2トップの活躍でバレンシアがアラベスに快勝しリーグ戦7試合無敗キープ《リーガエスパニョーラ》

2018.03.18 02:05 Sun
Getty Images
バレンシアは17日、リーガエスパニョーラ第29節でホームでアラベスと対戦し、3-1で勝利した。

▽リーグ戦ここ6試合で5勝1分と絶好調のバレンシアは現在勝ち点56で4位に位置。前節は強敵セビージャに2-0で完勝しチャンピオンズリーグ出場権を争う直接対決を制した。リーグ戦わずか2敗を誇る本拠地メスタージャで行われるアラベスとの一戦に向けてはセビージャ戦から2選手を変更。ムリージョとコクランに代えて、モントーヤとソレールを先発起用した。

▽序盤は互角の攻防を見せる中、アウェイのアラベスが12分にビッグチャンスを迎える。敵陣左サイドでボールを奪うと、ムニルが持ち上がってクロスを選択。このクロスをソブリーノが完璧なダイビングヘッドで枠に収めたが、GKネトがファインセーブを見せる。
▽守護神の好守でピンチを凌いだバレンシアは15分、パレホがお返しにとボックス外から強烈なミドルシュートでアラベスゴールに迫る。しかし、ここはGKパチェコがこちらもファインセーブでチームを救う。それでもその4分後、ホームチームが試合を動かした。

▽19分、ボックス手前でパレホの横パスを受けたロドリゴ・モレノがザザとのワンツーでアラベス守備陣を置き去りに。ゴール前に抜け出しそのままGKとの一対一を制したロドリゴ・モレノは、試合前に右足の手術が発表されたコクランのユニフォームをカメラの前にかざしてゴールを捧げた。
▽先制点を挙げて勢いに乗るバレンシアは32分、ボックス左でゴンサロ・ゲデスが股抜きからシュートにつなげると迎えた34分のFKの場面。敵陣右サイドからのFKをパレホがゴール前に蹴り込むと、ザザが足の裏で合わせて追加点を奪う。

▽状況が厳しくなったアラベスは39分にペナルティエリアのライン際絶好の位置でFKを得るが、ムニルのシュートは惜しくもクロスバーの上に。前半はバレンシアが2点リードで折り返した。

▽迎えた後半、ガライを下げてムリージョをピッチに送ったバレンシアはロドリゴ・モレノがボックス外からのミドルシュートでGKを強襲。後半もバレンシアに流れが傾くかに思われたが49分、アラベスが1点を返す。

▽自陣からのサイドチェンジでアグレガビリアが右サイド突破。グラウンダーの折り返しをソブリーノが右足インサイドで丁寧に合わせてアラベスが点差を縮めた。

▽しかし、そのゴールはすぐに水の泡となって消える。54分、バレンシアがカウンターで右サイドからクロスを上げると、アラベスDFラグアルディアがゴールに押し込んでしまい、バレンシアにオウンゴールを献上。再び点差が離れてしまった。

▽ラッキーな1点を得たバレンシアは58分、ソレールが味方のクロスをボックス手前右からダイレクトでミドルシュート。しかしこれはゴールの左に外れてしまう。83分にはロドリゴ・モレノとの交代で途中出場したビエットがミドルシュートでゴールに迫るなど、終始主導権を握り続けたバレンシアが3-1で快勝。これでリーグ戦7戦無敗となった。

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