完全復活の兆し見せるパストーレが今季ここまでを回想 「いつでも監督が起用可能な状態をキープしたい」

2019.11.06 02:10 Wed
Getty Images
ローマで完全復活の兆しを見せる元アルゼンチン代表MFハビエル・パストーレ(30)が、クラブ公式チャンネルのロングインタビューで今季ここまでを回想している。

昨夏、パリ・サンジェルマン(PSG)から鳴り物入りでローマに加入したエル・フラーコ(やせっぽち)の愛称で知られるパストーレ。しかし、昨シーズンは度重なる負傷やチームの採用するシステムとのかみ合わせもあって、公式戦17試合で4ゴール1アシストと期待外れの1年となった。

今夏の移籍市場においては自身をローマへ連れて来た前スポーツ・ディレクターのモンチ氏の退団もあり、退団が既定路線と見られていたが、最終的に残留を決断。
すると、チームの中盤に多くの負傷者が出たこともあり、今シーズンここまでは公式戦10試合出場で2アシストを記録。フィニッシュの精度こそ課題はあるものの、2-1で勝利したミラン戦でクラブ公式選出のマン・オブ・ザ・マッチに輝くなど、攻守両面で好パフォーマンスを継続している。
そして、完全復活の兆しを見せる天才MFは今季ここまでを回想。プレシーズンにおけるパウロ・フォンセカ監督との話し合い、調整法がうまくいっていると感じているようだ。

「(新シーズンに向けてどんな準備をしてきたか?)プレシーズンの期間中に監督やコーチングスタッフと多くの話し合いの場を持ったよ。その中ですべてのプレシーズンマッチでのプレーを通じてフィジカル面のスピード強化ができた」
「ただ、その間に1週間だけプレシーズンマッチでプレーしないことにしたんだ。別にケガをしていたわけではなかったけど、毎日ダブルセッションが続いていた中、自分の身体のことはよく知っているし、少しリカバリーのために休みたいと申し出たんだ」

「その期間には幾つかのフレンドリーマッチを欠場して1人でトレーニングをしていたよ。当時、けいれんの様な症状を感じ始めていたからね」

「プレシーズンマッチでのプレーを通じてポジション奪取に向けてアピールになることはわかっていたし、プレーしないことがリスクになることも理解していたよ。だけど、個人的にはこの時期のケガによってシーズン序盤の重要な試合でプレーできないリスクだけは避けたかったんだ」

「監督は僕の申し出を受け入れてくれ、『今週はトレーニングに励んで欲しい。そして、開幕戦でプレーする準備をしてほしい』と言ってくれたんだ」

「序盤の数試合は短い時間だけの起用だったけど、それが適切な形でコンディションを上げることになった。そして、今ではフィジカル面で本来の状態に戻っていると感じているんだ」

また、エル・フラーコはロマニスタからのブーイングが自身の反骨心を良い意味で刺激してくれたと感じている。

「これまでプレーしてきたすべてのチームで声援と同じようにブーイングを受けてきた。ただ、それは自分のプレースタイルでは当然のことだよ」

「コンディションが良好で良いプレーができれば、チームに大きな貢献を見せられる。だけど、状態が悪ければ、ピッチにいることも良いパフォーマンスも見せられず、自分のベストを尽くすことさえできない」

「時々、後方にプレスバックする力が残っていない場合、攻撃に備えてパワーを温存しておく必要がある。だけど、それを見たときにファンがどんな感じ方をするかも理解しているよ」

「それでも、時々ブーイングに感謝することだってあるんだ。物事が順調に進んでいるときはすべてがクリアだけど、悪い状況のときこそファンたちのリアクションが必要なんだ」

「個人的にはそこから良い意味で刺激を受けているんだ。たとえば、『よし! これまでよりも2時間早くトレーニングに向おう』なんて自分自身に言い聞かせるんだ」

「ファンはいつでも自分のことを見ているから、状態がよくないことに気が付いているんだ。家族だってそのことに気付いていて、母なんかは毎月僕のところに来たときに状態について聞いてきたよ」

「これに対してファンは毎週末のスタジアムで僕のことを見ているから、彼らの反応は自分自身の状態を正しく反映していると考えているんだ」

「結局のところ、ブーイングも含めて彼らのチームに対する情熱なんだ。それに僕たちにとってフットボールは仕事だし、自分たちを支えてくれるファンたちに敬意を示すと共に彼らを喜ばせる責任があるんだ」

