リハビリサポート申し出たチェフが引退決断のライアン・メイソンにメッセージ「彼の決意、態度、勇気は称賛されるべき」
2018.02.14 22:35 Wed
▽ハル・シティに所属する元イングランド代表MFライアン・メイソン(26)が13日に現役引退を発表した。この発表を受けて、同選手の復帰に向けてサポートを行っていたアーセナルの元チェコ代表GKペトル・チェフが、自身のSNSを通じて労いの言葉を送った。
▽メイソンは、2017年1月22日に行われたプレミアリーグのチェルシー戦でチェルシーのイングランド代表DFギャリー・ケイヒルとの競り合い時に頭をぶつけてピッチに転倒。その後、メイソンは緊急搬送先の病院で頭蓋骨の骨折が確認されたため、同日中に手術を受けた。
▽そして、同月30日に退院した同選手は、復帰に向けてリハビリを開始。ここまで懸命にリハビリを続けてきた同選手だが、医師との話し合いの結果、負傷から約1年後に現役引退を決断した。
▽そのメイソンに関して、チェルシー時代の2006年10月のレディング戦で頭部陥没骨折の重傷を負い、選手生命の危機に晒されながらも見事トップレベルに返り咲いた経験を持つチェフは、リハビリのサポートを申し出てこれまで幾度となく同選手にアドバイスを送り続けていた。
▽現在もトップレベルでプレーする自身と異なり、引退を余儀なくされたメイソンに対して、チェフは以下のようなコメントを残している。
「彼の物語は最高のハッピーエンドで終わることはなかったけど、彼がリハビリ期間に見せた決意、態度、勇気は称賛されるべきものだよ。同時に多くの人たちにインスピレーションを与えた! ライアンの今後の幸せを願うよ」
▽メイソンは、2017年1月22日に行われたプレミアリーグのチェルシー戦でチェルシーのイングランド代表DFギャリー・ケイヒルとの競り合い時に頭をぶつけてピッチに転倒。その後、メイソンは緊急搬送先の病院で頭蓋骨の骨折が確認されたため、同日中に手術を受けた。
▽そして、同月30日に退院した同選手は、復帰に向けてリハビリを開始。ここまで懸命にリハビリを続けてきた同選手だが、医師との話し合いの結果、負傷から約1年後に現役引退を決断した。
▽現在もトップレベルでプレーする自身と異なり、引退を余儀なくされたメイソンに対して、チェフは以下のようなコメントを残している。
「昨日はライアン・メイソンという信じがたい素晴らしい若者にとって悲しい日となった」
「彼の物語は最高のハッピーエンドで終わることはなかったけど、彼がリハビリ期間に見せた決意、態度、勇気は称賛されるべきものだよ。同時に多くの人たちにインスピレーションを与えた! ライアンの今後の幸せを願うよ」
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