皇帝の逝去から一年。スーパーカップの冠名に決定/六川亨の日本サッカー見聞録
2025.01.04 11:00 Sat
"皇帝”の逝去から1年
早いもので、西ドイツが生んだ偉大なフットボーラーであるフランツ・ベッケンバウアー氏が亡くなってから一年が経とうとしている(24年1月8日に逝去。78歳)。現役時代は「皇帝」のニックネームで尊敬を集め、守備だけでなく攻撃にも自由に参加する「リベロ」という概念を確立した。
W杯は66年イングランド大会で準優勝、70年メキシコ大会は3位、そして自国開催となった74年西ドイツ大会では母国に2度目となるトロフィーをもたらした。監督(肩書きはチームシェフ)として86年メキシコ大会こそディエゴ・マラドーナ率いるアルゼンチンに敗れて準優勝に甘んじたが、90年イタリア大会ではアルゼンチンに雪辱を果たし、選手と監督でW杯を制した2人目という偉業を達成した。
同じく選手と監督でW杯に優勝したブラジルの名将マリオ・ザガロ氏も24年1月5日にこの世を去り(享年92歳)、選手・監督でW杯に優勝したのはディディエ・デシャン1人になった。
さらに昨年10月6日には、西ドイツW杯決勝でベッケンバウアー氏と好勝負を演じたオランダのヨハン・ニースケン氏も逝去した(73歳)。西ドイツとの決勝戦での先制点、ゴール中央に強シュートを突き刺した衝撃は今でも忘れられない。彼のシュートは、それまで左右のスミを狙うのが常識だったPKに、新たな発想をもたらしたのではなだろうか(パネンカのチップキックによるPKも伝説だ)。
すでに2016年3月24日には、もう一人の“ヨハン”であるクライフ氏も亡くなっている。「トータルフットボール」の具現者として世界に衝撃を与えただけでなく、指導者としてバルセロナでは超攻撃的なスタイルを確立。現在のバルサの礎を築いたと言っても過言ではないだろう。彼の出現で背番号「14」は特別な番号になったはずだ。
すでにバイエルン・ミュンヘンはベッケンバウアー氏の現役時代の背番号「5」を永久欠番にすると発表していた。それに続き、シーズン開幕前にブンデスリーガ優勝クラブとDFBポカール優勝クラブが激突する大会の名称が「フランツ・ベッケンバウアー・スーパーカップ」に変更されることになった。
かつてW杯のトロフィーは、ブラジルが70年メキシコ大会で3度目の優勝を果たし、永久保持するまでは、W杯の提唱者であるフランス人の「ジュール・リメ杯」と呼ばれていた(74年以降は特別な名称はない)。同じくEUROのトロフィーも提唱者であるフランス人の名前をとって「アンリ・ドロネー杯」と呼ばれていた。
しかし公式戦の名前に選手個人の名前が冠されるのは今回が初めてではないだろうか。近年の大会名にはネーミングライツ権を売ることで、企業の名前が冠されることが一般的になりつつある。そんななかで、今回のDFLの英断に拍手を送ると同時に、今年8月16日の大会では古巣バイエルンの復活にも期待したい。
文・六川亨
W杯は66年イングランド大会で準優勝、70年メキシコ大会は3位、そして自国開催となった74年西ドイツ大会では母国に2度目となるトロフィーをもたらした。監督(肩書きはチームシェフ)として86年メキシコ大会こそディエゴ・マラドーナ率いるアルゼンチンに敗れて準優勝に甘んじたが、90年イタリア大会ではアルゼンチンに雪辱を果たし、選手と監督でW杯を制した2人目という偉業を達成した。
同じく選手と監督でW杯に優勝したブラジルの名将マリオ・ザガロ氏も24年1月5日にこの世を去り(享年92歳)、選手・監督でW杯に優勝したのはディディエ・デシャン1人になった。
すでに2016年3月24日には、もう一人の“ヨハン”であるクライフ氏も亡くなっている。「トータルフットボール」の具現者として世界に衝撃を与えただけでなく、指導者としてバルセロナでは超攻撃的なスタイルを確立。現在のバルサの礎を築いたと言っても過言ではないだろう。彼の出現で背番号「14」は特別な番号になったはずだ。
そんなレジェンドの1人である「皇帝」の功績を称え、昨年12月20日、ドイツサッカーリーグ機構(DFL)は25~26シーズンからDFLスーパーカップの名称にフランツ・ベッケンバウアー氏の名前を冠することを発表した。
すでにバイエルン・ミュンヘンはベッケンバウアー氏の現役時代の背番号「5」を永久欠番にすると発表していた。それに続き、シーズン開幕前にブンデスリーガ優勝クラブとDFBポカール優勝クラブが激突する大会の名称が「フランツ・ベッケンバウアー・スーパーカップ」に変更されることになった。
かつてW杯のトロフィーは、ブラジルが70年メキシコ大会で3度目の優勝を果たし、永久保持するまでは、W杯の提唱者であるフランス人の「ジュール・リメ杯」と呼ばれていた(74年以降は特別な名称はない)。同じくEUROのトロフィーも提唱者であるフランス人の名前をとって「アンリ・ドロネー杯」と呼ばれていた。