最後にパストーレは今シーズンの自身も目標について以下のように語った。

「いつでも監督が起用可能な状態をキープしたい。90分でも10分でもね。今の良好なコンディションをキープして、ローマができるだけ高い順位でシーズンを終える助けになりたいんだ」

「ただ、フットボールはチームスポーツだ。ローマが今シーズン成功を掴めるとしたら、それは1人のプレーヤーが良い仕事をしたというわけじゃなく、チーム全体がうまくやったということだよ」

現在、セリエA3連勝で3位に浮上する原動力となっているパストーレには今後も良好なコンディションをキープし、溢れる創造性と共にここ最近目立つ泥臭い守備面での貢献を続けて欲しいところだ。

ハビエル・パストーレの関連記事

かつてセリエAを彩ったピンク軍団のパレルモが、“昇格へ本気”の博打補強に打って出た。 21世紀初頭から十数年ほど、セリエAの中でもとりわけ馴染み深いクラブだったパレルモ。 何よりも「ピンク」のユニフォームが目を引き、時代によってルカ・トーニ、ハビエル・パストーレ、エディンソン・カバーニ、パウロ・ディバラとい 2025.02.02 19:52 Sun
フィオレンティーナは26日、モンツァからイタリア代表MFアンドレア・コルパーニ(25)を買い取りオプション付きのシーズンレンタルで獲得したことを発表した。 移籍市場に精通するジャーナリストのニコロ・スキラ氏によると、今回の契約は400万ユーロの有償レンタルとなり、買い取りオプションは1200万ユーロ+ボーナス20 2024.07.26 23:26 Fri
セリエBのパレルモが、ニューヨークの中心部で新ユニフォームをお披露目した。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が伝える。 パレルモは2000年代初頭、セリエAでチャンピオンズリーグ(CL)圏内に肉薄する第2勢力として台頭。しかし、成績低迷に伴う経営悪化が次第に隠せなくなり、セリエB降格の末、実質的な経営破綻でセ 2024.07.10 16:45 Wed
元アルゼンチン代表MFハビエル・パストーレ(34)がやはり現役引退へ。 淡いピンクのユニフォームを纏ったパレルモ時代に脚光を浴び、以後パリ・サンジェルマン(PSG)、ローマでもプレーしたパストーレ。端正な顔立ちも人気を博した正真正銘のクラックだ。 しかし、そんな彼の現在地は「無所属」。昨夏カタール・スターズ 2024.03.22 18:10 Fri
元アルゼンチン代表MFハビエル・パストーレ(34)が今夏の現役引退を考慮している。 パストーレは昨年7月にカタールSCを退団し、現在はフリーの状況。近年は思うような活躍には至らずもその実績を考えれば、まだまだプレーする場所は十分にあると思われる。 しかし、以前から股関節に問題を抱える34歳MFは同箇所の手術 2024.01.29 08:00 Mon

ローマの関連記事

国内外の強豪クラブから引く手あまたのセスク・ファブレガス監督(38)だが、来シーズンもコモを率いる決断を下したようだ。 現役時代はアーセナルやバルセロナ、チェルシーなどでプレーしたセスク監督。昨シーズンはコモをセリエA昇格に導く手腕を発揮。さらに、初挑戦となった今季のセリエAでは、昇格組ながらここまで勝ち点48を 2025.05.13 21:30 Tue
ローマのクラウディオ・ラニエリ監督が12日にアウェイで行われ、1-2で敗戦したセリエA第36節アタランタ戦を振り返った。 リーグ戦19試合無敗と好調を維持するローマは、9分にルックマンのゴールで先制を許すも、32分にセットプレーの二次攻撃からスーレの右クロスをクリスタンテがヘディングで流し込み、試合を振り出しに戻 2025.05.13 08:00 Tue
アタランタのジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督が12日にホームで行われ、2-1で勝利したセリエA第36節ローマ戦を振り返った。 今節の結果試合で来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得する3位アタランタ(勝ち点68)は、9分にルックマンにゴールで先制する。 その後、クリスタンテのゴールでローマに追いつか 2025.05.13 07:30 Tue
セリエA第36節のアタランタvsローマが12日にゲヴィス・スタジアムで行われ、2-1でホームのアタランタが勝利した。 今節の結果試合で来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得する3位アタランタ(勝ち点68)は、直近のモンツァ戦のスタメンからヒエンをマリオ・パシャリッチに変更した以外は同じスタメンを採用。最前 2025.05.13 06:25 Tue
ローマのイタリア代表MFロレンツォ・ペッレグリーニの今シーズン中の復帰が絶望的となったようだ。 今シーズンここまでは公式戦34試合3ゴール3アシストの数字を残していたローマのカピターノ。直近のフィオレンティーナ戦では先発出場していたが、前半終了時に交代していた。 イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によれ 2025.05.10 16:50 Sat

セリエAの関連記事

新しい未来のテレビ「ABEMA(アベマ)」は、スポーツ・チャンネルDAZNと展開する「ABEMA de DAZN」で、2025年8月より開幕する主要な欧州サッカーリーグにおいて、日本代表選手が所属するクラブを中心とした「欧州リーグ2025-26」の試合を中継することを決定した。 今回の発表によると、リーグ・アン、 2025.08.15 17:21 Fri
ユベントスのレジェンドであるレオナルド・ボヌッチ氏(38)が来季、ユースチームの監督かファーストチームのコーチとして復帰する可能性があるようだ。イタリア『トゥットスポルト』が報じている。 ユベントスで8度のセリエA制覇に貢献したボヌッチ氏は昨季、ユベントスを退団。ウニオン・ベルリン、フェネルバフチェでプレーした後 2025.05.17 13:00 Sat
フィオレンティーナは15日、イタリア代表DFピエトロ・コムッツォ(20)との契約を2029年6月30日まで延長したことを発表した。 2019年からフィオレンティーナの下部組織に在籍するコムッツォは185cmのセンターバック。2023年10月のナポリ戦でファーストチームデビューを飾ると、今シーズンはセンターバックの 2025.05.15 21:02 Thu
マンチェスター・シティが、ミランのオランダ代表MFタイアニ・ラインデルス(26)の獲得へ動き始めた。イギリス『The Athletic』が報じている。 昨シーズン、AZから加入後すぐさまロッソネリの主力に定着したラインデルスは、今シーズンより一層存在感を高めてチームの絶対的な主軸に。 ここまでは不振のチーム 2025.05.14 19:38 Wed
セリエA懲戒委員会は13日、ユベントスのフランス人DFピエール・カルルに対し、2試合の出場停止処分を科した。 カルルは10日に行われたセリエA第36節ラツィオ戦の57分、振り上げた手が相手FWタティ・カステジャノスの顔面に直撃し、VARの末に一発退場となっていた。 残り2試合、ウディネーゼ戦とヴェネツィア戦 2025.05.14 11:30 Wed

記事をさがす

ハビエル・パストーレの人気記事ランキング

1

34歳パストーレ現役引退へ「痛みに耐えられない」「楽しかったサッカーが罰に」

元アルゼンチン代表MFハビエル・パストーレ(34)がやはり現役引退へ。 淡いピンクのユニフォームを纏ったパレルモ時代に脚光を浴び、以後パリ・サンジェルマン(PSG)、ローマでもプレーしたパストーレ。端正な顔立ちも人気を博した正真正銘のクラックだ。 しかし、そんな彼の現在地は「無所属」。昨夏カタール・スターズリーグのカタールSCを半年で退団後、どのクラブにも属しておらず、以前から問題を抱える股関節の状態が極めて良くないことを明かしている。 今回、アルゼンチン『La Nacion』の取材では、耐え難い股関節の痛み、そしてそれに伴う苦しみに苛まれてきたことを告白。どうやら心は現役引退で固まってるようだ。 「痛みに耐えられなかった…目覚めの瞬間に気分が悪くなり、自然と脳が僕に『もうサッカーを辞める時だ』と語りかけていた。けど、僕自身が受け入れられず、苦しむことを決めたんだ」 「サッカーを続けるためにできることは全て試してみた。けど、望む結果は何もない。練習とプレーは再開できたが、日々の生活は悪いまま。一度紅白戦をやってみたら、その後2日間ベッドで寝て過ごすことになったんだ…痛みでね」 「消耗しきった股関節に再び負荷をかける…有害みたいだ。痛みは以前にも増して大きくなり、サッカーが楽しみではなく、ただの罰になってしまったよ。子どもたちとボールを蹴ることさえままならない」 「今は左足の股関節に人工股関節を入れてある。すべてセラミックでね。毎朝リハビリに励み、なんとか生活は元通りだ。『普通の生活』がこんなにハッピーだなんてね」 「この数年間、常に現役引退の準備をしてきた。股関節が元気だったころ、僕はフットボーラーとしてなんだってできると信じていた…今日の僕はピッチに立つことを一切考えていない」 「ここからさらに回復して、もしランニングして良い気分を維持できたら…その時はもっともっと走りたくなるだろうね。それだけで満足だ」 “El Flaco(エル・フラコ=やせぽっち)”ハビエル・パストーレ。美しい出立ちとプレーの数々でファンを楽しませた男は、スパイクを脱ぐ。 2024.03.22 18:10 Fri
2

