レジェンド・カニサレス氏がバレンシアの監督人事に苦言…
2019.09.12 21:00 Thu
バレンシアの黄金時代を築いた元スペイン代表GKサンティアゴ・カニサレス氏が、古巣の監督人事に苦言を呈している。スペイン『マルカ』が伝えた。
11日にマルセリーノ・ガルシア・トラル監督を解任し、その数時間後にアルベルト・セラーデス氏を招へいしたバレンシア。昨シーズンはコパ・デル・レイ優勝と3シーズンぶりのチャンピオンズリーグ出場権獲得に導いた前監督の電撃解任に、ファンヤサポーターだけでなく、選手からも批判が相次いでいる。
そんな中、1998年から2008年にバレンシアでプレーし、2度のリーグ優勝やUEFAカップ優勝など成し遂げた黄金時代を築いたカニサレス氏がコメント。同様に今回の監督人事に眉をひそめている様子だ。
「ピーター・リム会長はマルセリーノの解任を下部組織を重要視していなかったからとしたが、マルセリーノは目標を大きく超える実績を残した。そんな理屈は馬鹿げている。スポーツ的価値はない」
「マルセリーノは彼が雇われた理由を示したじゃないか。それを解任なんて途方もない怒りだ」
「セラーデスはこれまでのコンセプトやエシックを失うことになった。彼は下部チームの監督をやってきた人物だが、ラ・リーガという選択肢はなかった」
「セラーデスは、彼が今どこにいるのか、ロッカールームでどう振る舞えばいいのかわからない状況にあると思う。彼の最初の役割はかなり複雑なものになるだろう」
11日にマルセリーノ・ガルシア・トラル監督を解任し、その数時間後にアルベルト・セラーデス氏を招へいしたバレンシア。昨シーズンはコパ・デル・レイ優勝と3シーズンぶりのチャンピオンズリーグ出場権獲得に導いた前監督の電撃解任に、ファンヤサポーターだけでなく、選手からも批判が相次いでいる。
そんな中、1998年から2008年にバレンシアでプレーし、2度のリーグ優勝やUEFAカップ優勝など成し遂げた黄金時代を築いたカニサレス氏がコメント。同様に今回の監督人事に眉をひそめている様子だ。
「マルセリーノは彼が雇われた理由を示したじゃないか。それを解任なんて途方もない怒りだ」
カニサレス氏はまた、新たに就任したセラーデス氏についても言及。同氏はこれまでU-16やU-17、U-21のスペイン代表を歴任してきたものの、クラブレベルの経験はなく、レアル・マドリーでフレン・ロペテギ元監督のアシスタントを務めた程度。そのセラーデス氏のバレンシア就任に厳しい言葉を述べている。
「セラーデスはこれまでのコンセプトやエシックを失うことになった。彼は下部チームの監督をやってきた人物だが、ラ・リーガという選択肢はなかった」
「セラーデスは、彼が今どこにいるのか、ロッカールームでどう振る舞えばいいのかわからない状況にあると思う。彼の最初の役割はかなり複雑なものになるだろう」
マルセリーノ・ガルシア・トラルの関連記事
バレンシアの関連記事
ラ・リーガの関連記事
記事をさがす
|
|
マルセリーノ・ガルシア・トラルの人気記事ランキング
1
ウルトラス脅迫によって辞任に追い込まれたマルセリーノ監督が古巣マルセイユと対戦…ビジャレアルは超厳戒態勢で指揮官の安全確保
ビジャレアルの指揮官として古巣マルセイユと対峙するマルセリーノ・ガルシア・トラル監督は、超厳戒態勢でかつての本拠地での戦いに臨む。 マルセリーノ監督は今シーズンの開幕前にマルセイユの新指揮官に就任。しかし、チャンピオンズリーグ(CL)予選でパナシナイコスに敗れ、痛恨の本戦行きを逃すと、リーグ・アンでも格下相手の取りこぼしが目立つ微妙なスタートに。 すると、昨年9月には以前から過激な集団として認識されるウルトラスがクラブのトレーニング施設でクラブ首脳陣との会合を要求。 極度に緊張したその会談では、マルセリーノ監督やパブロ・ロンゴリア会長といった首脳陣に退団を求める脅迫まがいの要求が行われ、クラブはその要求に屈服、あるいはこれ以上こういった輩を相手にクラブ運営が不可能と感じたか、いずれも辞任の道を選択した。 その後、就任7試合でクラブを離れることになったスペイン人指揮官は、フランス『レキップ』で「私が辞める決断をしたのではなく、絶対に非難されるべき脅迫を考慮した一般的な決断だった」、「常にイベントに影響を与えたい一部の急進的なサポーターの存在が、ビッグクラブになることを妨げている」と、ウルトラスへの憤りを語っていた。 その後、ビジャレアルの新監督に就任したスペイン人指揮官は、今回のヨーロッパリーグ(EL)のラウンド16でその古巣との対戦が決定。7日に行われる1stレグではかつての本拠地スタッド・ヴェロドロームに乗り込むことになった。 フランス『RMC Sport』によると、そういった経緯もあってマルセリーノ監督のマルセイユ滞在中の安全面を強く懸念するビジャレアルは、滞在期間中に指揮官を常に警護する民間警備会社のメンバー数人を雇ったという。さらに、安全面で万全を期すためスペインの3人の警察官が今回の遠征に帯同することになったという。 今回の一戦において元指揮官に対するマルセイユのウルトラスの反発は必至とみられるが、マルセリーノ監督を含めたビジャレアル関係者の安全がしっかりと確保されて無事に試合が開催されることを願うばかりだ。 2024.03.07 22:33 Thuバレンシアの人気記事ランキング
1
バレンシアが生え抜き左SBヘスス・バスケスと契約延長…今季の公式戦出場は最多23試合
バレンシアは21日、スペイン人DFヘスス・バスケス(21)との契約を2026年6月30日まで延長したと発表した。 ヘスス・バスケスは5歳でバレンシアの門を叩いた生え抜きの左サイドバック。2020-21シーズンのシニアデビューから少しずつ出番を増やしていき、今季は最多の公式戦23試合に出場すると、今年1月15日に行われたラ・リーガ第20節のカディス戦でトップチーム初ゴールをマークした。 バレンシアの左サイドバックには主将のスペイン代表DFホセ・ルイス・ガヤがいるが、スペイン『マルカ』によると、腹直筋の線維性断裂で手術。ヘスス・バスケスにもチャンスが巡ってくることが見込まれるという。 2024.06.21 21:25 Fri2
宙に浮くラファ・ミルの去就…東京五輪スペイン代表の肉体派ストライカー
スペイン人FWラファ・ミル(27)の去就が宙に浮いている。スペイン『Relevo』が伝えている。 U-24スペイン代表として東京五輪出場のラファ・ミル。当時ウォルバーハンプトンからウエスカへレンタル移籍していた191cmの肉体派ストライカーは、あれから3年、クラブキャリアが徐々に停滞し、A代表には縁がない。 五輪直後の21-22シーズンにセビージャへ完全移籍。1年目はラ・リーガ10得点も序列が低く、先発起用が増えた2年目の昨季は公式戦36試合8得点、3年目の今季は1月移籍を拒否して構想外となり、終盤戦の出番はゼロだった。 現在プロデビュー時の古巣・バレンシアへの移籍話が進行中。セビージャはラファ・ミル側と「どう転んでも来季は給与を支払いません」という内容の協定を結んだという。 一方、ピーター・リム体制のバレンシアは、買い取りオプション付きのレンタル獲得を希望。ラファ・ミルの年俸はクラブの給与体系を上回っており、三者揃って交渉成立を願っていても、すぐに決着するものではないようだ。 この点で今週一週間は大事なクラブ間協議が行われるとのこと。バレンシアはラファ・ミルの代替案もあり、セビージャと合意できないとみれば、ターゲットを変更するものとされる。 2024.06.24 20:00 Mon3
【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.27“ベニテスの堅守速攻”2冠達成/バレンシア[2003-04]
1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.27</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">2003-2004シーズン/バレンシア 〜ベニテスの堅守速攻〜</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/2003-04valencia.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:ラファエル・ベニテス(43) 獲得タイトル:リーガエスパニョーラ、UEFAカップ 攻撃力8:★★★★★★★★☆☆ 守備力9:★★★★★★★★★☆ タレント7:★★★★★★★☆☆☆ 連係9:★★★★★★★★★☆ 選手層7:★★★★★★★☆☆☆ </p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">2冠達成</div> 当時のバレンシアの監督は、就任3年目のラファエル・ベニテスだった。