「五輪だろうが、選考がかかっていようが…」仕事を全うしたい上田綺世「1点取れたから良かったわけでは」と課題を口に
2021.06.12 21:45 Sat
U-24日本代表のFW上田綺世(鹿島アントラーズ)が、ジャマイカ代表戦を振り返った。
U-24日本代表は12日、国際親善試合でジャマイカ代表と対戦。試合は4-0で日本が勝利した。
東京五輪のメンバー選考に向けた最後の試合となったこのゲーム。立ち上がりから積極的に攻め込む日本は、32分に酒井宏樹の素早いスローインのリスタートから久保建英が4人の股を抜くシュートを見せて先制する。
さらに42分には遠藤航がボックス付近からコースを狙ったミドルシュートを決めて追加点。前半を2-0で終える。
ハーフタイムで3名を交代させると、57分には三笘薫のスルーパスに反応した上田綺世がGKの位置をよく見たループシュートを決めて追加点。64分には久保のスルーパスに反応した相馬勇紀がボックス左から折り返し、最後は堂安律が蹴り込んで4-0。快勝を収めた。
ベンチで見ていた上田だが、自分として試合に入るイメージはしないとコメント。「サブで試合に出ることもそれなりにあるので、そういう質問をよくされるんですが、あまり自分が入ったらこうしようという考え方よりは、味方のコンディションだったり、相手のスタイルを見ているだけです」とし、「自分がこうしようと考えて入ってもできるものではないので、相手の特徴を理解したり、上手くいってない、引っかかっているなとかは試合ごとに違うので、その違う部分を見て、それを自分なりに感じて、動き出しとか変えたりしています」と、味方のプレーでいつもと違うところを確認して、ピッチに入るとした。
この試合では三笘の絶妙なスルーパスをループシュートで決めた上田。ゴールシーンについては「(三笘)薫くんとはある程度理解していて、ドリブルは理解できないことの方が多いんですけど、最後もう1枚剥がしてくることも分かっていたので、動き出しは独特というか、僕の中ではあまりしないんですが、薫くんだから出せたのかなと」と語り、三笘からのパスが良かったとコメント。「薫くんと縦に並んだ時に、縦にまっすぐ走って足元に出してもらう。パスの難易度も相当高いんですが、薫くんだからできる動き出しの1つかなと思います」と、三笘を信頼してのランニングだったと語った。
法政大学と筑波大学でプレーしていた両者。世代別代表やユニバーシアードなどでも一緒にプレーしていたが「大学の頃からやっていますし、薫くんがどういうパスを出してくれるか。基本的にあのシーンでゴールに直結する走り方をしたらそこに出してくると思っていました」と、昔からの信頼関係があるとし、「自分が繋がりやすくて点を取りやすい形を選べる選手だなと僕は思っています」と、コンビネーションも確立されていると語った。
シュートをループにした理由については「顔を上げた時にGKが出てきているのは分かっていたので、そこまで来ないと分かっていて逆を取ることができました」とGKを見たといい「逆に突っ込んできたら抜くか、ワンタッチ外にして打つイメージでしたが、中途半端なところで止まってくれたので、ループを選びました」と、しっかりと見えていたことを語った。
シュートのバリエーションが増えている上田だが「練習をしてきたというか、シュートの幅。ループがなければ、あのシーンはゴロで打つか、GKをかわすの2つに選択肢が絞られますが、ループがあるだけで守備も簡単にかいくぐれますし、川崎フロンターレ戦のゴールもそうですが、1つ違うシュートの形を作るだけでFWとしての余裕が全く違います」とし、色々な形でゴールを狙えるようになることを目指していると語った。
また「簡単なシュートは思った以上に少なくて、どのゴールも簡単に見えて難易度が高いので、だから1つの1つのゴールが重いと言っていますが、1つを取るためにより多くの選択肢があった方が良くて、それこそ伊藤翔くんとかエヴェラウドとか、同じチームでやった選手から色々なことを盗んでいますし、自分の中ではループという選択肢は今までなかったですが、選択肢をちょっとずつ増やせているのかなと思います」と周りにいるFWが持っているものを盗んで、自分が吸収していっていると語った。
オリンピック代表のメンバー選考前のラストゲームとなったが、上田はその考えはあまり持っていないという。
「僕らは選手なので、1つのチームに属して、そのチームの1ポジションを担って試合に出ていて、そのポジションを争うことはありますけど、試合に対する形は代表だろうが五輪だろうが、選考がかかっていようが、クラブだろうが、そこは変わらないです」
「そのためのプレーを僕は選んでいますし、今日であれば、あのタイミングで点を取れたのは良かったと思いますけど、もっともっとチャンスを作らないといけないですし、クロスからのシーンも決められたと思うし、当たり前の課題で、FWがゴールを目指し続けるのは当たり前なので、それができなかった」
「1点で止まったなら2点目が取れなかった。2点目を取ることが課題になるのは定石なので、そこは個人的な課題がありつつも、今日1点取れたから良かったわけでもないです」
どんな状況でも、ストライカーとしてやる仕事は1つであり、試合に出れば貪欲に得点を目指すと語った上田。五輪出場なるのか注目だ。
