAE『Etisalat』のインタビューで、自身が尊敬する5人のプレーヤーを選出した。 やはり南米出身ということもあり、同選手はアルゼンチンの同胞3人と、世代的に全盛期のプレーを見てきたライバル国ブラジルの偉大なストライカーの名前を挙げている。 「僕がまだ小さかった頃は(ハビエル・)サビオラに憧れていたんだ。当時、彼はリーベル・プレートでプレーしていたからね」 「その後は(カルロス・)テベスと(フアン・ロマン・)リケルメ。あとはブラジルのロナウドを追いかけていたね」 シティとアルゼンチン代表でコンビを組んだテベスらを筆頭に、ここまでの4人はある程度想定できる面々だったが、最後の5人目にはリバプールやレアル・マドリーで活躍した元イングランド代表FWのマイケル・オーウェン氏という意外な名前を挙げている。 「他ではマイケル・オーウェンも好きだったよ。自分が若い頃は特にそうだったけど、個人的には自分が好きなプレーヤーや参考にしたいプレーヤーを追っていたんだ」 オーウェンとアグエロにはほとんど接点はないが、前述の説明を聞けば、爆発的なスピードや果敢に勝負を仕掛ける姿勢など、プレーヤーとしての共通点は多く納得の選出といったところだろう。 2020.04.06 14:40 Mon
3

ボカ・ジュニアーズのリケルメ新会長が挑む困難なミッションとは?「住民に出ていけと…」

ボカ・ジュニアーズのフアン・ロマン・リケルメ新会長(45)が難しいミッションに直面している。アルゼンチン『Ole』が伝えている。 ボカひいてはアルゼンチンのレジェンド・リケルメ氏。昨年12月のクラブ会長選挙を制し、現役時代同様、名実ともにボカの象徴へと返り咲いたスーパースターだ。 当選から約2カ月、リケルメ新会長は14日、地元TV局の取材で「ラ・ボンボネーラはますます良い雰囲気だ。20万人収容の巨大スタジアムを作ると言いたいところだが、嘘も冗談も必要ない。真実を伝える」とコメントした。 “ラ・ボンボネーラ”はボカの本拠地。首都ブエノスアイレスに1940年に建造され、収容人数は5万4000人。故ディエゴ・マラドーナさんが「サッカーの聖地」と称えたスタジアムは、ライトグリーンの芝生以外は全てがクラブカラーの青と黄色で埋め尽くされており、観客席の傾斜は非常に高く、競馬場を彷彿とさせるメインスタンドの構造も特徴的だ。 実はこのスタジアムに関し、ホルヘ・アモール・アメアル前会長が昨年8月、「収容人数を最大8万2000人まで拡張するプロジェクト」の要請書をブエノスアイレス議会に提出。老朽化対策・観客席拡張・商業施設併設を同時に行う計画とされる。 すなわち、会長選挙でアメアル前会長のバックアップを受けたリケルメ会長はこの計画を継承するということだ。 しかし、リケルメ会長にはある懸念が。 「近所の人たちをどうしようか…。一軒一軒出向き、ドアをノックし、一家の長に対して『この土地を出ていってくれ』と頼まなければいけない。ラ・ボンボネーラの移転は出来ないが、彼らも慣れ親しんだ土地に残るべきだ」 そう、ラ・ボンボネーラは敷地のすぐそばにも近隣住宅が多数あり、拡張にはこれらを取り壊して住民に補償する必要があるのだ。 「誰もが新しくなったラ・ボンボネーラを見たいと願うが、それが叶うのは、すべてがうまくいった時のみだ」 リケルメ会長は1期目から困難なミッションに挑んでいる。 2024.02.15 19:40 Thu
4

途中交代に激怒でラニエリ監督をスルー…母国復帰希望も伝えられるパレデス

ローマのアルゼンチン代表MFレアンドロ・パレデスが途中交代に憤慨。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。 ローマは30日、ヨーロッパリーグ(EL)リーグフェーズ最終節でフランクフルトに2-0と勝利。36チーム中15位となり、ノックアウトフェーズ進出をかけたプレーオフ行きが確定した。 先発したパレデスは1-0で迎えた61分に途中交代。この際、クラウディオ・ラニエリ監督の判断に不満を抱いたようで、指揮官が差し伸べた手を無視し、さらにははめていた手袋、持っていたボトルを地面に叩きつけるという行動に。イライラを隠すことができなかった。 ここ数日、パレデスには古巣ボカ・ジュニアーズへの復帰話が流れており、フランクフルト戦当日には、フアン・ロマン・リケルメ会長に復帰希望を伝えたというニュースも。 今回の試合中における行動は「移籍市場最終盤での動きを加速させる可能性もある」と考えられている。 <span class="paragraph-title">【動画】お怒りのパレデスは試合後も報道陣をスルー</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="es" dir="ltr"> &quot;LEO, TE QUEDAS EN ROMA?&quot;<br><br> En la salida del Estadio Olímpico, Paredes no respondió a la pregunta y se retiró en silencio...<br><br> <a href="https://twitter.com/CorSport?ref_src=twsrc%5Etfw">@CorSport</a> <a href="https://t.co/Z4xkz7ME6b">pic.twitter.com/Z4xkz7ME6b</a></p>&mdash; SportsCenter (@SC_ESPN) <a href="https://twitter.com/SC_ESPN/status/1885147413356138922?ref_src=twsrc%5Etfw">January 31, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.01.31 17:35 Fri
5

未所属のセルヒオ・ラモスはアルゼンチンへ? 元同僚が指揮する名門ボカ・ジュニアーズがスペイン残留に並ぶ選択肢に

元スペイン代表DFセルヒオ・ラモス(38)がアルゼンチン行きを検討しているようだ。スペイン『Relevo』が伝えた。 昨シーズン限りでセビージャを退団し、フリーの状態が続くラモス。サウジアラビアやアメリカ、エジプト、ブラジルなどさまざまな新天地候補が浮上していた。 しかし、現在最も接近しているのはアルゼンチンの名門ボカ・ジュニアーズとのこと。ここ数週間はフアン・ロマン・リケルメ会長や10月に就任したフェルナンド・ガゴ監督と話し合っているようだ。 ラモスとはレアル・マドリー時代にチームメイトだったガゴ監督。元ウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニとともにプロジェクトの中心に据えたいと伝えたようだ。 また、数年前のインタビューでもラモスについてコメント。「今は来られない。毎試合退場になる。だが、私が戻ったら一緒にやるよ」と冗談交じりにボカでの共闘の意思を示していた。 リケルメ会長はすでにラモスへ年俸500万ユーロ(約8億3000万円)を提示。セビージャで1100万ユーロ(約18億3000万円)を受け取っていたDFだが、金銭面は問題にならないと見られている。 現在スペイン・マドリードで個人トレーニングに励んでいるラモス。アルゼンチン行きは有力な選択肢となっているが、家族とともにマドリードにとどまることも考えているという。 ボカ入団を決意した場合は、安全面を考慮して家族をマドリードに残す模様。加入するならクリスマス前後と予想されている。 2024.11.01 21:25 Fri

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly