「ポグバとディ・マリアがユベントスを再び偉大に」 バルザーリ氏が新シーズンの古巣に期待

かつてユベントスで活躍した元イタリア代表DFのアンドレア・バルザーリ氏が古巣に言及した。

昨シーズンはセリエAを4位で終えただけでなく、カップ戦でも結果を残せなかったことから11年ぶりの無冠となったユベントス。新シーズンの挽回を図るため、すでにアルゼンチン代表MFアンヘル・ディ・マリア(34)を獲得したほか、マンチェスター・ユナイテッドを退団したフランス代表MFポール・ポグバ(29)の6年ぶりとなる復帰も目前に迫る。

さらにローマのイタリア代表MFニコロ・ザニオーロ(23)獲得にも接近するなど、積極的な動きを展開するなか、イタリア『トゥットスポルト』の取材に応じたバルザーリ氏は古巣の強化策に満足感を示し、新シーズンの復権を期待した。
「ザニオーロがユベントスでどのような位置づけとなるかはわからない。だが、チームに新たなベースを築くため、クラブが最高の若手イタリア人選手獲得を目指すのは普通のことだ。ザニオーロはある瞬間に、予測不可能なプレーを見せられる。チャンオンズリーグを戦うチームで彼を見られるのは興味深いね」

「ドゥシャンは素晴らしいポテンシャルを持っているが、まだ証明しなければならないことはたくさんあると思う。彼はチームでのプレーを向上させる必要があるね。とはいえ、トップレベルのフィニッシャーであり、驚くべきメンタリティーを持っている」「ディ・マリアの加入と(昨季重傷を負ったフェデリコ・)キエーザが戻ってくれば、ドゥシャンが高いクオリティを発揮してくれると確信しているよ。シーズン終盤に欠けていたものを、少し取り戻すことができるだろう」

「ポグバとディ・マリアが加入すれば、チームのバランスも変化する。インテルのルカクはセリエAで活躍できると示したが、ユベントスに加入した2人もチームに少し欠けていた個性とクオリティをもたらしてくれるはずだ。ポグバとディ・マリアは、ユベントスを再び偉大にしてくれるだろう」

また、バルザーリ氏はバイエルンとチェルシーから強い関心が示され、退団に近づいているオランダ代表DFマタイス・デ・リフトにも言及。巨大な才能が流出する可能性があることを残念がった。

「マタイスは昨季、ディフェンスとチームを率いる責任を持ち始めたが、そのポテンシャルを十分には発揮できなかった。マンチェスター・ユナイテッドでのポグバと同じようなものだろうが、ほかの原因もあるだろうね」

「デ・リフトは高額な移籍金、給料でやってきたプレッシャーを受けつつ、キエッリーニ、ボヌッチという2人の偉大なディフェンダーを前にした。2人の怪物を前にしながら、一貫性を見出して正しい自信を持つのは難しい。だが、もし本当に彼が去るなら、ユベントスにとってもイタリアにとっても大きな損失だろう。その場合は、当然彼の代わりにトップクラスが必要になるが、一流のセンターバックはとても稀有な存在だ」