チェルシーデビューのポッター監督、白星ならずで肩落とすも「結果以外に不満ない」
2022.09.15 08:31 Thu
チェルシーのグレアム・ポッター監督がコメントした。
トーマス・トゥヘル前監督を電撃解任したチェルシー。ブライトン&ホーヴ・アルビオンから急きょ加入したポッター監督だが、エリザベス女王の崩御で先週末のプレミアリーグが流れ、14日にホームで行われたチャンピオンズリーグ(CL)グループE第2節のレッドブル・ザルツブルク戦が初陣となった。
その一発目では4バックのシステムが用いられ、0-0の48分に左サイドハーフで先発したイングランド代表FWラヒーム・スターリングのゴールで先制したが、2点目が遠く、75分に同点。その後、猛攻に転じたが、1-1の引き分けに終わり、黒星を喫したディナモ・ザグレブとの初戦に続いて勝利を逃した。
チェルシーデビューを白星で飾れなかったものの、新天地で第一歩を踏み出したポッター監はイギリス『BT Sport』で「結果にはがっかりしている」と落胆の心境とともに、感想を述べた。
「選手たちはすべてを出し切ってくれたと思う。良いゴールを決めたが、後半に失点してしまった。相手のGKは良いセーブをしてもいたがね。選手たちは全力をぶつけてくれたし、今日はこうなるはずじゃなかった。これが現実だし、自分たちを奮い立たせなければならない。姿勢やキャラクター、そして応用に関しては良かった」
そして、「選手たちにとって簡単なことじゃなかったはずだが、この数日間、本当によく反応してくれた。3ポイントを掴めなかったのを除けば、不満などない」と締めくくっている。
トーマス・トゥヘル前監督を電撃解任したチェルシー。ブライトン&ホーヴ・アルビオンから急きょ加入したポッター監督だが、エリザベス女王の崩御で先週末のプレミアリーグが流れ、14日にホームで行われたチャンピオンズリーグ(CL)グループE第2節のレッドブル・ザルツブルク戦が初陣となった。
その一発目では4バックのシステムが用いられ、0-0の48分に左サイドハーフで先発したイングランド代表FWラヒーム・スターリングのゴールで先制したが、2点目が遠く、75分に同点。その後、猛攻に転じたが、1-1の引き分けに終わり、黒星を喫したディナモ・ザグレブとの初戦に続いて勝利を逃した。
「選手たちはすべてを出し切ってくれたと思う。良いゴールを決めたが、後半に失点してしまった。相手のGKは良いセーブをしてもいたがね。選手たちは全力をぶつけてくれたし、今日はこうなるはずじゃなかった。これが現実だし、自分たちを奮い立たせなければならない。姿勢やキャラクター、そして応用に関しては良かった」
また、スターリングの得点について「彼は一対一の状況になるのが多く、あのゴールはその良い結果だ」と振り返り、失点についても「90分のコントロールは不可能」と一定の手応えを口にした。
そして、「選手たちにとって簡単なことじゃなかったはずだが、この数日間、本当によく反応してくれた。3ポイントを掴めなかったのを除けば、不満などない」と締めくくっている。
グレアム・ポッターの関連記事
チェルシーの関連記事
UEFAチャンピオンズリーグの関連記事
記事をさがす
|
|
グレアム・ポッターの人気記事ランキング
1
チェルシーでサブに成り下がるメンディ、移籍か…2025年まで契約も
チェルシーはセネガル代表GKエドゥアール・メンディ(31)が移籍を視野に入れ始め、来る夏に放出しうるようだ。イギリス『Football Insider』が報じた。 ケガの影響もあるが、昨年9月にグレアム・ポッター政権が発足してからというもの、ケパ・アリザバラガの二番手に成り下がるメンディ。現体制になってからは公式戦5試合の出場に甘んじている。 チェルシーとは2025年6月まで契約が残るが、延長交渉も不調に終わり、移籍に向かっている模様。選手の状況を知る関係者にも二番手であり続けるつもりがないと移籍をちらつかせているという。 元々、今冬の大補強で今季後のスカッド整理が予想されるチェルシー。メンディの去就を巡ってはすべての関係者が今オフの別れが最善との認識が示されてもいるようだが、いかに。 2023.03.21 13:50 Tue2
チェルシー新監督の最有力候補、ナーゲルスマン氏は数回の交渉の末に撤退
新監督を探すチェルシーだが、最有力候補と見られたユリアン・ナーゲルスマン氏(35)が就任することは無くなったようだ。ドイツ『スカイ・スポーツ』が伝えた。 トーマス・トゥヘル監督(現バイエルン)で今シーズンをスタートしたチェルシー。しかし、成績不振で直ぐに解任。ブライトン&ホーヴ・アルビオンからグレアム・ポッター監督を引き抜いたが、こちらも成績不振で7カ月で解任。現在は、シーズン終了までの暫定指揮官としてフランク・ランパード監督が率いている。 監督を2度も代え、2度の移籍市場では総額6億ポンド(1000億円)以上を費やしたものの、全く効果はなし。ランパード監督就任後も、公式戦4連敗と泥沼状態だ。 新シーズンに向けて監督探しをするチェルシー。その中で最も有力と見られていたのが、バイエルンの監督を解任されたナーゲルスマン氏。青年指揮官を引き入れる可能性が強く報じられていた。 そのナーゲルスマン氏と数回にわたり交渉していたチェルシーだったが、どうやら交渉は上手く進まなかったようだ。 ナーゲルスマン氏は「何かをキャンセルするためには、何かを約束する必要がある」とコメントし、実現しないことを明かしていた。 『スカイ・スポーツ』によると、チェルシーは35歳という若い年齢、イングランドのサッカーの経験不足を懸念したとのこと。巨大な投資を行い、スターが揃うチームを率いる能力に確信が持てなかったようだ。 なお、トッテナムで指揮したマウリシオ・ポチェッティーノ氏が有力な候補に取って代わったようだ。 2023.04.22 13:40 Sat3
フェイエノールトの次期指揮官は? ファン・ブロンクホルスト氏が2度目就任に消極的「愛するクラブだが…」
元オランダ代表DFジョバンニ・ファン・ブロンクホルスト氏(49)が、古巣フェイエノールトとの紐付けについて語った。 アルネ・スロット監督(45)のリバプール行きが限りなく濃厚となったフェイエノールト。上田綺世所属の名門が水面下で次期指揮官を探しているのは想像に難くない。 候補には元チェルシー指揮官で現在フリーのグレアム・ポッター氏(48)、ロイヤル・アントワープのマルク・ファン・ボメル監督(47)、前横浜F・マリノスのケヴィン・マスカット監督(50/上海海港)などが挙げられる。 フェイエノールトのレジェンドであるファン・ブロンクホルスト氏もその1人で、昨季途中にレンジャーズの指揮官を退任して以降フリー。1日出演のオランダ『RTL』では、まだオファーはないと明らかにした。 「フェイエノールトは私の心のクラブ。ここ最近はいちファンとして、素晴らしい戦いを応援してきた。人々が私を(スロット監督の)後任に紐づけるのは仕方ないかもしれないけど、まだ何も起こっていないよ」 選手生活の最初と最後をフェイエノールトで過ごし、初の監督業もフェイエノールトで4年間指揮してオランダ1部優勝1回、国内カップ戦優勝2回というファン・ブロンクホルスト氏。 「監督としても素晴らしい瞬間を経験した…今でもこれからも、大切にし続ける良い思い出だ。だが、最後は望まない形で去ることになり、心を遠ざけることになった…」 どうやら2度目の就任にはやや消極的。1度目の「解任」に等しい退任が気分の良いものではなかったと示唆し、愛するクラブで再び同じ思いをすることを避けたいようだ。 2024.05.02 14:55 Thu4
「現時点では何もない」ブライトンを離れるデ・ゼルビ監督の今後は未定…退任の理由は「前進するための合意が見つからなかった」
ブライトン&ホーヴ・アルビオンの監督を退任するロベルト・デ・ゼルビ監督がクラブへの感謝と共に、退任の理由を語った。イギリス『BBC』が伝えた。 2022年9月にグレアム・ポッター監督が退任した後に監督に就任したデ・ゼルビ監督。2022-23シーズンはクラブ史上最高位となるプレミアリーグ6位フィニッシュ。クラブ初となるヨーロッパリーグ(EL)出場を果たすと、今シーズンはそのELでラウンド16に進出していた。 一方で、ケガ人が続出したチームはプレミアリーグで苦戦。三笘も腰を痛めて長期離脱となっており、チームも最終節でマンチェスター・ユナイテッドに敗戦。11位でシーズンを終えた。 最終節を前に退任が発表されたデ・ゼルビ監督。改めて、この2シーズンを振り返り、プレミアリーグを指揮できたことに感謝した。 「どのクラブも存在しない。誰からもオファーは来ていない。現時点では何もない」 「またプレミアリーグで働けることを願っている。いつどこで働けるのかはわからないが、プレミアリーグで働けたことは光栄だ」 一方で、退任の理由についても言及。感謝の気持ちはありつつも、自分が目指すやり方で続けていきたいと、考え方の不一致をあげた。 「前進する為の合意は見つからなかった。私は自分の道を貫きたい。自分が何をしたいのかはよくわかっているし、自分は監督であり、クラブの方針を受け入れなければならないことも分かっている」 「彼らは私に信じられないほどのチャンスを与えてくれた。彼らは素晴らしい人々と出会わせ、プレミアリーグやヨーロッパリーグでプレーし、仕事をする可能性を与えてくれた」 「私にこのクラブ、この街、ここのファンを知る機会を与えてくれた。そのことは忘れられない」 <span class="paragraph-title">【動画】三笘薫と妻がデ・ゼルビ監督とハグで別れ</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="MX948-BqbVE";var video_start = 1364;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.05.20 16:35 Mon5
グロスのドルトムント移籍が迫る…ブライトンCEOも流出示唆
ブライトンに所属するドイツ代表MFパスカル・グロス(32)のドルトムント移籍がもうまもなく完了する見込みだ。ドイツ『Ruhr Nachrichten』が報じている。 2017年にインゴルシュタットからブライトンに加入したグロスは、在籍7年間で公式戦261試合に出場し、32ゴール52アシストを記録。高い戦術眼と高精度の右足のキックを兼備するプレーメーカーは、セントラルMFを主戦場にシャドーやサイドハーフ、サイドバックでもプレー。グレアム・ポッター、デ・ゼルビのフレキシブルなスタイルにおいて、常に重要な役割を担ってきた。 だが、ロベルト・デ・ゼルビ監督退団の影響もあり、2025年まで契約を残す中で母国復帰を検討していたベテランは、タフなプレミアリーグにおいて稼働率が高く、複数のポジションをこなせるユーティリティー性を評価するドルトムントへの移籍を決断する形となった。 そして、ブライトンのポール・バーバーCEOはイギリス『TalkSport』で「「もちろん、我々は彼(グロス)を引き留めたい。しかし、我々は彼のキャリアの段階とドルトムントが彼に提供できるチャンスについても考えている」と、司令塔の流出を示唆する発言を行った。 これに対してドルトムントでマネージングディレクターを務めるラース・リッケン氏は「パスカル・グロスについてはまだ何も言えない。彼は我々のプレーヤーでもない。だから彼について話すのは難しい」と慎重な態度を示しているが、同選手のジグナル・イドゥナ・パルク行きは決定的な状況にあるという。 なお、移籍金に関しては700万~1000万ユーロ(約12億~17億円)程度となる見込みだ。 2024.07.22 23:55 Monチェルシーの人気記事ランキング
1
自宅は海上に? チェルシーを手放してもうすぐ3年…ロシア人実業家アブラモビッチ氏の近況は
チェルシーの前オーナー、ロマン・アブラモビッチ氏(58)の近況とは。イギリス『ミラー』が各国紙の報道をまとめた。 2000年代初頭にチェルシーを買収したアブラモビッチ氏。それまでイングランドの第二勢力だったクラブを、莫大な資金投下によりタイトル争いの常連とし、一時代を築き上げた。 しかし彼は、ウラジーミル・プーチンとも個人的に親しいロシア人実業家、または政治家。 2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻を発端としてイギリス政府から制裁を科され、チェルシーを手放すことに。長らく英国への入国ができていなかったなか、王国は終焉した。 その後、氏は所有する大型船舶を巡って数百万ドルの脱税をしたとして告発されることに。 この“ヨット”が実質的な住居になっており、ロシア・ソチ、トルコ・イスタンブール、イスラエル・テルアビブを海上で行ったり来たり。 『CNNトルコ』は、アブラモビッチ氏がイスタンブールに不動産を購入と報じるも、具体的な場所の情報がなく、氏の代理人もこれが住居であることを否定。氏の“自宅”は、エーゲ海に面するマルマリス港に停泊しているとのことだ。 なお、2022年にはロシアとウクライナの和平交渉に参与したこともあるアブラモビッチ氏。 しかし、この頃を境にプーチンとの関係が悪化したと伝えられ、ロシア側による毒殺未遂に遭ったという真偽不明の報道も。最近はモスクワへ戻っていない様子で、イスラエル国籍を保有しながらも最近テルアビブにも上陸していないといい、どうやら拠点はトルコにあるようだ。 2025.01.29 19:30 Wed2
クルトワ代理人、レアル・マドリー移籍をチェルシーに嘆願「合理的になるべき」
▽ベルギー代表GKティボー・クルトワ(26)の代理人が、所属元のチェルシーにレアル・マドリー移籍の許可を嘆願しているようだ。イギリス『スカイ・スポーツ』が報じた。 ▽かねてよりマドリーへの移籍が取り沙汰されているクルトワ。今夏は特に報道が過熱しており、一時は契約目前とまで噂されていたが、未だ具体的な動きはなし。今月初めにはチェルシーが3100万ポンド(約45億円)でのオファーを拒否したと伝えられており、交渉終了とも見られている。 ▽『スカイ・スポーツ』も、契約の残りが1年となっているクルトワに関して、チェルシー側がマドリーと再交渉することはないだろう、と主張している。しかしながら、クルトワの代理人を務めるクリストフ・ヘンロタイ氏は、今でもマドリー移籍を後押ししていることを明かした。 「チェルシーがティボー(・クルトワ)次第と言っているという話はよく目にするが、マドリー移籍が彼にとって最善だということは、クラブ(チェルシー)側にも明確に示してきた」 「家族の傍に居たいと思っている彼にとって、大きな決断なんだ。チェルシーが受け入れるべきオファーだよ」 「お金の問題だという指摘は把握している。ただ、(契約切れ前に)彼が移籍することで増加させられるのも事実だ」 「そういったことを踏まえて、誰もが合理的であることが重要だ。買う側のクラブは、12か月後に移籍金無しでサインできる選手に対して、合理的なオファーを出している」 「チェルシーが今、彼に対する移籍金を適正にすることはできるし、移籍に合意することもできる。あるいは、来年の夏にサインするかだ。ティボーに関する移籍金は無しでね」 ▽臆せずに希望を公言したヘンロタイ氏。いずれにせよ来年の夏にはフリートランスファーになるという現実を踏まえた上で、チェルシーの決定が覆ることはあるのだろうか。 2018.08.04 17:15 Sat3
ブリッジは“不倫男”テリーを未だに許さず? 自身の近くに引っ越し発覚後、自宅を売却に出す
元イングランド代表DFのウェイン・ブリッジ氏は、チェルシー時代に自身の元恋人と不倫関係にあった元イングランド代表DFのジョン・テリー氏を未だに許してないのかもしれない。イギリス『サン』が報じている。 ブリッジ氏とテリー氏は、同じ39歳でチェルシーとイングランド代表で共闘してきた親友だった。しかし、2010年1月にブリッジ氏が当時交際し、1人の息子をもうけていたヴァネッサ・プロンセルと、既婚のテリー氏に不倫疑惑が持ち上がり、両者の関係は完全に破綻。 この騒動がキッカケでテリー氏はイングランド代表キャプテンをはく奪され、ブリッジ氏も“不倫男”との共闘を望まず、代表辞退という重い決断を下していた。 さらに、不倫問題発覚後、初の直接対決となった試合では当時マンチェスター・シティに在籍していたブリッジ氏が、試合前の握手を拒否。さらに、シティのチームメイトだった元アルゼンチン代表FWカルロス・テベスが、得点直後にテリー氏の前に立ちはだかってブリッジ氏を指さすパフォーマンスを見せるなど、大きな話題をさらっていた。 その後、ブリッジ氏は2013年に現在の妻であるイギリス人歌手のフランキーサンド・フォードさんと結婚し、2人の息子を授かっている。 その事件から10年が経った今年に入って両氏は、再びメディアの話題に挙がることに。 『サン』が伝えるところによれば、テリー氏は今年4月にロンドン近郊のサリーに430万ポンド(約6億円)の邸宅を購入し、すでに引っ越しも済ませているという。 そして、その新居から数分の距離にはブリッジ氏と家族が住む550万ポンド(約7億6000万円)の邸宅があった。 しかし、同メディアによると、ブリッジ夫妻はテリー氏の引っ越しが原因かは不明なものの、現在その自宅を売りに出しているという。 この動きに関してある関係者は、「ウェインとジョンは明らかに最高の友人とは言えない。今は不動産市場に不確実性があるが、ウェインとフランキーは新たなスタートを求めている。そして、現在の場所から少し離れた場所に引っ越しをすることを決めた」と、説明している。 今回の引っ越しは単なる偶然の可能性が高そうだが、ブリッジはやはり“不倫男”を許していないのか…。 2020.08.05 15:02 Wed4
今季は5名が新加入、イングランドでプレーする日本人女子選手の増加傾向に英紙が注目「今後も続く可能性が高い」
現在は9人、イングランドでプレーする日本人女子選手の増加傾向を英紙が注目「今後も続く可能性が高い」 イングランドのFA女子スーパーリーグ(FAWSL)には、現在9人の日本人選手が所属。アジア人プレーヤーが増加傾向にある理由を、イギリス『BBC』が探った。 マンチェスター・シティのMF長谷川唯を筆頭に、ウェストハムにはDF清水梨紗とMF林穂之香に加え、今季からはFW植木理子も在籍。リバプールではMF長野風花が主軸を担っている。 オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)得点王の実績が評価され、マンチェスター・ユナイテッドにはMF宮澤ひなたが加入。チェルシーにはローンバックでFW浜野まいかが復帰し、今冬にはレスター・シティへ宝田沙織と籾木結花が籍を移した。 なでしこジャパンが2011年ドイツ女子W杯で優勝、2012年にロンドン・オリンピックで銀メダルを獲得した直後にも、2013年にチェルシーへ永里優季(現:ヒューストン・ダッシュ/アメリカ)が、2014年にアーセナルへ大野忍(スペランツァ大阪監督)や近賀ゆかり(サンフレッチェ広島レジーナ)が加入と、イングランドでのプレーを選択する日本人が続いたが、現在は当時とは異なる風向きで、勢いも加速している。 WSLで頭角を現した最初のアジア人選手と言えば、チェルシーで6度のリーグ優勝を達成した韓国女子代表MFチ・ソヨン(2014-2022年5月)をおいて他にないが、『BBC』では、続く存在として長谷川を挙げ、増加傾向にある日本人選手を特集。スカウティングへの投資、テレビによる世界的な女子サッカー中継の増加、移籍市場での競争の激化など、いくつかの要因を挙げた。 「映像が得られるという点で、スカウティングリソースは劇的に増加した。我々には2人の素晴らしいアナリストもいて、間違いのない選手を特定するのに役立っている」と、宝田と籾木を獲得したレスターのウィリー・カーク監督の言葉を引用。ウェストハムのレハネ・スキナー監督は、国際大会を通じて植木の才能を買っていたと話す。 また、イングランド内における女子サッカーの地位が高まったことによる、待遇の変化にも注目。給与の向上や移籍市場の変化により、WSLが選手にとってより魅力的なものになったと伝えている。 各チームの監督ともに、日本人選手の良さに「規律や戦術理解度、技術の高さ」などを挙げる。『BBC』は「これらの要因により、アジア系の才能ある人材がイギリスに流入することになり、最近到着した選手たちの成功を考えると、この傾向は今後も続く可能性が高い」と結んでいるが、まさしくその通りになるだろう。 最後に、各指揮官によるコメントを掲載。日本人選手、特に自チーム所属の選手を大いに評価している点がユニークだ。 「(WSLでプレーする)日本人選手はどんどん増えてくるだろうし、その理由も分かるだろう。非常に規律があり、聞く耳を持っている。強度も高く、ゲームの理解度もとても高い。もちろん、個々の能力は異なる。(長谷川)唯は非常に知的でゲームの読み方は誰にも負けないだろうし、信じられないほどの才能があると思う」(マンチェスター・シティ/ガレス・テイラー監督) 「風花は試合を読む力が高く、本当に素晴らしいサッカー選手だ。彼女たちは戦術面において非常にクレバーで、技術的にもとても優れている。後方から組み立てるチームの多いWSLの現状において、"日本ブランド"は我々にとって助けになる」(リバプール/マット・ビアード監督) 「日本人選手が増えた理由は明白です。戦術的に聡明で、技術的にも才能のある選手を望まない人はいないでしょう?彼女たちは私たちのチームに大きな価値をもたらしてくれました」(ウェストハム/レハネ・スキナー監督) 「必ずしもアジアの選手を探していたわけではなく、トップクラスのナンバー6を探していたら宝田を見つけたんだ。半年ほど注視して、夏に獲得しようとしたが、リンシェーピングとの合意に至らなかったから、(それなら満了後にと)事前契約を行った。チャンピオンズリーグのアーセナル戦は素晴らしかった」 「宝田選手をさらに見ていたら、籾木の良さにも気付いて、これは良い機会だと思ったんだ。2人とも素晴らしい才能のある選手だよ」(レスター・シティ/ウィリー・カーク監督) 2024.02.12 21:57 Mon5
