15年間ロシアを守り続けたGKアキンフェエフ、代表引退! 自国開催W杯で48年ぶりベスト8

2018.10.01 21:45 Mon
Getty Images
▽CSKAモスクワは1日、GKイゴール・アキンフェエフ(32)が同国代表を引退することを発表した。



▽わずか4歳でCSKAモスクワのアカデミーに加入し、2003年にトップチームに昇格して以降、CSKAモスクワ一筋を貫くアキンフェエフ。2004年にデビューを飾ったロシア代表では、これまで111試合に出場して約15年間長きにわたってロシア代表のゴールを守ってきた。2014年のブラジル大会でワールドカップ(W杯)初出場を果たすと、今夏に自国で開催されたロシアW杯では正GKとして全試合に出場。ラウンド16のスペイン代表戦ではPK戦で2度のPKストップを見せる活躍で同国の48年ぶりベスト8進出に導いた。
▽代表引退を決断したアキンフェエフは、クラブ公式サイトで以下のように語っている。

「全ての物語には始まりと終わりがある。僕の代表キャリアもそうだ。そして今回終わりを迎えた」
「ロシア代表のキャプテンとして自国開催のW杯に出場できたことは私にとってとても名誉なことだった。正直、このようなことは夢にも思わなかったよ。しかし、それが叶ったんだ。僕の代表キャリアにおいてピークだったと思う」

「僕らはワールドカップでメダルを獲得することはできなかった。しかし、全員ができる限りの力を出した」

「代表では15年間という長い時間を過ごした。そして今毎年、クラブと代表を両立させることがどんどん難しくなってくる。これまでの負傷も回復に費やす時間が長くなっている。そして、今回僕は自分自身のため、若い選手たちに道を譲り、CSKAモスクワでのプレーに集中しなくてはならないと感じたんだ」

「ロシアW杯でとても有望な選手たちが台頭してきたことは、すでに知っている人たちもいるだろう。これからは若い選手たちを信じて、あらゆる面でサポートしていかなくはいけない。そして、僕らが収めた成功以上のものをこの世代の選手たちが成し遂げることを祈っているよ。それができた時、僕らも幸せになることができるだろう」

「代表チームで引っ張ってくれた監督やコーチ陣、チームメイト、そして温かく見守ってくれたロシアのファンのみんなに感謝したい」

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