“昇格へ本気” 一時は経営破綻のセリエB・パレルモ、セリエAクラブからエース強奪に成功

かつてセリエAを彩ったピンク軍団のパレルモが、“昇格へ本気”の博打補強に打って出た。 21世紀初頭から十数年ほど、セリエAの中でもとりわけ馴染み深いクラブだったパレルモ。 何よりも「ピンク」のユニフォームが目を引き、時代によってルカ・トーニ、ハビエル・パストーレ、エディンソン・カバーニ、パウロ・ディバラといった役者がチームを牽引。セリエAの第二勢力として、常にCL権を争った。 しかし、良くも悪くも“面白い”名物オーナー、マウリツィオ・ザンパリーニ氏の限界が次第に表面化。2019-20シーズン、とうとう経営破綻でセリエDへの強制降格を余儀なくされた。 それでも、22-23シーズンにセリエBまで這い上がり、同じタイミングでシティ・フットボール・グループ(CFG)の傘下に。現在はニューヨーク・マンハッタンでプロモーション活動を行うなど、国際戦略にも力を入れている。 そんななか、今季のセリエBで現在8位。このままいけば昇格プレーオフだが、上下に僅差でライバルたちがひしめき合い、2016-17シーズン以来となるセリエA復帰へはまだまだ遠い。 ひとつでも順位を上げるには「得点力が必要」と捉えたのか、セリエA・ヴェネツィアでキャプテンを担うフィンランド代表FWヨエル・ポヒャンパロ(30)の獲得へオファーを出し、ここにきて交渉成立…ヴェネツィア不動のエース、今季セリエAで6得点という選手を、セリエBのパレルモが引き抜くことに成功したのである。 イタリア『カルチョメルカート』によると、ポヒャンパロは2日、パレルモと友好関係のユベントスでメディカルチェックを実施。移籍金はセリエBクラブにしては相当な大金であるはずの475万ユーロ(約7.6億円)だという。 これを受け、主将兼主砲ポヒャンパロを失うヴェネツィアのサポーターは、売却を決定したクラブに怒り心頭だという。何せ、ヴァネツィアはセリエB降格圏の19位に沈んでいる。 <span class="paragraph-title">【写真】「ハリウッド俳優?」パストーレ、アマウリ、トーニ!パレルモ黄金期を彩った名優がマンハッタンに集結...シブすぎる</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">Let’s Rock! <a href="https://t.co/IIqQqAPmyf">pic.twitter.com/IIqQqAPmyf</a></p>&mdash; Palermo F.C. (@Palermofficial) <a href="https://twitter.com/Palermofficial/status/1810693799175184681?ref_src=twsrc%5Etfw">July 9, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.02.02 19:52 Sun
3

マウコム逸のローマが5人のレフティを獲得候補にリストアップ!

▽バルセロナにボルドーのブラジル人FWマウコム(21)を強奪されたローマは早くも5人の獲得候補をリストアップしているようだ。『スカイ・スポルト・イタリア』が伝えている。 ▽マウコムに関しては、ローマが3800万ユーロ(約49億4000万円)と伝えられる条件でボルドーとのクラブ間合意を公式に発表。さらに、年棒250万ユーロ(約3億3000万円)の5年契約で合意したマウコムは23日に移籍を完了するためにローマに降り立つ予定になっていた。 ▽だが、クラブ間合意発表の直後にバルセロナから4100万ユーロ(約53億3000万円)とボーナス100万ユーロ(約1億3000万円)のオファーを受け取ったボルドー側の翻意により、ローマは土壇場でマウコム獲得を逃す格好となった。 ▽現在、ローマでは左ウイングにディエゴ・ペロッティ、ステファン・エル・シャーラウィ、ユスティン・クライファート、右ウイングにジェンギズ・ユンデル、センターフォワードとの併用のパトリック・シック。さらに、トップ下が主戦場もウイング起用可能なハビエル・パストーレ、アンテ・チョリッチと前線に多くのタレントを揃える。 ▽しかし、元守護神アリソン・ベッカーの移籍金を有効活用するため、マウコム同様に右ウイングを主戦場とする左利きのアタッカーの獲得に動く模様だ。そして、『スカイ・スポルト・イタリア』は5人の若手レフティを候補に挙げている。 ▽まず有力候補に挙がるのが、エウゼビオ・ディ・フランチェスコ監督の教え子であるイタリア代表FWドメニコ・ベラルディ(23)と、ミランのエースとして活躍するスペイン代表FWスソ(24)のセリエA経験組だ。 ▽さらに、この2人に加えてレバークーゼンのジャマイカ人FWレオン・ベイリー(20)とマルセイユのフランス代表FWフロリアン・トヴァン(25)、レアル・ソシエダのスペイン代表FWミケル・オヤルサバル(21)の国外で活躍する3選手だ。 ▽同ポジションの獲得資金に4000万ユーロ(約52億円)前後を準備している中、スポーツ・ディレクターを務めるモンチ氏はどの選手の獲得に動くのか。 2018.07.25 17:00 Wed
4

指揮官交代もローマにフロレンツィの居場所はなし…今夏に新たなチームを探すよう通達か

ローマのイタリア代表MFアレッサンドロ・フロレンツィ(30)が、チームの構想から外れたようだ。イタリア『Il Romanista』が伝えている。 ローマの下部組織出身であるフロレンツィは、これまで公式戦通算280試合に出場。ファンからの人気は高く、元イタリア代表MFダニエレ・デ・ロッシの退団後には主将を務めていた。しかし、2019年夏にパウロ・フォンセカ監督が就任すると構想外となり、昨夏にパリ・サンジェルマン(PSG)に買い取りオプション付きのレンタルで移籍している。 PSGではトーマス・トゥヘル監督の下で信頼を掴み公式戦36試合に出場。しかし、シーズン後半はケガや新型コロナウイルス(COVID-19)感染もあり、出番が減少。1月に就任したマウリシオ・ポチェッティーノ監督からはフィジカルや守備面を評価されず、買い取られることはないままローマに帰還することになった。 ローマは、昨シーズン限りでフォンセカ監督が退任。自身を評価しなかった監督が去り、新たにジョゼ・モウリーニョ監督が就任したことについては、フロレンツィ自身も期待を抱くコメントを残していたが、『Il Romanista』によるとチームからの扱いは変わらず構想外のままのようだ。 クラブはフロレンツィに対して新たなクラブを探すよう通達しており、移籍までの間は練習場の使用を許可しているという。 新シーズンにプレーするためには少しでも早く新天地を見つける必要があるフロレンツィだが、現在のところオファーはないようだ。仮にフロレンツィがイタリアでのプレーを希望する場合には、300万ユーロ(約3億9000万円)ともされる給料の減額が必要になるかもしれない。 なお、チームの再建を進めるローマは今夏多くの選手を構想外としているが、MFハビエル・パストーレ(32)やMFスティーブン・エンゾンジ(32)らもフロレンツィ同様に具体的なオファーは届いていないようだ。一方で、FWペドロ(33)にはゼニトからの関心があるとされている。 2021.08.03 14:23 Tue

ローマの人気記事ランキング

1

ローマが今夏最初の補強! レバンテで最年少デビューのU-17スペイン代表DFを獲得

ローマは1日、レバンテからU-17スペイン代表DFブバ・サンガレ(16)を完全移籍で獲得したことを発表した。契約期間は2027年6月30日までの3年となる。 マリ人の両親の下、スペインで生まれ育ったサンガレは、レバンテのカンテラへ加入。スペインの世代別代表に名を連ねる右サイドバックは、昨年12月6日に行われたコパ・デル・レイのアモレビエタ戦でクラブ最年少記録となる16歳4カ月でのファーストチームデビューを飾った。 攻守両面でスケールの大きさを感じさせる逸材は、ローマにとって今夏最初の補強選手となったが、当面はプリマヴェーラが主戦場となる。 <span class="paragraph-title">【動画】ローマ加入が決まったサンガレ</span> <span data-other-div="movie"></span> <div id="cws_ad"><blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="es" dir="ltr"> Benvenuto alla Roma, Buba Sangaré! <a href="https://twitter.com/hashtag/ASRoma?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#ASRoma</a> <a href="https://t.co/2eyMVN3msy">pic.twitter.com/2eyMVN3msy</a></p>&mdash; AS Roma (@OfficialASRoma) <a href="https://twitter.com/OfficialASRoma/status/1807762608042152272?ref_src=twsrc%5Etfw">July 1, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script></div> 2024.07.02 14:52 Tue
2

「このシャツとファンのためにすべてを捧げた」、フロレンツィがローマにエモーショナルな別れ

ミランへの完全移籍が決定したイタリア代表MFアレッサンドロ・フロレンツィ(31)がローマにエモーショナルな別れを告げた。 ローマ生まれローマ育ちのフロレンツィは、セリエBのクロトーネでの武者修行を経て、2012-13シーズンからトップチームに定着。キャリア当初は攻撃的MFやセントラルMF、ウイングを主戦場としたが、以降は右サイドバックにコンバート。豊富な運動量と攻撃センス、中盤で培ったゲームメイク能力を生かし、攻撃的なサイドバックとして存在感を示した。 ただ、パウロ・フォンセカ前監督、ジョゼ・モウリーニョ監督の下では構想外とみなされ、2020年冬にバレンシア、翌シーズンにパリ・サンジェルマン、直近の2021-22シーズンはミランへのレンタル移籍を経験。 そのミランでは公式戦30試合2ゴールの数字を残し、スクデット獲得に貢献。この活躍が評価され、300万ユーロ(約4億2000万円)と言われる移籍金で完全移籍。2025年までの3年契約にサインした。 ローマで通算280試合28ゴール32アシストを記録し、元イタリア代表MFダニエレ・デ・ロッシの退団後はカピターノを務めたフロレンツィ。 プスカシュ賞最終候補にも挙がったバルセロナ戦でのスーパーロングシュート、スタンドに招待した祖母とハグしたゴールセレブレーションと、記録にも記憶にも残るロマニスタのアイドルは、永遠の都との別れに際し、自身の公式インスタグラムでエモーショナルなメッセージを綴った。 「やあ、ローマのみんな。それは素晴らしい旅だった!」 「トリゴリアに来たのは11歳だった。この20年間で僕はあなた方に別れを告げたのはたったの4回だ」 「最初のときは、成長して「骨を埋める」ため、他の場合は、常に想像していたものと異なる状況を受け入れることを人生から教えられた」 「僕は常に沈黙の道を選んできた。なぜなら、そこからチームとクラブを尊重するという意味が生まれるからだ」 「何年にもわたってトリゴリアで働いてきた人たちに心から感謝したいと思う。僕らは一緒に家にいたんだ」 「穏やかに、僕はこのシャツとファンのために自分のすべてを捧げたことを知っている…みんなの今後の成功を心から願ってるよ!」 ローマでのキャリア終盤は受け入れがたい状況が続いたものの、クラブへの愛情から常に冷静な姿勢を崩さなかったフロレンツィ。 フランチェスコ・トッティ、デ・ロッシとカリスマ性に満ちた偉大なる先達とは異なるキャラクターでジャッロロッシの一時代を牽引してきた31歳は、穏やかな形で古巣に別れを告げた。 2022.07.02 14:59 Sat
3

「ローマは一連の行動を問題視」 モウリーニョとマティッチの関係破綻、10年来の師弟コンビに何が起きた?

