ローマのボールパーソン、シャフタールFWに突き飛ばされるも「大丈夫」

2018.03.15 00:05 Thu
Getty Images
ローマのボールパーソンは、一流同士の戦いを理解している。相手選手との衝突は試合の激しさの一つとして受けとめているようだ。イタリア『ガゼッタ・デロ・スポルト』が伝えている。

▽ローマは現地時間13日、チャンピオンズリーグでシャフタールと対戦した。ローマのホームで行われたこの試合では、クラブの下部組織でプレーする選手たちがボールパーソンを務めている。

▽ローマがアドバンテージを持っていた後半、シャフタールは焦っていた。タッチラインを割ったボールを16歳のマッテオ・カンチェッリエーリが拾うと、シャフタールのアルゼンチン人FWファクンド・フェレイラが駆けつけて突き飛ばした。ボールパーソンは広告のボードに激突してバランスを崩し、反対側に落ちている。これに腹を立てたローマの選手たちと揉める事態となった。
▽ただ、ローマの若手は冷静だ。ひざに氷を当ててスタジアムをあとにする際、カンチェッリエーリは「心配してくれてありがとう。大丈夫だ。選手としてコントロールできない感情が出ただけで、彼も人間ということだね」と話した。

▽ボールパーソンに手を出してしまった形のフェレイラは試合後、ローマのブラジル代表GKアリソン・ベッカーの仲介で謝罪に訪れたという。
▽カンチェッリエーリの話題はすぐに消え、彼は週末、再びU-16の試合に出場することになる予定だという。それでも、セリエAでデビューを果たしたあとは、ローマがチャンピオンズリーグのベスト8進出を決めた試合でフェレイラにやられた選手として思い出されることになるはずだ。

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