猫虐待発覚のズマが先発したウェストハム…モイーズ監督が理由説明 「私の仕事はベストなチームを選ぶこと」

2022.02.09 12:39 Wed
Getty Images
ウェストハムのデイビッド・モイーズ監督が動物虐待によって批判を浴びているフランス代表DFクル・ズマの起用理由を説明した。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えている。
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ズマはイギリス『サン』が入手した動画にて、飼い猫を叩いたり、蹴飛ばすなどの虐待行為が発覚。周囲からの猛烈な批判によりすかさず謝罪に走ったが、ウェストハムも強く非難する声明を発表した。
ロンドン警視庁が捜査を断念した一方、エセックス州の警察が捜査を開始したと声明を発表するなど騒動が収まる兆しのないなか、モイーズ監督は8日に行われたプレミアリーグ第24節のワトフォード戦でズマを先発起用。この判断に対しても大きな物議となっている。

1-0で勝利した試合後のインタビューでズマの起用に触れた指揮官は自分の仕事をしただけだと釈明。自身やチームもズマの行為には失望していると強調しつつ、ベストなチームを組むことを優先すると語った。

「彼は出場可能なままだ。クラブがその他の部分については解決してくれるだろう。本当に残念な出来事だが、クラブは裏で今できるすべての行動をとった。私の仕事はベストなチームを選ぶことであり、クルもその一員だったのだ」
「私は大の動物好きであり、これが多くの人に影響を与えたことはわかっている。だが、私は自分が見たものや、言われたことに完全に失望しているよ。私の仕事はウェストハムを勝たせることだ。もちろん、この判断に失望する人もいるだろう。それは理解している」

「私はすでに彼と話をしており、我々はできる限り前に進むつもりだ。皆が喜んでいるわけではないことはわかっている。本当に難しい状況だ」

「(ズマの起用は)間違った判断だったのだろうか? 私の感覚では、クルは謝罪している。そして、多くの人がそれを受け入れないことも理解している。だが、私は自分の仕事をする必要があり、それはできる限り最高のチームを選ぶことだった」

「彼自身も明らかに失意に満ちており、チームやクラブを通して全員がそれを感じている。クルがあんなことをするなんてね。まったく予想外だった」

「我々全員が本当にがっかりしており、クラブは今それに対処している。だが、クルは我々のトップチームに入っており、私の決断は彼をプレーさせることだった」



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