“レッドブル”でスタート切るRB大宮、1月1日付で原博実氏が新社長就任! 新体制で新たな一歩を踏み出す
2024.12.20 18:05 Fri
RB大宮の新社長に就任する原博実氏
大宮アルディージャは20日、社長交代を発表した。
レッドブルがクラブを買収し、10月からRB大宮株式会社がクラブを保有することとなった中、これまで通り佐野秀彦氏が代表取締役社長を務めていた。
そんな中、クラブは佐野社長が12月31日をもって退任することを発表。新社長は代表取締役の原博実氏が社長に就任することを発表した。
また、フィリップ・ヴンダーリッヒ氏がコマーシャルディレクターとして日本に拠点を移し、RB大宮のコマーシャル領域の発展を支援するという。
2025シーズンからはクラブ名もRB大宮アルディージャに変更する中、クラブは声明を発表している。
「また、代表取締役の原博実が、2025年1月1日付で佐野社長の後任としてRB大宮株式会社の社長に就任することをお知らせいたします。確かな実績と、未来に向けた明確なビジョンを持つ原新社長は、クラブを次の成功の章へと導いてくれると考えています。すでに原新社長はクラブ組織全体を前進させるための多大な影響力を発揮していますが、主要な責任領域はスポーツ領域(フットボール)となります。それ以外のコマーシャル領域(事業・経営管理)については、別途マネージングディレクターの就任を予定しています」
「さらに、クラブのコマーシャル組織は、ドイツ・ミュンヘンに拠点を置くレッドブル・サッカーとグローバルネットワークによってサポートされます。その一環として、2025年1月からフィリップ・ヴンダーリッヒが日本におけるレッドブル・サッカーのコマーシャルディレクターとして日本に拠点を移し、グローバルなレッドブル・サッカー部門の観点から、RB大宮アルディージャのコマーシャル領域の発展を支援することをお知らせいたします。フィリップは、いままでもクラブの株式譲渡に関して重要な役割を担ってきました。フィリップは2023年8月にレッドブル・サッカーの一員になる前には、FCバイエルン・ミュンヘンの東アジアオフィスの責任者として、日本マーケットを含めアジア全体において貴重な経験を積んでいます」
「このリーダーシップの変更は、RB大宮アルディージャが引き続き力強く活気ある未来を築いていくために行われます。われわれはファン・サポーターの皆さま、パートナーの皆さま、そしてすべての関係者の皆さまの変わらぬ熱意に感謝申し上げるとともに、新しいリーダーシップ体制のもと、新たな目標を一つ一つ達成していきたいと思います」
レッドブルがクラブを買収し、10月からRB大宮株式会社がクラブを保有することとなった中、これまで通り佐野秀彦氏が代表取締役社長を務めていた。
そんな中、クラブは佐野社長が12月31日をもって退任することを発表。新社長は代表取締役の原博実氏が社長に就任することを発表した。
2025シーズンからはクラブ名もRB大宮アルディージャに変更する中、クラブは声明を発表している。
「長年にわたりクラブに貢献していただいた佐野秀彦代表取締役社長が、2024年12月31日をもって退任いたします。佐野社長は就任以来、クラブの財政的安定を牽引し、2022年にはクラブは自立経営による黒字を達成しました。また、彼のリーダーシップのもとで女子チーム「大宮アルディージャVENTUS」の歴史がスタートしました。最近のクラブの歴史における重要な場面で、卓越した貢献と揺るぎないリーダーシップを発揮されたことに、心より感謝の意を表します」
「また、代表取締役の原博実が、2025年1月1日付で佐野社長の後任としてRB大宮株式会社の社長に就任することをお知らせいたします。確かな実績と、未来に向けた明確なビジョンを持つ原新社長は、クラブを次の成功の章へと導いてくれると考えています。すでに原新社長はクラブ組織全体を前進させるための多大な影響力を発揮していますが、主要な責任領域はスポーツ領域(フットボール)となります。それ以外のコマーシャル領域(事業・経営管理)については、別途マネージングディレクターの就任を予定しています」
「さらに、クラブのコマーシャル組織は、ドイツ・ミュンヘンに拠点を置くレッドブル・サッカーとグローバルネットワークによってサポートされます。その一環として、2025年1月からフィリップ・ヴンダーリッヒが日本におけるレッドブル・サッカーのコマーシャルディレクターとして日本に拠点を移し、グローバルなレッドブル・サッカー部門の観点から、RB大宮アルディージャのコマーシャル領域の発展を支援することをお知らせいたします。フィリップは、いままでもクラブの株式譲渡に関して重要な役割を担ってきました。フィリップは2023年8月にレッドブル・サッカーの一員になる前には、FCバイエルン・ミュンヘンの東アジアオフィスの責任者として、日本マーケットを含めアジア全体において貴重な経験を積んでいます」
「このリーダーシップの変更は、RB大宮アルディージャが引き続き力強く活気ある未来を築いていくために行われます。われわれはファン・サポーターの皆さま、パートナーの皆さま、そしてすべての関係者の皆さまの変わらぬ熱意に感謝申し上げるとともに、新しいリーダーシップ体制のもと、新たな目標を一つ一つ達成していきたいと思います」
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次期会長選に出馬した2人の弱点/六川亨の日本サッカーの歩み
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明治安田J2リーグ第15節の10試合が10日、11日に行われた。 <h3>【RB大宮vs仙台】2位・3位の上位対決はRB大宮が快勝</h3> 前節は首位のジェフユナイテッド千葉を国立競技場で下した3位のRB大宮アルディージャと、藤枝MYFCを下して2位をキープしたベガルタ仙台の一戦。仙台は8試合無敗の中で迎えた一戦だったが、RB大宮が主導権を握った。 16分にファビアン・ゴンザレスが今季初ゴールを決めて先制すると、31分には豊川雄太が2戦連発でリードを広げることに。仙台の攻撃を堅い守備で封じると、76分には谷内田哲平にもゴールが生まれ、3-0でRB大宮が快勝し、2位に浮上した。 <h3>【今治vs千葉】互いに決定力を欠いた中でOGで千葉が4試合ぶり勝利</h3> 4位のFC今治と首位の千葉の一戦。国立競技場でRB大宮に敗れ7試合ぶりの黒星となった千葉だったが、この試合も苦戦が続いていく。 ホームの今治はマルクス・ヴィニシウスを中心にゴールに迫っていくも、なかなかフィニッシュの精度が上がらない。 対する千葉は3試合勝利がない状況を示すかのように、フィニッシュの精度が低く、ゴールが遠い展開に。ゴールレスドローに終わるかと思われたた、86分に右サイドからの髙橋壱晟のクロスをニアサイドでクリアしようとした新井光のヘディングが見事なシュートになってしまいオウンゴール。千葉がなんとか勝利を収めた。なお今治は無敗が「13」でストップした。 <h3>【水戸vs山口】水戸が後半AT弾で3連勝</h3> 5位の水戸ホーリーホックと18位のブラウブリッツ秋田の対戦。連勝中の水戸だったが苦しい戦いに。攻め込んでいくものの、なかなかゴールを決められない展開となる。 それでも43分、ロングフィードに抜けた飯田貴敬の折り返しを寺沼星文が決めて水戸が先制。調子の良さを見せたが、47分に秋田は右CKの流れから、最後は石田凌太郎のミドルシュートが突き刺さり同点に追いつく。 その後は水戸もなかなかゴールを奪えない中で61分に右CKから鷹啄トラビスがヘッドで合わせるも秋田が防ぐ。このままドローかと思われたが、後半AT2分に左CKの流れから最後は鷹啄が蹴り込み水戸が勝ち越しに成功。3連勝を収めて4位に浮上した。 その他、ジュビロ磐田と藤枝MYFの“蒼藤決戦”は互いにゴールが遠い中、後半アディショナルタイム5分にマテウス・ペイショットがPKを決めて1-0で勝利を収めた。上位陣では徳島ヴォルティスがレノファ山口FCに勝利し喰らいつく展開となっている。 <h3>◆明治安田J2リーグ第15節</h3> ▽5/10(土) RB大宮アルディージャ 3-0 ベガルタ仙台 【RB大宮】 ファビアン・ゴンザレス(前16) 豊川雄太(前31) 谷内田哲平(後31) ▽5/11(日) いわきFC 1-1 北海道コンサドーレ札幌 【いわき】 熊田直紀(後29) 【札幌】 家泉怜依(前34) ジュビロ磐田 1-0 藤枝MYFC 【磐田】 マテウス・ペイショット(後45+5) 水戸ホーリーホック 2-1 ブラウブリッツ秋田 【水戸】 寺沼星文(前43) 鷹啄トラビス(後47) 【秋田】 石田凌太郎(後2) 徳島ヴォルティス 2-0 レノファ山口FC 【徳島】 高木友也(前15) ルーカス・バルセロス(前32) FC今治 0-1 ジェフユナイテッド千葉 【千葉】 オウンゴール(後41) サガン鳥栖 0-0 ヴァンフォーレ甲府 V・ファーレン長崎 1-1 モンテディオ山形 【長崎】 山﨑凌吾(後45+9) 【山形】 ディサロ燦シルヴァーノ(前3) カターレ富山 1-1 大分トリニータ 【富山】 松岡大智(前24) 【大分】 有馬幸太郎(前15) ロアッソ熊本 2-2 愛媛FC 【熊本】 塩浜遼(前30、後25) 【愛媛】 村上悠緋(前6) 佐藤亮(前18) <span class="paragraph-title">【動画】波状攻撃を仕留める豊川雄太の2戦連続弾!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr"> <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1921099037610049690?ref_src=twsrc%5Etfw">May 10, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.05.11 17:40 Sun3
金沢が大宮FW大澤朋也を育成型期限付き移籍で獲得、今季はJ3で31試合2得点「ツエーゲン金沢の為に全力で闘います」
ツエーゲン金沢は28日、大宮アルディージャのFW大澤朋也(22)が育成型期限付き移籍で加入することを発表した。 移籍期間は2026年1月31日までとなり、大宮との公式戦には出場できない。 大澤は大宮のジュニア、ジュニアユース、U18と下部組織で育ち、2021年にトップチームに昇格。1年目でJ2の5試合に出場し1得点を記録すると、2年目は愛媛FCに育成型期限付き移籍。2023年に復帰していた。 今シーズンは明治安田J3リーグで途中出場がメインながら31試合に出場し2得点を記録。YBCルヴァンカップでも2試合に出場していた。 再び武者修行に出る大澤は両クラブを通じてコメントしている。 <h3>◆ツエーゲン金沢</h3> 「ツエーゲン金沢に関わる皆さんはじめまして!大澤朋也です!チームとしても個人としても結果にこだわりながら、ツエーゲン金沢の為に全力で闘います」 「ファン、サポーターの皆さんとたくさんの勝利を分かち合えるよう頑張りますので熱い声援よろしくお願いします!」 <h3>◆大宮アルディージャ</h3> 「今シーズン、応援ありがとうございました。今年1年間、素晴らしい雰囲気の中でプレーさせていただき、ありがとうございます。ファン・サポーターの皆さんとJ3優勝、J2昇格ができ嬉しく思います」 「個人としては満足のいくような結果ではなく、悔しい気持ちもありました。来シーズンは、ツエーゲン金沢でプレーすることになりました。目に見える結果にこだわって闘い、成長した姿を皆さんの前で見せられるよう頑張ってきます!」 2024.12.28 10:17 Sat4
J3降格の大宮、昨季最終節での横断幕でサポーター3名が開幕から8試合入場禁止処分「誹謗中傷・侮辱となる不適切な横断幕」
大宮アルディージャは20日、2023シーズンの最終節でのサポーターの違反行為を報告した。 問題の行為が起きたのは、2023シーズンの明治安田生命J2リーグ最終節の東京ヴェルディ戦。試合後のセレモニーで発生した。 2023シーズンは21位と過去最低順位に終わり、クラブ史上初となるJ3降格も味わったシーズン。近年はJ2で残留争いに巻き込まれ続けた結果、最終的に降格となり、サポーターからは辛辣な横断幕も出されていた。 大宮によれば、その際に掲示された横断幕が試合運営管理規程に抵触。「クラブからの注意喚起があったにも関わらず、対象を特定し誹謗中傷・侮辱となる不適切な横断幕を掲出する違反行為をおこなった」とし、3名に対して処分を下すことが発表された。 当該行為を行った3名に対しては、2024シーズンの明治安田J3リーグの第1節ヴァンラーレ八戸戦から、第8節のFC大阪戦までの8試合の入場禁止と、同期間のYBCルヴァンカップの入場禁止という処分となった。 不甲斐なさを露呈し続けているクラブに対してのファン・サポーターのフラストレーションも理解できるところではあるが、違反行為をしては訴えも意味話さないことになる。 大宮は「クラブとして同様の事象が起らないよう、引き続き、安心・安全なスタジアム運営に努めてまいります。スタジアムにご来場いただく皆さまにおかれましても、リスペクトの精神を持った行動・言動を心掛けるとともに、ご来場の皆さまが安心・安全に観戦できるスタジアム運営の実現に向けて、観戦ルールの順守をお願いします」と呼びかけている。 2024.02.21 09:25 Wed5
