「インテルは逃げも隠れもしない」マロッタCEOが三つ巴のスクデット争いに闘志「常に最高の状態で戦う」
2024.01.22 15:30 Mon
堂々たる名士ジュゼッペ・マロッタ
インテルの最高経営責任者(CEO)ジュゼッペ・マロッタ氏が今季後半戦への意気込みを語った。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。
(※1)首位ユベントスが21試合消化で勝ち点「52」、2位インテルは20試合消化で勝ち点「51」。3位ミランは21試合消化で勝ち点「45」となっている
現場陣とともに中東サウジへ遠征中のマロッタCEOはイタリア公共放送『RAI』の取材に応じ、自身を含めた上層部の働きに対する確固たる自信を示し、一方ではシモーネ・インザーギ監督が率いて順調に歩みを進めるチームを称賛する。
「私たちが仕事に精を出す一方、チームにはインザーギという素晴らしいリーダーがいる。私の考えでは、彼はまだまだ若いし、これからも輝かしいキャリアを歩んでいく指導者だ」
また、暫定首位ユベントスおよび3位ミランと三つ巴の様相を呈してきたスクデット争いに言及。古巣ユベントスを率いる旧知のマッシミリアーノ・アッレグリ監督を称えつつ、凛とした態度で自信を示している。
「現在の争いはここ数年のセリエAでなかったほど熾烈かもしれないね。だが、我々は主人公になりたいし、我々がシーズンの最後まで競争できる力があることは誰もが知っている。インテルは逃げも隠れも許されない。常に最高の状態で戦う」
「自尊心と対戦相手への敬意を持とうではないか。ユベントスを見てごらん。アッレグリはパーフェクトな役割をこなしているだろう。我々は彼らに対し、適切に対応せねばならない」
インテルは今回のナポリ戦を終えて帰国すると、28日に第22節でフィオレンティーナとのアウェイゲームをこなし、2月4日の第23節、本拠地ジュゼッペ・メアッツァでユベントスとの直接対決=天王山を迎えることとなる。
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移籍市場におけるリクルート活動で策士ぶりをいかんなく発揮する一方、その補強方針をメディアに問われれば、隠すことなく堂々と答える名士・マロッタCEO。まさに名門インテルを蘇らせた張本人と言えるだろう。3シーズンぶりのスクデット奪還を目指す今季、インテルはここまでセリエA2位(※1)、チャンピオンズリーグ(CL)もグループステージ突破と順調に歩みを進め、現在はサウジアラビアで開催中のスーぺル・コッパに注力。今季初タイトルを見据え、22日に決勝戦でナポリと激突する。現場陣とともに中東サウジへ遠征中のマロッタCEOはイタリア公共放送『RAI』の取材に応じ、自身を含めた上層部の働きに対する確固たる自信を示し、一方ではシモーネ・インザーギ監督が率いて順調に歩みを進めるチームを称賛する。
「常勝軍団には必ずクラブ側の強力なバックアップが存在する。普段注目されることのない部分ではあるが、チームを最高の状態にすべく汗を流す、個性的なキャラクターが揃う部門があるのだ。チームへの貢献は計り知れない」
「私たちが仕事に精を出す一方、チームにはインザーギという素晴らしいリーダーがいる。私の考えでは、彼はまだまだ若いし、これからも輝かしいキャリアを歩んでいく指導者だ」
また、暫定首位ユベントスおよび3位ミランと三つ巴の様相を呈してきたスクデット争いに言及。古巣ユベントスを率いる旧知のマッシミリアーノ・アッレグリ監督を称えつつ、凛とした態度で自信を示している。
「現在の争いはここ数年のセリエAでなかったほど熾烈かもしれないね。だが、我々は主人公になりたいし、我々がシーズンの最後まで競争できる力があることは誰もが知っている。インテルは逃げも隠れも許されない。常に最高の状態で戦う」
「自尊心と対戦相手への敬意を持とうではないか。ユベントスを見てごらん。アッレグリはパーフェクトな役割をこなしているだろう。我々は彼らに対し、適切に対応せねばならない」
インテルは今回のナポリ戦を終えて帰国すると、28日に第22節でフィオレンティーナとのアウェイゲームをこなし、2月4日の第23節、本拠地ジュゼッペ・メアッツァでユベントスとの直接対決=天王山を迎えることとなる。
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