2001-02シーズンにバレンシアに招へいされたベニテスは、1年目にして約30年ぶりとなるリーガエスパニョーラ制覇を達成。メンディエタやキリ・ゴンサレスを擁して2000年から2シーズン連続でCLファイナリストとなったエクトル・クーペルがつくった堅守速攻のチームをベースとしたベニテスは、サポーターが待ち望んでいたタイトルを獲得した。 2003-04シーズンは、リーガエスパニョーラで第2節から第7節まで6連勝するなど好スタートを切った。中盤戦以降は、バルセロナ、レアル・マドリー、デポルティボと熾烈な優勝争いを繰り広げたが、第27節でデポルティボを3-0で下したのをキッカケに、そこから6連勝と勢いに乗る。そして、最終的には2位バルセロナに勝ち点5差をつけて、71得点27失点という素晴らしい成績で、2年ぶり6度目の優勝を達成した。なお、リーガでは、2013-14シーズンにアトレティコ・マドリーが優勝するまで、このシーズンのバレンシアが、レアル・マドリードとバルセロナ以外で最後に優勝したチームであった。 また、UEFAカップでは、決勝トーナメントでボルドーやビジャレアルを撃破し、決勝に進出。マルセイユとの決勝では、ビセンテとミスタのゴールによって2-0で勝利し、見事に戴冠を果たした。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ソリッドな守備+a</div> 前述したように、チームのベースはクーペル時代からの堅守速攻。ただ、ベニテスは、ワントップのクラウディオ・ロペスやカリューをスペースに走らせていたクーペル時代よりも、ストライカーも含めてショートパスを繋ぐスタイルを意識していた。 守護神は安定感抜群のカニサレスが務め、アジャラがまとめる最終ラインは大きく崩れることはなかった。中盤の底には、バレンシアお馴染みの“バラハ&アルベルダ”。2人のコンビネーションは抜群だった。右サイドには、メンディエタほどの輝きはなかったものの、攻守に堅実なルフェテを配置。左サイドのビセンテは、キレ味鋭いドリブルが持ち味だった。 システムは4-2-3-1と4-4-2を併用。4-2-3-1の場合は、ワンタッチプレーでアクセントを付けるアイマールがトップ下を務め、2トップの場合は縦への推進力があるアングーロがミスタとコンビを組むパターンが多かった。 2000年代前半のバレンシアの問題点だったのが、エース不在による得点力不足。しかし、このシーズンはミスタが19ゴールを挙げる活躍を披露。ビセンテも2桁ゴールを記録し、強固な守備組織を有するチームのなかで、得点力が大幅にアップしたのが2冠達成の最大の要因となった。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">DFロベルト・アジャラ (30)</span> アルゼンチン代表として115試合に出場した名センターバック。加入した2000年以降、バレンシアの最終ラインの中心となり、2度のリーガ優勝やCL決勝進出に多大な貢献を果たした。177cmとセンターバックとしては小柄ながらも、驚異的なジャンプ力を誇り、空中戦に無類の強さを誇った。UEFAカップの決勝では、当時マルセイユに所属していたドログバを、まるで子ども扱い。売り出し中のストライカーを完璧に抑えきり、優勝の立役者となった。 2019.04.16 22:00 Tue4
バレンシア、セラーデス監督を解任 サンチェスSDもクラブを去る
バレンシアは29日、アルベルト・セラーデス監督(44)の解任を発表した。後任として、過去5度にわたり、バレンシアの指揮歴を持つボロ氏(56)が暫定的な監督を務める。 今季からバレンシアの指揮を執ったセラーデス氏は2月初旬の段階で今季のラ・リーガ最高位となる5位に位置する時期もあったが、過去10試合でわずか2勝と落ち込み、現在8位。コパ・デル・レイも準々決勝で姿を消しており、チャンピオンズリーグ(CL)でも決勝トーナメント1回戦で敗退している。 新型コロナウイルスによる延期期間で立て直したいところだったが、ラ・リーガ再開後5試合だけでみても1勝にとどまり、直近の2試合も無得点での敗戦が続いている状況。ヨーロッパリーグ(EL)出場圏内の5位ヘタフェを6ポイント差で追い、6位ビジャレアルとも勝ち点5差の開きがある。 なお、今年1月からスポーツディレクター(SD)を務めるセサル・サンチェス氏(48)の辞任もあわせて明らかにされている。 2020.06.30 08:40 Tue5
