エリクセン、4連勝に「僕らは2連敗して勝つことから始めた。何かを築くために」
2022.09.05 11:10 Mon
マンチェスター・ユナイテッドのデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンがチーム状況の良好さを口にした。
今季のプレミアリーグでよもやの2連敗スタートを強いられたものの、そこから3連勝と巻き返すユナイテッド。4日にホームで行われた第6節では開幕から唯一の全勝で首位を走るアーセナルが相手だったが、3-1で勝利した。
エリクセンはこの試合でもボランチの一角で先発。自身起点の失点シーンがオンフィールドレビューでキャンセルされるツキにも恵まれたが、MFブルーノ・フェルナンデスと攻撃をオーガナイズするなど、効いた存在だった。
75分の3得点目では見事な抜け出しからFWマーカス・ラッシュフォードの2ゴール目を移籍後初アシストで演出と決定的な仕事ぶりも光ったエリクセン。試合後、イギリス『スカイ・スポーツ』で感想と自チームに言及した。
「両エンドで色々なことが起きて、楽しいフットボールゲームだった。結果を含め、素晴らしい午後だったよ」
「前線の選手たちからはそれぞれのクオリティを感じる。誰がパスの出し手になっても良いし、誰がゴールを決めても良い。最初の2試合と比べたら、よりボールを支配できるようにもなっている」
「僕らのゲームプランは僕がピッチで(マルティン・)ウーデゴールをマークすることだった。守備的な仕事は僕のキャリアであまり慣れないものだけど、チームが良い状態なら、こなすのは簡単になる」
今季のプレミアリーグでよもやの2連敗スタートを強いられたものの、そこから3連勝と巻き返すユナイテッド。4日にホームで行われた第6節では開幕から唯一の全勝で首位を走るアーセナルが相手だったが、3-1で勝利した。
エリクセンはこの試合でもボランチの一角で先発。自身起点の失点シーンがオンフィールドレビューでキャンセルされるツキにも恵まれたが、MFブルーノ・フェルナンデスと攻撃をオーガナイズするなど、効いた存在だった。
「両エンドで色々なことが起きて、楽しいフットボールゲームだった。結果を含め、素晴らしい午後だったよ」
「僕らは2連敗して、勝つことから始めた。酷い試合でも、1-0の試合でも、何かを築こうとね。選手たちは練習場からそれを意識し、互いに理解を深め、どこにパスを出せば良いかわかってきている」
「前線の選手たちからはそれぞれのクオリティを感じる。誰がパスの出し手になっても良いし、誰がゴールを決めても良い。最初の2試合と比べたら、よりボールを支配できるようにもなっている」
「僕らのゲームプランは僕がピッチで(マルティン・)ウーデゴールをマークすることだった。守備的な仕事は僕のキャリアであまり慣れないものだけど、チームが良い状態なら、こなすのは簡単になる」
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