3発快勝のオランダ代表、クーマン監督は吉と出た3バックに「やらずにうまくいかないことの方が最悪」

2023.09.08 12:49 Fri
Getty Images
ギリシャ代表に勝利したオランダ代表ロナルド・クーマン監督が手応えを口にした。オランダ『Algemeen Dagblad』が伝えている。

7日、ユーロ2024予選グループB第5節のギリシャ代表戦に臨んだオランダ代表。前半のうちにMFマルテン・デ・ローン、FWコーディ・ガクポ、FWワウト・ヴェグホルストのゴールが決まり、3-0の勝利を飾った。

クーマン監督は試合後、オランダ『NOS』を通じて選手たちの奮闘ぶりを称賛。右ウイングバックで出場し、全3ゴールを演出したMFデンゼル・ダンフリースについては名指しで触れた。
「我々はとても良いゴールを決めることができた。それにいくつもの瞬間で細心の注意を払っていた」

「月曜日からこの1週間でできる限りのことに取り組んだ。ワウト(・ヴェグホルスト)が深い位置を取り、その背後に10番タイプの選手が2人いて、両サイドにはサッカー能力が高い2人のディフェンダーがいた。特にデンゼルは身体能力が高く、(先制点の場面のように)ファーポストからヘディングでボールを入れることができる」
クーマン監督はこれまで用いていた4バックの布陣から[3-4-2-1]にシステムを変更した意図についても語った。

「確かに私は(就任当初){4-3-3}で戦うつもりだと言ったが、十分にコントロールすることができず、結果も芳しくないのであれば、代表監督として変わらなければならない。ギャンブルだと言う人もいるが、私はそうは思わない」

「3月以降、他のシステムを用いて良かった試合を思い返すことができなかったから、今がその瞬間だと思った。私に言わせてみれば、あまりにも多くの疑問があったし、やらずにうまくいかないことの方が最悪だった。私はこれまで働いてきたクラブでこういった変更をより頻繁に行ってきた」

また、クーマン監督はこの決断を1人で下したわけではないことを明かし、システム変更の及ぼす影響がそれほど大きくないことも強調している。

「休暇の後、何人かの選手と変更の可能性について話した。いつだって選手たちとテストするんだ。だから、私はそれをリスクだとは思っていない」

「多くの選手たちが慣れ親しんでいるプレースタイルだから、ギャンブルだとは思っていない。しかし、直感的にこれがうまくいかなければ窮地に陥る可能性もあると思っていた」

「何が理にかなっているのか? 私は意図的にこの試合に焦点を当てた。我々は非常に良いサッカーができるし、システムについて何度も何度も話すこともできるが、我々にはプレーの原則がある。それに、そのせいで眠れなくなってはいけない。このシステムはそれほど大きな違いをもたらさない」

オランダ代表は今回の勝利によりグループBの2位に浮上。クーマン監督就任後2勝目で嫌なムードを吹き飛ばしたが、本大会出場に向け、まだまだ油断するつもりはないようだ。

「それがサッカーだ。週末が終わればまた違うかもしれない。楽しもうじゃないか」

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両足を操るキックの天才、“パスマスター”ヴェスレイ・スナイデル

