酒井同僚DFエブラがELヴィトーリア戦前のウォームアップで観客に空手キック! 試合前に退場処分に…

2017.11.03 06:26 Fri
Getty Images
▽日本代表DF酒井宏樹が所属するマルセイユは2日、敵地でヨーロッパリーグ(EL)・グループI第4節、ヴィトーリア・ギマランエス戦に臨んだ。この試合前に元フランス代表DFパトリス・エブラが退場処分となる事件が起きた。フランス『レキップ』が伝えている。

▽『レキップ』の伝えるところによれば、同試合で酒井と共にベンチメンバーに名を連ねていたエブラは、ウォーミングアップ中にマルセイユサポーターから執拗な挑発を受けると、ここから激しい口論に発展したという。恐らく、人種差別的な発言、あるいは侮辱的なヤジを浴びせられたエブラは激昂し、スタンドからピッチサイドに下りてきたサポーターの1人に対して、左足のハイキックを見舞った。

▽その後、事態の収拾を試みた警備員とマルセイユのチームメートに引き離されたエブラは、DFロランドとDFドリアの2人に付き添われる形でロッカールームへと戻っていた。だが、エブラの暴力行為を重く見た主審は試合開催前の段階で同選手に対して、退場処分を科した。
▽さらに、今後の調査次第では罰金や数試合の出場停止という重い処分が科される見込みだ。

▽なお、ELでの試合前退場は史上初の出来事となった。
◆怒りの空手キックに酒井も驚愕!
https://twitter.com/TheFootballGram/status/926194129180250114

◆鋭い振り足です
https://twitter.com/SportsJOE_UK/status/926193995767836672

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2025年の仏リーグ最高給取りはデンベレに! PSGが上位12位まで独占

2025年のリーグ・アン(フランス1部)のサラリーランキングが、フランス『レキップ』によって発表された。 2024年はパリ・サンジェルマン(PSG)のFWキリアン・ムバッペが月給600万ユーロ(約9億7000万円)と破格の金額でランキングトップに君臨していたが、その最高給取りがレアル・マドリーに移籍したことで、今年のランキングはより拮抗したものに。 ただ、今シーズンのリーグテーブルで首位を独走するPSGが発表されたトップ30のうち、上位12位まで独占する金満ぶりを改めて証明。そのなかで1位に輝いたのは、新エースFWのウスマーヌ・デンベレの月給150万ユーロ(約2億4000万円)となった。 そして、2位にはキャプテンのDFマルキーニョス、3位は同額でDFリュカ・エルナンデスとDFアクラフ・ハキミが並んだ。 PSG勢以外ではマルセイユのMFアドリアン・ラビオとMFピエール=エミール・ホイビュア、リヨンのFWアレクサンドル・ラカゼットが月給50万ユーロ(約8億1000万円)で並んでいる。 今回発表されたリーグ・アンのサラリーランキングの上位30名は以下の通り。 1. ウスマーヌ・デンベレ(PSG) 150万ユーロ 2. マルキーニョス(PSG) 112万ユーロ 3. リュカ・エルナンデス(PSG) 110万ユーロ 3. アクラフ・ハキミ(PSG) 110万ユーロ 5. ワレン・ザイール=エメリ(PSG) 95万ユーロ 6. ヴィティーニャ(PSG) 90万ユーロ 6. クヴィチャ・クワラツヘリア(PSG) 90万ユーロ 8. ジャンルイジ・ドンナルンマ(PSG) 84万9500ユーロ 9. ヌーノ・メンデス(PSG) 80万ユーロ 10. プレスネル・キンペンベ(PSG) 64万ユーロ 11. ブラッドリー・バルコラ(PSG) 55万ユーロ 12. デジレ・ドゥエ(PSG) 50万ユーロ 12. アドリアン・ラビオ(マルセイユ) 50万ユーロ 12. ピエール=エミール・ホイビュア(マルセイユ) 50万ユーロ 12. アレクサンドル・ラカゼット(リヨン) 50万ユーロ 16. メイソン・グリーンウッド(マルセイユ) 45万ユーロ 16. ジェフリー・コンドグビア(マルセイユ) 45万ユーロ 16. イスマエル・ベナセル(マルセイユ) 45万ユーロ 16. コランタン・トリソ(リヨン) 45万ユーロ 20. ゴンサロ・ラモス(PSG) 44万3500ユーロ 21. ファビアン・ルイス(PSG) 43万4300ユーロ 22. ネマニャ・マティッチ(リヨン) 40万ユーロ 22. セコ・フォファナ(レンヌ) 40万ユーロ 22. ブライス・サンバ(レンヌ) 40万ユーロ 22. ジョアン・ネヴェス(PSG) 40万ユーロ 26. レオナルド・バレルディ(マルセイユ) 35万ユーロ 27. ラヤン・シェルキ(リヨン) 33万ユーロ 27. ヴァランタン・ロンジエ(マルセイユ) 33万ユーロ 29. ガエタン・ラボルド(ニース) 32万ユーロ 29. アレクサンドル・ゴロビン(モナコ) 32万ユーロ 29. デニス・ザカリア(モナコ) 32万ユーロ ※金額はいずれも月給(推定) 2025.03.26 17:00 Wed
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マルセイユ主将DFがローマ行き関心か?

マルセイユのアルゼンチン代表DFレオナルド・バレルディ(26)がローマ移籍に関心を示しているようだ。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じている。 元ドイツ代表DFマッツ・フンメルスが今シーズン限りで退団し、ガラタサライからレンタル加入中のデンマーク代表DFヴィクトル・ネルソンの買い取りの可否、コートジボワール代表DFエヴァン・エンディカにも流出の可能性が報じられているローマ。 今夏の移籍市場ではセンターバック補強が優先事項に挙げられるなか、マルセイユのキャプテンの獲得に動いているようだ。 報道によれば、バレルディは、ローマでプレーする代表の先輩であるFWパウロ・ディバラとMFレアンドロ・パレデスから強力なサポートを受けているという。そして、選手自身もこのチャンスを熱望し、夏の移籍に同意。両クラブ間の交渉もすでに始まっている模様だ。 ボカ・ジュニアーズの下部組織出身でドルトムントを経て2020年7月にマルセイユ入りしたバレルディは、現代型のセンターバックとしてリーグ・アンでもトップクラスの評価を得ている。 アルゼンチン出身のセンターバックらしいタフな対人守備に加え、両足を遜色なく操る安定したビルドアップ能力、リーダーシップを兼ね備える。また、3バックと4バックでプレー可能な点も市場で評価を高める要因となっている。 2025.03.24 09:15 Mon
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マルセイユ会長、今季中のポグバ獲得を否定「獲得するチャンスはあった」

マルセイユのパブロ・ロンゴリア会長が、フリーの状態が続く元フランス代表MFポール・ポグバ(32)の今季中の獲得を否定した。 マンチェスター・ユナイテッドの下部組織で育ったポグバは、2012年8月にユベントスへとフリーで移籍。そこで目覚ましい活躍を見せると、2016年8月にユナイテッドは当時の史上最高額となる1億500万ユーロ(約170億円)を支払って獲得した。 チームの中心としてプレーする一方で、ケガやパフォーマンスに関して批判を浴びるようになり、2022年7月に契約満了。再びフリーでユベントスへと加入した。 しかし、2023年8月20日の試合後に、イタリア反ドーピング機関のドーピング検査でデヒドロエピアンドロステロン(DHEA)が検出され陽性に。B検体による再検査でも陽性反応が出たことから、2024年2月にイタリア反ドーピング裁決機関(TNA)によって4年間の出場停止処分を受けた。 しかし、納得できないポグバがスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴すると、2024年10月に事態は一変。故意ではなかったとの主張が認められ、処分期間が18カ月まで大幅短縮されることとなった。 3月11日に出場停止処分が解除されたポグバだが、昨年11月末にユベントスとの契約を解除しており、現在はフリーの状態となっている。 今冬にはマルセイユ移籍の話も浮上していたが、マルセイユのロンゴリア会長はスペイン『Cadena Ser』のインタビューで今季中のポグバ獲得を正式に否定した。 「我々は何度か話し合いを持った。彼は市場に出ている選手だから、獲得するチャンスはあった。しかし、彼の復帰までの時間を考えると、チーム内のバランスを崩す可能性があり、今シーズンは見送ることにしたんだ」 「また、復帰までの時間がかかれば、彼に対する期待のレベルも上がってしまう。それは彼にとっても逆効果だと思ったんだ」 その一方で将来的に方針を変更する可能性はあるかと問われると、「将来に関して言えば、彼のような選手が市場に出てくることがどれだけ貴重なことかは明らかだ。彼がこの賭けに出ることを納得させられるほど価値のある選手なのだろうか?答えはいずれ出るだろう」とコメントした。 2025.03.29 09:50 Sat

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