2ゴールで逆転残留の立役者となったルカク「仲間たちがいてくれたおかげ」
2025.03.24 10:00 Mon
ベルギー代表FWロメル・ルカクが23日にホームで行われ、3-0で完勝したUEFAネーションズリーグ(UNL)リーグA/B昇降格プレーオフ2ndレグのウクライナ代表戦を振り返った。
3日前にアウェイで行われた1stレグで先勝を許したベルギーは、その試合からスタメンを7人と大幅に変更し、運命の2ndレグに臨んだ。
立ち上がりから主導権を握ったベルギーだが、前半はなかなか決定機を作ることができずにゴールレスで終了。後半に入っても攻め続けるベルギーは70分にデ・カイパーのゴールで待望の先制点を奪う。
このゴールで勢いづいたベルギーは、75分にデ・ブライネの左クロスからエースFWルカクが左足ボレーを突き刺し、2戦合計スコアをタイに戻す。さらに86分にも、ヴァナケンのロングスルーパスに反応したルカクがボックス右からダイレクトシュートをゴール左隅に流し込み、3-0で完勝。ベルギーが2戦合計スコア4-3でリーグA逆転残留決めた。
この試合で2ゴールを決め、逆転残留の立役者となったルカクはチームメイトやファンへ感謝を語った。
「サイドでより多くのプレーをし、非常に危険な存在になることができた。せっかくのチャンスを外してしまったことにはがっかりした。でも、幸運なことに仲間たちがいてくれたおかげで、僕は再びチャンスをつかみ、2ゴールを決めることができた。我々は試合を楽しむことができたし、素晴らしいパフォーマンスを見せたみんなを祝福したい」
3日前にアウェイで行われた1stレグで先勝を許したベルギーは、その試合からスタメンを7人と大幅に変更し、運命の2ndレグに臨んだ。
立ち上がりから主導権を握ったベルギーだが、前半はなかなか決定機を作ることができずにゴールレスで終了。後半に入っても攻め続けるベルギーは70分にデ・カイパーのゴールで待望の先制点を奪う。
この試合で2ゴールを決め、逆転残留の立役者となったルカクはチームメイトやファンへ感謝を語った。
「最高の試合だった。もちろんファンにも感謝したい。経験豊富なメンバーが仕事をしたし、若手も仕事をした。1stレグでは苦戦を強いられた。だから我々はそのすべてを分析し、今日は完全に相手を圧倒した」
「サイドでより多くのプレーをし、非常に危険な存在になることができた。せっかくのチャンスを外してしまったことにはがっかりした。でも、幸運なことに仲間たちがいてくれたおかげで、僕は再びチャンスをつかみ、2ゴールを決めることができた。我々は試合を楽しむことができたし、素晴らしいパフォーマンスを見せたみんなを祝福したい」
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ベルギーサッカー協会(KBVB)は9日、GKコーエン・カスティールスがベルギー代表からの引退を決断したことを発表した。 ヘンクやホッフェンハイム、ヴォルフスブルク、ブレーメンでプレーしたカスティールスは、2024年7月にサウジ・プロ・リーグのアル・カーディシーヤに完全移籍を果たした。 アル・カーディシーヤでは正守護神を務めているカルティールスは、2020年9月にベルギー代表デビュー。しかし、呼ばれない時期も長く、招集を受けても控えの立ち位置に甘んじていた。 ただ、正守護神を務めていたGKティボー・クルトワ(レアル・マドリー)が負傷したことをきっかけに出番が回ってくることに。2024年の代表戦のほとんどでプレーした中、クルトワはドメニコ・テデスコ前監督との確執もあり代表招集を拒否するまでに。テデスコ体制下ではカスティールスがポジションを掴んでいた。 しかし、成績不振によりテデスコ監督が解任され、ルディ・ガルシア監督が就任。するとクルトワが代表に呼び戻される動きが進み、再び正守護神になる可能性が浮上していた。 そんな中、カスティールスはクルトワ個人の意向で代表の座が決まることに腹を立て、代表との訣別を発表。KBVBも声明を発表。「本日、コーエン・カスティールスがベルギー代表チームから引退するという決定を知らされました」とし、「彼の選択は残念ですが、コーエンの長年の献身と、一緒に分かち合った瞬間に心から感謝したいと思います」と、引退を受け入れたことを発表していた。 クルトワの復帰により、1人のGKが代表から離れるという異例の決断。「彼にレッドカーペットを敷くというのは奇妙だと思う」と、クルトワの決断ではなく、KBVBの反応に怒りを露わにしていた。 