現代サッカーにおいては選手のアスリート能力が非常に重視される時代。圧倒的なスピードやフィジカルの強さなどを持つ選手が輝きを放っている。 一方で、テクニックに秀でた選手は長いこと活躍する期間が続くことは減り、特に中盤の選手としてよりオールラウンダーの選手が好まれる時代となっている。 一芸に秀でた選手の魅力が尽きることはないが、オールラウンダーの中でも多くのファンを虜にした選手もいる。それがヴェスレイ・スナイデルだ。 オランダの名門・アヤックス出身のスナイデル。祖父や父もプロサッカー選手というサッカー一家に生まれ、兄と弟もサッカーをプレーしていた。 名門・アヤックスで若くして頭角を現すと、黄金世代の旗頭として活躍。最も特徴的だったのは、その卓越したパススキルだった。 <span class="paragraph-subtitle">◆全く遜色ない両足のキック</span> パスの上手さ、精度の高さはもちろんのことだが、スナイデルの最大の特徴は両足で遜色なくキックを出せるところだろう。右利きではあるが、左足のキック精度も非常に高く、両利きとも言われるほどだ。 セントラルミッドフィルダーとしてのポジションを確立していたスナイデルは、その両足から繰り出すパスでゲームをコントロール。また、ドリブルも得意としていたため、パスだけでなく自身で持ち出して局面を打開するなど、類稀なる才能を持ち合わせていた。 また判断力が優れていたこともプレースタイルに影響。状況に応じてパスとドリブル、右足と左足を使い分けることで、多くのゴールやアシストを生み出していた。 司令塔として活躍する一方で、徐々にポジションが前に移り、アヤックス時代にはFKやミドルシュートなどでリーグ戦18ゴールを記録したことも。その影響もあり、2007年8月にレアル・マドリーへと完全移籍。ステップアップを果たした。 <span class="paragraph-subtitle">◆復活を遂げて3冠を達成&W杯準優勝</span> マドリーへ移籍したスナイデルは、デイビッド・ベッカムから受け継いだ「23」を着用。大きな期待が寄せられた中、チームの中心選手として活躍し、マドリーのリーグ連覇に貢献。2年目は「10」を与えられて更なる飛躍が期待されたが、ケガによる離脱に加え、不倫が発覚し大問題に。結局2年で退団し、インテルへと完全移籍した。 不本意な形でイタリアへと活躍の場を移したが、持っている才能は本物。1年目でセリエA、コッパ・イタリア、チャンピオンズリーグの3冠達成に大きく貢献。インテルの長い歴史にその名を刻むことに成功。そして臨んだ2010年の南アフリカ・ワールドカップ(W杯)では、日本代表とも対戦。自身は5ゴールの活躍を見せると、チームも決勝進出。スペイン代表に敗れたものの、準優勝という成績を残し、5ゴールは大会得点王タイ、中盤の選手としては初の快挙を成し遂げていた。 マドリーで過ごしたシーズンで凋落すると思われた中での大活躍は、やはり生まれ持った才能。両足を使いこなすパスセンスと持ち味の得点力は世界最高の選手の1人と称され、多くのファンから愛されていた。 <span class="paragraph-subtitle">◆キックを使い分ける天才MF</span> スナイデルがFKの名手という印象を持っている人がどれほどいるかは定かではないが、キックの正確さに加えて、球種を蹴り分ける技術を考えれば、紛れもない名キッカーといえる。 本人は「FKはPKと同じ」と語ったことがあるほど。自分の中でのフィーリングではどういう球種を蹴れば、ゴールやアシストに繋がるのかを理解していたとされている。 流れの中からのゴールが注目され、重要視されることもあるが、セットプレーこそ思い通りのプレーをするのには最適な機会。スナイデルの両足が持つ力が十二分に発揮されるCK、FKは、相手にとっての地獄の時間だったと言えるだろう。 <div id="cws_ad"><hr>両足を巧みに使う世界最高峰の司令塔として活躍したスナイデルが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!<br/><br/>その正確なキックが『サカつくRTW』でも再現。是非一度チェックしてみよう。<a href="https://ryan.onelink.me/C7cD/5uev4c53" target="_blank"><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/sega20230215.jpg" style="max-width:100%;"></div></a></div> <span class="paragraph-title">【動画】名手・スナイデル、レアル・マドリー時代の圧巻ゴール集</span> <span data-other-div="movie"></span> <div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJVSzJYVGJhTyIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script> 両足を巧みに使う世界最高峰の司令塔として活躍したスナイデルが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!<br/><br/>その正確なキックが『サカつくRTW』でも再現。是非一度チェックしてみよう。 <a href="https://ryan.onelink.me/C7cD/5uev4c53" target="_blank"><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/sega20230215.jpg" style="max-width:100%;"></div></a></div> 2023.02.15 18:30 Wed
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「僕はスペイン人」18歳ハイセンが母国オランダに決別…2月にスペイン国籍取得でU-21代表デビュー

ローマDFディーン・ハイセン(18)が自らのアイデンティティを語った。オランダ『Voetbal International』が伝えている。 セリエAでメキメキ頭角を表す197cmの両利きセンターバック・ハイセン。16歳でマラガからユベントスへ移籍し、トップ昇格の今季は後半戦からローマへ武者修行…順調に出場機会を得ている。 そんなハイセン、U-17オランダ代表の一員として2022年にU-17欧州選手権準優勝などなど、これまでは世代別オランダ代表の常連。 しかし、今回の代表ウィークはU-21スペイン代表に招集…元アヤックスの父ドン・ハイセン氏を含めて一家揃ってオランダ出身だが、自身が5歳の時にスペイン・アンダルシア州へ移住し、今年2月にはスペイン国籍を取得しているのだ。 そして、21日に行われたU-21スロバキア代表との国際親善試合でラ・ロヒタ(世代別スペイン代表の愛称)デビュー。スペイン『マルカ』のインタビューでは「僕はスペイン人」と明言した。 「そうだね。僕は自分がスペイン人だと感じているよ。5歳からマラガで育ち、今回スペイン代表の一員になれて嬉しい。いずれスペイン代表でトロフィーを勝ち取りたいよ」 ハイセンをDFヴィルヒル・ファン・ダイクやDFステファン・デ・フライ、DFマタイス・デ・リフトらに続く新時代のディフェンスリーダーと捉えていたオランダ側から見れば、今回の所信表明は痛い。 2024.03.26 16:35 Tue

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