【ラ・リーガ第8節プレビュー】今季初のバスクダービーに、ジローナとレアル・マドリーの首位攻防戦
2023.09.29 19:00 Fri
ミッドウィーク開催となった第7節ではバルセロナがマジョルカ相手に取りこぼした一方、ジローナとレアル・マドリーが共に勝ち点3を重ねた結果、ジローナがプリメーラで初の首位に浮上した。
過密日程での開催となる今節は6位のレアル・ソシエダと、4位のアスレティック・ビルバオによる今シーズン最初のバスク・ダービー、首位のジローナと2位のレアル・マドリーが勝ち点1差で対峙する、首位攻防戦に大きな注目が集まる。
ソシエダは前節、難所メスタージャでバレンシアと対戦して1-0の勝利。今季初の連勝を飾り、ホーム開催のダービーに弾みを付けた。MF久保建英やDFル・ノルマン、FWバレネチェアら一部主力に完全休養を与えた中、FWカルロス・フェルナンデスが素早いリスタートの流れで奪った先制点を10人のホームチーム相手に守り切り、辛くも勝ち点3を持ち帰った。
内容は低調ながらも、4試合ぶりのクリーンシートにフル稼働の久保を温存できた点をプラスに捉え、ダービーでは内容が伴った勝ち点3を掴みたい。なお、万全の状態で臨める久保は昨季アノエタ開催のダービーで1ゴール1アシストに相手の退場を誘発する圧巻のパフォーマンスを披露しており、この試合でもその再現が期待されるところだ。
対するアスレティックは前節、ホームでのヘタフェ戦を2-2のドローで終えた。開始早々にDFユーリのゴールで先制も、MFサンセトが前半終盤に一発退場。その後、同点に追いつかれた中で好調イニャキ・ウィリアムズのゴールで勝ち越しも、最終的に逃げ切り失敗で2-2のドロー。試合最終盤にはそのイニャキが敵将ボルダラスと激しく衝突するなど後味の悪い幕引きに。それでも、パフォーマンス自体は安定しており、敵地での好勝負が期待される。とりわけ、今季守備に問題を抱えるラ・レアルに対して、イニャキとFWグルセタのコンビの活躍がカギを握る。
対するレアル・マドリーは前節、ホームでラス・パルマスに2-0の快勝。マドリード・ダービーでの完敗をきっちり払しょくした。MFベリンガムやMFモドリッチに完全休養を与えるなどターンオーバーを敢行した中、再三の決定機を逃したものの、MFブラヒム・ディアスとFWホセルの2ゴールで勝ち切った。DFアラバの負傷によってディフェンスラインに新たな不安が生まれたが、FWヴィニシウスの戦列復帰によって前線の破壊力が増すことは間違いない。この首位攻防戦では課題である前半の入りの緩さを改善しつつ、FWロドリゴを筆頭にファイナルサードでの勝負強さを発揮したい。
上位2チームの取りこぼしを期待しつつ、首位再浮上を目指すバルセロナは、フライデーナイトに12位のセビージャとの強豪対決に挑む。前節のマジョルカ戦ではFWハフィーニャの鮮烈なミドルシュートと、MFフェルミン・ロペスのラ・リーガ初ゴールで2度のビハインドを追いついた点は評価できるが、2試合連続で複数失点を喫するなど守備の緩さが大きな課題に。
開幕から低空飛行が続くセビージャだが、前節のアルメリア戦ではFWエン=ネシリやMFラメラを含むアタッカー陣揃い踏みの5-1の大勝。エン=ネシリやFWルケバキオといった快足アタッカーへの対応を間違えると、直近2試合と同様に守備を中心に苦戦を強いられる可能性が高い。
ダービー勝利に続き、前節はオサスナ相手に連勝を決めた5位のアトレティコは、中位のカディスと対戦。週明けに控えるチャンピオンズリーグ(CL)のフェイエノールト戦が気になるところだが、まずは格下相手にきっちり3連勝を決めたい。オサスナ戦での退場でFWモラタを欠く中、スタメン復帰が見込まれるFWデパイらの活躍に期待したいところだ。
その他では開幕から唯一未勝利が続きビセンテ・モレノ監督の解任も噂される最下位のアルメリアや、浮上のきっかけを探るビジャレアルやベティスといった名門の戦いにも注目したい。
《ラ・リーガ第8節》
▽9/29(金)
《28:00》
バルセロナ vs セビージャ
▽9/30(土)
《21:00》
ヘタフェ vs ビジャレアル
《23:15》
ラージョ vs マジョルカ
《25:30》
ジローナ vs レアル・マドリー
《28:00》
