降格危機に陥るバレンシア…ファンのピーター・リム氏らに対する不満はピークに
2023.04.17 12:30 Mon
ラ・リーガで降格の危機に陥るバレンシアに対して、ファンの怒りが爆発したようだ。
スペイン屈指の名門クラブでありながら、2014年にシンガポールの実業家であるピーター・リム氏がオーナーとなって以来、計画性のない運営や相次ぐ指揮官交代もあり、低迷が続くバレンシア。今シーズンは序盤こそ中位をキープしていたが、年明けから深刻な不振に陥ると、2月には降格圏に転落する事態となった。
16日にホームで行われたラ・リーガ第29節のセビージャ戦も0-2で敗れて4戦未勝利となったチームは、17位アルメリアに3ポイント差をつけられての18位に沈んでいる。
スペイン『マルカ』によると、このセビージャ戦後にファンの不満が爆発。スタジアムの外で1000人以上のファンが集まると、ピーター・リム氏だけでなく会長を務めるレイフーン氏、テクニカル・ディレクター(TD)のミゲル・コロナ氏への抗議活動が行われたようだ。
それを受け、警察が出動し、スタジアムVIP席へ通じる入口を封鎖。その甲斐もあってファンのデモは沈静化したものの、クラブに対する不満はピークに達しつつある。
スペイン屈指の名門クラブでありながら、2014年にシンガポールの実業家であるピーター・リム氏がオーナーとなって以来、計画性のない運営や相次ぐ指揮官交代もあり、低迷が続くバレンシア。今シーズンは序盤こそ中位をキープしていたが、年明けから深刻な不振に陥ると、2月には降格圏に転落する事態となった。
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それを受け、警察が出動し、スタジアムVIP席へ通じる入口を封鎖。その甲斐もあってファンのデモは沈静化したものの、クラブに対する不満はピークに達しつつある。
バレンシアは23日に敵地で行われるラ・リーガ第30節で最下位エルチェと対戦する予定であり、ここでの結果次第で再びファンが行動を起こす可能性もあるが、果たして。
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