大迫勇也所属のブレーメン、最終節を残して監督交代!かつて二冠のシャーフ氏が残留を懸けて最終節を指揮

2021.05.16 19:15 Sun
Getty Images
ブレーメンは16日、フロリアン・コーフェルト監督(38)を解任したことを発表した。ブンデスリーガ最終節のボルシアMG戦は、かつて14年間同クラブを率いたトーマス・シャーフ氏(60)が務める。

プロサッカー選手のキャリアを持たないコーフェルト氏は、2006年にコーチとして加入したブレーメンで指導者業をスタート。トップチームのアシスタントコーチの経験を経て、2016年から2017年にかけては同クラブのリザーブチームの監督を務めた。

そして2017年10月、アレクサンダー・ヌーリ前監督の解任を受けて暫定指揮官に任命されると、同年12月に正式監督に就任。監督として本格始動となった2018-19シーズンはブンデスリーガで8位という、近年では上々の成績を収め、契約を2023年まで延長していた。
しかし、19-20シーズンは終始降格圏に低迷。最終節で辛うじて16位に滑り込むと、プレーオフではハイデンハイムとの入れ替え戦をアウェイゴール差で何とか制して残留を果たしていた。

それでも今季も苦戦が続き、7連敗を喫した第31節のウニオン・ベルリン戦直後にも解任の噂は流れたが、クラブが公式に続投を発表し、事態の収束を図っていた。ところがこの度、第33節のアウグスブルク戦の敗戦を受け、最終節を残して解任が決定。現状、自動降格の17位ケルンとは1ポイント差の16位で、残留の確信が持てなかったことがこの決定に繋がったという。
勝てば自動降格を免れる最終節のボルシアMG戦に向けて白羽の矢が立ったのは、1999年から2013年までの14年間、ブレーメンを指揮したトーマス・シャーフ氏だ。

現役時代は1978年から1995年までブレーメン一筋を貫き、プロとしてプレーする傍ら、同クラブの下部組織の監督を務めていた。引退後はリザーブチームでの監督を経て、上述のように1999年からトップチームで長期政権を築いた。

その間、2003-04シーズンにブンデスリーガ優勝とDFBポカール制覇の二冠を達成。以降も4年連続で3位以内の成績を残し、08-09シーズンには自身2度目となるDFBポカール制覇を成し遂げていた。

2013年の退任後はフランクフルトやハノーファーを指揮。フランクフルトでは14-15シーズンの1年間のみ、MF長谷部誠を指導したことがあり、15-16シーズンにハノーファーを率いた際には、MF清武弘嗣やDF酒井宏樹、MF山口蛍らと共闘したが、クラブはそのシーズンで2部に降格。シャーフ氏はシーズン途中に解任されていた。

以降およそ5年の空白期間を経て、ブレーメンに8年ぶりに復帰したシャーフ氏は「大きな挑戦だが、最終的に成功を収められるように、情熱と自信を持って臨み、できる限りのことをしたい」と意気込みを語った。

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