W杯予選のブラジルvsアルゼンチンが開始直後に異例の中止…ブラジル保健当局がアルゼンチンの検疫規則違反を問題視して介入
2021.09.06 06:34 Mon
カタール・ワールドカップ(W杯)南米予選のブラジル代表vsアルゼンチン代表が、新型コロナウイルスの保健規制問題によって試合開始直後に中止となった。イギリス『BBC』が伝えている。
カタール(W杯)南米予選第6節のブラジルvsアルゼンチンは現地時間5日にブラジルで開催予定となっており、両チームはスタメン発表、スタジアム入場の後、キックオフを迎えた。
しかし、開始6分過ぎにブラジルの保健当局のスタッフが突如、ピッチサイドに現れると、マッチオフィシャルや両ベンチに対して、試合を即時中断するよう介入を行った。
ブラジルが試合の代わりにオープン・トレーニングセッションに切り替えたタイミングで、南米サッカー連盟(CONMEBOL)が公式ツイッターを通じて、 「試合審判の判断により、FIFAが主催するワールドカップ予選のブラジル対アルゼンチンの試合を中断する」、「審判員とマッチコミッショナーは、FIFA規律委員会に報告書を提出し、同委員会が今後の手順を決定する。これらの手続きは、現行の規則に厳密に従っています」との公式声明を発表し、試合の中止を認めた。
今回の試合に向けてはイングランドのプレミアリーグのクラブに所属するアルゼンチン代表のDFクリスティアン・ロメロ、MFジオバニ・ロ・チェルソ(共にトッテナム)、GKエミリアーノ・マルティネス、MFエミリアーノ・ブエンディア(共にアストン・ビラ)の4選手に関して、ブラジルの検疫規則を違反したとの指摘があった。
伝えられるところによると、4選手は5日のブラジル代表戦に向けてサンパウロ入りした際に、検疫に関する虚偽の申告をしたという。
ブラジルでは、入国までの2週間以内にイギリスの滞在歴がある場合、14日間の隔離措置を取らなければならない。しかし、4選手はプレミアリーグの試合で出場またはベンチ入りしていたにもかかわらず、滞在歴はないと申告したようだ。
そして、4選手の内、ブエンディアを除く3選手がブラジル戦にスタメン出場したことを受け、ブラジルの保健当局は試合開始直後に試合への介入という強硬手段に打って出たようだ。
なお、『AFP通信』によると、ブラジルの保健当局(ANVISA)の代表者であるアントニオ・バッラ・トーレス長官は、ブラジルのテレビ番組で、「ANVISAが最初から指示したことがすべて履行されなかったため、このような事態になった。(4人の選手は)国外退去を待つ間、隔離された場所にいるように指示されたが、彼らはそれに従わなかった。彼らはスタジアムに行き、フィールドに入り、一連の違反行為を行った」と、アルゼンチン代表の違反行為を訴えた。
一方、アルゼンチン代表を率いるスカローニ監督は、試合開始前の時点で問題が解決されなかったことを問題視している。
「とても悲しくなる」
「私はいかなる犯人も探していない。何かが起こったのか、起こらなかったのか、そんなことを言っている場合ではない」
「世界最高の選手たちを楽しむ、みんなのためのパーティーであるべきだった。アルゼンチンの人々には、監督として私が選手を守らなければならないことを理解してもらいたいと思う」
「彼らが試合に出られないと通告されたことは一度もなかった。我々は試合をしたかっただけだ。それはブラジルの選手たちも同様だ」
今回の問題に関しては試合開始前の段階で発覚していたものであり、本来であれば、試合開催前にFIFAやCONMEBOL、両国サッカー協会を含めて、ブラジルの保健当局と解決策を見いだすべきものだった。だが、どこに責任の所在があるかは不明だが、試合開始直後の中断、中止という異例のドタバタ劇は、多くのフットボールファンを混乱、失望させる最悪の結末を迎えることになった。
