「ガイドラインで守られていない項目も」湘南vs鳥栖の中止を受け、Jリーグが鳥栖で発生したクラスターの調査結果を報告

2020.08.21 14:50 Fri
©︎J.LEAGUE
Jリーグは21日、明治安田生命J1リーグ第13節の湘南ベルマーレvsサガン鳥栖の中止を受けて緊急の記者会見を開いた。
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鳥栖では、10日に金明輝監督が新型コロナウイルスに感染。その後、クラブがPCR検査を実施した後に選手やスタッフを含め11名が感染し、クラスター発生となっていた。すでに13日の時点でガンバ大阪戦、ベガルタ仙台戦、そして今週末の北海道コンサドーレ札幌戦が中止となっていた中、21日に湘南戦も中止が発表された。
記者会見でJリーグの原博実副理事長は「13日の時点で少なくとも14日間は開催の見通しも難しいことから、最短でも29日の湘南戦から再開すると考えていた」と当初の想定していたことを語り、論点がサガン鳥栖の活動再開となったとコメント。「佐賀県と保健所から8月25日までチームの活動が禁止となり、最短で8月26日から再開。29日には選手たちのコンディションが作れないということで、20日の夜に湘南と鳥栖と三者で協議して中止と判断した」と、中止決定への経緯を説明した。

原副理事長は「Jリーグクラブが集団感染の指定を受けた後、今回が初めての意思決定。これ以上感染を広げないということを観点に議論した。消化試合や興行の観点からはやるべきだが、陰性の選手を含めて活動ができないこと、関東までの遠征もあること、その後の選手へのコンディションの影響も考えて中止とした」と意思決定の理由をコメントしていた。
また、Jリーグ新型コロナウイルス対策本部の特命担当部長を務める藤村昇司氏は、サガン鳥栖に厚生労働省からの調査が入ったとコメント。「クラスターということになったので、厚生労働省からクラスター対策班の方が鳥栖に入り、疫学調査を4日に渡って行われた」とし、「1つのクラブで複数の感染者が出たことについては、サガン鳥栖の案件でもあるが、Jリーグが自分事として受け取る事案だろうと考えている。サガン鳥栖、佐賀県、保健所にお願いして、提言を直接もらう機会をいただいた」と今後の対応のために動いたと報告した。

クラスター対策班からは、感染経路に関して可能性を指摘されたとも報告。「感染経路については佐賀県鳥栖市は感染者が少ない地域となっており、市中感染は考えにくい」との見解があったとした一方で、「そういった地域から東京や関東など感染の多い地域に遠征するときは、感染が少ない地域の人の生活や警戒感を上げて遠征をしないと、ウイルスが蔓延している環境からウイルスを拾う可能性があると指摘を受けた」と遠征が感染に影響している可能性が指摘されたと報告。8月1日に行われたFC東京とのアウェイゲームでウイルスを取り込んでしまった可能性があるとした。

また、選手やスタッフに濃厚接触やリスク行動が取られた事はなく、可能性として「遠征先のホテルの壁やエレベーターのボタンなどについているウイルスを取り込み、量が少ないので体内で増殖した可能性もあると説明を受けた」とも報告。「管理不行き届きやリスク行動の結果起こったというよりも、不注意が発端であったという分析だった」とした。

今回の問題はチーム内で感染が広がったという点があり、その点ではガイドラインで守られていない項目があったとも報告。「スタッフルームでマスクなしで会話していた」、「ビュッフェスタイルの食事でトングを共有していた」、「試合中の給水タイムでマスクなしで行っていた」などがあるとした。

また、クラスター対策班の視察時の意見として「トレーニンググラウンドを視察した時に、個人タオルが放置されていることが注意された」と指摘があったとし、「グラウンドでの唾吐き、うがいなど感染防止の観点からは絶対やめてほしいとガイドラインに書いてあるが、習慣的なことなどで守れていないと話す選手が多かった」とガイドラインが守られていないケースもあるとした。また「スタッフ選手に共通することで、同居家族以外との会食があったという回答の割合が多かった」とし、リーグとして改めて注意喚起する必要があると再認識したとコメントした。

中止になっている4試合に関しては、現時点では当該クラブと調整を行なっているとのこと。開催する方向で考えているとしている。

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G大阪が降格圏の磐田に劇的勝利、前半戦苦しんだ13位湘南や14位京都など6クラブのJ1残留が確定!

9日、明治安田J1リーグ第36節の8試合が行われた。 首位のヴィッセル神戸、2位のサンフレッチェ広島は10日に試合が控える中、3位のFC町田ゼルビアは今まで勝ったことがない国立競技場でFC東京との“新東京ダービー”を戦い、3-0で快勝。国立で初めて勝利したとともに、逆転優勝への望みを繋いだ。 熾烈な優勝争いとは真逆の残留争いも今シーズンは白熱。残留ラインの17位・柏レイソルと16位・アルビレックス新潟の直接対決は柏が勝利目前でまたしても失点。新潟はルヴァンカップ決勝同様に粘りを見せ、1-1のドローに終わった。 そんな中、降格圏の18位に位置するジュビロ磐田(勝ち点35)と5位のガンバ大阪(勝ち点60)の対戦は激闘に。試合は23分に磐田が渡邉りょうのゴールデ先制するも27分に半田陸のゴールでG大阪が同点に。前半アディショナルタイム9分には山下諒也がゴールを決めて逆転に成功する。 さらに62分には宇佐美貴史がネットを揺らして追加点。しかし、残留するためには負けられない磐田は87分に上原力也、そして91分に鈴木海音がゴールを奪い、土壇場で同点に追いつく。 残留に向けて貴重な勝ち点1を手にできるかと思われたが、G大阪は93分にパスを繋いで崩すと最後は坂本一彩が落ち着いて決めて勝ち越しに成功。G大阪が粘りを見せて勝利を収めた。 これにより、降格圏の18位・磐田は勝ち点35のまま。消化が1試合少ないものの、3試合で最大勝ち点「9」しか積み上げられないため、「44」までに。これにより、残留が確定していなかった多くのチームの残留が確定した。 磐田の敗戦により、勝ち点47の9位・名古屋グランパス、10位・アビスパ福岡、勝ち点46に伸ばした11位・横浜F・マリノス、勝ち点45の12位・川崎フロンターレ、13位・湘南ベルマーレ、14位・京都サンガF.C.までが残留決定となった。 15位の浦和レッズは10日に広島と対戦し、勝利すれば残留が確定する。 <h3>◆明治安田J1リーグ順位表(11/9時点)</h3> 1位:ヴィッセル神戸|勝ち点67/35試合/20 2位:サンフレッチェ広島|勝ち点65/35試合/30 ーーーーーACLE出場 3位:FC町田ゼルビア|勝ち点63/36試合/19 4位:ガンバ大阪|勝ち点60/36試合/10 5位:鹿島アントラーズ|勝ち点58/35試合/13 6位:東京ヴェルディ|勝ち点54/35試合/1 7位:セレッソ大阪|勝ち点52/36試合/-1 8位:FC東京|勝ち点51/36試合/5 9位:名古屋グランパス|勝ち点47/36試合/-2 10位:アビスパ福岡|勝ち点47/36試合/-4 11位:横浜F・マリノス|勝ち点46/35試合/-2 12位:川崎フロンターレ|勝ち点45/35試合/8 13位:湘南ベルマーレ|勝ち点45/36試合/-3 14位:京都サンガF.C.|勝ち点45/35試合/-12 ーーーーー残留決定 15位:浦和レッズ|勝ち点43/34試合/2 16位:アルビレックス新潟|勝ち点41/36試合/-14 17位:柏レイソル|勝ち点40/36試合/-10 ーーーーー残留ライン 18位:ジュビロ磐田|勝ち点35/35試合/-15 19位:北海道コンサドーレ札幌|勝ち点34/36試合/-20 20位:サガン鳥栖|勝ち点29/36試合/-26 ※降格決定 2024.11.09 17:59 Sat
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鳥栖MF堺屋佳介、負傷によりU-19日本代表離脱【メキシコ遠征】

日本サッカー協会(JFA)は17日、サガン鳥栖MF堺屋佳介のU-19日本代表離脱を発表した。 堺屋は負傷のためメキシコ遠征中のチームを離脱。これに伴う追加招集はない。 U-19日本代表は11日から21日にかけてメキシコ遠征を実施。10日にはMF中島洋太朗(サンフレッチェ広島)のコンディション不良による不参加が発表され、MFニック・シュミット(ザンクトパウリU-19/ドイツ)が追加招集されていた。 13日にU-19クラブ・ウニベルシダ・ナシオナルとの一戦をゴールレスドローで終え、16日にはU-19メキシコ代表と対戦した日本。19日にU-19ベネズエラ代表との最終戦に臨む。 2024.11.17 17:35 Sun
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まだJ1からの降格をしたことがないチームってどこまで粘ってきたの?!の巻/倉井史也のJリーグ

J1から降格したことのない3チームってどこ? 鹿島と横浜FMと……実は鳥栖。その鳥栖が最下位ですからね。嘆きのメール、たくさんいただいております。まぁそういう嘆き方って正しいんですけどね。サッカークラブが売ってるのは、夢じゃなくてストレスなんだから。 ともあれ、先週の札幌の回でも書いたんだけど、やっぱり1試合あたり2失点以上というのはかなりヤバいんですよ。でもね、鳥栖って落ちてないけどかなり危ないときが過去何度もあったんじゃないかと思うんです。クラブが危ないときも多かったけど、残留もヤバイって時が。 ということで、ここでは鳥栖が昇格した2012年以降、最低順位と最高順位をピックアップしてみました。 2012年:最低順位13位/最高順位 3位 2013年:最低順位15位/最高順位 5位 2014年:最低順位 9位/最高順位 1位 2015年:最低順位14位/最高順位 3位 2016年:最低順位17位/最高順位 2位 2017年:最低順位17位/最高順位 8位 2018年:最低順位17位/最高順位 6位 2019年:最低順位18位/最高順位14位 2020年:最低順位17位/最高順位11位 2021年:最低順位 7位/最高順位 2位 2022年:最低順位12位/最高順位 5位 2023年:最低順位18位/最高順位 8位 ちなみに最終順位は 2012年: 5位 2013年:12位 2014年: 5位 2015年:11位 2016年:11位 2017年: 8位 2018年:14位 2019年:15位 2020年:13位 2021年: 7位 2022年:11位 2023年:14位 おお、確かにサポーターが騒ぐ気持ちもよく分かる。 2023年に18位だったのは第1節のみ。2019年は第1節から第3節、第7節から第11節、第15節から第16節、第19節から第20節って12節も最下位だったけど、ルイス・カレーラス監督を第9節のあとに解任。そこまで1勝1分7敗だったチームを金明輝監督が10勝6分18敗までもちこんで最終節に残留を果たしたって年でした。 鳥栖って今年も波瀾万丈ありそうね。これまでの奇跡の力に期待ってとこでしょうか。 2024.04.20 10:30 Sat

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