17歳でU-24日本代表招集、鳥栖DF中野伸哉について横内昭展監督「活躍は非常に目立っている」
2021.03.19 18:26 Fri
日本サッカー協会(JFA)は19日、U-24日本代表メンバーを発表した。
U-24アルゼンチン代表との国際親善試合2試合臨むU-24日本代表だが、A代表に名を連ねていたMF久保建英(ヘタフェ)やMF堂安律(アルミニア・ビーレフェルト)らは、東京オリンピック世代に合流することとなった。
そんな中17歳であり、トップチーム所属ではない選手が唯一招集された。それはサガン鳥栖U-18に所属するDF中野伸哉だ。
まだトップチーム所属ではなく、U-18所属ながらも2種登録で試合に出場。2020シーズンは明治安田生命J1リーグで14試合に出場したが、今シーズンは開幕から5試合連続で先発出場。開幕5試合連続無失点のディフェンスラインの一角としてプレーしている。
その中野について横内昭展監督は「中野選手に関しては、昨年からJリーグで試合に常にではないですが出場していて、今シーズンは好調の鳥栖のディフェンスラインでほぼ試合に出ている状態です」とコメント。「アシストなど活躍は非常に目立っています」と印象を語った。
U-24アルゼンチン代表との国際親善試合2試合臨むU-24日本代表だが、A代表に名を連ねていたMF久保建英(ヘタフェ)やMF堂安律(アルミニア・ビーレフェルト)らは、東京オリンピック世代に合流することとなった。
そんな中17歳であり、トップチーム所属ではない選手が唯一招集された。それはサガン鳥栖U-18に所属するDF中野伸哉だ。
その中野について横内昭展監督は「中野選手に関しては、昨年からJリーグで試合に常にではないですが出場していて、今シーズンは好調の鳥栖のディフェンスラインでほぼ試合に出ている状態です」とコメント。「アシストなど活躍は非常に目立っています」と印象を語った。
また、「我々も中継などで視察する中で、ここに入ってこれるメンバーの1人だなと考えて、今回選出させていただきました」と語り、昨シーズンから今シーズンにかけてのチームでの活躍を見ての飛び級招集であると明かした。
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今月16日、AFC U-23アジアカップ カタールの初戦、中国戦からパリ五輪出場権獲得のチャレンジが始まる。前回のコラムでも、DF陣の経験不足は否めないものの攻撃陣のタレントはバリエーションに富んでいて期待できるという原稿を書いた。そして先週と今週のJリーグを取材して、FC東京の松木玖生の新しい一面を見ることができて、その期待はさらに高まった。 松木といえば、青森山田高時代から、強靱なフィジカルと体幹の強さを生かした球際での勝負強さ、豊富な運動量と労を惜しまない献身的なプレーでチームに貢献してきたし、それはFC東京でも変わらない。そしてボランチのポジションから、時には意外性のある攻撃参加でゴールを決めたり、左足のロング、ミドルシュートで相手ゴールを脅かしたりしてきた。 そんな松木が、4月3日のJ1リーグ第6節の浦和戦では、荒木遼太郎と2トップに近い形で前線に起用された。すると、トップに張るのではなく変幻自在に左右に流れたり、落ちてきたりする荒木との絶妙のコンビネーションで攻撃陣をコントロール。とりわけ左サイドのFW俵積田晃太とSBバングーナガンデ佳史扶との相性は抜群で、意外性のあるパスで彼らの攻撃参加を引き出していた。 アウトサイドにかけたスペースへの絶妙なパスには「こんな技巧的なパスが出せるんだ」と感嘆してしまった。 試合は0-1とリードされた後半、左サイドで俵積田、佳史扶とつないだパスから荒木が同点弾。さらに松木のサイドチェンジを受けた俵積田のクロスをゴール前に走り込んだ松木がボレーで決めて逆転勝利を収めた。 そして4月7日の鹿島戦では、荒木がレンタル移籍のため起用できないものの、1トップに入った仲川輝人とトップ下の松木は好連係から難敵・鹿島に2-0の完勝を収めた。絶えずボールに触るわけではないが、効果的なサイドチェンジやスルーパスで味方を使う。これまでは、どちらかというと『使われる選手』と思っていたが、そのイメージは一新した。 先制点は左サイドからのふわりと浮かしたニアへのパスで仲川の今シーズン初ゴールを演出。そして後半アディショナルタイムにはMF原川力のヘッドによるインターセプトからのタテパスを簡単にさばいて2点目をお膳立てした。いずれも「肩の力の抜けた」ようなアシストに、松木の“変化"を感じずにはいられなかった。 彼をボランチからトップ下にコンバートし、前線には荒木を起用して松木の飛び出しを演出したピーター・クラモフスキー監督の采配は賞賛に値する。やっと1トップのドリブル突破任せのパターン化された攻撃スタイルから脱却できそうだ。 そんな松木を大岩剛監督はどのポジションで使うのか。攻守に効果的な選手だけに、使い出もあるだろうが、できれば攻撃的なポジションで使って欲しいところである。 2024.04.08 22:25 Mon3