カタール(W杯)南米予選第6節のブラジルvsアルゼンチンは現地時間5日にブラジルで開催予定となっており、両チームはスタメン発表、スタジアム入場の後、キックオフを迎えた。
しかし、開始6分過ぎにブラジルの保健当局のスタッフが突如、ピッチサイドに現れると、マッチオフィシャルや両ベンチに対して、試合を即時中断するよう介入を行った。
その後、アルゼンチンの選手たちはロッカールームへ引き揚げた一方、ブラジルの選手たちはピッチに残って状況を見守ることに。その後、チッチ監督、リオネル・スカローニ監督の両指揮官、キャプテンのMFカゼミロ、FWリオネル・メッシがピッチに集まって協議を重ねたものの、ブラジルの保健当局の強硬な態度もあり、最終的に試合続行を断念。
ブラジルが試合の代わりにオープン・トレーニングセッションに切り替えたタイミングで、南米サッカー連盟(CONMEBOL)が公式ツイッターを通じて、 「試合審判の判断により、FIFAが主催するワールドカップ予選のブラジル対アルゼンチンの試合を中断する」、「審判員とマッチコミッショナーは、FIFA規律委員会に報告書を提出し、同委員会が今後の手順を決定する。これらの手続きは、現行の規則に厳密に従っています」との公式声明を発表し、試合の中止を認めた。
今回の試合に向けてはイングランドのプレミアリーグのクラブに所属するアルゼンチン代表のDFクリスティアン・ロメロ、MFジオバニ・ロ・チェルソ(共にトッテナム)、GKエミリアーノ・マルティネス、MFエミリアーノ・ブエンディア(共にアストン・ビラ)の4選手に関して、ブラジルの検疫規則を違反したとの指摘があった。
伝えられるところによると、4選手は5日のブラジル代表戦に向けてサンパウロ入りした際に、検疫に関する虚偽の申告をしたという。
ブラジルでは、入国までの2週間以内にイギリスの滞在歴がある場合、14日間の隔離措置を取らなければならない。しかし、4選手はプレミアリーグの試合で出場またはベンチ入りしていたにもかかわらず、滞在歴はないと申告したようだ。
そして、4選手の内、ブエンディアを除く3選手がブラジル戦にスタメン出場したことを受け、ブラジルの保健当局は試合開始直後に試合への介入という強硬手段に打って出たようだ。
なお、『AFP通信』によると、ブラジルの保健当局(ANVISA)の代表者であるアントニオ・バッラ・トーレス長官は、ブラジルのテレビ番組で、「ANVISAが最初から指示したことがすべて履行されなかったため、このような事態になった。(4人の選手は)国外退去を待つ間、隔離された場所にいるように指示されたが、彼らはそれに従わなかった。彼らはスタジアムに行き、フィールドに入り、一連の違反行為を行った」と、アルゼンチン代表の違反行為を訴えた。
一方、アルゼンチン代表を率いるスカローニ監督は、試合開始前の時点で問題が解決されなかったことを問題視している。
「とても悲しくなる」
「私はいかなる犯人も探していない。何かが起こったのか、起こらなかったのか、そんなことを言っている場合ではない」
「世界最高の選手たちを楽しむ、みんなのためのパーティーであるべきだった。アルゼンチンの人々には、監督として私が選手を守らなければならないことを理解してもらいたいと思う」
「彼らが試合に出られないと通告されたことは一度もなかった。我々は試合をしたかっただけだ。それはブラジルの選手たちも同様だ」
今回の問題に関しては試合開始前の段階で発覚していたものであり、本来であれば、試合開催前にFIFAやCONMEBOL、両国サッカー協会を含めて、ブラジルの保健当局と解決策を見いだすべきものだった。だが、どこに責任の所在があるかは不明だが、試合開始直後の中断、中止という異例のドタバタ劇は、多くのフットボールファンを混乱、失望させる最悪の結末を迎えることになった。
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