連敗に主力不在のチャビはコパ・クラシコに向け慎重、「イーブンな戦いだが、彼らが本命」

2023.03.02 07:30 Thu
twitterfacebookhatenalinegplus
photo
Getty Images
バルセロナを率いるチャビ・エルナンデス監督が、コパ・クラシコ初戦に向けたプランを語った。スペイン『ESPN』が伝えている。

バルセロナは2日、敵地サンティアゴ・ベルナベウで行われるコパ・デル・レイ準決勝1stレグでレアル・マドリーと対戦する。

今季のリーグ戦最初の対戦を1-3で惨敗したバルセロナだが、今年1月に行われたスーペル・コパ決勝では3-1で完勝。さらに、リーグ戦では7ポイント差を付けていることもあり、優位な状況で試合に臨めるはずだ。
しかし、直近の公式戦連敗に加えて、MFペドリやFWウスマーヌ・デンベレ、FWロベルト・レヴァンドフスキと絶対的な主力を欠いて敵地に乗り込むブラウグラナの指揮官は、「マドリーはラ・リーガとチャンピオンズリーグの優勝候補」と、前日会見で予防線を張るような慎重なコメントをしている。

「彼らはタフな相手であり、調子が良い」

「我々はトロフィーを獲得し、決勝で彼らを倒し、並外れたフットボールを見せた。しかし、相手はやはりマドリーだ。彼らは本当によく戦っている。あのリバプールに対して5ゴールを決めたのだからね」

「正直にならなければいけないし、言っても構わない。とはいえ、我々には彼らにダメージを与える武器があり、それを示してきた。現時点ではイーブンな戦いだが、彼らが本命だ」

また、ここ最近のチームの不振に関する質問に対しては、「驚いていない」とあくまで想定の範囲内としながらも、年明け以降の戦いぶりに満足感を示している。

「私はこのクラブとその周りの環境を知っているし、どこで発砲があったかも理解している」

「この2試合だけを見れば、我々は病院にいるようなものだが、全体的な状況を見れば、ラ・リーガで7勝し、コパでは準決勝に進み、スーペル・コパでは優勝した。ヨーロッパリーグでは敗退したが、全体として見れば良い結果だ」

さらに、敵地での初戦に向けては、「小さなディテールが勝負を決める」と選手たちに完璧なパフォーマンスを求めている。

「個人的にはベルナベウでの試合はいつもモチベーションが高い。ライバル関係が好きなんだ。そこに行ってゲームを支配しようとしている。他の試合よりもモチベーションが上がるし、テンションが上がるものだ」

「ピッチの真ん中でボールを持ちたいが、そうすることは簡単ではない。したがって、プレーヤーたちにはいろいろなことに挑戦し、勇気を持つように言っている。とにかく、ベルナベウでの勝利は最高の気分だ」

「守備、攻撃、セットプレーにおいて、これまで以上にチームとしての役割を果たさなければならない。小さなディテールが試合を決める。ただ、マドリー相手でもいつも通りにプレーするつもりだ」

「多くの局面において、彼らは(試合を)支配しているわけではないが、細かな局面でその支配をみせ、トランジションに長けている」

「彼らはヴィニシウスロドリゴ、バルベルデ、ベンゼマを通じてダメージを与えることができる。我々は勇敢に、個性的にプレーし、ボールを失う回数を少なくしなければならない」

「彼らはリーガで我々をうまく倒し、我々はスーペル・コパで彼らを倒した。個人的には2つのレグで決着が付くと思う。決勝に進出し、トロフィーを獲得する絶好の機会だ」


関連ニュース
thumb

リバプールが移籍に無関心のクンデ獲得を狙う? バルサは最低でも約90億円の移籍金を要求か

リバプールがバルセロナのフランス代表DFジュール・クンデ(24)の獲得を狙っているようだ。 今シーズンのプレミアリーグを5位で終え、来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権を逃したリバプール。来季の巻き返しを図るため、今夏の移籍市場では積極的な動きが期待されており、現在はブライトン&ホーヴ・アルビオンのアルゼンチン代表MFアレクシス・マク・アリスター(24)の獲得に向けた交渉を進めている。 そんな中で、イギリス『デイリー・メール』によると、リバプールはセンターバックの強化にも着手。ユルゲン・クロップ監督はクンデを高く評価しており、獲得を熱望しているとのことだ。 クンデは昨夏セビージャからバルセロナへ加入すると主力の1人に定着し、ここまで公式戦39試合に出場。一方で、右サイドバックでの起用が大半なことには不満を抱いているとも報じられている。 加えて、財政難に苦しむバルセロナも適切なオファーがあれば耳を傾ける姿勢を示しているが、最低でも5200万ポンド(約90億円)の移籍金を要求する模様だ。 ただ、クンデ自身は移籍をする気は全くない様子。「どこにも行くつもりはないよ」と自身のスタンスを明言しており、獲得するのはかなり困難とみられる。 なお、リバプールはクンデのほかにクリスタル・パレスのイングランド代表DFマーク・グエイ(22)や、チェルシーからブライトンへレンタル中のU-21イングランド代表DFレヴィ・コルウィル(20)にも関心を示しており、どの選手と具体的な交渉に入るかが注目される。 2023.05.30 17:52 Tue
twitterfacebook
thumb

パヴァールがバイエルン退団を希望、バルセロナらが獲得に関心か

バイエルンのフランス代表DFバンジャマン・パヴァール(26)が、クラブに退団希望を伝えたようだ。 2019年1月にシュトゥットガルトから加入したパヴァール。チームの主力として今シーズンも公式戦43試合に出場して7ゴール1アシストを記録し、ブンデスリーガ優勝に大きく貢献した。 バイエルンとの契約は2024年夏までとなる中、クラブはセンターバックと右サイドバックの戦力として計算できるパヴァールとの契約延長を希望。一方で、起用法などを理由にたびたび退団希望が報じられており、去就が注目されていた。 こうした中、ドイツ『スカイ・スポーツ』のフロリアン・プレッテンベルク記者によると、パヴァールはバイエルンに対して契約延長の意思はなく、今夏に退団を希望すると伝えたとのことだ。 パヴァールに対してはバルセロナを筆頭にマンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、レアル・マドリーが関心を示しており、選手も新たなチャレンジを望んでいるという。 この選手からの退団希望に対してバイエルンがどのような対応を示すかは不透明だが、来夏フリーでの退団を避けるためにも、売却に向けて舵を切る可能性が高まると予想される。 2023.05.30 17:46 Tue
twitterfacebook
thumb

「3人とも大好き」バルサ退団のブスケッツが後継者に言及、3人の名前を挙げる「バルサのDNAに近い」

今シーズン限りでバルセロナを退団するスペイン代表MFセルヒオ・ブスケッツが、自身の後継者について言及した。 カンテラ時代からバルセロナ一筋でプレーを続けてきたブスケッツ。2008年7月にファーストチームに正式昇格してから、15年が経過し、クラブとの別れを決断した。 新天地についてはサウジアラビアやアメリカなど、多くの可能性が伝えられているものの、まだどこでプレーを続けるかは決まっていない。 6月6日は来日予定で、ヴィッセル神戸とも対戦する可能性。アンドレス・イニエスタとの対戦も注目され、自身にとっての最後のバルセロナでの試合となる。 そのブスケッツはスペイン『ムンド・デポルティボ』のインタビューに応じ、自身の後継者について言及。バルセロナとしても、今夏最大の補強ポイントとも見られている中で、3人の名前を出した。 「ロドリやスビメンディの名前はたくさん話題にあがっているね。彼らは非常に素晴らしい選手だし、ここで求められているDNAとスタイルに最もマッチする選手だろう。ただ、彼らは別のチームにい所属している」 レアル・ソシエダのMFマルティン・スビメンディ(24)やマンチェスター・シティのMFロドリ(26)とスペイン代表の選手に言及したブスケッツ。同じく候補として見られるバイエルンのドイツ代表MFヨシュア・キミッヒ(28)についても言及した。 「彼は少し異なるね。それはドイツのサッカーであり、代表チームでプレーしている。結局のところ、同じDNAを探す必要があるだけでなく、特定の試合で重要になるような、別のプロフィールを持つ選手を探さなければいけない。僕たちはホームにも選手を抱えているよ」 キミッヒは少し系統が違うと語るブスケッツ。その中で、3人目の選手として挙げたのは、バレンシアへとレンタル移籍中のMFニコラス・ゴンサレス(21)だった。 「僕たちにはレンタル中のニコがいるけど、彼は非常に上手くやっていると思う。確かに継続性に少し欠けているというのは事実だけど、彼はとても才能があり、多くの条件を備えている」 「自国の若い選手たちにチャンスを与えなければいけない。ホームの選手や若い選手にチャンスを与え、経済的にも、今日のような移籍金を費やすことはないだろう」 「彼らはクラブとプレースタイルを理解している選手でもある。僕たちには、予想もしていなかった多くのことを与えてくれるホームの選手がいる」 自前の選手でも十分に後を継げると考えているブスケッツ。いずれにしてもスペイン人の3選手が向いていると感じているようだ。 「僕は3人とも大好きで、代表チームでも会ったことがある。スビメンディとはあまり会ったことはないけど、U-21チームの彼を見たことはあるし、リーグでもカップでも対戦したことはある」 「この3人がバルセロナのDNAに最も近く、最も貢献できる選手だと思う」 「そして、よりフィジカルが強い選手、またもう少し守備的な選手と契約したいならば、それも可能だろう。自分の資質に合わせられる選手もいる」 自身の後継者について語ったブスケッツ。チャビ・エルナンデス監督は、このうちの誰かを来季起用しているだろうか。 2023.05.30 14:15 Tue
twitterfacebook
thumb

「多くのことをもたらす」バルサ復帰噂のメッシ、チャビ監督は復帰熱望も「それは彼次第」とメッシに委ねる

バルセロナのチャビ・エルナンデス監督が、パリ・サンジェルマン(PSG)のアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(35)について言及した。 カンテラ時代からバルセロナで過ごしてきたメッシだったが、再契約を結ぼうとした2021年8月にまさかの事態。財政難に陥っていたバルセロナとの契約が不可能となり、PSGへと移籍した。 プロキャリア初の移籍となり、世界中が大きな関心を寄せた中、フランスでの1年目は苦戦することに。それでも2年目の今シーズンはリーグ・アンで31試合に出場し16ゴール16アシストを記録。チャンピオンズリーグ(CL)でも7試合で4ゴール4アシストを記録していた。 本来の姿を取り戻しつつあるメッシは、アルゼンチン代表としてもカタール・ワールドカップ(W杯)で優勝をするなど充実したシーズンに。そんな中、PSGとの契約が今季限りで満了を迎えることで、去就が注目されている。 PSGはオプションである1年間の契約延長を望み、サウジアラビアからは巨額オファーが届いていることは周知の事実。そんな中で、古巣のバルセロナ復帰も噂されている。 チャビ監督はスペイン『スポルト』のインタビューに応じ、メッシについて言及。かつてのチームメイトに復帰してもらいたいという願望を明言し、メッシ加入でチームが強化されるとコメント。ただ、メッシ次第だろうと見解を述べた。 「私にとっては理にかなっている。メッシが戻ってくれば、サッカーの面で我々を助けてくれることは間違いない。私はこのことを会長に伝えている」 「彼が今も決定的なサッカー選手であること。まだ、ハングリー精神を持っていること。勝者であること。リーダーであること、また違いを見せる選手であることを疑うことはない」 「例えば、2010年のようなタレントが揃っているバルサではない」 「メッシは何をもたらしてくれるのか? 彼は才能をもたらしてくれるだろう。ラストパス、セットプレー、ゴール…ファイナルサードでは、差をつける選手だ」 「だから、私がやりたいプレー、スタッフがやりたいプレー。私にとって、メッシが多くのことをもたらしてくれることは間違いないが、それは彼次第だ。結局のところ、現時点ではレオが優位な立場だ」 メッシは様々な選択肢を持てている状況。キャリアも終盤に差し掛かる中で、どこのクラブと契約をするのか注目が集まる。 2023.05.30 11:28 Tue
twitterfacebook
thumb

負傷交代のバルデ、じん帯の部分断裂で6~7週間の離脱に

バルセロナのスペイン代表DFアレハンドロ・バルデが、右足首の負傷で6~7週間は離脱する見込みのようだ。スペイン『マルカ』が報じている。 28日に行われたラ・リーガ第37節のマジョルカと戦で先発出場したバルデは、13分にアマトの危険なタックルを受けて負傷交代。ピッチを去る際には歩くことができず、メディカルスタッフに抱えられる形でピッチを後にしていた。 今回の報道によれば、バルセロナのメディカルスタッフによる診察を受けたバルデは右足首の外側じん帯の部分断裂と診断されたとのこと。 なお、同紙は復帰までには6~7週間ほどかかると伝えており、最終節のセルタ戦と6月に行われるUEFAネーションズリーグ2022-23の決勝ラウンドを欠場する伝えている。 バルセロナの下部組織で育ったバルデは、2021年9月に行われたラ・リーガ第5節のグラナダ戦でわずか17歳にしてトップチームデビュー。本格的にトップチーム定着した今シーズンはここまで公式戦43試合に出場し1ゴール7アシストを記録していた。 2023.05.30 01:00 Tue
twitterfacebook
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly