2018年PO敗退の悔しさ知る梶川諒太が16年ぶりJ1昇格に歓喜、「長い間応援し続けてくれた想いにみんなで応えられた」

2023.12.03 07:30 Sun
チームメイトと共に昇格を喜ぶ梶川諒太
©超ワールドサッカー
チームメイトと共に昇格を喜ぶ梶川諒太
2018年プレーオフ敗退の悔しさを知る東京ヴェルディのMF梶川諒太が、16年ぶりのJ1昇格への想いを語った。

東京Vは2日、国立競技場で行われた清水との2023J1昇格プレーオフ決勝を制し、16年ぶりのJ1昇格を決めた。
今シーズンの明治安田生命J2リーグを3位フィニッシュした東京Vは、昇格プレーオフでジェフユナイテッド千葉を2-1で破り、ジュビロ磐田に敗れた2018シーズンのJ1参入プレーオフ決定戦以来の決勝へ駒を進めた。

5万3264人の観客を集めたレギュラーシーズン4位の清水とのオリジナル10対決では、ゴールレスで折り返した後半序盤にMF森田晃樹のハンドで与えたPKをFWチアゴ・サンタナに決められて先制を許す。しかし、8分が加えられた後半アディショナルタイムの96分にFW染野唯月がDF高橋祐治に倒されて得たPKを自ら決め切り、土壇場で同点に追いつく。そして、このまま1-1で試合をクローズした東京Vはリーグ上位のアドバンテージによって悲願のJ1復帰を成し遂げた。

下部組織出身ではないものの、関西学院大学から東京Vでプロデビューを飾り通算3度在籍する梶川は、森田ら生え抜きの選手にも劣らない緑の血が色濃く流れる選手の一人。
奇しくも、今年4月に行われた今回の対戦相手である清水戦で右ヒザ前十字じん帯損傷の重傷を負った34歳MFは、驚異的な回復力で10月末のジュビロ磐田戦で戦列復帰。ただ、以降はチームの主力の復帰などもありベンチ外が続き、今回の試合もスタンドからチームメイトの戦いを見守ることになった。

そのため、多くのホームサポーターと同様に痺れる展開での劇的昇格に気が気ではなかったという。

「こんなハラハラさせないでくれと思いましたけど、ここまでの選手の頑張りも見てきましたし、それは試合に出ている選手だけでなくメンバー外やサブのメンバーが相手想定になって自分たちのやりたいことを押し殺しながら本当に全力でやってくれていたので、そういう選手たちも含めて報われてほしいと思っていました」

「そこは自分たちがこれまでやってきたことなので、別にご褒美とは思わないですが、最後ああいうふうにチャンスが転がってきたのはかなり厳しい状況でしたが、全員が最後まで切らさずにやってきたことも最後力になったのかなと思います」

「1点取れれば大丈夫というところでしたが、あのプレー(PK献上)によって(森田)晃樹が動揺せずにいてほしいと思っていました。最初はちょっとあれって感じもありましたが、あいつらしく試合のなかで立ち直っていくという部分で心配はなかったです。あとはみんなが最後までやり続けた結果でした。ただ、最後までハラハラしましたし、そこまでドラマチックにしなくていいよという感じでした(笑)」

また、新キャプテンに任命されたなか、開幕前に「ヴェルディをJ1に上げた男になる」と宣言し、見事にその公約を果たした森田については、シーズン序盤はリーダーとしての役割に物足りなさを感じたことを認めながらも、1年での成長ぶりに目を細めた。

「本当にめちゃくちゃ変わったと思いますし、キャプテンをするようなキャラではなかったので、最初に一緒に出ていたときはまだまだ大丈夫かなと思った部分も正直ありました。ただ、チームを背負っていくなかでだんだん顔つきが変わっていく様子を感じましたし、たくましくなってくれたし、本当に嬉しい気持ちです」

チームのムードメーカーであり、関西人らしい茶目っ気を見せてチームメイトの奮闘を振り返った梶川だが、やはり愛するクラブの16年ぶりの悲願達成をピッチ上で味わいたかったとの正直な気持ちを認めている。

「もちろんそれは僕だけでなく全員がそうだと思います。ただ、僕は人一倍ヴェルディへの想いが強いと思っていますし、大卒ですがヴェルディというチームが好きだということを改めてこの1年感じました。最後にピッチでその瞬間を感じたかったですが、みんなの喜ぶ姿や試合後に喜びを分かち合ったことで十分に感じることができました」

「言葉にならないですし、これまで2度昇格を経験してその時も嬉しかったですが、やっぱりヴェルディでこの瞬間をこのスタジアムで一緒に経験できたことは言葉に表せないです」

2018年のプレーオフ敗退を経験した数少ない選手の一人として今回の昇格の重み、とりわけ15年ぶんの悔しさを胸にこの日の歓喜を迎えたサポーターに対する強い想いを言葉にした。

「あの時は6位から這い上がりましたが、やっぱり難しい状況でした。ここまでクラブ消滅の危機を乗り越えたり、あの時のまたJ1に上がれないのかという瞬間があり、サポーターの人たちはチームを移ることがないので、選手はどうしても移り変わりがありますが、より苦しい経験や苦い経験をたくさんしてきて16年ぶりの昇格ということを考えると、とてつもない長い期間どんなときも応援し続けてくれたので、その想いにみんなで応えることができて本当に良かったと思います」

さらに、多くのファン・サポーターと同様にここまでの厳しい日々を支えたクラブOBへの敬意。そして、ここ数年のクラブを巡る大きな変化のなかで読売クラブ時代から連綿と受け継がれる、名門クラブの伝統の重みの重要性を説く。

「今日も試合前に飯尾(一慶)さんから連絡をもらいました。応援するよと言ってくれましたし、本当にこれまで積み上げてきてくれた偉大な人たちがいたからこそ、今もこうやってヴェルディが続いているので、もちろん新しいヴェルディを作っていくことも大事ですが、そんな軽いチームではないので、ヴェルディの重さを感じながら強いチームになっていければいいのかなと思います」

その一方で、チームのピッチ上での躍進と共に様々なプロモーションでシーズン終盤の観客動員増加に寄与したフロントスタッフらの尽力に言及。「本当に強く良いチームになった」とクラブのピッチ内外での成長を実感している。

「もちろん相手の清水さんのサポーターもたくさん来ていましたが、これだけ多くのサポーターが来てくれたことは、選手とかだけでなくフロントスタッフの方々がすごく声掛けしながらこの雰囲気を作ってくれたので、本当にクラブ全員でこのクラブを作り上げていると感じます。本当に強く良いチームになったと感じています」

最後に、自身も本格的にコンディションを戻して臨む来季に向けては「監督や選手も言っていますが、これがスタートになります。ここですぐに落ちてしまっては意味がないので、この瞬間は喜ぶべきですが、また来季このチームがJ1で戦い続けられるようなチーム作りをしていく必要があります。僕自身もここからはまたしっかりとヴェルディのためにやりたいと思います」と、気を引き締めつつJ1の舞台での躍進を誓った。
関連ニュース

【J1注目プレビュー|第2節:浦和vs東京V】赤と緑のプライド…開幕戦は共に黒星、今季初勝利を挙げるのは!?

【明治安田J1リーグ第2節】 2024年3月3日(日) 16:00キックオフ 浦和レッズ(19位/0pt) vs 東京ヴェルディ(18位/0pt) [埼玉スタジアム2002] <span class="paragraph-subtitle">◆大観衆を前にまずは1勝を【浦和レッズ】</span> 今シーズンのオープニングゲームを戦った浦和。アウェイでのサンフレッチェ広島戦、初開催となるエディオンピースウイング広島の初陣は2-0で完敗に終わった。 新戦力を含め、新たなスタートとなった中、継続路線の広島に敗戦。予想できた結末であり、一喜一憂しても仕方がない。 ただ、この試合はホーム開幕ゲーム。しっかりと勝利を収め、リーグタイトルという目標への一歩をしっかりと歩まなければいけない。 大観衆が詰めかけることが確実な試合。試合をこなしながら、クオリティを上げていくしかないが、しっかりとチームとしては改善できるはずだろう。選手も戻りつつある中、ピッチ上での対応力でしっかりと打ち破れるか。まずは今シーズン初ゴールを早く奪いたい。 ★予想スタメン[4-3-3] GK:西川周作 DF:酒井宏樹、アレクサンダー・ショルツ、マリウス・ホイブラーテン、渡邊凌磨 MF:伊藤敦樹、サミュエル・グスタフソン、小泉佳穂 FW:前田直輝、チアゴ・サンタナ、松尾佑介 監督:ペア・マティアス・ヘグモ <span class="paragraph-subtitle">◆J1の厳しさを知った開幕戦、アウェイの洗礼を受けない【東京ヴェルディ】</span> 5万人を超える大観衆のなか、再注目を集めた開幕ゲームは衝撃の幕切れ。横浜F・マリノスに31年前と同じ結果を突きつけられることとなった。 結果こそ黒星だが、J1の舞台でも戦える一定の手応えはあったはず。あとは結果を残していくだけだ。 完全な力負けではなかったとはいえ、細かな精度やフィニッシュのクオリティは差を感じたはず。チャンスを逸せば、最悪の結末が待っていることも最初に感じられたはずだ。 良いところは継続しながらも、しっかりと積み上げていかなければいけない部分は見せたいところ。赤い壁を前に、怖気付かずに最後まで立ち向かえるかがポイントとなる。 ★予想スタメン[4-4-2] GK:マテウス DF:山越康平、林尚輝、谷口栄斗、翁長聖 MF:山田楓喜、森田晃樹、見木友哉、齋藤功佑 FW:染野唯月、木村勇大 監督:城福浩 2024.03.03 12:30 Sun

今季初出場で東京Vの16年ぶり勝利貢献へ…山越康平「強度を保ってプレーしたい」、深澤大輝「結果だけを求めて…」

東京ヴェルディは3日、埼玉スタジアム2002で行われる明治安田Jリーグ第2節の浦和レッズ戦に臨む。 16年ぶりJ1に復帰した東京Vは、1993年のJリーグ開幕カードの再現となった、横浜F・マリノスとの国立競技場での開幕戦を1-2で落とした。 ここ数年、J1のトップ・オブ・トップに位置する相手に先制点を奪い、前半は攻守両面で圧倒する戦いぶりを見せたが、後半終盤の連続失点によって最後は地力・勝負強さを見せつけられる形となった。 その開幕戦ではベンチからチームの戦いを見守ったDF山越康平は、自身にとって大宮アルディージャ時代の2017年以来のJ1での戦いについて語った。 「チームとしてうまく戦えていたと思いますけど、J1は最後の最後に決め切るクオリティというか、いくら良いゲームをしていても最後の最後にああやって引っくり返す力があるなというのを改めて、J1のクオリティを外から体感しました」 開幕戦では後半終盤に投入の可能性がありながらも、追いつかれた影響もあって久々のJ1でのプレーはお預けとなった山越だが、今回の浦和戦では本職のセンターバックに加え、右サイドバックでの起用も見込まれる。 大宮時代に埼スタで2度のダービーを経験した山越は、久々の難所での戦い、常日頃から渇望するタフなアタッカーとのマッチアップに向けて静かに闘志を燃やす。 「ダービーだったので、サポーターの対戦相手に対する圧というのはすごかったなというのを印象的に覚えています」 「個人としては相手に良い状態でボールを持たせないことが大事だと思うので、コンパクトにスペースをなるべくない状態で、うまく守れればと思っています」 「チームとしては(前節浦和に勝利した)広島が本当に良い嵌め方をしていたのを映像で見て、うまく自分たちもあれぐらいの強度でやれれば、いくら浦和相手といえども、うまく攻撃できないと感じているので、うまく強度を保ってプレーしたいと思います」 同じく開幕戦ではベンチからチームの戦いを見守る形となったDF深澤大輝は、「チームの力になれなかったことが悔しい」とJ1デビューがお預けとなった一戦を振り返る。 「前半、良い戦いできていて外から見ててもみんな戦って走ってるなと思った中、後半はやっぱりちょっと落ちているなというところで、自分が入って手助けできればと思っていたところで失点してしまいました」 「それによってプランが崩れたところもあって、自分自身も準備していましたが、結果的に出ない形になり、J1デビューは意識していましたが、開幕戦はチームが勝つことがすごく大事だったので、チームの力になれなかったことがまず悔しいです」 直近のトレーニングマッチでは左右のサイドバックでプレーし、状態を上げるなか、東京Vのアカデミー、中央大学で共にプレーした盟友、大久保智明との関係で幾度となく観戦に訪れた経験のある埼スタでのデビューを目指す。 負傷の影響で出遅れた盟友とのピッチ上での再会は難しいものの、浦和にはMF前田直輝、MF中島翔哉というアカデミーの先輩2人が在籍している。 「(前田と中島は)僕らがジュニアユースのときのユースの選手で、(2012年の)高円宮杯の試合を埼スタに見に行きました。(現同僚の宮原)和也くんもいた広島ユースとの試合でした。すごく強い代でしたし、一種の憧れの存在でもあったので、そういう人たちとJ1のピッチで戦えるというのはすごい嬉しいですが、負けたくない気持ちが強いです」 「埼スタでプレーしたことはないですが、トモ(大久保)の応援でACL決勝とかも見に来ているので、あのピッチでプレーしたいという思いはありますし、出るか分からないですけど、ピッチに立ったら全力でやるしかないなと思います。トモの試合なんか見ても応援は半端ないなと思いますし、本当にチームを勝たせる応援をしてくるので、そういう中で自分が何ができるかというのは楽しみですし、本当に結果だけを求めて、次の浦和戦は勝ち点3を求めて戦っていければいいなと思います」 その浦和戦での勝利に向けては、「(サミュエル・)グスタフソンが関わるとうまく崩せそうなシーンがあり、僕らはそこに起点を作らせたくない」、「勇気をもって前からプレッシャーをかけたい」と、相手の新司令塔を警戒しつつ、城福浩監督が求めるハイライン・ハイプレスのアグレッシブな戦いを強調した。 2024.03.02 20:25 Sat

東京Vの齋藤功佑「やるべきことをやることが大事」…勝ち点奪取へ継続・修正を説く

東京ヴェルディのMF齋藤功佑が、今季初勝利を目指す浦和レッズ戦へ意気込みを語った。 16年ぶりJ1に復帰した東京Vは、1993年のJリーグ開幕カードの再現となった、横浜F・マリノスとの国立競技場での開幕戦を1-2で落とした。 ここ数年、J1のトップ・オブ・トップに位置する相手に先制点を奪い、前半は攻守両面で圧倒する戦いぶりを見せたが、後半終盤の連続失点によって最後は地力・勝負強さを見せつけられる形となった。 それでも、齋藤は「自分たちが準備して積み上げてきた部分はしっかりと出せた」、「あれをベースに成長していければ、良いシーズンになる」とポジティブに開幕戦を振り返った。 そして、3日に埼玉スタジアム2002で行われる明治安田Jリーグ第2節の浦和戦に向けて意気込みを語った。 横浜FC時代にも埼スタでプレー経験のある齋藤だが、当時はコロナ禍で無観客開催だったこともあり、5万人以上の来場が見込まれる完全アウェイでの戦いは今回が初めての経験になるという。 「めちゃくちゃ楽しみですね。自分は横浜FCのときもやりましたけど、そのときは無観客だったので…。埼スタのあの雰囲気は初めてですけどすごい楽しみです。国立のときもあまり声が届かなかったりしましたけど、その中でも積極的にコミュニケーションをとって、言う側と聞く側がお互いを意識しながら、コミュニケーションを取ることが大事だと思います」 また、「ちょっと変わっている」と評する横浜FC時代の同僚であるMF松尾佑介との対戦に向けては「まずは早い。それプラス、チャンスメイクもできるし、クロスとか足元の技術もしっかりしてると思いますし、相手の嫌なことできる選手なので脅威になる」と警戒を示す。 開幕戦では今後の戦いに向けて大きな可能性を示した一方、残留を重要な目標に掲げる状況においてはシーズン序盤での勝ち点獲得が求められるところだ。 齋藤は、昨季から継続する堅固な守備を維持しつつ、ボール保持・最後の精度をキーワードに勝ち点奪取を誓った。 「(ゲーム運びの課題は)メリハリが大事だと思っていて、後半押し込まれたのは、自分たちが頑張って守備した後のボールをまた拾われて二次攻撃、三次攻撃に持ち込まれたのが、押し込まれた要因だったと思います。どこかで組織として共通認識を持ってロングボールを蹴るのであれば、セカンドボールを拾うとか、そういうポジションをしっかり取るなり、繋ぐなら繋ぐで、ちゃんと立ち位置を取るというメリハリはもうちょい共通認識で高められる」 「良いサッカーすることが目的じゃないと監督も言っいたと思いますけど、本当にポイントを稼いでいかなきゃいけない中で、経験が少ない若手が多いですけど、こういった経験をしっかりと次に、同じミスを繰り返さないように試合の終わらせ方とか、試合の運び方っていうのは、学んでいかなきゃいけないなと思います」 「J1なのでどこのチーム相手でも難しい戦いになりますが、そこから勝ち点を取っていかなければいけないです。守備の部分はこの前をベースにやっていければ、抑えれると思いますし、あとは決め切るところを大事にしていければいいかなと思います」 「ここで勝ち点を重ねないと、自信を失っていきますし、そういう意味でも勝ち点がすごい必要だと考えています。とはいえ、やっていくことは変わらないというか、しっかりと課題を見つめ直してやるべきことをやることが、勝ち点を取る上で大事だと思うので、そこにフォーカスしてやっていきたい」 2024.03.02 20:20 Sat

東京Vの森田晃樹、初白星目指す浦和戦へ…「マリノス戦ぐらい強度高く」、「プラスで課題を克服できれば勝ち点を取れる」

東京ヴェルディは3日、埼玉スタジアム2002で行われる明治安田Jリーグ第2節の浦和レッズ戦に臨む。 16年ぶりJ1に復帰した東京Vは、1993年のJリーグ開幕カードの再現となった、横浜F・マリノスとの国立競技場での開幕戦を1-2で落とした。 昨シーズンのJ1を2位フィニッシュし、ACLベスト8進出を果たした相手に試合内容では手応えを手にしたものの、後半終盤の連続失点によって勝ち点1も手にできず。久々のトップカテゴリーでの難しさを味わう結果となった。 その開幕戦でチームを攻守両面で牽引するパフォーマンスを見せたキャプテンのMF森田晃樹は、自身にとってもチームにとってもJ1での試金石となった一戦を振り返った。 「前半は僕たちのゲームだったかなと思います。うまくボールを持たれていましたけど、うまくブロックを引いた中から最後のところでやらせなかったですし、引っ掛けてショートカウンターという形からも多くのチャンスを作っていたので、前半は良かったかなと思います。後半もそんなに崩れたりはしなかったんですけど、やっぱり自分たちの時間を持ちたかったというか、勝っていたというのももちろんありますけど、少しそういうところで疲弊というか、セカンドボールとかも拾われた印象もありますし、そういうクローズのところでもっとうまくやれれば良かったかなと思います」 「(後半はセーフティーなクリアが多すぎたか?)後半は特に多くありましたし、前半の最初の方は相手陣地でやろうという共通認識があって、わりとセカンドボールを拾えたりしたんですけど、やっぱり後半になってフリーだけど、クリアしちゃうというところで、やっぱり慌てて前に蹴ってしまって、簡単に相手ボールにしてしまったところはあったので、その辺はチームとして、どうやってゲームを作っていくかというのは課題だと思います」 その開幕戦では走行距離・スプリント回数の部門でJ1の1位と2位を記録。城福浩監督がコンセプトに掲げるハイインテンシティのスタイルを早速体現した。また、森田はいわゆる“走らされた”形ではなく、チームとして狙いを持って“走り切った”上での好スタッツと捉えている。 「しっかりブロックを引いた中で、組織的に守備ができていたので、そのぶん人に強度高くいけたというのありますし、あんまり引っくり返されるシーンもなかったので、そういうところで強度は出せたかなと思います。組織的に守備ができている部分でリアクションではなくて狙ったところでいけるので、疲労というのは少なく感じたと思います」 今回の浦和戦は、横浜FM戦で得た手応えを今度は結果に繋げることが求められる一戦となる。 会場は埼スタではなかったものの、2018年の天皇杯の浦和戦で2種登録選手としてトップデビューを飾った森田は、その相手との対戦に特別な感慨はないとしながらも、5万人以上の来場が見込まれる完全アウェイでの一戦に向けて気持ちを高ぶらせる。 「5万人超える試合はどちらも自分たちのホームだったので、アウェイでしかも浦和さんはすごく熱狂的なファンが多いと思いますし、雰囲気もすごくアウェイの中でやるというのは初めてなので、やっぱり楽しみではあるかなと思います」 共に今季の初白星を懸けて激突する浦和については、「なかなかうまくいってない印象」と率直に語る。そして、相手が0-2で敗れたサンフレッチェ広島戦と同様のスタイルで臨むのであれば、自分たちの志向するスタイルが嵌る可能性が高いと考えている。 「初戦を見た感じではなかなかうまくいってない印象です。[4-3-3]の形でやってますけど、繋ぐ意識はあると思うんですけど、そこからなかなか前に進めなかったような印象があります。どういう修正をしてくれるかは気になるところではありますけど、もし同じような形で来たら、ハイプレスにかけていけたらチャンスも生まれるんじゃないかなと思います」 「あとは後ろが広島とかもそうですけど、ほとんどマンマークでやって、追い込まれてもそこで全部セカンドボールを拾えている感じだったので、もしハイプレスで行くのであれば、ハイラインを保ちながらそういった一対一のところで負けなければ、同じような試合展開でうまくやれるのではないかと思います」 最後に、勝ち点3でもおかしくない内容で勝ち点0に終わった厳しいJ1復帰戦の反省を踏まえ、結果にこだわる姿勢を示した。 「手応えもありましたが、勝ち点を取れないと意味がないと思っています。ただ、自分たちのやり方を変えることはないと思うので、マリノス戦ぐらい強度高く、プラスで課題をしっかり抑えていければ、勝ち点を取れると思っています」 2024.03.02 20:10 Sat

完全アウェイの浦和戦で今季初白星狙う東京Vの城福浩監督、「我々らしくプレーを変えずに入りからやりたい」

東京ヴェルディの城福浩監督が、初白星を目指す明治安田Jリーグ第2節の浦和レッズ戦(3日)に向けて展望を語った。 16年ぶりJ1に復帰した東京Vは、1993年のJリーグ開幕カードの再現となった、横浜F・マリノスとの国立競技場での開幕戦を1-2で落とした。 昨シーズンのJ1を2位フィニッシュし、ACLベスト8進出を果たした相手に試合内容では手応えを手にしたものの、後半終盤の連続失点によって勝ち点1も手にできず。久々のトップカテゴリーでの難しさを味わう結果となった。 同試合後の会見で「内容が悪くなかったという一つの言葉でまとめたくない」、「我々に足りなかったものがあると、そこをしっかり突き詰める1週間にしたい」と語っていた指揮官は、1日にクラブハウスで行われた会見で、改めて前節を振り返ると共に今回の浦和戦に向けたアプローチについて語った。 「毎試合、我々はそうですが、目指しているものに対して、何がやれて何がやれなかったのか。これはもう結果に関わらず、常にやってきているので、それでも選手は手応えを掴んだ部分もありますし、勝ち点0で終わった。そこはフォワードからディフェンスまで全員がキーパー含めて共有できています」 「(失点場面の振り返りを)映像で確認しました。誰も見たくないし、どこからスタートしてるかというところを含めて、ディテールのところは確認しました。あの試合では実際のところはほとんど崩されていない。したがって、なぜああいうシーンに至ったのかいうことと、最後のクローズのところのプレー判断など、そこはJ1で勝ち点3を取るというのが、こういうことだとみんなで良い学びができたかなと思います」 また、以前からチームの課題であり、横浜FM戦の後半でも守勢が続く要因となった自分たちでボールを保持する、ボールを奪った後の繋ぎの判断・精度についても個々の改善を求める。 「我々は相手陣でサッカーをやるという部分で常に言っているのは、ピンチキックのようにボールを蹴っていたら、プレッシャー全部いけるはずがないし、相手陣でサッカーをやるには相手陣にプレッシャーをかけて奪うということと、もう一つは相手陣でボールを繋ぐということ」 「この2つの時間が長くないと難しくなると。ただ、相手陣で繋ぐという部分は、それが目的になってしまうと、おそらくショートカウンターがなくなってしまうし、相手にとって怖さがない。ショートカウンターができないときには、いかに相手陣でサッカーするというところの、この2つを目指しています」 「ただ、ボールを奪ってからの繋ぎのところは、我々にとって一つの課題だと思います。例えば試合の入りであれば、大枠でどういうプレーをしようとか、試合の終盤にどういう守備をしようという部分はみんなで大枠は掴んでいるつもりですけど、サッカーでは同じ場面は2度とないので、そこはコントロールできた、クリアしなくて良かったというような場面は、ざっくりと言えば1人1回ぐらいあったと思います。それを個々が改善できれば、チームとしては10回クリアではなくてパスにできたということになります」 「それだけでゲームの要素は全然違います。そこは全部を繋げと言っているわけではなく、自分のあのプレーというのはひょっとしたらヘディングをパスにできたんじゃないか、クリアをコントロールできたんじゃないか。これはもうレベルを上げていくしかないので、その状況判断とか、技術の自信とか、声でプレッシャーがかかってるかどうか助けてあげると、そういうところで、我々がボールを持つ時間というのは、もっとみんなで手助けできるチームになりたいと思います」 その一方で、Jリーグ開幕戦において1位と2位を記録した走行距離・スプリント回数という部分に関しては、ビッグネーム不在の今季J1最年少スカッドとして特長にすべく部分をひとつ見せられたと手応えを感じている。そして、そのアグレッシブさとチャレンジの回数の増加が課題の得点力不足を改善することにも繋がると考えている。 「JリーグのJ1の中で走行距離が一番だったというのは、ある意味、J1の出場実績の日数が、群を抜いて低いチームが、それが一番でなければどうするんだという思いがあります。