9年連続2桁得点も昨季は「1」、新天地札幌で恩師ミシャ監督の下で再起を期する興梠慎三「やるからにはトップを目指したい」

18日に2022シーズンの開幕を迎える明治安田生命J1リーグ。開幕を前に、JリーグはJ1全18クラブの代表選手による「2022明治安田生命J1リーグ開幕対戦カードオンライン記者会見」を実施した。

昨年に続き、例年であれば、選手や監督が一堂に会して開幕前に「Jリーグキックオフカンファレンス」が行われる中、コロナ禍を受けて今年もオンラインでの取材対応となった。

開幕戦で激突する清水エスパルスと北海道コンサドーレ札幌からは、日本代表GK権田修一と浦和レッズから期限付き移籍したFW興梠慎三が参加した。
興梠は開幕の相手である清水について「若い選手が多くて、すごくハードワークができて戦える素晴らしいチームだと思います」とコメント。「僕自身コンサドーレに来て、開幕戦ということで、すごく良い試合ができるんじゃないかと楽しみにしています」と、開幕戦を楽しみにしていると語った。

浦和から恩師であるミハイロ・ペトロヴィッチ監督が率いる札幌へ活躍の場を移した興梠。キャンプでの取り組みについては「ミシャが札幌に来て5年ぐらいですが、大きくメンバーも変わらずに5年間共に戦っている選手がたくさんいるので、ベースとなる部分は変わっていないです。去年以上に、今年は完成度が高くなっていると思います」とコメント。「今年入ってきた自分を含めて(ガブリエル・)シャビエルなど良い選手もいますし、そことの融合も凄く楽しみにしています」と、ベースのあるチームに新戦力が加わった状態を楽しみにしていると語った。今年の札幌のストロングポイントについては、「若い選手がたくさんいるので、前からマンツーマン気味の攻防になってくると思います。そこでのハードワークがチームのストロングポイントになるのではないかと思います」と、これまで通りのハードワークがチームのストロングポイントだとした。

そんなチームの目標はACLの出場権獲得。しかし、興梠はより上を目指したいという。

「チームとしてはJリーグでACL出場権を獲ることを掲げていますが、個人的にはやるからにはトップを目指したいですし、タイトルを獲るためにこのチームに来ているので、トップを目指して頑張りたいと思います」

その興梠だがケガに悩まされている面も。自身のコンディションについては「コンディション的には現状は50%ぐらいだと思っています。それはずっと抱えているケガの問題もあります」とコメント。「毎年シーズンを重ねていくごとに、スロースターターだなと自分でも感じるところがあるので、徐々に上がっていければ良いのかなと思います」と、徐々に上げていきたいとした。

昨シーズンはJ1でわずか1得点。リーグ戦初ゴールを決めたプロ3年目以来、最低の成績となった。鹿島アントラーズ時代から9シーズン続けていた2桁得点もストップと不甲斐ないシーズンとなった。

再起を期する今季の目標については「ミシャサッカーの1トップを張るのであれば、2桁ゴールを取らなければいけないと思っています」とコメント。「でもFWは点を獲るだけが仕事ではないと思っているので、シャドーの選手にも点を取らせることも凄く重要です。若い選手が多いので、その選手たちが良いプレーをできるようなサポートをどんどんできればと思っています」と、ゴールを取るだけでなく、若手へのアシストもしていきたいとした。

改めて迎える清水との開幕戦。こうろきは強い思いを持っている。

「開幕戦が清水ということで大変難しい試合になると思います。ミシャのサッカー、攻撃的なサッカー、楽しいサッカーを見せられれば嬉しいなと思います」

「お互いが熱い試合をして、スタジアムに足を運んでくださっているサポーターの皆さんたちを楽しませたいと思っています」