ファブレ、5連敗中の敵地でバイエルン撃破へ 「バイエルンを恐れない」

2019.11.09 14:19 Sat
Getty Images
ドルトムントは9日、敵地アリアンツ・アレーナで行われるブンデスリーガ第11節でバイエルンとの“デア・クラシカー”に挑む。同試合に向けた公式会見に出席したルシアン・ファブレ監督が、苦手とする敵地での勝利へ意気込みを示した。

直近に行われたチャンピオンズリーグ(CL)のインテル戦で2点差を引っくり返す3-2の劇的逆転勝利を収め、公式戦3連勝と好調を維持するリーグ2位のドルトムント。今回の“デア・クラシカー”では今月3日にニコ・コバチ監督を解任した5位のバイエルン撃破を目指す。

ブンデスリーガ7連覇を許すなど、近年ドイツの盟主の後塵を拝し続けているドルトムントは、2014年4月に3-0で快勝して以降、敵地アリアンツ・アレーナでは5戦全敗中。とりわけ、直近4度の対戦では4失点以上を喫しての大敗と散々な内容が続いている。
今回の会見でファブレ監督は、その惨敗の歴史を認めながらも「バイエルンを恐れることはない」と敵地での勝利に向けて強い意気込みを示した。クラブ公式サイトがスイス人指揮官のコメントを伝えている。

「過去5年間、ボルシア・ドルトムントはミュンヘンの地で常に困難を味わってきたことは明白だ」
「だからこそ我々には失うものがないんだ。それと同時に我々には今回の一戦だけに集中する必要があると考えている」

「我々はバイエルン・ミュンヘンを非常に尊敬している。彼らはこれまでのブンデスリーガの歴史において多くのことを成し遂げてきたのだからね」

「彼らはハイレベルのチームだ。だが、我々はバイエルンを恐れない。我々はここから何らかのモノを持ち帰りたい」

「とにかく、非常に特別な一戦だ」

また、大一番に向けた最新のチームニュースに関しても言及。エースのFWマルコ・ロイスとMFジェイドン・サンチョの欠場の可能性を示唆している。

「ジェイドン・サンチョとマルコ・ロイスに関しては様子を見る必要がある。彼らに加えて2、3人のプレーヤーのコンディションも十分とは言えず、少なくとも明日(8日)になってみないと決められない」

ここまでドルトムントが2位、バイエルンが5位といずれかのチームが首位ではない状況で迎える“デア・クラシカー”は久しぶりとなるが、互いに主力数人を欠く中で勝利を掴むのはどちらのチームとなるか…。

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