元セルビア代表MFネマニャ・マティッチ(34)のローマ退団およびスタッド・レンヌ移籍には、やはりジョゼ・モウリーニョ監督との関係破綻があったようだ。イギリス『ミラー』が伝えている。 サッカー界を代表する師弟コンビは?と問われて名前を浮かべるファンも多いであろうモウリーニョ監督とマティッチ。チェルシーで始まったこの関係性はマンチェスター・ユナイテッドにローマと今夏まで約10年間続いた。 ところが、8月に入ってマティッチのスタッド・レンヌ行きが急浮上すると、トントン拍子で話が進み、14日に移籍が発表された。また、マティッチはモウリーニョ監督との関係性に亀裂が生じており、ローマも放出を躊躇しないと報じられていた。 強い信頼関係で結ばれたこの両者に一体何が起きたのか。ローマの地元紙『イル・テンポ』のフィリッポ・ビアフォーラ記者によると、マティッチは「チーム練習を投げ出し、モウリーニョだけでなくチームメイトとも問題を抱えた。ローマも一連の行動を問題視し、彼は損得勘定抜きで除外された」という。 酸いも甘いも経験してきたはずのベテランが身勝手な行動をとったなどとは信じたくないが、モウリーニョ監督は19日、セリエA第1節・サレルニターナ戦の前日会見でマティッチ退団の影響を問われ、長年の関係性を考えれば悲しくなるほどにあっさりとコメントした。 「レンヌと1カ月ほど協議していたのだろう。私が付け加えることは何もない」 一方で、ローマが後釜として獲得したレアンドロ・パレデス、レナト・サンチェスについては「パレデスが来てくれて嬉しいよ。彼のことがとっても好きだ。偉大な選手はもういないが、パレデスにサンチェスまで契約できた。街を歩いていて、そうそうお目にかかれる選手ではない」と期待を寄せる。 モウリーニョ監督とマティッチ。何が発端となったかは地元の記者ですら把握できていないようだが、決別したことは間違いない模様。それでも、これからも両者のサッカーキャリアは続いていく。 2023.08.20 15:00 Sun
4

ローマが新スタジアム計画を発表…目玉は欧州最大のクルヴァ・スッド

ローマが新スタジアムの計画を発表した。 ローマは1953年の開場以来、ラツィオと共にスタディオ・オリンピコを本拠地として使用してきた。しかし、幾度か修繕や改修は行っているものの、老朽化が否めないこともあり、クラブは以前から新スタジアム建設への動きを進めていた。 ただ、“地面を掘れば遺跡にあたる”とも言われる「永遠の都」特有の事情もあり、その計画はなかなか進まずにいたが、ライアン・フリードキン副会長とリナ・スルークCEOとローマ市長のロベルト・グアルティエリ氏ら市議会の代表者との会談を経て、新スタジアムの計画を発表した。 『YouTube』での新スタジアムのイメージ動画と共にクラブは今回の計画を以下のように説明している。 「ライアン・フリードキン副会長とリナ・スルークCEOを代表とするASローマのトップマネジメントは、本日、ローマ市長ロベルト・グアルティエリ氏と会談し、クラブの新スタジアムのエキサイティングな計画について話し合いました」 「会議では、プロジェクトの革新性と、フットボールファンと地域社会の両方に約束される数多くのメリットに対する共通の熱意が示されました」 「プロジェクトのビデオプレゼンテーションのリリースは、新しいスタジアムのユニークなビジョンとモダンなデザインを紹介し、熱狂的な反響を呼びました。このビジョンの鍵となるのは、ヨーロッパ最大となる予定の新しいクルヴァ・スッドです。このクルヴァ・スッドは、ASローマのサポーターの揺るぎない情熱の証となるでしょう」 また、フリードキン副会長は、このプロジェクトがクラブだけでなくローマという都市、地域社会においても新たな価値を創造するものになると確信している。 「本日、ローマ市長のロベルト・グアルティエリ氏とお会いし、新しいスタジアムのビジョンを発表できたことを光栄に思います。この素晴らしいスタジアムは、ASローマとそのファンの新しいホームであるだけでなく、ローマ市民全員にとってのランドマークでもあります。ヨーロッパ最大のクルヴァとなる予定の新しいクルヴァ・スッドは、サポーターの情熱とエネルギーを体現する強力な焦点となるでしょう。古典的なローマ建築にインスピレーションを得た象徴的なデザインと最先端の設備を備えたこのスタジアムは、フットボールファンから地元のコミュニティまで、すべての人に世界クラスの体験を提供します」 「ASローマの誇りある管理者として、私たちは、クラブの精神と伝統を体現する空間を創り出すとともに、革新と卓越性の世界的なシンボル、そして環境責任のモデルとなることに尽力しています」 「新スタジアムを環境責任のモデルにするという取り組みは、ローマ市長が指摘したように、クラブの価値観やローマ市のより広範な目標と一致しています」 「両者は、開発のさまざまな側面に焦点を当てる作業グループの設立を含む、プロジェクトを進めるためのロードマップについて話し合い、合意しました。これらのグループは、環境基準とコミュニティの関与に細心の注意を払いながら、プロジェクトがスムーズに進むようにします」 「ASローマとそのリーダーシップは、ファンの体験を向上させるだけでなく、コミュニティと環境にプラスの影響を与えるランドマークを作成することに専念しています。新しいスタジアムプロジェクトは、クラブ、ファン、そしてローマ市の誇りのシンボルとなるでしょう」 <span class="paragraph-title">【動画】ローマの新スタジアム構想が発表!</span> <span data-other-div="movie"></span> <iframe width="640" height="360" src="https://www.youtube.com/embed/RE0m08zRgBo" title=" Towards our new stadium " frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe> 2024.07.25 06:30 Thu
5

