残留争いから頭ひとつ抜けたウェストハム、指揮官続投が功を奏す? リネカー氏「興味深いポイントだ」

2023.05.09 20:11 Tue
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ギャリー・リネカー氏がウェストハムについて言及した。イギリス『フットボール・ロンドン』が伝えている。

プレミアリーグで残留争いを強いられるウェストハムは7日、第35節でマンチェスター・ユナイテッドと対戦。上位相手に最低1ポイントはほしいところだったが、蓋を開けると、27分にアルジェリア代表FWサイード・ベンラーマが決めた先制点を最後まで守り抜き、1-0の勝利を収めた。

この結果、順位こそ15位で変わらずも残り3試合で降格圏18位と7ポイント差がつき、残留争いから頭ひとつ抜け出した感も。対戦相手が停滞感漂うユナイテッドだったとはいえ、4位相手に3ポイントを奪ったことは金星だと言えるだろう。
そんなウェストハムに対し、リネカー氏は自身のSNSで「素晴らしい勝利だ。1人の監督に固執したチームが報われようとしている点は興味深い」と綴った。

これは残留を争うエバートン、レスター・シティ、リーズ・ユナイテッド、サウサンプトンが今シーズン途中で指揮官を交代させているなか、開幕からデイビッド・モイーズ監督に指揮を任せ続けているウェストハム上層部の判断が功を奏しつつあるとの見解を示した格好だ。
また、ウェストハム同様、残留争いをしながらも指揮官を交代させていないチームがもう1つ。第35節で最下位サウサンプトンとの撃ち合いを4-3で制したノッティンガム・フォレストだ。

フォレストはチームを24年ぶりのプレミアリーグ昇格へと導いたスティーブ・クーパー監督が指揮を執り続けているなか、現在はウェストハムに次ぐ16位。降格圏18位とは3ポイント差がついている。

ウェストハムもフォレストも今はまだ残留を勝ち取れていないが、最終的にはどちらも継続性が身を結ぶことになるのかもしれない。

なお、ウェストハムがここまで積み上げた勝ち点は「37」だが、『フットボール・ロンドン』によると、過去11シーズンにおいてこの勝ち点で降格となったのはわずか1チーム。2015-16シーズンのニューカッスルのみとなっている。

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「魔法のようなプレー」「引き続き重要な選手」途中出場で劇的同点ゴールの三笘薫が高評価、逆転勝利を呼び込む活躍

ブライトン&ホーヴ・アルビオンの日本代表MF三笘薫が高い評価を受けた。 26日、プレミアリーグ第34節でブライトンはウェストハムをホーム2に迎えた。 三笘はこの試合もベンチスタートとなった中、試合はブライトンがヤシン・アヤリのゴールで先制も後半の2失点で逆転を許す。 敗色濃厚となった中、62分から出場した三笘が土壇場で見せる。89分、左サイドをヤンクバ・ミンテが仕掛けると、ボックス手前でパスを受けたディエゴ・ゴメスがクロス。ファーサイドでブラヤン・グルダが頭で折り返すと、三笘がダイビングヘッドで合わせて同点に追いついた。 その後、カルロス・バレバの衝撃ミドルシュートでブライトンは逆転勝利。土壇場で同点ゴールを記録した三笘は高い評価を受けている。 <h3>◆イギリス『Sussex Express』/ 6点(10点満点)</h3> 「62分にアディングラに代わって出場。ブライトンが必要としていた魔法のようなプレーをサイドで披露した」 <h3>◆イギリス『Football Insider』/ 8点(10点満点)</h3> 「ブライトンはサウジアラビアからの関心を受け、三笘を売却する可能性もあったが、終盤に同点ゴールを決め、クラブにとって引き続き重要な選手であることを示した」 <span class="paragraph-title">【動画】チームを救った三笘薫の9点目は劇的同点弾!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="g7lmexwSVgc";var video_start = 117;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.04.27 16:30 Sun
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「カッコ良すぎる」「ヒーローやん」三笘薫が89分の劇的同点ダイビングヘッドでプレミアゴール記録更新の9点目! チームも逆転勝利

ブライトン&ホーヴ・アルビオンの日本代表MF三笘薫が2試合連続ゴールを記録した。 26日、プレミアリーグ第34節でブライトンはウェストハムをホーム2に迎えた。 三笘はこの試合もベンチスタートとなった中、試合はブライトンがヤシン・アヤリのゴールで先制も後半の2失点で逆転を許す。 敗色濃厚となった中、62分から出場した三笘が土壇場で見せる。89分、左サイドをヤンクバ・ミンテが仕掛けると、ボックス手前でパスを受けたディエゴ・ゴメスがクロス。ファーサイドでブラヤン・グルダが頭で折り返すと、三笘がダイビングヘッドで合わせて同点に追いついた。 三笘のプレミアリーグキャリアハイを更新する9点目となったゴールにファンは「2桁行きそうだ!」、「途中出場の三笘はやばい」、「カッコ良すぎる」、「逆転を呼び込んだ」、「ヒーローやん」、「よく決めた!」と称賛のコメントを寄せている。 土壇場で追いついたブライトンは、92分に逆転。離れた位置でパスを受けたカルロス・バレバが左足を振り抜くと、ゴール左隅に強烈なシュートが決まり、GKアルフォンス・アレオラは一歩も動けず。ブライトンが見事な逆転勝利を収めた。 <span class="paragraph-title">【動画】チームを救った三笘薫の9点目は劇的同点弾!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="g7lmexwSVgc";var video_start = 117;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.04.27 11:55 Sun
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主力温存のスパーズはハマーズとのダービーでドロー…リーグ連敗ストップでボデ/グリムト戦へ【プレミアリーグ】

プレミアリーグ第35節、ウェストハムvsトッテナムが4日にロンドン・スタジアムで行われ、1-1のドローに終わった。 16位のスパーズはホーム開催となったヨーロッパリーグ(EL)準決勝1stレグのボデ/グリムト戦に3-1で先勝。小さくないアドバンテージを手にした。ただ、2ndレグは人工芝という慣れない環境での戦いとなるため、リターンレグへ万全を期したいところ。 ポステコグルー監督は17位ハマーズとのロンドン・ダービーに向けてELから先発8人を変更。軽傷を抱えるソランケとマディソンがベンチ外となり、ロメロやファン・デ・フェンら一部主力もベンチスタートとなった。そして、3トップはオドベール、リシャルリソン、テルという並びとなった。 立ち上がりはホームのハマーズが攻勢を仕掛け、ワン=ビサカとボーウェンの右サイドを起点に幾度かいい形を作る。 それでも、守勢を凌いだスパーズは15分、左サイドで背後へ抜け出したテルがDFキルマンにしつこく寄せてボール奪取。ボックス左付近から丁寧な折り返しを入れると、ファーでドフリーのオドベールが冷静にGKとの一対一を制し、今季リーグ戦初ゴールを奪った。 幸先よく先制に成功したものの、ハマーズにボールを握られて受けに回る状況が続くスパーズ。慣れないメンバー構成の影響もあってマイボール時も効果的な前進ができない。すると28分、ワン=ビサカのスルーパスに内側から斜めのランニングでポケットに侵入したボーウェンにGKの股間を抜く技ありの左足シュートを流し込まれ、同点に追いつかれた。 イーブンに戻った前半半ばから終盤にかけては良い形で左のポケットを取ったリシャルリソンの折り返しからチャンスを作った一方、ホームチームに押し込まれる状況は脱し切れず。最低限の1-1で試合を折り返した。 迎えた後半、立ち上がりにテルのシュートで攻撃の姿勢を示したが、以降はハマーズにボールを握られて守る展開に。ボーウェンやクドゥスの個人技やセットプレーに対して身体を張って守りながらカウンターのチャンスを窺う状況が続いていく。 後半半ばを過ぎてリシャルリソンを下げてムーアを最初のカードとして切ったが、ポステコグルー監督はこの交代を最後に静観の姿勢を見せた。 よりホームで勝利がほしいハマーズが80分には大胆な4枚替えを敢行するなど、最後までゴールの姿勢を示す。しかし、ボーウェンらの再三のシュートやゴール前でのスクランブルを起こすプレーもスパーズが粘り強く対応。試合終了間際にはボックス手前で得たFKの場面で名手のウォード=プラウズに見せ場が訪れたが、枠の左隅を狙ったシュートはわずかに外れた。 そして、試合はこのままタイムアップを迎え、割り切った戦い方でリーグ連敗を「3」でストップしたスパーズは週明けのボデ/グリムト戦へ臨むことになった。 ウェストハム 1-1 トッテナム 【ウェストハム】 ジャロッド・ボーウェン(前28) 【トッテナム】 ウィルソン・オドベール(前15) 2025.05.05 00:23 Mon

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