そんな中、KBVBのスポーツ・ディレクター(SD)を務めるヴァンサン・マナート氏はカスティールスの決断に驚きを隠さなかった。 「彼は32歳でキャリアの新たな段階にいると言った。彼はサウジアラビアのクラブに完全に集中したいと考えている。クルトワの復帰で他の選手が問題を抱えているという話は聞いていない」 「ティボーのいくつかの発言は選手たちを驚かせたのではないかと思う。KBVBに入会して以来、私は何人かの選手と話をしてきたが、これまで誰も私にこのようなサインを出したことはなかった」 前例にない反応だというカスティールスの問題。ピッチに1人しか立つことができないGKだけに、より一層大きな問題となっていそうだ。 2025.03.10 23:50 Mon4
「1週間ずっと泣いていた」ベルギー代表のエースがカタールW杯後に壊れる…ルカクは毎日3回も電話して支えた人物に「本当に感謝している」
自らの希望により現在はベルギー代表から離れているFWロメル・ルカク。2022年のカタール・ワールドカップ(W杯)で大きな精神的ダメージを負ったと明かした。 ベルギー代表のエースとして活躍してきたルカク。これまで119試合に出場し85ゴールを記録している。 黄金世代の1人としてチームを支えてきたルカクだったが、2021年9月からケガの問題もあり代表チームではほとんどプレーできず。それでも、カタールW杯のメンバーに選出された。 ケガのため初戦を欠場したルカクだったが、2戦目のモロッコ代表戦で最終盤に登場。1勝1分けで迎えた第3節のクロアチア代表戦では勝利が必要だった中、ハーフタイム明けから出場した。 しかし、この試合のルカクは決定機を何度も迎えたものの、ことごとく失敗。ベルギー自体も敗退となった中、戦犯として扱われてしまっていた。 現在は自身の意向で代表招集を断っているルカク。『Friends of Sports』のポッドキャストで、カタールW杯での出来事が自身のメンタルに大きな影響を与えたと語った。 「クロアチアと対戦してスコアが0-0だったので、僕は『希望はある』と言った」 「その後、僕は交代で出場しみんなは試合がどうなったかご存知の通り、決定的なチャンスを4回逃した。神様がそう決めたんだから、問題ない」 「しかし、その余波は僕がダグアウトの窓を殴った時に始まった。その時僕のフラストレーションが全て出たんだ」 「僕は23年間サッカーをしてきたけど、こんな風に感じたのは初めてだった。本当に初めてだった」 「うつ病について考えたことは一度もなかったけど、誓って言うが、僕は家を出て、休暇を取り、一週間ずっと毎日泣いていた。僕は肉体的にも精神的にも壊れていた」 自身の不甲斐ないパフォーマンスへの思いと周囲からの大きな批判を受けて壊れたルカク。その状況の中、救ってくれた人物がいたという。 「ティエリ・アンリには本当に感謝している。彼は毎日3回電話をかけてきて『大丈夫か?精神的にはどうだい?』と聞いてきた。なぜなら彼はそれがどんな感じか分かっているからだ」 「彼は僕と同じようにサッカーに夢中で、何でも知っている。彼はすべての試合を観戦し、僕がサッカー中毒者だということも知っている。その瞬間から決勝まで、僕はワールドカップの試合を一切見ず、毎日ただ泣いていた」 当時ベルギー代表のコーチとして参加していたアンリ氏は、ルカクのサポートを欠かさなかったという。自身もフランス代表のエースとして活躍し、アーセナルやバルセロナなどビッグクラブでプレッシャーにさらされる日々を現役時代は過ごしていた。 そしてルカクは決して万全の状態ではなかったとコメント。ただ、ベルギーの敗退を阻止するためにプレーすることを決めたと語った。 「クロアチア戦に向けて3日間準備していたので、最初の公式トレーニングはモロッコ戦の翌日だった。クロアチア戦の2日前にもトレーニングをした。それが3カ月ぶりのトレーニングだった」 「勝とうが負けようが引き分けようが、自分がそこにいることは分かっていた。監督は僕を必要としていたし、チームも僕を必要としていたし、ベルギーも僕を必要としていた」 辛い日々を乗り越えたルカクは、今シーズンからナポリへと居場所を移した。一方で、ベルギー代表からはまだ距離をとっている。2025年3月には復帰するつもりがあるようだが、再びベルギーのためにゴールを量産するのか、注目が集まる。 2024.10.18 18:40 Fri5