しかし公式戦の名前に選手個人の名前が冠されるのは今回が初めてではないだろうか。近年の大会名にはネーミングライツ権を売ることで、企業の名前が冠されることが一般的になりつつある。そんななかで、今回のDFLの英断に拍手を送ると同時に、今年8月16日の大会では古巣バイエルンの復活にも期待したい。
文・六川亨
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overflow:hidden; padding:8px 0 7px; text-align:center; text-overflow:ellipsis; white-space:nowrap;"><a href="https://www.instagram.com/p/DGTSlvuN5Im/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" color:#c9c8cd; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:normal; line-height:17px; text-decoration:none;" target="_blank">FC Bayern(@fcbayern)がシェアした投稿</a></p></div></blockquote> <script async src="//www.instagram.com/embed.js"></script> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/DGTPTgFRxyU/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; border:0; border-radius:3px; box-shadow:0 0 1px 0 rgba(0,0,0,0.5),0 1px 10px 0 rgba(0,0,0,0.15); margin: 1px; max-width:540px; min-width:326px; padding:0; width:99.375%; width:-webkit-calc(100% - 2px); width:calc(100% - 2px);"><div style="padding:16px;"> <a href="https://www.instagram.com/p/DGTPTgFRxyU/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" background:#FFFFFF; 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font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:550; line-height:18px;">この投稿をInstagramで見る</div></div><div style="padding: 12.5% 0;"></div> <div style="display: flex; flex-direction: row; margin-bottom: 14px; align-items: center;"><div> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; height: 12.5px; width: 12.5px; transform: translateX(0px) translateY(7px);"></div> <div style="background-color: #F4F4F4; height: 12.5px; transform: rotate(-45deg) translateX(3px) translateY(1px); width: 12.5px; flex-grow: 0; margin-right: 14px; margin-left: 2px;"></div> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; height: 12.5px; width: 12.5px; transform: translateX(9px) translateY(-18px);"></div></div><div style="margin-left: 8px;"> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; flex-grow: 0; height: 20px; width: 20px;"></div> <div style=" width: 0; height: 0; border-top: 2px solid transparent; border-left: 6px solid #f4f4f4; border-bottom: 2px solid transparent; 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overflow:hidden; padding:8px 0 7px; text-align:center; text-overflow:ellipsis; white-space:nowrap;"><a href="https://www.instagram.com/p/DGTPTgFRxyU/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" color:#c9c8cd; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:normal; line-height:17px; text-decoration:none;" target="_blank">FC Bayern(@fcbayern)がシェアした投稿</a></p></div></blockquote> <script async src="//www.instagram.com/embed.js"></script> 2025.02.21 14:10 Fri2
バイエルンが背番号「5」を永久欠番に 故ベッケンバウアーの功績を称え
バイエルンは8日、背番号「5」を永久欠番とすると発表した。 これは今年1月に78歳で逝去したクラブきってのレジェンドOB、フランツ・ベッケンバウアー氏に敬意を示すもので、バイエルンの会長を務めるヘルベルト・ハイナー氏が年次総会にて明らかにした。 ベッケンバウアー氏の婦人であるハイジさん、息子のジョエルさんを招き、この発表をしたハイナー氏は総会後、ドイツ『ビルト』で経緯を説明する。 「今も我々の誰もがフランツの死にショックを受けている。スピーチでは何度も彼がいなくなるのかどれだけ寂しいか、そして何よりも彼がこのクラブをどれほど形作ってきたかを述べてきた」 「彼は選手であっただけでなく、監督であり、会長でもあったんだ。まさに偉大な人物だった。ベッケンバウアーという存在なしに今日のバイエルンも存在しなかったことだろう」 「そこでこの総会でベッケンバウアーを偲び、敬意を示すべく、このイベントを開催すると決めた」 なお、今季のバイエルンでは背番号「5」を背負う選手は不在。直近では現インテルのフランス代表DFバンジャマン・パヴァールがつけていた。 2024.12.09 12:46 Mon3
世界最高の選手とは…DFでただ1人バロンドールを2度受賞した“皇帝”フランツ・ベッケンバウアー
いつの時代であっても、“最高のサッカー選手”というのはファンの間で話題になる。 一番ゴールを決めた選手なのか、最もテクニックがある選手なのか、それともタイトルを一番獲っている選手なのか。見る人1人1人の好みもあり、“最高”という言葉で括るには基準がたくさんありすぎる状況だ。 そんな中、1956年にフランスのサッカー専門誌『フランス・フットボール』によって創設されたのが、世界の年間最優秀選手に送られる“バロンドール”だ。 11月29日には2021年の受賞者が発表され、パリ・サンジェルマン(PSG)のアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが受賞した。史上最多の7度目、2位のポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(マンチェスター・ユナイテッド)の5回に2つ差をつけることとなった。 この選出には、多くの意見が噴出。2位に終わったバイエルンのポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキがふさわしいという声が多く、事前の予想でもレヴァンドフスキが受賞するという声も多かったが、メッシへと手渡され、レヴァンドフスキは新設された「ストライカー・オブ・ザ・イヤー」を受賞することとなった。 <span class="paragraph-title">◆攻撃的な選手が有利な傾向</span> 創設当初から、“バロンドール”の受賞対象は欧州の国籍を持つ選手のみだった。投票も欧州の52カ国の記者によって行われていた。 その後1995年には、欧州クラブに在籍している選手が対象となり、国籍は問われないことに。さらに2007年からは、全世界でプレーするサッカー選手に拡大されることとなり、投票権を持つ記者も欧州以外に広がることとなった。 そのバロンドールだが、最多受賞のメッシ、2番目に受賞しているC・ロナウドのように攻撃の選手が受賞する傾向が強い。1956年から、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で選考されなかった2020年を除いて今年で65回目となった“バロンドール”だが、GKとDFの選手が受賞したのは、たったの4回しかない。明確な数字で成績を残せないため、評価がされにくいということが多い。 その中で、初めてDFとして受賞し、守備的な選手として唯一2度の“バロンドール”を受賞しているのが、元西ドイツ代表のフランツ・ベッケンバウアーだ。 <span class="paragraph-title">◆“皇帝”と呼ばれたレジェンド</span> ベッケンバウアーはミュンヘン出身で、バイエルンの下部組織で育ち、1964年から1977年までバイエルンでプレーした。 背筋をピンと伸ばして視野を広く取り、常に冷静な判断力を武器にピッチ上で試合をコントロール。ディフェンスラインをしっかりと統率するキャプテンとして活躍したベッケンバウアーだが、元はストライカーやウインガーとしてプレーしていた。 若くしてその素質を見出された一方で、フィジカル面の弱さが指摘されることも多く、鍛えることをズラトコ・チャイコフスキー監督に指示された。実力のある若手である一方で、将来を心配しての指導だったが、この指導が大きくキャリアを変えることに。プロデビューはウインガーだったが、徐々にポジションを後ろに下げていくこととなった。 最終的にベッケンバウアーは“リベロ”というポジションを確立。攻撃に積極的に参加するという、自身の本質を生かしながら、守備を統率し、優れたストライカーたちを抑えるという役割を務めていた。ユーティリティ性を兼ね備えていたことに加え、強いキャプテンシーも発揮していたこともあり、ベッケンバウアーありきのバイエルンは「FCベッケンバウアー」とも呼ばれるほどだった。 そのバイエルンでは名誉会長を務めているベッケンバウアーだが、初めてバロンドールを受賞したのは1972年だった。 この頃バイエルンは、ブンデスリーガで3連覇をする一方で、チャンピオンズカップ(現:チャンピオンズリーグ)も3連覇。西ドイツ代表としても1972年のユーロと1974年のワールドカップを制しており、ベッケンバウアーはどちらも中心選手として活躍。1974年、1975年は2位に、そして1976年に2度目の受賞となった。 <span class="paragraph-title">◆ベッケンバウアーですら悩んだ受賞</span> サッカー界を代表するレジェンドでもあり、一時代を築くだけでなく、“リベロ”というシステムの概念を変えてしまったほどのベッケンバウアーだが、それでも“バロンドール”には悩んでいた。 それは1974年。ベッケンバウアーが2位に終わった年だが、この年の受賞者はアヤックスで活躍し、ベッケンバウアーと同世代のFWヨハン・クライフだった。 クライフは説明するまでもないが、言わずと知れたサッカー界の指折りのレジェンドの1人。その卓越したテクニックやプレースタイルから「空飛ぶオランダ人(フライング・ダッチマン)」も呼ばれていた。 一方、ベッケンバウアーは1974年に西ドイツ代表のキャプテンとしてワールドカップを優勝。バイエルンのキャプテンとしてチャンピオンズカップを優勝していた。しかし、受賞したのはクライフ。2人の得票数の差は「11」となっていたため、僅差であることに違いないが、クライフが選ばれることとなった。 「私はこれ以上何をすればいいんだ」と当時嘆いていたベッケンバウアー。世界最高の選手とは一体なんなのか。ベッケンバウアーですらその悩みを抱えていただけに、その答えは見つかりそうもない。 <div id="cws_ad"><hr>西ドイツ代表でも活躍し、バイエルンのレジェンドとしてもしられ、DFとして2度のバロンドールを受賞しているベッケンバウアーが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!<br/><br/>現役時代に魅せた卓越したプレーが『サカつくRTW』でも再現。是非一度チェックしてみよう。<a href="https://ryan.onelink.me/C7cD?pid=worldsoccer2110&c=worldsoccer2110&is_retargeting=true&af_inactivity_window=3d&af_dp=ryan.app%3A%2F%2F&af_web_dp=http%3A%2F%2Fsakatsuku-rtw.sega.com%2F" target="_blank"><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/900/img/2021/sega20211215.jpg" style="max-width:100%;"></div></a></div> <span class="paragraph-title">【動画】これがセンターバック!? ベッケンバウアーの圧巻ゴール集</span> <span data-other-div="movie"></span> <div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJQRkFmM2dQUyIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script> <a