メッシやブスケッツ獲得噂のインテル・マイアミがネビル監督を解任…ベッカム氏も惜別「悲しいことに変化を起こすのにふさわしい時期が来た」

メジャーリーグ・サッカー(MLS)のインテル・マイアミは1日、フィル・ネビル監督(46)の解任を発表した。暫定的にアシスタント・コーチのハビエル・モラレス氏が指揮を取ることになる。現役時代はマンチェスター・ユナイテッドの下部組織で育ち、そのままファーストチームへ昇格。兄のギャリー・ネビル氏と共にユナイテッドでプレー。サー・アレックス・ファーガソン監督の下で黄金時代の一員としてプレーした。

その後エバートンへと移籍。キャリア終盤を過ごすと、引退後は指導者へ。U-21イングランド代表やユナイテッドでアシスタントコーチを務めると、兄が指揮したバレンシアでもアシスタントコーチに。その後、イングランド女子代表の監督に就任し、2021年1月にインテル・マイアミの監督に就任した。
ユナイテッド時代のチームメイトでもあるクラブ会長のデイビッド・ベッカム氏と共闘することとなったネビル氏。しかし、3年目の今シーズンは開幕2連勝と好スタートを切るも、その後に6連敗。その後3連勝を果たすも、再び4連敗と好不調の波が激しく、先日は記者会見で話を途中で遮った記者に怒りを示して話題となっていた。

今夏はバルセロナを退団するスペイン代表MFセルヒオ・ブスケッツやパリ・サンジェルマン(PSG)からの退団が決まったアルゼンチン代表FWリオネル・メッシなどの獲得が噂に上がっている中、監督解任を決断。デイビッド・ベッカム氏はコメントしている。「フィルを任命したとき、彼がインテル・マイアミに全力を尽くしてくれるだろうと思っていたし、私は彼が信じられないほど熱心に、そして我々がクラブのために掲げた野望に向けて、真剣に取り組んでいるのを見てきた」

「彼と彼の家族はマイアミを受け入れ、街とファンに成功をもたらすために献身的に取り組んできた」

「フィルはリーダーとしての資質と監督としての知識で、我々のクラブの文化に真の貢献をしてくれた。試合では時々最も難しい決断を下さなければならないが、悲しいことに変化を起こすのにふさわしい時期が来たと感じている」

「フィルの勤勉さ、クラブに対する情熱、そして人としての誠実さに個人的に感謝したいと思う」

また、ネビル監督も退任に際してコメント。感謝の気持ちを述べている。

「インテル・マイアミのオーナーグループを信頼し、私をこのプロジェクトの一員として参加させてくれたことに感謝したい」

「選手とスタッフの印象的な献身、そしてハードワークに感謝する。そして、初日からクラブに対する揺るぎないサポートをしてくださったファンの皆さんにも感謝する」

「このクラブの成長に貢献できたことに感謝しており、インテル・マイアミの今後の幸運を祈っている」