レーティング: 日本代表 3-0 U-24日本代表
3日、史上初となる日本代表vsU-24日本代表の一戦が札幌ドームで行われ、3-0で日本が勝利した。超WSの選手採点結果と寸評は以下の通り。 ▽日本代表採点 ※採点は10点満点。及第点は「5.5」、「0.5」刻みで評価 ※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし GK 23 シュミット・ダニエル 5.5 プレー機会はあまりなし。ハイボールの処理も冷静で、ビルドアップでプレスを掛けられても慌てることなく対応した。 (→24 中村航輔 5.5) 裏へのボールを積極的に飛び出して処理。終盤攻め込まれるが安定したプレー。 DF 2 植田直通 6 フル出場を果たし集中した守備を見せる。危ないシーンはほとんどなかった。 3 室屋成 6 積極的な上がりを見せ何度もボックス内に入っていく。守備でも強度の高いプレスを見せる。最後は負傷交代。 (→13 山根視来 -) 出場時間短く採点なし。 5 長友佑都 6 コンディションの良さを感じさせるプレーを連続。読みの鋭さと動き出しの速さで対応。板倉のミドルもブロック。 (→16 小川諒也 6) 守備では強度を高く、攻撃では積極的な上がりを見せて浅野のゴールをお膳立て。 6 谷口彰悟 5.5 3年半ぶりの日本代表選。後半の途中からはボランチとしてプレー。立ち上がりは不安定さも見せたが、時間が経過してからは安定。 MF 7 守田英正 6 球際の強さ、飛び出すタイミングと良さを出す。遠藤がいない試合でしっかりと存在感。 (→4 昌子源 5.5) 植田との鹿島コンビで2年ぶりの代表戦。一対一で抜かせないプレーを見せる。 8 原口元気 5.5 目立ったプレーはあまり見られず。それでも、ポジショニングの良さで前線の潤滑油に。 (→11 古橋亨梧 5.5) トップ下で起用されたが、浅野との関係もありあまり裏に抜けるプレーは見せられず。 9 鎌田大地 7 この試合でもトップ下でリズムを作るプレー。圧倒的な存在感を放ち41分に追加点を記録。 (→18 浅野拓磨 6) 52分に待望のゴール。小川の抜け出しに反応し、スピードを生かしてボックス内に飛び込んだ。その後のチャンスを生かしたかった。 10 南野拓実 6 右サイドでのプレーとなったが鎌田との連携の良さを見せる。2点目のシーンではロングボールを頭で落としゴールをアシスト。 (→14 伊東純也 6) 普段とは違う左サイドに入るもスピードのあるプレーと動き出しの良さを見せる。52分には小川を上手く使いゴールの起点に。 13 橋本拳人 6.5 開始早々にマークを外して日本代表初ゴール。アグレッシブな守備を見せていた。負傷交代は心配。 (→21 川辺駿 5.5) 途中出場でも強度の高い守備を見せた。 FW 15 大迫勇也 6 ニアサイドでフリックし橋本のゴールをアシスト。体を張るプレー、2列目を生かすプレーと随所にレベルの高さを見せた。 (→17 坂元達裕 5) 得意のドリブルはほとんど見られず。今後の試合で良さを見せられるかに期待。 監督 森保一 6.5 主力が半数以上居なくともオートマティックに動けるチームを作り上げた。 <span class="paragraph-title">▽U-24日本代表採点</span> ※採点は10点満点。及第点は「5.5」、「0.5」刻みで評価 ※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし GK 1 大迫敬介 5 2失点を喫した中、鎌田の2点目はなんとか止めたかった。 (→12 沖悠哉 5) 1失点も最初のシュートは反応。終始落ち着いたプレーを見せ、コーチングの声も出ていた。 DF 2 菅原由勢 5 終盤まで攻撃参加はほとんど見られなかったのが残念。酒井宏樹を脅かすプレーは見せられず。 5 町田浩樹 5.5 セットプレーではターゲットに。一対一でやられることはなかった.。 20 旗手怜央 5 高い位置をとった室屋の前に川崎Fのような攻撃参加があまり見られず。守備では粘り強さも。 (→15 古賀太陽 -) 出場時間短く採点なし。 27 橋岡大樹 5.5 前半は大迫、後半は浅野とタイプの違うFWを相手に一定のプレー。対人の強さは見せたが、予測は甘さも MF 3 中山雄太 5.5 落ち着いたプレーを見せながらも大人しさを感じた。積極的にいく板倉とのバランスもあったが崩れることはなかった。 (→17 田中碧 5.5) 遠藤航が入ってからは攻撃に比重を置いてプレー。鋭いパスを何本も見せた。 4 板倉滉 5.5 ボランチで強度の高いプレスを見せる。A代表でのミャンマー戦を戦った影響か、意識の高さを見せた。 (→6 遠藤航 -) 出場時間短く採点なし。 8 三好康児 5 前半は右サイド、後半はトップ下でプレー。積極性を見せるが決定的な仕事はできず。 (→10 堂安律 5) ボックス付近でのプレーが続きリズムを作ったが、決定的なプレーは見せられず。 11 久保建英 6 10代ラストマッチ。ボールの扱いの上手さを見せ攻撃を活性化した。気合は十分。 (→25 前田大然 5) 横浜FMでの好調ぶりは見せられず。シュートに行ける機会がなかった。 21 遠藤渓太 5 久保との連携で決定機を演出。CKのキッカーも務めるが、積極的なドリブルをもっと出したかった。 (→14 相馬勇紀 5) 普段とは違う右サイドでプレー。クロスで何度か良さを見せたが、ドリブルはあまり見られず。 FW 13 田川亨介 5 20分の決定機。スピードを生かしたプレーで抜け出すもシュート機を決められず。 (→9 林大地 5.5) 相手を背負うプレー、パスを受けてからの素早いシュートと持ち味を見せる。 監督 横内昭展 5 急遽決まった試合。OAは遠藤航のみの起用だったが、オートマティズムはまだない状況。開始早々の失点の守り方は反省すべき。難しい試合だったが、戦う姿勢は見せた。 ★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ! 鎌田大地(日本代表) 1ゴールを記録。3月からの全ての試合で圧倒的な存在感。攻撃の軸としてこの試合でも違いを見せつけた。 日本代表 3-0 U-24日本代表 【日本】 橋本拳人(前2) 鎌田大地(前41) 浅野拓磨(後7) 2021.06.03 21:33 Thu4
ポストプレーでアシスト記録も無得点を悔やむ林大地「今日は一番ゴールが取りたかった」
U-24日本代表FW林大地(サガン鳥栖)がU-24ホンジュラス代表戦を振り返り、無得点だったことを悔やんだ。 東京オリンピック開幕を10日後に控えたU-24日本代表は12日、同じく大会に参加するホンジュラス代表と対戦した。互いのグループでの対戦相手を意識した調整試合となった中、日本は13分にセットプレーからDF吉田麻也のゴールで先制。さらに40分には、左サイドから上がったクロスをFW林がワンタッチで落とし、FW堂安律が流しこむ綺麗なゴールで追加点を挙げる。 後半は運動量の低下やメンバー交代の影響もあり、前半のような流れを維持できなかった中、65分に一瞬の隙を突かれてオウンゴールで1点を返される。それでも85分には、途中出場のFW相馬勇紀の左サイドからの折り返しをゴール前に飛び込んだ堂安がワンタッチで合わせて勝負あり。最終的に3-1の勝利を挙げた。 先発した林はFW前田大然と交代する63分まで出場。前述の堂安へのアシストをはじめ、効果的なポストプレーが目立ったが、「一番欲しかった」というゴールは奪えず。29分に最大の決定機が訪れたが、FW久保建英のラストパスをダイレクトで狙ったシュートはGKの正面を突いた。 試合後のリモート会見では無得点の悔しさを滲ませつつ、チームを勝利に導くためのプレーができたと回想。それでも、久保や堂安など才能溢れた2列目の選手の援護射撃があるからこそ、やはりゴールを決めなければならなかったと反省を強調した。 「FWなので今日は一番ゴールが取りたかったです。2列目には気の利く上手い選手が多く、練習での良い距離感を試合でも出せたのかなと思います」 「(アシストについて)最初はキープして強引に前を向いてシュートを打とうかなと思ってたんですけど、律が凄く良い位置に来たのが見えたし、(パスを)呼んでたので、迷うことなくパスを選択しました」 「チームが勝つことが一番なので、その場に応じてポストプレーも強引に前を向くこともできれば選択肢は増えると思います。みんなが勇気を出して自分のところまで運んでくれているので、FWである自分は決める責任が絶対あるし、そういった面では今日はチャンスがあったのでしっかり決めきらなければならなかったと思います」 「多少わがままな動きをしてもパスを出しくれますし、動き出しが早くてもそれに合わせたボールが出てくるので、だからこそ、ゴール前で勝負させてもらっている分、しっかり決めないといけないなかったです」 2021.07.12 23:55 Mon5