href="https://ryan.onelink.me/C7cD?pid=worldsoccer2110&c=worldsoccer2110&is_retargeting=true&af_inactivity_window=3d&af_dp=ryan.app%3A%2F%2F&af_web_dp=http%3A%2F%2Fsakatsuku-rtw.sega.com%2F" target="_blank"><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/900/img/2021/sega20211215.jpg" style="max-width:100%;"></div></a> 2021.12.15 21:30 Wed4
長谷部誠がIndeedでトークイベント、海外移籍のキッカケは「劇的に変えなきゃ」、ウーベ・バイン氏は浦和移籍の裏話「ベッケンバウアーに…」
14日、フランクフルトの元日本代表MF長谷部誠が、クラブのスポンサーである世界No.1求人検索エンジン「Indeed (インディード)」の日本法人であるIndeed Japan株式会社のオフィスを訪れ、トークイベントを行った。 Indeedは、「現在60カ国以上、28の言語でサービスを展開し、求職者は何百万もの求人情報を検索すること」ができるサービス。300万以上の企業が採用に活用している。 今回、フランクフルトがジャパンツアーで来日。長谷部と、元フランクフルトの選手であり、浦和レッズでもプレーした元ドイツ代表 ウーベ・バイン氏とトークイベントを行った。 Indeedの社員や求職者なども参加。プロサッカー選手として日本とドイツで成功を収め、日本代表としても2度のワールドカップでプレーした長谷部が自身の考えを語った。 まず、サッカー選手として成功を収める秘訣については「サッカーはフィジカルや技術にフォーカスされますが、心の部分が重要です。頭もそうですが、サッカーのインテリジェンス、しっかり物事を主観、客観で捉えることが重要です」とコメント。最も大事なのは内面だとし、「色々な選手を見てきましたが、それができる選手が上にどんどん上がっていきますし、そこは共通どころとしてあると思います」と、スター選手、一流選手には備わっているものだと語った。 バイン氏も「大体長谷部が言っているが、成功のためにはまずトレーニングをしっかりやること。自分の成功に向かって、建設的に自分を導いてくれる人、人間関係も重要。あとは規律が大事だ」とコメント。自分で決めたことをやり通すこと、そして周りで支える仲間の存在も重要だとした。 長谷部は日本からドイツへ、バイン氏はドイツから日本へとともに海外でのプレーを経験している。国内を飛び出し、海外へ移籍を決めた理由について、長谷部は「僕の場合はどちらかという環境に左右されるタイプです。海外向きではなくて、どちらかといえばコミュニケーションもあまり取らず内気でした」と、自身は海外に向いていないと分析していたとのこと。「ただ、何かを変えたい。このまま日本でプレーしたら平凡な選手に終わるという思いもあり、劇的に変えなきゃいけないと思ったのが海外に行くきっかけでした」と、自分を変えるため、そして今の状況を打破するために、海外移籍を決断したという。 一方のバイン氏は「私も同じで、自分が外国でプレーするなんてことは想像もしていなかった」と、ドイツを出る気はなかったとし、「1990年のワールドカップの後、フィレンツェのチームに行かないかという誘いをもらった。ただ、それは断った」と、イタリア行きを断ったことがあると明かした。それでもその数年後に日本行きを決断。「その2、3年後に、フランツ・ベッケンバウアーから日本に行かないかという話があり、十分に考えて日本行きを決めた」と、“皇帝“とも称される大先輩からの意見に賛同し、1994年に浦和へと移籍した。キャリアの晩年に日本で3シーズンを過ごしたバイン氏だが「日本に行ったことは良かった。たくさん友人ができて、今だにコンタクトを取っている」と、海外挑戦をしてよかったと感じているようだ。 ただ、海外でプレーするということは、大きく環境が変わるということ。チームメイトとのコミュニケーションもままならない他、普段の生活も異国の文化に慣れる必要がある。 長谷部は「フランクフルトは17、18カ国の選手が集まって、多国籍軍でやっています。育ってきた環境、文化が違うので、価値観も違ってあたり前です」と現状を明かし、「同じ考え方にさせようとすることが間違っていて、サッカーでは勝つということは変わらず、そこまでのアプローチは違っても良いかなと思います」と1つの目的に向かえば、その過程は合わせなくても良いと考えるようになったようだ。その中で「とにかく他の選手たち、他の考え方、仲間の価値観を尊重することが重要」とコメント。