11年ぶりのスクデットまであと一歩のミラン、ピオリ監督は自信「我々は前回の試合で大きな自信を得た」

2022.05.16 15:33 Mon
Getty Images
とうとう名門の完全復活か。11年ぶりのスクデットまで、ついにあと一歩となったミランのステファノ・ピオリ監督がアタランタ戦を振り返った。イタリア『スカイ・スポーツ』が報じている。
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15日にセリエA・第37節が行われ、首位ミランはホームでアタランタと対戦した。前半を0-0で折り返したが、56分にFWラファエル・レオンが先制点を挙げると、75分にはDFテオ・エルナンデスが自陣から約80mを単独で相手ゴール前まで持ち運び、自らネットを揺らす衝撃弾が炸裂。2-0で勝利し、サン・シーロは歓喜の渦に包まれた。
勝ち点差「2」でミランを追走する2位のインテルも勝利したために今節での優勝決定とはならなかったが、リーグ戦の当該成績でインテルを上回っているため、最終節で勝ち点「1」を積めば、インテルの試合結果にかかわらずスクデット獲得となる。

試合後、ピオリ監督はジョークを交えつつ、スクデットを心待ちにするファンへ感謝の意を示した。

「今日はシーズン最後のホームゲームだった。今季も多くのファンがサン・シーロへ来て、我々を常に後押ししてくれた。彼らには本当に感謝している」
「今日もスタジアムに到着した時、我々を出迎えてくれたファンはおそらく1000万人はいただろう(笑) 彼らの存在が我々の心を奮い立たせてくれるんだ」

また、試合内容について問われると、手放しで選手たちを称賛した。

「今日もミランの選手たちは、強力な相手のアタッキングに対してディフェンス面で一切譲歩しなかった。ミランの選手たちは常に正しいプレー選択で優位に立ち、冷静さも失わなかった」

「前回の試合で我々は、多様なアイデア、強い意志をもってプレーすることが勝利へつながるということを学んだ。ヴェローナ戦で我々は大きな自信を得た」

スクデット獲得へ向け前進したことは間違いないが、一方でピオリ監督はチームに緩みを生まないための取り組みも明かした。

「選手たちにコービー・ブライアントのインタビュー映像を見せた。まだ我々の仕事は終わっていないということを伝えるためにだ。1週間集中を続け、決意を持って最後の試合に臨む」

ミランファンとしても知られたNBAのスーパースターの名言を用いて、慢心することがないよう、選手たちにクギを刺した形だ。

第23節から今節に至るまで15戦無敗で駆け抜け、11年ぶりとなるスクデット獲得がとうとう現実味を帯びて来たミラン。最終節では、悲願のスクデット獲得をかけ、11位サッスオーロとアウェイで対戦する。

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