「何かの兆候だ」2点差逆転も追いつかれたリバプール、クロップ監督が嘆き「トップレベルの守備が必要」

2022.10.02 13:17 Sun
Getty Images
リバプールのユルゲン・クロップ監督が、ブライトン&ホーヴ・アルビオン戦を振り返った。クラブ公式サイトが伝えた。
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リバプールは1日、プレミアリーグ第9節でホームにブライトンを迎えた。
今シーズンは開幕から低調なパフォーマンスが続き、初勝利は第4節。中断前の前節もエバートン相手にゴールレスドローに終わっていた。

なかなかパフォーマンスが上がらない中、この試合も前半にレアンドロ・トロサールに2ゴールを許してしまう苦しい展開に。それでも、ロベルト・フィルミノの2ゴールとオウンゴールで逆転に成功した。

このまま勝利を収めていきたいところだったが、83分に三笘薫のお膳立てからトロサールにハットトリックを許してしまい同点に。打ち合いとなった試合は3-3のドローに終わった。
試合後、またしても勝ち切れなかったクロップ監督は、このような状況は何度も見てきたとコメント。難しい状況が続いていることを認め、まずは守備面の改善をしなければいけないと見解を示した。

「100%正直に言って、同じような状況は初めてではない。多分、我々が見た状況の数は、ボールが高く蹴られた場合や、様々な状況で少し異なっていたかもしれないが、それは何かの兆候だ。その兆候は、信頼度が特別高くなったわけではないということだ」

「我々の状況では手に入れたいもの、自信を取り戻すこと、そしてそれを維持し、増やしていきたいと思う。それに基づいて構築していきたいと思う」

「特に最初のゴールでは明らかで、2点目も助けにはならなかった。ブライトンのセットプレーには驚かされた。何をされるかも見当がつかず、ここ数週間のブライトンの状況がわからないことは明らかだった」

「以前はグレアム・ポッター、現在はロベルトと、彼らは良いセットプレーを持っている。だから、今に始まったことではなく、正直になれば、よくあることだった」

「通常はより早く適応できるが、その前に2-0となった。その後、彼らが何をしていたかをよく理解し、より適切な反応を見せルコとができた」

「その結果、隙間がなくなり、ハーフスペースからボールを出せなくなった。結果として、試合を振り出しに戻すことができた」

「2-1、2-2、3-2。そしてまた…長くここでサッカーを見ていると、何年か前に1点差という状況があり、その時は誰もが心臓が止まりそうになったことがあった」

「というのも、カウンターやコンパクトな展開に説得力がなかったからだ。今日はそのことを少し思い出した。だから、3-2とリードをしていた時に、失点しないと100%確信していたとは言えない」

「彼らはゴールを決めた。我々は3つのゴール全てでもっと上手く守るべきだった。最後の瞬間ではなく、もっと早い段階で防ぐべきだった」

「彼らは3-3となるゴールを決めたが、敗北ではないのに敗北のように感じている。我々は、この状況を戦い抜かなければならない」

「選手たちはもっと上手くプレーできる。私の仕事は、彼らが結果を出せる状況を作り出すことだ。そのためには、安定性と一貫性が必要であり、トップレベルの守備が必要となる。明らかにトップレベルではなく、試合中もそうではなかった。他の場面では本当に危険な状態があった」

「我々は良い場面が色々あり、3-2とリードできたことは本当に良かったと思う。その後、我々は深く腰掛けることもなく、高い位置から攻めることもなく、その中間のような状態だった。それで彼らに良い場面が作られてしまった」

「オフェンシブな選手がライン間でターンするようなシチュエーションをいくつ見たか分からないほどだ。見ていて本当に酷かった」

「繰り返しになるが、これは常に勝ち続けている時と同じ仕事だ。ただ、選手たちが反応するような状況を作り出し、それが簡単にできるようにしなければならない。だからより難しくなっている」

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