レアル・ソシエダ vs アスレティック・ビルバオ
▽10/1(日)
《21:00》
アルメリア vs グラナダ
《23:15》
アラベス vs オサスナ
《28:00》
アトレティコ・マドリー vs カディス
ベティス vs バレンシア
▽10/2(月)
《28:00》
ラス・パルマス vs セルタ
過密日程での開催となる今節は6位のレアル・ソシエダと、4位のアスレティック・ビルバオによる今シーズン最初のバスク・ダービー、首位のジローナと2位のレアル・マドリーが勝ち点1差で対峙する、首位攻防戦に大きな注目が集まる。
ソシエダは前節、難所メスタージャでバレンシアと対戦して1-0の勝利。今季初の連勝を飾り、ホーム開催のダービーに弾みを付けた。MF久保建英やDFル・ノルマン、FWバレネチェアら一部主力に完全休養を与えた中、FWカルロス・フェルナンデスが素早いリスタートの流れで奪った先制点を10人のホームチーム相手に守り切り、辛くも勝ち点3を持ち帰った。
対するアスレティックは前節、ホームでのヘタフェ戦を2-2のドローで終えた。開始早々にDFユーリのゴールで先制も、MFサンセトが前半終盤に一発退場。その後、同点に追いつかれた中で好調イニャキ・ウィリアムズのゴールで勝ち越しも、最終的に逃げ切り失敗で2-2のドロー。試合最終盤にはそのイニャキが敵将ボルダラスと激しく衝突するなど後味の悪い幕引きに。それでも、パフォーマンス自体は安定しており、敵地での好勝負が期待される。とりわけ、今季守備に問題を抱えるラ・レアルに対して、イニャキとFWグルセタのコンビの活躍がカギを握る。
ジローナは前節、ビジャレアルとのアウェイゲームを2-1の逆転で制し、破竹の6連勝を達成。バルセロナとレアル・マドリーを抑えてプリメーラでは初となる首位に立った。ミチェル監督の下で昨季同様のハイインテンシティのスタイルを継続しつつ、攻撃ではFWサヴィオ、FWドヴビクと確たる個性を持ったタレントが躍動。強豪との対戦はドローに終わったソシエダとの開幕節以来となるが、前エースFWカステジャノスのポーケルで4-2と完勝した前回対戦の再現でエル・ブランコ撃破といきたい。
対するレアル・マドリーは前節、ホームでラス・パルマスに2-0の快勝。マドリード・ダービーでの完敗をきっちり払しょくした。MFベリンガムやMFモドリッチに完全休養を与えるなどターンオーバーを敢行した中、再三の決定機を逃したものの、MFブラヒム・ディアスとFWホセルの2ゴールで勝ち切った。DFアラバの負傷によってディフェンスラインに新たな不安が生まれたが、FWヴィニシウスの戦列復帰によって前線の破壊力が増すことは間違いない。この首位攻防戦では課題である前半の入りの緩さを改善しつつ、FWロドリゴを筆頭にファイナルサードでの勝負強さを発揮したい。
上位2チームの取りこぼしを期待しつつ、首位再浮上を目指すバルセロナは、フライデーナイトに12位のセビージャとの強豪対決に挑む。前節のマジョルカ戦ではFWハフィーニャの鮮烈なミドルシュートと、MFフェルミン・ロペスのラ・リーガ初ゴールで2度のビハインドを追いついた点は評価できるが、2試合連続で複数失点を喫するなど守備の緩さが大きな課題に。
開幕から低空飛行が続くセビージャだが、前節のアルメリア戦ではFWエン=ネシリやMFラメラを含むアタッカー陣揃い踏みの5-1の大勝。エン=ネシリやFWルケバキオといった快足アタッカーへの対応を間違えると、直近2試合と同様に守備を中心に苦戦を強いられる可能性が高い。
ダービー勝利に続き、前節はオサスナ相手に連勝を決めた5位のアトレティコは、中位のカディスと対戦。週明けに控えるチャンピオンズリーグ(CL)のフェイエノールト戦が気になるところだが、まずは格下相手にきっちり3連勝を決めたい。オサスナ戦での退場でFWモラタを欠く中、スタメン復帰が見込まれるFWデパイらの活躍に期待したいところだ。
その他では開幕から唯一未勝利が続きビセンテ・モレノ監督の解任も噂される最下位のアルメリアや、浮上のきっかけを探るビジャレアルやベティスといった名門の戦いにも注目したい。
《ラ・リーガ第8節》
▽9/29(金)
《28:00》
バルセロナ vs セビージャ
▽9/30(土)
《21:00》
ヘタフェ vs ビジャレアル
《23:15》
ラージョ vs マジョルカ
《25:30》
ジローナ vs レアル・マドリー
《28:00》
レアル・ソシエダ vs アスレティック・ビルバオ
▽10/1(日)
《21:00》
アルメリア vs グラナダ
《23:15》
アラベス vs オサスナ
《28:00》
アトレティコ・マドリー vs カディス
ベティス vs バレンシア
▽10/2(月)
《28:00》
ラス・パルマス vs セルタ
バルセロナの関連記事
ラ・リーガの関連記事
|
バルセロナの人気記事ランキング
1
ラミン・ヤマルがキングスリーグに参戦! ヴィニシウスと共に新シーズン目玉に
バルセロナのスペイン代表FWラミン・ヤマルが「キングス・リーグ」に参戦することが決定した。 キングス・リーグは、元スペイン代表DFジェラール・ピケ氏がチェアマンを務める7人制サッカーの大会。様々な大会独自のルールが設けられており、その独自性とエンターテインメント性で大きな人気を誇るコンテンツ。 今年5月から6月にかけてメキシコで行われた第1回の「キングス・ワールドカップ」ではネイマール、マリオ・ゲッツェ、リオ・ファーディナンド、エデン・アザールらスター選手や日本のゲーム実況者として知られる加藤純一氏らインフルエンサーやストリーマーら著名人も参加し、大きな話題を集めていた。 そのキングス・リーグは7日、新シーズンに向けたプロモーション動画を公開。すでに参戦が話題を集めていたレアル・マドリーのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールに加え、アメリカの世界的なインフルエンサーであるジェイク・ポール、 アルゼンチン出身の有名歌手マリア・ベセラと共にサプライズ枠として17歳FWの参戦が明かされた。 なお、現役選手であるヤマルとヴィニシウスに関しては現時点でどういった役割を担うかは明かされておらず、今月15日の新シーズン開幕直前に改めてアナウンスされることになるようだ。 <span class="paragraph-title">【動画】注目集めたフードの男の正体はラミン・ヤマル</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="en" dir="ltr">Lamine Yamal, the new star of the Kings League.<a href="https://t.co/znTeCSORb5">pic.twitter.com/znTeCSORb5</a></p>— Kings League World (@_KingsWorld) <a href="https://twitter.com/_KingsWorld/status/1832499264179859958?ref_src=twsrc%5Etfw">September 7, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.09.08 09:35 Sun2
バルサBが福岡に5発快勝! ムニルやサンドロ・ラミレスがゴール《トレーニングマッチ》
▽J2に所属する福岡は10日、本拠地レベルファイブスタジアムでバルセロナB(下部組織)とトレーニングマッチを行い、0-5で敗れた。 ▽バルセロナの地域スポンサーであり、福岡の筆頭株主でもあるアパマンショップホールディングスが縁で実現したこのトレーニングマッチ。バルセロナの下部組織出身選手で構成され、セグンダ・ディビシオン(スペイン2部相当)に所属するバルセロナBでは、2014-15シーズンにトップチームデビューを果たしたムニルを筆頭に、サンペール、ドンゴウ、サンドロ・ラミレスなどが先発出場。一方の福岡は“博多のネイマール”の愛称でファンから親しまれる金森や城後、日本代表DF酒井高徳を兄に持つ酒井宣福などがスターティングメンバーに名を連ねた。 ▽平日にもかかわらず約1万7000人の観客が集まった試合は、ドンゴウとサンドロ・ラミレスがネットを揺らしてバルセロナが前半に2点を奪う展開に。両チームともに多くの選手を入れ替えた後半は56分、サンドロ・ラミレスのこの日2点目となるゴールを奪ってバルセロナが点差を広げると、57分にアダマ・トラオレ、88分にムニルがネットを揺らして福岡を突き放した。このまま試合は終了し、バルセロナBが福岡に大差をつけて白星を飾っている。 ◆福岡先発メンバー GK:神山竜一 DF:イ・グァンソン、濱田水輝、堤俊輔、 MF:亀川諒史、阿部巧、鈴木惇、末吉隼也、城後寿、金森健志 FW:酒井宣福 ◆バルセロナB先発メンバー GK:ホセ・アウレリオ・スアレス DF:ディアワンドゥ・ディアニュ、セルジオ・ジュステ、エオオル・ゴッズウィル、セルジ・パレンシア・フルタボ MF:セルジ・サンペール、ハビエル・フェルナンデス、アダマ・トラオレ、ジャン・マリー・ドンゴウ FW:ムニル・エル・ハダディ、サンドロ・ラミレス ◆交代 [前半37分] 【福岡】 末吉隼也→中原秀人 堤俊輔→高准翼 [ハーフタイム] 【福岡】 神山竜一→笠川永太 イ・グァンソン→パク・ゴン 濱田水輝→古賀正紘 亀川諒史→三島勇太 阿部巧→牛之濱拓 鈴木惇→森村昂太 城後寿→邦本宜裕 金森健志→平井将生 酒井宣福→坂田大輔 【バルセロナB】 ホセ・アウレリオ・スアレス→アドリアン・オルトラ セルジオ・ジュステ→ロベルト・コスタ エオオル・ゴッズウィル→ジョアン・カンピンス センジ・パレンシア・フルタボ→シャビ・キンテージャ ハビエル・フェルナンデス→ジェラール・グンバウ ジャン・マリー・ドンゴウ→ファン・カマラ [後半27分] 【福岡】 高准翼→田村友 [後半32分] 【福岡】 中原秀人→冨安健洋 【バルセロナB】 ロベルト・コスタ→ウィルフリッド・カプトゥン 2015.06.11 18:02 Thu3
浦和がバルサ、リバプールと並ぶ!! 『世界の熱狂的なサポーター5選』に浦和サポーターが選出!
▽世界各国のフットボールシーンにおいて、熱狂的なサポーターを抱えることで知られるクラブがいくつかある。日本を代表する熱狂的なサポーターと言えば、浦和レッズサポーターだが、『Fox Sports』が選ぶ『世界の熱狂的なサポーター5選』に見事選ばれた。 ▽浦和が選ばれた『世界の熱狂的なサポーター5選』には、リーベル・プレート(アルゼンチン)、ガラタサライ(トルコ)、リバプール(イングランド)、バルセロナ(スペイン)が入っており、浦和サポーターは世界でも“熱狂的”なファンで知られるクラブと肩を並べることとなった。 ▽浦和については「Jリーグの20シーズン中、14シーズンで最高の平均入場者数を誇り、サポーターが作る最高のコレオグラフィーがある」と紹介。「次東京に行く際は、埼玉スタジアムでの試合を観て欲しい」と、観戦を勧めている。以下、4クラブのサポーターの特徴を紹介。 ◆リーベル・プレート(アルゼンチン) ▽リーベル・プレートは、アルゼンチンで最もサポーターが多いクラブの1つで、ボカ・ジュニアーズとの激しいライバル関係は有名だ。ロス・ミジョナリオス(億万長者)の愛称でも知られ、ボカ・ジュニアーズとのダービーは、死人が出るほどの激しい試合になるとも言われている。 ◆ガラタサライ(トルコ) ▽ガラタサライは、ファンの大声援が地響きを起こすとも称されるほど。悪名高い「Wellcome to Hell(地獄へようこそ)」というバナーは広く知られている。1993年のマンチェスター・ユナイテッド戦、2001年のパリ・サンジェルマン戦ではサポーターが衝突し、まさに“地獄”となってしまった。 ◆リバプール(イングランド) ▽サポーターを「12人目の男」と考えるリバプール。「You'll Never Walk Alone」の大合唱は有名であり、スタジアムが素晴らしい雰囲気で包まれる。2005年のチャンピオンズリーグ決勝のミラン戦では、ビハインドで迎える後半にサポーターの大声援が選手の背中を後押しし、逆転での優勝に繋がったとも。 ◆バルセロナ(スペイン) ▽かつては「ソシオ」がチームを支えるほど、サポーターとの関係が重要視されているバルセロナ。近年、胸スポンサーを入れるようになったが、それまではサポーターの会員費と入場料収入でクラブは運営されていた。かつて、レアル・マドリーへ禁断の移籍をしたルイス・フィーゴが凱旋した時には、豚の頭が投げ込まれるほど熱狂的だ。 2017.10.12 22:45 Thu4