「勝つという目標は一緒なので、何考えているんだろうと思いながらも、そういう中で日々やっています。面白いです」と、多様性を受け入れることも大事だとした。 一方バイン氏は「外国でプレーするとなると、その国の言葉を理解しなければいけない。私の場合は日本語で、ちょっとは勉強して学んだが、なかなか全部はうまくいかなかった。英語だったが、みんなと理解はできたと思う」と、言葉は重要だと語った。 また「その国の人たちに合わせるというか、自分が1つ下がることが必要になる。ただ、サッカーは1つの言語。同じサッカーという言語で、勝ちたいということは共有している。日本人だろうが、香港だろうが、イタリアなど多少違いがあっても、問題はない」と、相手に合わせながらも、長谷部同様に同じ目的を持つことが大事だとした。 長谷部は、チームメイトであり同じ日本人の日本代表MF鎌田大地にも言及。カタール・ワールドカップ(W杯)が迫る中で、今季の活躍に触れ、エールを送った。 「大地に関しても、今シーズンはコンスタントに良いプレーをしていて、チームでも自分が中心という強い気持ちでやってくれています。チームメイトからも信頼を置かれていると思います」 「それが代表にも良い影響が与えられていると思いますし、ワールドカップがもうすぐ始まるので、中心的な役割を担って、日本代表のために頑張ってほしいです」 <span class="paragraph-title">【写真】笑顔でキャリアを振り返る長谷部誠&ウーベ・バイン</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/Ck8AnQ2vww4/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; border:0; border-radius:3px; box-shadow:0 0 1px 0 rgba(0,0,0,0.5),0 1px 10px 0 rgba(0,0,0,0.15); margin: 1px; max-width:540px; min-width:326px; padding:0; width:99.375%; width:-webkit-calc(100% - 2px); width:calc(100% - 2px);"><div style="padding:16px;"> <a href="https://www.instagram.com/p/Ck8AnQ2vww4/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" background:#FFFFFF; line-height:0; padding:0 0; text-align:center; text-decoration:none; width:100%;" target="_blank"> <div style=" display: flex; flex-direction: row; align-items: center;"> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; flex-grow: 0; height: 40px; margin-right: 14px; width: 40px;"></div> <div style="display: flex; flex-direction: column; flex-grow: 1; justify-content: center;"> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; margin-bottom: 6px; width: 100px;"></div> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; width: 60px;"></div></div></div><div style="padding: 19% 0;"></div> <div style="display:block; 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ペレさんの思い出/六川亨の日本サッカーの歩み
新年、明けましておめでとうございます。 といったところで恐縮だが、やはり昨年末の29日に死去した“キング"ペレに触れないわけにはいかないだろう。 選手としてただ一人3度のW杯に優勝し、当時の優勝トロフィーだったジュール・リメ杯を永久保持する原動力となったことや、初めて1000ゴールを達成するなど「記録にも記憶にも残る」偉大なストライカーだった。 ブラジルは過去すべてのW杯に出場している唯一の国だが、グループリーグで敗退したことが3度ある。第1回の1930年ウルグアイ大会はグループリーグでユーゴスラビアに負け、続く34年イタリア大会はトーナメント方式で行われたため初戦でスペインに敗退した。 そして現行の形に近い参加16チームが4チームずつのリーグ戦を行い、各グループの上位2チーム計8チームがトーナメント形式で争う58年スウェーデン大会以降で、ブラジルがグループリーグで敗退したのは66年イングランドW杯しかない。 このイングランドW杯はブラジルの3連覇がかかっていたが、ペレはヨーロッパ勢の悪質なファウルに苦しめられた。初戦のブルガリア戦(2-0)で負傷すると、続くハンガリー戦(1-3)は欠場を余儀なくされた。そしてポルトガル戦(1-3)で復帰したものの、またも激しいタックルを受けてピッチ外へと運び出され、ブラジルはグループリーグで敗退した。 当時のW杯では選手交代が認められていなかった。ところがペレの負傷によりブラジルの戦力は明らかにダウンしたため、70年メキシコ大会から2人まで選手交代ができるようになった。 さらにイングランドW杯は、ヨーロッパ・スタイルのラフプレーまがいのタックルを主審が反則として取らなかったため南米勢は苦しめられたが、アルゼンチンはラフプレーにはラフプレーで応酬。このため準々決勝のイングランド戦は「まるで戦争だ」とも言われ、英国人はアルゼンチン人を「アニマル」と揶揄した。 35分にはアルゼンチンのラティン主将が退場を命じられたが、執拗に主審に食い下がったため試合が中断された。そこでメキシコ大会からは観衆やテレビの視聴者にも分かりやすいように、警告にはイエローカードが、退場にはレッドカードが採用されることになった。もちろん選手に反論は許されなかった。 話を“キング"に戻そう。90年代の頃、友人から1本のビデオをダビングしてもらった。タイトルはポルトガル語で『isso é pele』(英語だとthis is pele)といい、60~70年代のペレの全盛期のゴールシーンを集めたビデオだった。 このビデオを見て腰を抜かした。当時の90年代までヨーロッパや南米の名選手が使っているフェイントのほとんどを、すでに30年前のペレが実践していたからだ。「ありとあらゆるフェイントの原型はペレにあった」と言ってもいい。それほど多彩なフェイントとトップスピードで対戦相手を幻惑し、いとも簡単に抜いては次々とゴールを決めていった。 残念ながらこのビデオは友人に貸したところ、よくあるパターンでその後は所在不明となってしまった。 年末にはネットでもペレの功績が多くのメディアで取り上げられた。その中にはディエゴ・マラドーナと比較する論調もあった。 プレーした時代が違うため、比較すること自体、あまり意味はないと思う。アルゼンチン人ならペレよりマラドーナが上だときっと言うだろう。国によって、世代によって変わるものだからだ。 しかし、2000年の暮れ、まだサッカー専門誌に勤務していた頃、1年近くかけて『20世紀のベストプレーヤー100』という増刊号を無謀にも出した。きっかけはイングランドのサッカー専門誌『ワールドサッカー』が読者や識者アンケートで20世紀のベスト100を人をランキングしたからだった。 『ワールドサッカー』のランキングを参考にしつつ(記事の翻訳・転載契約は断られたが自由に使っていいと言われたため)、日本ならどんな順位になるのか、編集部で意見をぶつけあった。そこで問題となるのはベスト10、さらに言うならベスト4の順位をどうするかということだった。 基本的にアルフレッド・ディ・ステファノ(6位)、フェレンツ・プスカシュ(9位)、スタンレー・マシューズ(10位)といった、編集者がプレーをライブで見ていない選手は『ワールドサッカー』誌の順位を踏襲した。 問題となったのは、ペレかマラドーナ――に加えてトータル・フットボールを具現化したヨハン・クライフと、リベロという概念を確立したフランツ・ベッケンバウアーをどう扱うかということだった。 結論から言うと、1位はペレ、2位がクライフ、3位がマラドーナ、そして4位がベッケンバウアー(5位がプラティニ)ということになった。たぶん、選んだスタッフの世代(年齢)がクライフを2位に “推し"たのだと思う。ペレが『10』をエースナンバーにしたように、クライフの『14』もある年代には特別な番号となったからだろう。 そしてペレは、72年にサントスFCでの初来日以来、77年のニューヨーク・コスモス(引退試合でベッケンバウアーらと来日)、84年には釜本邦茂の引退試合(ヤンマー対日本リーグ選抜)と国立競技場で3回プレーした。さらにサッカー教室や2002年W杯の招致活動などでも来日するなど大の親日家だった。 前述の増刊号の巻頭にも選出されたことに対する感謝のメッセージに加え、Jリーグと日韓W杯の成功を祝うレターを送ってくれた。 そんな“キング"と仕事で会うと、日系人の通訳が気をきかせてくれて、いつも「ロクカワさん」と低音ながら温かみのある声で呼びかけてくれた。そうした細やかな気配りの人柄が、世界中のファンから愛された一番の理由であることは疑う余地はない。 サッカー界に語り継がれる“巨星"は墜ちてしまった。しかし、彼の逝去を悼む声の多さに救われたのは私だけではないだろう。“キング"は“永遠"になった。 2023.01.02 22:00 Monバイエルンの人気記事ランキング
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バイエルン首脳陣がレバークーゼンのドイツ代表DFヨナタン・ター(29)の獲得へゴーサインを出したようだ。 2015年7月にハンブルガーSVからレバークーゼンへ加入したター。ここまで公式戦401試合に出場。ブンデスリーガとドイツ代表で屈指のセンターバックとしての評価を確立してきた。 しかし、今シーズン終了までとなっていた現行契約の延長を拒否し、今夏フリーで新天地を求めることになる。 一時はドイツ代表で指導を受けていたハンジ・フリック監督が率いるバルセロナ行きが有力視されていたが、クラブサイドが最終的に撤退を決断した模様。現在はバイエルンが移籍先の最有力とみなされている。 そんななか、移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏は、ター獲得に向けてクラブが掲示したオファーと年俸をクラブ首脳陣が承認したと報じている。 ターの希望の新天地や求める条件は不明だが、現時点でバイエルンが移籍先の最有力とみて間違いないようだ。 2025.05.14 18:15 Wed4
王者バイエルンがミュラーのホームラストマッチを白星で飾る! ボルシアMGの板倉滉&福田師王は出場なし【ブンデスリーガ】
ブンデスリーガ第33節、バイエルンvsボルシアMGが10日にアリアンツ・アレーナで行われ、ホームのバイエルンが2-0で勝利した。なお、バイエルンのDF伊藤洋輝は負傷欠場、ボルシアMGのDF板倉滉は負傷欠場、FW福田師王はベンチ入りも出場機会はなかった。 前節、RBライプツィヒ相手の土壇場被弾で3-3のドローに持ち込まれ、自力での優勝を逃したバイエルン。それでも、翌日に2位レバークーゼンが敗れたことで、2シーズンぶりのマイスターシャーレ獲得にこぎつけた。優勝決定後初にして今季最後のホームゲームで有終の美を飾りたいコンパニ監督のチームは先発5人を変更。守護神ノイアーにサスペンション明けのケイン、ゴレツカ、コマンら重鎮が復帰。これがホームラストゲームとなるトーマス・ミュラーも引き続きスタメン起用となった。 一方、前節はホッフェンハイムとの壮絶な打ち合いを4-4のドローで終えた9位のボルシアMG。連敗を「3」でストップも、5戦未勝利と厳しい終盤戦に身を置く。王者相手に6戦ぶりの白星を目指したアウェイゲームでは腰痛と報じられた板倉がベンチ外となった。 立ち上がりからバイエルンがボールを握る展開となったが、ボルシアMGも鋭いカウンターを仕掛けていく。クラインディーストの収まりの良さを活かしながらオノラ、ハックが決定機には至らずもセットプレーを獲得すると、ケインとダイアーに続けてディフレクトしたボールがゴールへ向かう際どい場面もあったが、ここはGKノイアーが見事な反応で阻止する。 序盤の失点は回避したものの、攻撃ではボールは握れどもなかなか厚みを出せないバイエルン。散発的にシュートを放っていく状況が続いたが、圧倒的な個の力で前半半ば過ぎにゴールをこじ開けた。 31分、右サイド深くでボールを受けたオリーズがマイナスに運びながらDF2枚を相手にボックス右からカットインシュート。これをゴール前のケインが頭でコースを変えてゴールネットに流し込んだ。 その後、前半終盤にはハックの鋭いカットインからの左足シュートでボルシアMGがゴールへ迫ったが、枠の左隅を捉えたボールはGKノイアーがさすがの反応で枠外にはじき出し、ホームチームが1点リードのまま前半を終えた。 後半は押し込まれる立ち上がりとなったが、前半同様に守護神を中心に要所を締める守備で撥ね返すバイエルン。そして、時間の経過とともに右のオリーズを起点に押し返していくと、ラファエル・ゲレイロやゴレツカがミドルレンジのシュートでゴールを脅かしていく。 主役ミュラーに見せ場を作りつつも、粘るアウェイチームのゴールを再びこじ開けるのに手を焼くホームチーム。徐々に相手のカウンターに晒されると、GKノイアーの出番が増えるが百戦錬磨の守護神は盟友のラストマッチを白星で飾るべく再三のビッグセーブでゴールを許さない。 84分には背番号25がお役御免となり、アリアンツ・アレーナに集ったサポーターから惜しみない拍手と声援が送られた。 その後、90分には途中出場サネの見事な中央での仕掛けからのラストパスでゴール前に抜け出したオリーズが左足のワンタッチシュートを流し込み、ようやくトドメの2点目を奪った。そして、試合はこのままタイムアップを迎え、ミュラーのホームラストマッチを白星で飾った王者バイエルンが最高の形でレジェンドを送り出すことになった。 バイエルン 2-0 ボルシアMG 【バイエルン】 ハリー・ケイン(前31) マイケル・オリーズ(後45) 2025.05.11 03:29 Sun5