ただ、自分たちの決定的なシーンを見ると、これは決まったと思って横で見ている」 「そうではなくて、決定的なシーンを超決定的にするのは、あと1人、あと2人走らなきゃいけない。それができれば、我々がこの前に125kmぐらいだったと思いますが、チームトータルで128kmになって、その増えた数字が決定的なチャンスでもう1人、2人が絡む。そういう状況を作っていけば、おそらく超決定機がもっと増えるので、我々はそこに対しては足りなかったと思っているし、もちろん良い守備からスタートして良い攻撃ができた。この感覚を大事にしながら、何が足りなかったかと言えば、この選手が正確性がなかったのではなく、最後のシュートに対するサポートがあと1人、2人。あと5メートル、10メートル足りないと、ここを突き詰めていきたい」 5万人以上の来場が見込まれる埼玉スタジアム2002での完全アウェイの戦いに向けては、昨季天皇杯でのFC東京との東京ダービーを引き合いに出しつつ、J1経験が少ない選手たちに普段通りの力を出させることに腐心しているという。 「当たり前ですけど、選手は約5万人入ると聞いてますけど、完全アウェイというのは、ほとんど経験したことはない。試合前のメンバー表にはJ1の通算出場試合数が載っていますが、ヴェルディの選手は驚くほどその数字が低いです。相手チームの1人の出場試合数よりも、我々全員を足しても少ないような状況。したがって、当たり前ですが、それは初めての経験になる。選手にもちょっと『こういう空気になるぞ』とは言いました」 「それこそ半年前の天皇杯の東京ダービーのときに、選手はそれを知らないので、『こういうお客さんの反応がある』、『こういう空気になるんだ』と言っても選手はボーっとしていました。ただ実際に、その通りの雰囲気で選手はびっくりしていました。そういった部分でちょっと心の準備をしてくれたんじゃないかと思います」 「それをエネルギーに変えられる選手もいれば、圧力と感じる選手もいると思いますが、それも含めてJリーグのホームアンドアウェイなので、自分たちはそれをしっかりとエネルギーに変えられるように、プレーに集中できるように、挑ませたいです。アウェイにもヴェルディのサポーターが来てくださると思うので、彼らの声をしっかり背負って、とにかく我々らしくプレーを変えずに、ゲームの入りからしっかりやりたい、やらせたいなと思います」 サンフレッチェ広島との開幕戦を0-2で落とした浦和に関しては、広島のアグレッシブな前線からの守備に対してビルドアップの局面での苦戦が印象的だった。城福監督はシステムや選手の特徴の違いに言及しながらも、アグレッシブさやリスクの冒し方という部分では同様に相手に自由を与えない戦いを見せたいと語っている。 「広島は3バックなので、非常に対人能力が高い3バックが1人について、そうなると必然的にマンマークになります。あの状況で、それがすごく嵌ったゲームだったと思います。ただ、我々がどういうシステムでやるかは分かりませんが、全くあれと同じようにはならない」 「ただ、広島が見せたようなアグレッシブさというのは、形は違えど我々も目指すもので、アグレッシブさを見せたときに負うリスクというのもあるので、そこはしっかり共有して試合に臨みたい。リスクを共有することがおそらく、僕らの対戦相手対策になります」 「我々のサッカーを変えるのではなくて、我々のことをやり切ったときに何のリスクが発生するかということ。もう一つは、後半にやはりリードされているので、浦和さんは交代カードを切ってきて、交代カードもやはり非常に特徴的な選手、実績豊富な選手がいるので、そこでリズムが変わったというふうに思いますので、それが頭から来るのか、あの開幕戦を踏まえて、どのような試合の入りをするのか、そこは我々も多少想定しておかなければいけないですし、試合の入り含めて広島戦と同じような展開になるかというと、そうではないというふうに考えています」 2024.03.02 20:05 Sat
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly