「選手たちを輝く場所に連れていきたい」新たにWEリーグのトップに立つ髙田春奈チェアが決意表明、ポイントは集客改善とリーグの地位向上
2022.09.29 21:50 Thu
WEリーグは29日、岡島喜久子チェアの退任と、髙田春奈チェアの就任を発表した。
2021年10月に開幕したWEリーグ。岡島チェアは1年で退任となり、今回2代目チェアとして髙田氏が就任した。
髙田チェアは、かつては父である髙田明氏の後を継いで、V・ファーレン長崎の代表取締役社長に就任。その後、今年3月にJリーグの理事に就任していた。その他、日本サッカー協会(JFA)の理事、全日本大学サッカー連盟の理事も務めている。
そんな中、WEリーグからチェア就任の打診が。Jリーグの理事として半年しかたっていない中、当初は悩んだものの、理事を兼任する形でチェアに就任しようと決断。しかし、Jリーグの野々村芳和チェアマンが、WEリーグに専念すべきと判断し、Jリーグでは特任理事(非常勤)と役職が変更されることとなった。
髙田チェアは就任に際しコメント。意気込みを語った。
「お恥ずかしい話、同じサッカー界にいながら、全然WEリーグの動向を見ていなかったので、その機会に色々調べたり、実際の試合を見ていたりしますと、凄く選手たちが生き生きと輝いていて、サポーターの方に愛され、とてもカッコ良いし、素敵だし、同じ女性としても憧れる方たちがたくさんいて、さらに世界を見渡していけば、世界での位置付けは男子よりも女子の方が良い成績を残せている実態がある。そういうことを考えた時に、もっと選手たちを輝く場所に連れていきたい、日本の女子サッカーの位置付けをもっと高めるために、WEリーグを良くすることで貢献できるのではないかと考えたら、この仕事は本当にやりがいのある素晴らしいものではないかと考えるようになりました」
「サッカー界全体で言えば、女子サッカーは非常に重要な課題の1つですし、Jリーグもまだまだ課題がある中でやるべきことはたくさんあるんですが、私個人がどこに貢献できるかと言えば、今回必要としていただいたWEリーグの方に移らせていただいた方が、サッカー界全体を考えた時も良いのではないかと思いましたし、まだまだ活躍する女性が少ないJリーグに対しても、良い影響を与えられるのではないかと考えまして、野々村チェアマンにも相談して、今回の決断に至りました」
「理事のみなさんがたくさんいらっしゃいますが、本当に素晴らしいメンバーに恵まれて、WEリーグの各クラブもお客さんを増やすため、女子サッカーが向上するために頑張られている方がたくさんいて、素晴らしい選手たちがいて、凄い仲間が揃っている場所ですので、私1人が頑張るというよりは、みんなで力を合わせてWEリーグをより高いところへ引き上げて、皆さんに勇気を与えられるように。特に女性活躍社会の貢献という点では、女子サッカーが正当な評価を受けて、たくさんの人たちに夢を与えられることが、日本全体の女性活躍につながると信じて頑張っていきたいと思います」
1年目を終え、2年目のシーズンに向かっていくWEリーグの認識については「同じサッカー界にいながら、WEリーグの動向をキャッチアップできていませんでした。それは私の努力不足かもしれません。ただ、情報が入ってこないこと自体が1番の課題だと思っています。WEリーグが立ち上がった時に、女子サッカーにもプロができるという話題は耳にしていましたが、そのプロセスが見えていなかった。いかに多くの方に自然と話題として入っていく状態にするかが大事だと思っています」と、発信力、情報として日常に広まっていないことを問題視した。
また「価値を上げることによって、スポンサーどしてくださる企業も増えると思いますし、ご支援いただいたものを元手に選手たちに還元をしたり新たな取り組みもできると思うので、良い循環を生み出すことがまずは求められていると思っています」と、最初に着手したい部分について語った。
現在は11チーム(2023-24シーズンから12チーム)で行われているWEリーグ。その全てが本州にあり、関東に6チームがある状況だ。まだ、全国に広がっているとは言えない状況だが、「チームを持つこと以外の方法でも女子サッカーを各地に広げることは、Jリーグと連携することでできると思いますし、個人的には地域の人たちだけに応援されないことがWEリーグの面白さかなと思います」とコメント。「自分が住んでいるエリアとは違う場所だけど、かっこいいから憧れるというのは、男子よりも多いのが女子の魅力だと思っています。WEリーグという存在を全国の方に知ってもらい、必ずしも応援するクラブは地元のクラブでも良いという新しい形が生まれればと思います」と、地域密着という考えのJリーグとは異なり、どの地域にいても好きな選手、クラブを応援できる形にしたいとした。
一方で、初年度の観客は5000人平均を掲げながら、1試合平均は1560人に終わった。この点はコロナ禍ということもあった中、打ちたい手については「平均するとそれぐらいですが、チームによってかなり差があることも認識しています」と回答。「クラブが地域やサッカー界でどれだけ認知されているか。色々な理由があると思うので、見てみないとわかりません。特効薬があるというよりは、地道な活動が実を結ぶものだと思っているので、まずは自分で目で見て、感じられることがあれば、皆さんと一緒に改善していければと思います」とコメント。観客動員の改善には着手していきたいと考えていることを明かした。
WEリーグの世界での立ち位置については「多くの女子選手がヨーロッパやアメリカで活躍しており、この期間にもヨーロッパに行ったWEリーガーがいるというニュースを見る度に、ちょっと悔しいなという気持ちはあります」とコメント。「世界の女子サッカーの中での日本の女子サッカーの位置付けを考えれば、必ずしも男子と同じようにヨーロッパのリーグのクラブに行くことは凄いですが、男子より差はないと思っています。正直、名前負けしてしまう部分もあるとは思いますが、実際に行った選手では抑圧から解放された気持ちになるかもしれません。WEリーグという場所が日本の選手たちにとっても、海外のクラブと選択肢として対等な立場になるべきだと思いますし、海外のトップクラスの選手にとっても日本でプレーすることが選択肢の1つとして入るリーグにすべきだと思っています」と、世界に通用するリーグにして行きたいという構想を語った。
2021年10月に開幕したWEリーグ。岡島チェアは1年で退任となり、今回2代目チェアとして髙田氏が就任した。
髙田チェアは、かつては父である髙田明氏の後を継いで、V・ファーレン長崎の代表取締役社長に就任。その後、今年3月にJリーグの理事に就任していた。その他、日本サッカー協会(JFA)の理事、全日本大学サッカー連盟の理事も務めている。
髙田チェアは就任に際しコメント。意気込みを語った。
「(Jリーグ理事となった)この半年間短い期間でしたので、あまり貢献できたと胸を張って言えることはないですが、Jリーグも来年30周年を迎えるにあたり、色々な準備をしている最中でしたので、今回WEリーグの話をいただいた時は、まだ在任中、半年しか経っていないタイミングでしたので、私がなって良いものなのかということを凄く悩みました」
「お恥ずかしい話、同じサッカー界にいながら、全然WEリーグの動向を見ていなかったので、その機会に色々調べたり、実際の試合を見ていたりしますと、凄く選手たちが生き生きと輝いていて、サポーターの方に愛され、とてもカッコ良いし、素敵だし、同じ女性としても憧れる方たちがたくさんいて、さらに世界を見渡していけば、世界での位置付けは男子よりも女子の方が良い成績を残せている実態がある。そういうことを考えた時に、もっと選手たちを輝く場所に連れていきたい、日本の女子サッカーの位置付けをもっと高めるために、WEリーグを良くすることで貢献できるのではないかと考えたら、この仕事は本当にやりがいのある素晴らしいものではないかと考えるようになりました」
「サッカー界全体で言えば、女子サッカーは非常に重要な課題の1つですし、Jリーグもまだまだ課題がある中でやるべきことはたくさんあるんですが、私個人がどこに貢献できるかと言えば、今回必要としていただいたWEリーグの方に移らせていただいた方が、サッカー界全体を考えた時も良いのではないかと思いましたし、まだまだ活躍する女性が少ないJリーグに対しても、良い影響を与えられるのではないかと考えまして、野々村チェアマンにも相談して、今回の決断に至りました」
「理事のみなさんがたくさんいらっしゃいますが、本当に素晴らしいメンバーに恵まれて、WEリーグの各クラブもお客さんを増やすため、女子サッカーが向上するために頑張られている方がたくさんいて、素晴らしい選手たちがいて、凄い仲間が揃っている場所ですので、私1人が頑張るというよりは、みんなで力を合わせてWEリーグをより高いところへ引き上げて、皆さんに勇気を与えられるように。特に女性活躍社会の貢献という点では、女子サッカーが正当な評価を受けて、たくさんの人たちに夢を与えられることが、日本全体の女性活躍につながると信じて頑張っていきたいと思います」
1年目を終え、2年目のシーズンに向かっていくWEリーグの認識については「同じサッカー界にいながら、WEリーグの動向をキャッチアップできていませんでした。それは私の努力不足かもしれません。ただ、情報が入ってこないこと自体が1番の課題だと思っています。WEリーグが立ち上がった時に、女子サッカーにもプロができるという話題は耳にしていましたが、そのプロセスが見えていなかった。いかに多くの方に自然と話題として入っていく状態にするかが大事だと思っています」と、発信力、情報として日常に広まっていないことを問題視した。
また「価値を上げることによって、スポンサーどしてくださる企業も増えると思いますし、ご支援いただいたものを元手に選手たちに還元をしたり新たな取り組みもできると思うので、良い循環を生み出すことがまずは求められていると思っています」と、最初に着手したい部分について語った。
現在は11チーム(2023-24シーズンから12チーム)で行われているWEリーグ。その全てが本州にあり、関東に6チームがある状況だ。まだ、全国に広がっているとは言えない状況だが、「チームを持つこと以外の方法でも女子サッカーを各地に広げることは、Jリーグと連携することでできると思いますし、個人的には地域の人たちだけに応援されないことがWEリーグの面白さかなと思います」とコメント。「自分が住んでいるエリアとは違う場所だけど、かっこいいから憧れるというのは、男子よりも多いのが女子の魅力だと思っています。WEリーグという存在を全国の方に知ってもらい、必ずしも応援するクラブは地元のクラブでも良いという新しい形が生まれればと思います」と、地域密着という考えのJリーグとは異なり、どの地域にいても好きな選手、クラブを応援できる形にしたいとした。
一方で、初年度の観客は5000人平均を掲げながら、1試合平均は1560人に終わった。この点はコロナ禍ということもあった中、打ちたい手については「平均するとそれぐらいですが、チームによってかなり差があることも認識しています」と回答。「クラブが地域やサッカー界でどれだけ認知されているか。色々な理由があると思うので、見てみないとわかりません。特効薬があるというよりは、地道な活動が実を結ぶものだと思っているので、まずは自分で目で見て、感じられることがあれば、皆さんと一緒に改善していければと思います」とコメント。観客動員の改善には着手していきたいと考えていることを明かした。
WEリーグの世界での立ち位置については「多くの女子選手がヨーロッパやアメリカで活躍しており、この期間にもヨーロッパに行ったWEリーガーがいるというニュースを見る度に、ちょっと悔しいなという気持ちはあります」とコメント。「世界の女子サッカーの中での日本の女子サッカーの位置付けを考えれば、必ずしも男子と同じようにヨーロッパのリーグのクラブに行くことは凄いですが、男子より差はないと思っています。正直、名前負けしてしまう部分もあるとは思いますが、実際に行った選手では抑圧から解放された気持ちになるかもしれません。WEリーグという場所が日本の選手たちにとっても、海外のクラブと選択肢として対等な立場になるべきだと思いますし、海外のトップクラスの選手にとっても日本でプレーすることが選択肢の1つとして入るリーグにすべきだと思っています」と、世界に通用するリーグにして行きたいという構想を語った。
野々村芳和の関連記事
WEリーグの関連記事
|
野々村芳和の人気記事ランキング
1
Jリーグにおける「ビッグクラブ」の意義は? 内田篤人「このチームでプレーしたいとなれば」と日本行きを望んだ仲間との会話から見解
Jリーグは25日、「Jリーグ30周年オープニングイベント」を開催。Jリーグ開幕から30周年を迎えるシーズンに向けてのトークイベントを実施した。 1993年5月15日に国立競技場で開催された「ヴェルディ川崎vs横浜マリノス」から数え、今年リーグ開幕30周年を迎えるJリーグ。その新シーズンを前に行われたイベントには、野々村芳和チェアマンの他、サッカー解説者の松木安太郎氏、OBの中村憲剛氏、槙野智章氏、内田篤人氏が登壇。また、女優や歌手として活躍する観月ありささんがゲストとして参加した。 トークセッションでは、テーマを分けてトーク。まずはJリーグの魅力について中村氏と内田氏がプレゼンした。 中村氏は「地域密着」を掲げ、「ピッチ上のパフォーマンスも当然ですが、Jリーグは60クラブありまして、ほぼ全国カバーしている状態です。Jリーグクラブで地域を盛り上げることが可能となっていて、社会連携活動と言われる「シャレン!」で地域の課題解決にクラブや選手が取り組むことで、お子さんにJリーガーに憧れてもらったり、お年寄りに活力を与えたりとか、そういったこと。ピッチでサッカーをやるだけで、地域のために活動していること。地域活性を含めて魅力だと思います」とコメント。全国に広がるJリーグクラブがその地域を活性化させる力が魅力だとした。 観月さんは「子供が頻繁に選手に会えたり、お年寄りがピッチに行かなくても街で会えるというのがあると身近に感じられると思うので、地域に密着することは良いと思います」と、Jリーグらしい魅力だとコメントした。 また内田氏は「安心と安全」を掲げ「日本は安心と安全です。僕はドイツに行っていましたが、発煙筒も飛びますし、警察が出てサポーターを会わせないようにしたりということがありましたが、Jリーグは子供からおじいちゃん、おばあちゃんまで来ていて、安全に家まで帰れるというのは本当に凄く大事なことで、魅力の1つだと思います」と日本の環境についてプレゼン。「試合だけじゃなく練習もいけますし、普段の姿や会話なども聞けるので魅力的なJリーグだと思います」とまとめた。 観月さんは「女性が1人で観に行っても安全に観られて、安全に帰れるというのはとても魅力だと思いますし、日本ならではの安全さだと思います」と、こちらも日本らしい魅力だとコメントした。 また、Jリーグの未来に向けたテーマとして「トップ層がナショナルコンテンツ、グローバルなコンテンツになってもらいたい」というものを掲げている中、日本にも「ビッグクラブ」と呼ばれるクラブを作っていきたいとした。 ドイツのブンデスリーガでプレー経験があり、「ビッグクラブ」とも対戦している内田氏は、「国に1つ、2つ大きなクラブがあることは大きいです。パリにはパリ・サンジェルマン、バイエルンはミュンヘン、レアルはマドリード。大きなクラブに付随して、大きなチームができやすいと思っています」とコメント。「日本であれば、東京や大阪などビッグクラブを作りやすい環境ではあると思うので、日本の1つのビッグクラブが世界に発信されるようになるといいなと」と、環境として日本の大きな都市に「ビッグクラブ」ができるのではないかと語った。 また、「シャルケでプレーしているときも、『ウッシー、日本でプレーしたいんだけど何か良いチームない?』というのはありましたが、どこのクラブでやりたいというのは彼らにはありませんでした。Jリーグにビッグクラブがあれば、『このチームでやりたいから、代理人紹介してくれ』などという話がしやすくなると、日本からビッグクラブを中心にJリーグが世界へと発信されるし、ヨーロッパ、世界からJリーグのこのチームでプレーしたいとなれば、実力のある選手ももっと来るようになると思います」と語り、ビッグクラブという存在はリーグ全体にとっても、対外的に良い影響を与えることになるとした。 さらに、地方の小さなクラブがビッグクラブから恩恵を受けることもあるとコメント。「バイエルンとやるときは自分の価値を高めるために一生懸命やりますし、プレシーズンではブンデスの1部が4部、5部のチームと練習試合をします。そうすると、その地域で凄くお客さんが入って、お金が落ちて集客が増えて、シーズンの開幕から応援してもらえる。ビッグクラブが地方に行って試合をするというのも1つの形かなと思います」と、「ビッグクラブ」の意義を語った。 一方で、近年はJリーグにも「ビッグプレーヤー」と呼ばれる選手がやって来てプレーをしている。スペインの名門・バルセロナで育ち、スペイン代表としてもワールドカップ(W杯)を優勝したMFアンドレス・イニエスタ(ヴィッセル神戸)を始め、ドイツ代表でW杯を優勝したFWルーカス・ポドルスキ(元ヴィッセル神戸)や元スペイン代表のFWダビド・ビジャ(元ヴィッセル神戸)、同じく元スペイン代表のFWフェルナンド・トーレス(元サガン鳥栖)、W杯得点王の元ウルグアイ代表FWディエゴ・フォルラン(元セレッソ大阪)などがいた。 イニエスタとは実際にプレーした槙野氏は「Jリーグにはイニエスタ選手も、ポドルスキ選手、ビジャ選手、フォルラン選手など、ワールドカップで得点王になったり活躍した選手がJリーグにいたということを考えると、日頃の練習の強度が上がる。簡単なパスやコントロール、シュートを含めて、質を求められる環境があるというのはJリーグの良さ、そういった選手がもたらす影響だと思います」とコメント。「選手も彼らから教えてもらうこともありますが、メディカルや広報、強化に対しても良いプレッシャーが与えられているということも良いことなのかなと思います」と、プレー面、技術面だけでなく、クラブとしても大きな影響を受けるとコメントした。 観月さんはワールドクラスの選手がプレーすることについては「日本にいながらトップの選手のプレーが観られるのは、スタジアムに足を運ぶキッカケにはなるかなと思います」とコメント。ファンを増やすという点でも、魅力的だと語った。 2023.01.25 21:25 Wed2
野々村芳和チェアマンが次期チェアマン、小野伸二氏が新たな特任理事に内定…2期目へ「成果を得ていく大事な2年間に」
Jリーグは26日、臨時理事会を開催。次期チェアマン候補に野々村芳和チェアマン(51)が内定したことを発表した。 今回の臨時理事会では、2023年1月理事会にて発足した役員指名報酬委員会からの答申に基づき、次期チェアマン候補者を含む理事、監事を内定者として2024年度定時社員総会および臨時理事会の議案に含めることを承認。また、チェアマン候補者が承認されることを条件に、2024年度定時社員総会および臨時理事会以降の特任理事、執行役員についても内定者として承認された。 野々村チェアマンは、ジェフユナイテッド市原(現:ジェフユナイテッド千葉)、コンサドーレ札幌(現:北海道コンサドーレ札幌)で選手としてプレー。その後、札幌で社長を務めると、会長にも就任。2022年3月にJリーグのチェアマンに就任した。 その他、理事の候補者としてクラブではいわきFCの大倉智氏、鹿島アントラーズの小泉文明に加え、新任として名古屋グランパスエイトの小西工己氏が内定した。 また、社外有識者としては新たな理事に秋山有子氏(株式会社サンリオ常務執行役員)、藤原弘治氏(株式会社みずほフィナンシャルグループ 特別顧問)、政井貴子氏(SBI 金融経済研究所株式会社 取締役理事長)が内定。監事には、新たに大金直樹氏(東京フットボールクラブ株式会社 取締役会長)が内定した。 さらに、2023シーズン限りで現役を引退した小野伸二氏が特任理事に内定。特任理事には、元日本代表の内田篤人氏、中村憲剛氏らも引き続き内定している。 なお、現職の馬場渉氏、平野拓也氏、森島寛晃氏、榎徹氏は、2024年3月19日(火)に開催予定の定時社員総会終結をもって退任する。 野々村チェアマンは2期目に向け意気込みを語っている。 「Jリーグやサッカーがより良くなるために改革をしてきましたが、ここからは多くの皆さんと改革を共有できている中で、しっかりと成果を得ていく大事な2年間になると思います」 「ただ、簡単に結果が出るわけでもないです。2年間良かったことは、ここだと思ったところに積極的に投資をしたこと。その感覚を持ちながら、投資するための原資をどう持つのかということが大事になってくると思います」 「2つの成長戦略をこれまで以上にしっかり進めながら、クラブ、日本のサッカーが良くなっていると実感できるような2シーズンになればと思っています」 今回の内定者は、3月19日(火)開催予定の定時社員総会および同日の臨時理事会決議をもって正式に決定する。 ◆理事・監事・特任理事 一覧(敬称略) チェアマン:野々村芳和 (公益社団法人日本プロサッカーリーグチェアマン) 理事:大倉智 (株式会社いわきスポーツクラブ代表取締役社長) 理事:小泉文明 (株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シー代表取締役社長、株式会社メルカリ取締役会長) ※理事:小西工己 (株式会社名古屋グランパスエイト代表取締役社長) 理事:杉本勇次 (ベインキャピタル・プライベート・エクイティ・ジャパンLLC日本代表) 理事:元榮太一郎 (弁護士ドットコム株式会社代表取締役社長、弁護士法人Authense法律事務所代表弁護士CEO) ※理事:秋山有子 (株式会社サンリオ常務執行役員、グローバルデジタルマーケテイング本部本部長) ※理事:藤原弘治 (株式会社みずほフィナンシャルグループ特別顧問) ※理事:政井貴子 (SBI金融経済研究所株式会社取締役理事長) 監事:鈴木秀和 (公益社団法人日本プロサッカーリーグ常勤監事) 監事:小林久美 (TokyoAthletesOffice株式会社代表取締役、株式会社スポカチ取締役、小林公認会計士事務所代表) ※監事:大金直樹 (東京フットボールクラブ株式会社取締役会長) 特任理事:内田篤人 (公益財団法人日本サッカー協会ロールモデルコーチ、シャルケ4チームアンバサダー) 特任理事:髙田春奈 (公益社団法人日本女子プロサッカーリーグチェア) 特任理事:中村憲剛 (FrontaleRelationsOrganizer) 特任理事:夫馬賢治 (株式会社ニューラル代表取締役CEO) ※特任理事:小野伸二 (OneHokkaidoNexusOrganizer) 2024.01.26 18:40 Fri3
「楽しさを伝えるのが僕の使命」…小野伸二氏がサッカー教室で全国行脚へ! 自身もセルジオ越後氏に感動した過去
Jリーグは28日、『Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアー for a Sustainable Future supported by 明治安田』の記者会見を催した。 このプロジェクトでは昨季限りで現役を退いたJリーグ特任理事の小野伸二氏をメイン講師とし、小学生対象のサッカー教室にプラスして、気候変動問題の理解を深めるサステナトークを全国各地で開催。各地域のJリーグクラブからも協力を受けながら、1年を通して全国のスタジアムなどを巡る。 今季は全20回が開催され、第1回は4月28日に味の素スタジアムを舞台に。Jリーグチェアマンの野々村芳和氏は自身が北海道コンサドーレ札幌の社長を務めた当時から知る小野氏を抜てきしての試みに際して、舞台裏と期待を語った。 「小野伸二さんとは『引退してからどうしようか』という話をしてきていて、『小野伸二だからできることっていうのがある』と思っている。サッカーの技術を小さな子供たちに一発で見せるのが最も大切だし、周りで見ている大人、親子さんにとっても『オーッ』っていうのがことができる人って限られる。その魅せていくってのを大事にしたいという話の流れがあった」 「あとは昔、セルジオ越後さんが全国を周ってサッカーの普及をしてくれた。僕らサッカーで育った人間にとって大きなことで、現代版のセルジオ越後さんとして、僕らも全国で活動していこうというふうに思ったのがきっかけ。じゃあ、小野伸二さんに何をしてもらうかっていう1つ目は一番大事なプレーを見せて、サッカーの楽しさをより多くの人に伝えていくこと」 「もう1つはJリーグのクラブが60クラブもあって、全国のどこにでもほぼあるなかで、それぞれの地域のクラブを盛り上げていく活動を小野伸二さんにも行ってもらいたい。いろんなメディアの人とコミュニケーションをとって露出度を高めていくことで、その地域のクラブを盛り上げつつ、サッカーの普及をしていってもらいたいと思っている」 「3つ目は特に現代版として変わるところで、サステナブルってJリーグにとっても、サッカーにとってもすごく大事だというのをより多くの人に伝えていくということ。この3つの役割を小野伸二さんにお願いしたいと思い、今日に至った。年間20カ所ぐらいを目安に開催していき、Jリーグが60クラブなのを考えると、全国制覇に2、3年のイメージを思って活動する」 大役を託された小野氏は自身も少年時代にセルジオ越後氏のサッカー教室を手伝った過去を明らかに。当時はセルジオ氏を認識しておらず、「この人すごくうまいけど、誰なんだろう?」という疑問があったが、「一緒にやらせてもらって、こんなにサッカーが楽しく、上手くて、笑顔にしてくれた思い出がずっと残っている」といい、この企画に対する思いを続けた。 「自分が引退して何をしたいかと思ったとき、子供たちにそういう環境を作ってあげたり、『サッカーって楽しいんだな』っていうのを伝えたいっていうのがあって、そこで野々村さんに直接お願いし、こういう形になった。子供たちのことは本当に好きだし、これからの子供たちがもっともっと僕らを勇気づけ、元気づけ、ワクワクさせてくれるように育ってくれたらという思いでやっていきたい」 この会見のトークセッションでは「サッカーを教えるんじゃなくて、楽しさを伝えるのが僕の使命」と改めてこのプロジェクトでの伝道師的なイメージを語ったファンタジスタ。サッカーの裾野を広げるべく、現役時代もファンを魅了したその技術を生かす。 <span class="paragraph-title">【プロジェクト】小野伸二氏がサッカー教室で全国巡る! 詳細をチェック</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアー<br>for a Sustainable Future supported by 明治安田<br><br>Jリーグ特任理事の小野伸二さんをメイン講師に迎え、小学生の子どもたちを対象とした「サッカー教室」と「サステナトーク」を全国各地で行います!<br><br>詳細はこちら<a href="https://t.co/RYRtIT0eaQ">https://t.co/RYRtIT0eaQ</a></p>— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) <a href="https://twitter.com/J_League/status/1773200707207983318?ref_src=twsrc%5Etfw">March 28, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.03.28 17:05 Thu4