フロレンツィが“オリンピコの奇跡”の秘話明かす 「逆転突破を唯一信じなかった男が大仕事を果たした」

イタリア代表MFアレッサンドロ・フロレンツィが“オリンピコの奇跡”の秘話を明かした。『フットボール・イタリア』が伝えている。 “オリンピコの奇跡”としてロマニスタの間で語り継がれる2017-18シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝のバルセロナ戦は、カンプ・ノウでの1stレグを1-4で大敗したところからスタートする。 この初戦の結果によって多くの選手、ファンが敗退を覚悟したものの、スタディオ・オリンピコで行われた2ndレグでは、最終ラインをハーフウェイライン付近に設定した中盤フラットの[3-5-2]の超攻撃的な布陣を採用したジャッロロッソが攻守に躍動。 試合開始直後にFWエディン・ジェコのゴールで先制に成功すると、その後も猛烈なハイライン・ハイプレスを継続するホームチームは主導権を握り、後半序盤にはMFダニエレ・デ・ロッシのPKで1点差に迫る。 そして、試合終盤の82分には右CKの場面でキッカーのFWジェンギズ・ウンデルが入れたクロスをニアに飛び込んだDFコスタス・マノラスが頭で合わせ、2戦合計4-4もアウェイゴール数で逆転に成功。その後、相手の猛攻を凌ぎ切ったホームチームはCL史に残る逆転劇を完遂して見せた。 そして、現在ローマからバレンシアにレンタル移籍中のフロレンツィは、『インスタグラム』のライブチャットで、ローマ出身の元オートバイレーサー、マックス・ビアッジ氏と対談していた際、“オリンピコの奇跡”について話を向けられた。 その会話の中で、奇跡の立役者となったマノラスに関する意外なエピソードを明かした。 「1-4で初戦を終えることになったけど、自分たちが敗退するというふうには考えていなかったんだ。今思えば、すごく奇妙な感じだけどね」 「(CL登録メンバーの)25人で戦っていたけど、そのうちの24人は2ndレグでの逆転突破が可能だと思っていたよ」 「一方、その中で唯一逆転突破は不可能だと思い込んでいた男こそ、あのマノラスさ。そんな彼が僕たちをベスト4進出に導く決勝ゴールを決めた。唯一信じていなかった男が、その大仕事をやってのけたんだから不思議な話だね」 また、フロレンツィは再度“オリンピコの奇跡”が期待されたリバプールとの準決勝2ndレグについても言及。同試合でローマは4-2の勝利を収めたが、1stレグで喫した2-5の大敗を挽回するまでには至らず。無念の敗退となっていた。 「2ndレグのときにチームバスがオリンピコに到着したとき、自分たちがまるでバグダッドにいるかのように感じたよ。盛大な発煙筒や炎、チャントで迎えられたからね。あの光景を思い出すと、今でも鳥肌が立つよ」 2020.04.29 14:50 Wed

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly