低迷バレンシア… ガットゥーゾ監督がチームのメンタリティ改善に意欲「相手に怯えている」

2023.01.27 13:57 Fri
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バレンシアジェンナーロ・ガットゥーゾ監督がアスレティック・ビルバオ戦を振り返った。スペイン『ムンド・デポルティボ』が伝える。

バレンシアは26日に行われたコパ・デル・レイ(国王杯)準々決勝でアスレティックと対戦。1点ビハインドの43分にオウンゴールで同点とするも、前半のうちに勝ち越しを許し、後半にもPKで追加点を献上。その後の反撃も乏しく1-3で敗れ、敗退が決まった。

試合後には数百人のサポーターがスタジアム近辺で抗議の大合唱。ラ・リーガは昨年11月を最後に勝利がなく、降格圏と3ポイント差の12位とあってか、オーナーのピーター・リム氏とガットゥーゾ監督を槍玉にしたチャントが歌われたという。
ガットゥーゾ監督は試合後の記者会見で「困難に直面した矢先に去るのは私のやり方ではない」と辞任を否定した上で、選手たちのメンタリティの欠如を指摘している。

「100%を出し切ったが、それでも質は低かった。相手に怯えているようにも見えた。このようなゲームをしてしまうと私は謝罪せざるをえない。私にはその責任がある」
「何が起こっているかをよく分析する必要がある。明日は選手たちとコミュニケーションをとるよ。なぜ選手たちが恐れているのか、なぜいつも前半に失点するのか…。彼らから意見を聞くべき部分もある」

また、本拠地で国王杯敗退を喫した事実をサポーターに詫びている。

「メスタージャに来た45000人に謝りたい。我々はほとんどの時間帯で自分たちのプレーができなかった。サポーターたちもその状況を好まないだろうし、我々全員が教訓を突きつけられた。試合中のブーイング? それも尊重する」

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スーペルコパのサウジアラビア開催が決定! 今季はバルサ、バレンシア&マドリー2クラブが参加

スペインサッカー連盟(REFE)は11日、今後3年間のスーペルコパ・デ・エスパーニャ(スペイン・スーパーカップ)をサウジアラビアで開催することと、来年1月に開催を予定しているスーペル・コパ2019の日程を発表した。 例年ではリーグ開幕前に開催されてきたスーペルコパだが、スペインサッカー連盟のルイス・ルビアレス会長は2月に「次のスーペル・コパはスペイン国外で、ファイナル4によって行われる」と発表。また4月には、今後6年間のスーペル・コパをサウジアラビアで開催することで、同国政府と交渉していると報じられていた。 そんな中、スペインサッカー連盟はサウジアラビアと3年間の契約で合意に至ったと正式に発表。また、これまでのリーガ・エスパニョーラ王者vsコパ・デル・レイ王者だけでなく、ファイナル4(リーガ首位&2位とコパ・デル・レイ決勝の2クラブ)が参加し準決勝2試合と決勝1試合のトーナメントを行うことを明かした。 来年1月に開催されるスーペルコパ2019-20では、リーグ連覇を達成したバルセロナとコパ・デル・レイ王者のバレンシア、リーグ2位のアトレティコ・マドリーに加え、昨年のコパ・デル・レイ決勝に出場したバルセロナが重複した枠には、リーグ3位のレアル・マドリーが入った。 なお、同日に行われた組み合わせ抽選の結果、準決勝はバレンシアvsレアル・マドリーと、バルセロナvsアトレティコ・マドリーの対戦となった。決勝進出を懸けた準決勝は2020年1月8日、9日に行われる。 2019.11.12 02:30 Tue
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バレンシアのブラジル人DFガブリエウ・パウリスタの夢「スペイン代表でユーロ出場を」

バレンシアに所属するブラジル人DFガブリエウ・パウリスタが、夢のスペイン代表入りへ向けて大きな一歩を踏み出した。 クラブによると、ガブリエウは9日にスペイン国籍を取得。ブラジルのサンパウロ出身の同選手は、2013年夏に母国ヴィトーリアから移籍したビジャレアルやアーセナルを経て2017年夏にバレンシアに加入し、ここまで公式戦134試合に出場してきた。 <div id="cws_ad"><div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJKcEVBOWdNTiIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script></div> ブラジル代表の招集歴はあるものの、出場経験はないため、スペイン代表デビューも可能に。クラブの公式インタビューで来夏に延期されたユーロ2020の出場を夢見ていることを明かした。 「この瞬間を長い間待ってたんだ。家族や友達も満足しているよ。これは僕の人生におけるもうひとつのステップだ。このままもっと成長していきたい」 「それ(スペイン代表)は僕の夢のひとつだ。上手くいけば、バレンシアのユニフォームを着ている間に叶えられるかもしれない。願わくばユーロに出たいと思っているよ」 ガブリエウのスペイン代表デビューに関してはルイス・エンリケ監督も言及しており「監督の私にとっては朗報だ。代表に呼べるワールドクラスの選手が多ければ多いほど良いからね」と初招集を示唆している。 「かなり遅いけどようやくこの日がやってきたよ」と言うように、11月に30歳の誕生日を迎えたガブリエウ。果たして来夏、ベテランDFはラ・ロハでユーロ出場の夢は叶えられるのだろうか。 2020.12.10 15:15 Thu

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