【ラ・リーガ第13節プレビュー】今季初セビージャダービーに、マドリード勢は名門対決
2023.11.10 19:00 Fri
今季初のセビージャ・ダービー開催
先週末に行われた第12節ではレアル・マドリー、アトレティコ・マドリーのマドリード勢が取りこぼした一方、ジローナとバルセロナのカタルーニャ勢が勝利を収め、ジローナが再び首位に浮上している。
11月のインターナショナルマッチウィーク前最後に行われる今節は15位のセビージャと6位のベティスによる今シーズン最初のセビージャ・ダービーが最注目カードとなる。
今季も開幕から苦戦が続くセビージャはメンディリバル前監督を解任し、第10節からディエゴ・アロンソ新監督を招へい。しかし、新体制ではレアル・マドリーとの初陣をドローに持ち込み、コパ・デル・レイで格下相手に初白星を挙げたが、公式戦1勝2分け3敗とここまで監督交代の結果が出ていない。
前節は後半半ばに退場者を出したセルタ相手にドロー止まり、直近のチャンピオンズリーグ(CL)ではアーセナルに0-2の完敗。新指揮官も試行錯誤の中でチームを掌握し切れていない印象だ。仮に、ホーム開催のダービーで不甲斐ない結果に終われば、早くも2度目の監督交代というネガティブな声も挙がりかねず、何とか結果を残したいところだ。
対するベティスは開幕数試合では思うように結果を残せずにいたが、9月下旬以降は公式戦11試合無敗と復調。ラ・リーガでは格下相手にドローに終わる試合もあったが、ディフェンスラインを中心に選手層に問題を抱える中で絶好調のMFイスコ、今季ブレイクの18歳新星アサネ・ディアオらの活躍で着実に勝ち点を積み上げている。前節はマジョルカに2-0、直近のヨーロッパリーグ(EL)ではアリス・リマソール相手に4-1と公式戦5連勝で敵地でのダービーへ最高の形で臨むことになった。
同試合のウォームアップ中に右足を痛めたGKケパがしばらくの離脱となる見込みだが、ブラガ戦で代役を担ったGKルニンがPKストップや再三の好守でクリーンシートに貢献しており、大きな不安なく戦えるはずだ。なお、対戦相手のバレンシアは直近2勝2分けと好調を維持しており、昨シーズンのメスタージャでの対戦ではヴィニシウスに対する人種差別問題で大きな遺恨を残しており、今回はベルナベウ開催となるものの、激しい試合展開が想定される。
3位のバルセロナは14位のアラべスとのホームゲームでリーグ連勝を狙う。前節のレアル・ソシエダ戦では攻守両面でホームチームに圧倒されたが、守護神テア・シュテーゲンの再三の好守によって0-0のスコアを維持すると、後半アディショナルタイムにDFアラウホが決めた値千金の決勝点によってウノセロ勝利。クラシコでの敗戦をしっかりと払しょくした。しかし、CLでは引き分け以上で突破を決められる状況にあったなか、シャフタールに0-1で敗戦。とりわけ、内容が悪く枠内シュート1本に抑え込まれる屈辱の一戦となった。
ここに来てパフォーマンスが落ち始めており、今回のアラベス戦では格下相手に勝ち点3だけでなく内容も伴った大勝を期待したい。そのためにはリーグ戦ではなかなか結果が出ていないFWフェリックスに加え、負傷から復帰後はいまひとつ状態が上がらないFWレヴァンドフスキら攻撃陣の奮起が必須だ。
3強を抑えて首位に立つジローナは今も上位陣を苦しめている9位のラージョ相手に首位固めを狙う。前節のオサスナ戦では一時逆転を許す厳しい戦いとなったが、FWドヴビクとMFツィハンコフのウクライナ代表コンビのゴールで引っくり返し、最終的に4-2で勝ち切った。直近数試合ではやや守備面で緩さも見受けられるが、破壊力のある攻撃で5連勝を達成したい。
前節、伏兵ラス・パルマス相手に1-2で敗戦し、ラ・リーガでの連勝が「6」でストップした4位のアトレティコ。今節は13位のビジャレアルを相手に仕切り直しの勝利を目指す。幸い、ミッドウィークのCLでは前半に退場者を出したセルティック相手に、FWグリーズマンとFWモラタのドブレーテ共演を含む6ゴールを奪って圧勝。しっかりとバウンスバックに成功し、9日にはシメオネ監督の2027年までの契約延長も発表され、チームとして良い形でホームゲームに臨めるはずだ。
また、MF久保建英を擁する7位のレアル・ソシエダは、開幕未勝利の最下位アルメリア相手にラ・リーガ3試合ぶりの白星を目指す。前述のバルセロナ戦では試合内容では相手を圧倒も、決定力に課題を残したラ・レアル。試合後に敵将チャビも絶賛したように久保個人のパフォーマンスも傑出していたが、自身が強く意識するゴールという結果を残すことができなかった。それでも、チームは直近のCLベンフィカ戦に3-1で完勝し、2節を残しての決勝トーナメント進出を決定。最高のメンタル状態で敵地へ乗り込めるはずだ。そのベンフィカ戦も攻撃の起点として存在感を示した久保には、引き続き攻撃のけん引役を求めつつバスク・ダービー以来のゴールを期待したい。
《ラ・リーガ第13節》
▽11/10(金)
《29:00》
アスレティック・ビルバオ vs セルタ
▽11/11(土)
《22:00》
ラージョ vs ジローナ
《24:15》
アルメリア vs レアル・ソシエダ
《26:30》
グラナダ vs ヘタフェ
オサスナ vs ラス・パルマス
《29:00》
レアル・マドリー vs バレンシア
▽11/12(日)
《24:15》
バルセロナ vs アラべス
《26:30》
セビージャ vs ベティス
《29:00》
アトレティコ・マドリー vs ビジャレアル
▽11/29(水)
《29:00》
マジョルカ vs カディス
11月のインターナショナルマッチウィーク前最後に行われる今節は15位のセビージャと6位のベティスによる今シーズン最初のセビージャ・ダービーが最注目カードとなる。
今季も開幕から苦戦が続くセビージャはメンディリバル前監督を解任し、第10節からディエゴ・アロンソ新監督を招へい。しかし、新体制ではレアル・マドリーとの初陣をドローに持ち込み、コパ・デル・レイで格下相手に初白星を挙げたが、公式戦1勝2分け3敗とここまで監督交代の結果が出ていない。
対するベティスは開幕数試合では思うように結果を残せずにいたが、9月下旬以降は公式戦11試合無敗と復調。ラ・リーガでは格下相手にドローに終わる試合もあったが、ディフェンスラインを中心に選手層に問題を抱える中で絶好調のMFイスコ、今季ブレイクの18歳新星アサネ・ディアオらの活躍で着実に勝ち点を積み上げている。前節はマジョルカに2-0、直近のヨーロッパリーグ(EL)ではアリス・リマソール相手に4-1と公式戦5連勝で敵地でのダービーへ最高の形で臨むことになった。
ラージョ相手に今季初のゴールレスドローとなって首位陥落となったレアル・マドリーは、8位のバレンシア相手に仕切り直しの勝利を目指す。自治州ダービーとなった前節は試合の主導権を握って再三の決定機を作り出したが、GKディミトリエフスキの再三のパラドンに阻まれてゴールが遠かったアンチェロッティのチーム。ただ、CLのブラガ戦ではスタメン抜擢のMFブラヒム・ディアスのゴールにFWロドリゴとFWヴィニシウスのブラジル代表コンビが決定力を発揮し3-0の完勝。2節を残しての決勝トーナメント進出を決めた。
同試合のウォームアップ中に右足を痛めたGKケパがしばらくの離脱となる見込みだが、ブラガ戦で代役を担ったGKルニンがPKストップや再三の好守でクリーンシートに貢献しており、大きな不安なく戦えるはずだ。なお、対戦相手のバレンシアは直近2勝2分けと好調を維持しており、昨シーズンのメスタージャでの対戦ではヴィニシウスに対する人種差別問題で大きな遺恨を残しており、今回はベルナベウ開催となるものの、激しい試合展開が想定される。
3位のバルセロナは14位のアラべスとのホームゲームでリーグ連勝を狙う。前節のレアル・ソシエダ戦では攻守両面でホームチームに圧倒されたが、守護神テア・シュテーゲンの再三の好守によって0-0のスコアを維持すると、後半アディショナルタイムにDFアラウホが決めた値千金の決勝点によってウノセロ勝利。クラシコでの敗戦をしっかりと払しょくした。しかし、CLでは引き分け以上で突破を決められる状況にあったなか、シャフタールに0-1で敗戦。とりわけ、内容が悪く枠内シュート1本に抑え込まれる屈辱の一戦となった。
ここに来てパフォーマンスが落ち始めており、今回のアラベス戦では格下相手に勝ち点3だけでなく内容も伴った大勝を期待したい。そのためにはリーグ戦ではなかなか結果が出ていないFWフェリックスに加え、負傷から復帰後はいまひとつ状態が上がらないFWレヴァンドフスキら攻撃陣の奮起が必須だ。
3強を抑えて首位に立つジローナは今も上位陣を苦しめている9位のラージョ相手に首位固めを狙う。前節のオサスナ戦では一時逆転を許す厳しい戦いとなったが、FWドヴビクとMFツィハンコフのウクライナ代表コンビのゴールで引っくり返し、最終的に4-2で勝ち切った。直近数試合ではやや守備面で緩さも見受けられるが、破壊力のある攻撃で5連勝を達成したい。
前節、伏兵ラス・パルマス相手に1-2で敗戦し、ラ・リーガでの連勝が「6」でストップした4位のアトレティコ。今節は13位のビジャレアルを相手に仕切り直しの勝利を目指す。幸い、ミッドウィークのCLでは前半に退場者を出したセルティック相手に、FWグリーズマンとFWモラタのドブレーテ共演を含む6ゴールを奪って圧勝。しっかりとバウンスバックに成功し、9日にはシメオネ監督の2027年までの契約延長も発表され、チームとして良い形でホームゲームに臨めるはずだ。
また、MF久保建英を擁する7位のレアル・ソシエダは、開幕未勝利の最下位アルメリア相手にラ・リーガ3試合ぶりの白星を目指す。前述のバルセロナ戦では試合内容では相手を圧倒も、決定力に課題を残したラ・レアル。試合後に敵将チャビも絶賛したように久保個人のパフォーマンスも傑出していたが、自身が強く意識するゴールという結果を残すことができなかった。それでも、チームは直近のCLベンフィカ戦に3-1で完勝し、2節を残しての決勝トーナメント進出を決定。最高のメンタル状態で敵地へ乗り込めるはずだ。そのベンフィカ戦も攻撃の起点として存在感を示した久保には、引き続き攻撃のけん引役を求めつつバスク・ダービー以来のゴールを期待したい。
《ラ・リーガ第13節》
▽11/10(金)
《29:00》
アスレティック・ビルバオ vs セルタ
▽11/11(土)
《22:00》
ラージョ vs ジローナ
《24:15》
アルメリア vs レアル・ソシエダ
《26:30》
グラナダ vs ヘタフェ
オサスナ vs ラス・パルマス
《29:00》
レアル・マドリー vs バレンシア
▽11/12(日)
《24:15》
バルセロナ vs アラべス
《26:30》
セビージャ vs ベティス
《29:00》
アトレティコ・マドリー vs ビジャレアル
▽11/29(水)
《29:00》
マジョルカ vs カディス
バルセロナの関連記事
ラ・リーガの関連記事
|
バルセロナの人気記事ランキング
1
ラミン・ヤマルがキングスリーグに参戦! ヴィニシウスと共に新シーズン目玉に
バルセロナのスペイン代表FWラミン・ヤマルが「キングス・リーグ」に参戦することが決定した。 キングス・リーグは、元スペイン代表DFジェラール・ピケ氏がチェアマンを務める7人制サッカーの大会。様々な大会独自のルールが設けられており、その独自性とエンターテインメント性で大きな人気を誇るコンテンツ。 今年5月から6月にかけてメキシコで行われた第1回の「キングス・ワールドカップ」ではネイマール、マリオ・ゲッツェ、リオ・ファーディナンド、エデン・アザールらスター選手や日本のゲーム実況者として知られる加藤純一氏らインフルエンサーやストリーマーら著名人も参加し、大きな話題を集めていた。 そのキングス・リーグは7日、新シーズンに向けたプロモーション動画を公開。すでに参戦が話題を集めていたレアル・マドリーのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールに加え、アメリカの世界的なインフルエンサーであるジェイク・ポール、 アルゼンチン出身の有名歌手マリア・ベセラと共にサプライズ枠として17歳FWの参戦が明かされた。 なお、現役選手であるヤマルとヴィニシウスに関しては現時点でどういった役割を担うかは明かされておらず、今月15日の新シーズン開幕直前に改めてアナウンスされることになるようだ。 <span class="paragraph-title">【動画】注目集めたフードの男の正体はラミン・ヤマル</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="en" dir="ltr">Lamine Yamal, the new star of the Kings League.<a href="https://t.co/znTeCSORb5">pic.twitter.com/znTeCSORb5</a></p>— Kings League World (@_KingsWorld) <a href="https://twitter.com/_KingsWorld/status/1832499264179859958?ref_src=twsrc%5Etfw">September 7, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.09.08 09:35 Sun2
浦和がバルサ、リバプールと並ぶ!! 『世界の熱狂的なサポーター5選』に浦和サポーターが選出!
▽世界各国のフットボールシーンにおいて、熱狂的なサポーターを抱えることで知られるクラブがいくつかある。日本を代表する熱狂的なサポーターと言えば、浦和レッズサポーターだが、『Fox Sports』が選ぶ『世界の熱狂的なサポーター5選』に見事選ばれた。 ▽浦和が選ばれた『世界の熱狂的なサポーター5選』には、リーベル・プレート(アルゼンチン)、ガラタサライ(トルコ)、リバプール(イングランド)、バルセロナ(スペイン)が入っており、浦和サポーターは世界でも“熱狂的”なファンで知られるクラブと肩を並べることとなった。 ▽浦和については「Jリーグの20シーズン中、14シーズンで最高の平均入場者数を誇り、サポーターが作る最高のコレオグラフィーがある」と紹介。「次東京に行く際は、埼玉スタジアムでの試合を観て欲しい」と、観戦を勧めている。以下、4クラブのサポーターの特徴を紹介。 ◆リーベル・プレート(アルゼンチン) ▽リーベル・プレートは、アルゼンチンで最もサポーターが多いクラブの1つで、ボカ・ジュニアーズとの激しいライバル関係は有名だ。ロス・ミジョナリオス(億万長者)の愛称でも知られ、ボカ・ジュニアーズとのダービーは、死人が出るほどの激しい試合になるとも言われている。 ◆ガラタサライ(トルコ) ▽ガラタサライは、ファンの大声援が地響きを起こすとも称されるほど。悪名高い「Wellcome to Hell(地獄へようこそ)」というバナーは広く知られている。1993年のマンチェスター・ユナイテッド戦、2001年のパリ・サンジェルマン戦ではサポーターが衝突し、まさに“地獄”となってしまった。 ◆リバプール(イングランド) ▽サポーターを「12人目の男」と考えるリバプール。「You'll Never Walk Alone」の大合唱は有名であり、スタジアムが素晴らしい雰囲気で包まれる。2005年のチャンピオンズリーグ決勝のミラン戦では、ビハインドで迎える後半にサポーターの大声援が選手の背中を後押しし、逆転での優勝に繋がったとも。 ◆バルセロナ(スペイン) ▽かつては「ソシオ」がチームを支えるほど、サポーターとの関係が重要視されているバルセロナ。近年、胸スポンサーを入れるようになったが、それまではサポーターの会員費と入場料収入でクラブは運営されていた。かつて、レアル・マドリーへ禁断の移籍をしたルイス・フィーゴが凱旋した時には、豚の頭が投げ込まれるほど熱狂的だ。 2017.10.12 22:45 Thu3
バルセロナの至宝ガビに衝撃の事実「彼は靴紐の結び方をよく知らない」
バルセロナのスペイン代表MFガビの秘密が1つ明らかになった。イギリス『SPORT BIBLE』が伝えている。 今季17歳という若さでファーストチームデビューを果たしたカンテラの至宝ガビ。10月にはスペイン代表デビューし、85年ぶりに最年少出場記録を塗り替えた。 ここまで公式戦に17試合に出場しているが、チャビ・エルナンデス新監督就任以降の6試合でもスタメン起用されており、新体制でもその存在感を遺憾なく発揮している。 その実力もさることながら、別の注目を浴びていたのがガビのスパイクの靴紐だ。 ガビは試合中に靴紐が解けた状態でプレーすることがよくあり、一種の迷信的な行いなのではないかとも噂されていたが、スペイン人記者のマルク・マルバ・プラッツ氏によると、その理由は単純なものだった。 「ガビは幼い頃から靴紐をほどいたままプレーしている。それは、靴紐の結び方をよく知らないからだ。彼は気にしていないし、それでプレーしている」 最近では、同僚のU-19スペイン代表MFニコ・ゴンサレスが、自身のインスタグラムで「学ぶ時間…」というコメントを添えて、ガビの靴紐を結んであげている写真を掲載しており、ガビの靴紐の秘密に関しては、チームメイトにも知れ渡っているようだ。 <span class="paragraph-title">【写真】スパイクのひもが解けまくるガビ</span> <span data-other-div="movie"></span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/gavi1.jpg" style="max-width:100%;"></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/gavi2.jpg" style="max-width:100%;"></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/gavi3.jpg" style="max-width:100%;"></div> 2021.12.21 21:15 Tue4