U-24日本代表は12日、国際親善試合でジャマイカ代表と対戦。試合は4-0で日本が勝利した。
東京五輪のメンバー選考に向けた最後の試合となったこのゲーム。立ち上がりから積極的に攻め込む日本は、32分に酒井宏樹の素早いスローインのリスタートから久保建英が4人の股を抜くシュートを見せて先制する。
ハーフタイムで3名を交代させると、57分には三笘薫のスルーパスに反応した上田綺世がGKの位置をよく見たループシュートを決めて追加点。64分には久保のスルーパスに反応した相馬勇紀がボックス左から折り返し、最後は堂安律が蹴り込んで4-0。快勝を収めた。
この試合は後半から出場となった上田。試合に臨むにあたっては「相手がA代表ということもあり、フィジカル的にも強度が高いということで、前半からアグレッシブに行こうと前向きな姿勢で試合に入りました」と、立ち上がりからしっかりしようとチームとして入ったと語った。
ベンチで見ていた上田だが、自分として試合に入るイメージはしないとコメント。「サブで試合に出ることもそれなりにあるので、そういう質問をよくされるんですが、あまり自分が入ったらこうしようという考え方よりは、味方のコンディションだったり、相手のスタイルを見ているだけです」とし、「自分がこうしようと考えて入ってもできるものではないので、相手の特徴を理解したり、上手くいってない、引っかかっているなとかは試合ごとに違うので、その違う部分を見て、それを自分なりに感じて、動き出しとか変えたりしています」と、味方のプレーでいつもと違うところを確認して、ピッチに入るとした。
この試合では三笘の絶妙なスルーパスをループシュートで決めた上田。ゴールシーンについては「(三笘)薫くんとはある程度理解していて、ドリブルは理解できないことの方が多いんですけど、最後もう1枚剥がしてくることも分かっていたので、動き出しは独特というか、僕の中ではあまりしないんですが、薫くんだから出せたのかなと」と語り、三笘からのパスが良かったとコメント。「薫くんと縦に並んだ時に、縦にまっすぐ走って足元に出してもらう。パスの難易度も相当高いんですが、薫くんだからできる動き出しの1つかなと思います」と、三笘を信頼してのランニングだったと語った。
法政大学と筑波大学でプレーしていた両者。世代別代表やユニバーシアードなどでも一緒にプレーしていたが「大学の頃からやっていますし、薫くんがどういうパスを出してくれるか。基本的にあのシーンでゴールに直結する走り方をしたらそこに出してくると思っていました」と、昔からの信頼関係があるとし、「自分が繋がりやすくて点を取りやすい形を選べる選手だなと僕は思っています」と、コンビネーションも確立されていると語った。
シュートをループにした理由については「顔を上げた時にGKが出てきているのは分かっていたので、そこまで来ないと分かっていて逆を取ることができました」とGKを見たといい「逆に突っ込んできたら抜くか、ワンタッチ外にして打つイメージでしたが、中途半端なところで止まってくれたので、ループを選びました」と、しっかりと見えていたことを語った。
シュートのバリエーションが増えている上田だが「練習をしてきたというか、シュートの幅。ループがなければ、あのシーンはゴロで打つか、GKをかわすの2つに選択肢が絞られますが、ループがあるだけで守備も簡単にかいくぐれますし、川崎フロンターレ戦のゴールもそうですが、1つ違うシュートの形を作るだけでFWとしての余裕が全く違います」とし、色々な形でゴールを狙えるようになることを目指していると語った。
また「簡単なシュートは思った以上に少なくて、どのゴールも簡単に見えて難易度が高いので、だから1つの1つのゴールが重いと言っていますが、1つを取るためにより多くの選択肢があった方が良くて、それこそ伊藤翔くんとかエヴェラウドとか、同じチームでやった選手から色々なことを盗んでいますし、自分の中ではループという選択肢は今までなかったですが、選択肢をちょっとずつ増やせているのかなと思います」と周りにいるFWが持っているものを盗んで、自分が吸収していっていると語った。
オリンピック代表のメンバー選考前のラストゲームとなったが、上田はその考えはあまり持っていないという。
「僕らは選手なので、1つのチームに属して、そのチームの1ポジションを担って試合に出ていて、そのポジションを争うことはありますけど、試合に対する形は代表だろうが五輪だろうが、選考がかかっていようが、クラブだろうが、そこは変わらないです」
「そのためのプレーを僕は選んでいますし、今日であれば、あのタイミングで点を取れたのは良かったと思いますけど、もっともっとチャンスを作らないといけないですし、クロスからのシーンも決められたと思うし、当たり前の課題で、FWがゴールを目指し続けるのは当たり前なので、それができなかった」
「1点で止まったなら2点目が取れなかった。2点目を取ることが課題になるのは定石なので、そこは個人的な課題がありつつも、今日1点取れたから良かったわけでもないです」
どんな状況でも、ストライカーとしてやる仕事は1つであり、試合に出れば貪欲に得点を目指すと語った上田。五輪出場なるのか注目だ。
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