ウクライナがスウェーデンとの死闘制し初のベスト8! PK戦直前に伏兵ドヴビクが値千金の代表初弾!《ユーロ2020》
2021.06.30 06:44 Wed
ユーロ2020のラウンド16、スウェーデン代表vsウクライナ代表が29日にハムデン・パークで行われ、ウクライナが延長戦までもつれ込んだ激闘を1-2で制した。
ウクライナの変化もあって、互いに様子見の入りとなる。基本的にはスウェーデンがボールを握る展開となったが、5バックを中心に背後をきっちり固める相手の堅守を揺さぶり切れない。
以降もバランスを意識した慎重な攻防が続く中、11分にはヤルモレンコとの連携からヤレムチュクが鋭い右足のシュートでGKオルセンを脅かす。逆に、スウェーデンも19分にボックス手前でクルゼフスキとパス交換したイサクがボックス左45度の角度から右足のコントロールシュートを放つが、これはわずかに枠の右に外れた。
相手のワンチャンスに泣きビハインドを背負ったスウェーデンはすぐさま反撃を開始。リスクを冒して前に出るが、リード以降より後方に重心を置いたウクライナの守備に手を焼く。
それでも、前半終了間際の43分にはボックス手前左でイサクとのパス交換から強引に左足を振ったフォルスベリのシュートが相手DFザバルニーの足にディフレクトしてゴール左隅に突き刺さった。
クローズな展開も互いに効率の良い攻めを見せて1-1のスコアで折り返した試合は、後半に入ってよりオープンな展開に。
まずは55分、良い形のボール回しでスムーズに前進したウクライナがボックス右に侵入したヤルモレンコの丁寧な落としからシドルチュクに決定機が訪れる。だが、ニアを狙った右足のコントロールシュートは惜しくもポストを叩く。
その1分後にはスウェーデンに後半最初の決定機。イサクのスルーパスに抜け出したフォルスベリがボックス左から冷静にファーポストを狙った
右足のシュートを放つが、この決定的なシュートも右ポストに阻まれた。
その後、ウクライナは61分にシャパレンコを下げて切り札のマリノフスキーを最初の交代カードとして切る。これにより、ウクライナの攻撃のギアが上がるかに思われたが、スウェーデンが前線の個の力を生かしてより2点目に迫っていく。
66分にはセットプレーの二次攻撃からクルゼフスキが得意の左足のミドルシュートを枠に飛ばすが、これはGKブスチャンのワンハンドセーブに遭う。直後の69分にはボックス付近でリンデロフのパスを受けたフォルスベリが再び狙いすました右足のシュートを放つが、これは惜しくもクロスバーを叩いた。
後半終盤にかけてスウェーデンは両サイドバックを入れ替えてサイドアタックにテコ入れを図るも、徐々に消耗戦が色濃くなった一戦はさしたる見せ場を作ることなく、90分の戦いが終了。1-1のまま延長戦に突入することになった。
互いに積極的に交代カードを切った延長戦では相変わらずフィニッシュの数は増えていかないが、流れを大きく左右するアクシデントが発生。延長前半の99分には延長から投入されたベシェディンに対する足裏を見せたチャージによってダニエルソンがオンフィールドレビューの末に一発退場に。さらに、左ヒザを強く捻ったベシェディンもプレー続行不可能となり、わずか10分ほどのプレータイムで無念の負傷交代となった。
その後は数的優位を得たウクライナが押し込み、スウェーデンがPK戦に持ち込むべく決死の守備で応戦するという構図に落ち着く。
専守防衛のスウェーデンの守備を前になかなか決定機まで持ち込めずにいたウクライナだったが、PK戦突入かに思われた最後の最後に劇的ゴールを奪い切った。
121分、相手陣内左サイドに張ってボールを受けたジンチェンコからゴール前に絶妙なクロスボールが供給されると、延長後半から投入されていた代表3キャップ目の伏兵FWドヴビクの渾身のヘディングシュートがゴールネットを揺らした。
そして、ドヴビクの値千金の代表初ゴールでスウェーデンとの120分の死闘を制したウクライナが決勝トーナメントで初白星を挙げると共に、史上初のベスト8進出を果たした。
なお、劇的な勝ち上がりを見せたウクライナは7月3日にローマで行われる準々決勝でイングランド代表と対戦する。
スウェーデン 1-2 ウクライナ
【スウェーデン】
フォルスベリ(前43)
【ウクライナ】
ジンチェンコ(前27)
ドヴビク(延後16)
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スペイン代表を抑えてグループEを首位通過したスウェーデンは、4大会ぶりのベスト8進出を狙う。3-2で競り勝ったポーランド代表戦からはイサクの2トップの相棒をクアイソンからクルゼフスキに代えた以外、同じメンバーで臨んだ。一方、グループCを3位で通過したウクライナは、ラウンド16の舞台では首位通過チームで最も実績で劣るスウェーデンという与しやすい相手との対戦となった。直近のオーストリア代表戦からは先発2人を変更。マイコレンコとマリノフスキーに代えてクリフツォフ、ステパネンコを起用し、並びも[4-3-3]から[3-5-2]に変更した。以降もバランスを意識した慎重な攻防が続く中、11分にはヤルモレンコとの連携からヤレムチュクが鋭い右足のシュートでGKオルセンを脅かす。逆に、スウェーデンも19分にボックス手前でクルゼフスキとパス交換したイサクがボックス左45度の角度から右足のコントロールシュートを放つが、これはわずかに枠の右に外れた。
互いに1度ずつ決定機を作り合って迎えた前半半ば過ぎにスコアが動く。27分、シャパレンコの右サイドへの大きなサイドチェンジからカラヴァイエフの短いパスを受けたヤルモレンコがボックス右の位置で左足アウトにかけた絶妙なラストパスを逆サイドでフリーのジンチェンコに通す。そして、ジンチェンコの強烈な左足のダイレクトシュートがGKオルセンの手を弾いてゴールネットを揺らした。
相手のワンチャンスに泣きビハインドを背負ったスウェーデンはすぐさま反撃を開始。リスクを冒して前に出るが、リード以降より後方に重心を置いたウクライナの守備に手を焼く。
それでも、前半終了間際の43分にはボックス手前左でイサクとのパス交換から強引に左足を振ったフォルスベリのシュートが相手DFザバルニーの足にディフレクトしてゴール左隅に突き刺さった。
クローズな展開も互いに効率の良い攻めを見せて1-1のスコアで折り返した試合は、後半に入ってよりオープンな展開に。
まずは55分、良い形のボール回しでスムーズに前進したウクライナがボックス右に侵入したヤルモレンコの丁寧な落としからシドルチュクに決定機が訪れる。だが、ニアを狙った右足のコントロールシュートは惜しくもポストを叩く。
その1分後にはスウェーデンに後半最初の決定機。イサクのスルーパスに抜け出したフォルスベリがボックス左から冷静にファーポストを狙った
右足のシュートを放つが、この決定的なシュートも右ポストに阻まれた。
その後、ウクライナは61分にシャパレンコを下げて切り札のマリノフスキーを最初の交代カードとして切る。これにより、ウクライナの攻撃のギアが上がるかに思われたが、スウェーデンが前線の個の力を生かしてより2点目に迫っていく。
66分にはセットプレーの二次攻撃からクルゼフスキが得意の左足のミドルシュートを枠に飛ばすが、これはGKブスチャンのワンハンドセーブに遭う。直後の69分にはボックス付近でリンデロフのパスを受けたフォルスベリが再び狙いすました右足のシュートを放つが、これは惜しくもクロスバーを叩いた。
後半終盤にかけてスウェーデンは両サイドバックを入れ替えてサイドアタックにテコ入れを図るも、徐々に消耗戦が色濃くなった一戦はさしたる見せ場を作ることなく、90分の戦いが終了。1-1のまま延長戦に突入することになった。
互いに積極的に交代カードを切った延長戦では相変わらずフィニッシュの数は増えていかないが、流れを大きく左右するアクシデントが発生。延長前半の99分には延長から投入されたベシェディンに対する足裏を見せたチャージによってダニエルソンがオンフィールドレビューの末に一発退場に。さらに、左ヒザを強く捻ったベシェディンもプレー続行不可能となり、わずか10分ほどのプレータイムで無念の負傷交代となった。
その後は数的優位を得たウクライナが押し込み、スウェーデンがPK戦に持ち込むべく決死の守備で応戦するという構図に落ち着く。
専守防衛のスウェーデンの守備を前になかなか決定機まで持ち込めずにいたウクライナだったが、PK戦突入かに思われた最後の最後に劇的ゴールを奪い切った。
121分、相手陣内左サイドに張ってボールを受けたジンチェンコからゴール前に絶妙なクロスボールが供給されると、延長後半から投入されていた代表3キャップ目の伏兵FWドヴビクの渾身のヘディングシュートがゴールネットを揺らした。
そして、ドヴビクの値千金の代表初ゴールでスウェーデンとの120分の死闘を制したウクライナが決勝トーナメントで初白星を挙げると共に、史上初のベスト8進出を果たした。
なお、劇的な勝ち上がりを見せたウクライナは7月3日にローマで行われる準々決勝でイングランド代表と対戦する。
スウェーデン 1-2 ウクライナ
【スウェーデン】
フォルスベリ(前43)
【ウクライナ】
ジンチェンコ(前27)
ドヴビク(延後16)
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