決定力欠いたセビージャがホームで格下ヒホンと痛恨ゴールレス…公式戦5試合未勝利で4位転落《リーガエスパニョーラ》

▽リーガエスパニョーラ第29節、セビージャvsスポルティング・ヒホンが2日にサンチェス・ピスファンで行われ、0-0のドローに終わった。▽前節、4位アトレティコ・マドリーとのビッグマッチに完敗した3位セビージャは、直近の公式戦4戦未勝利と厳しい状況が続く。そして、次節に2位バルセロナ戦を控えるチームは、ホームで18位スポルティング・ヒホンと対戦した。今節に向けてはラミとメルカドが負傷、エスクデロが出場停止で欠場となり、最終ラインはマリアーノ、パレハ、ラングレ、サラビアの4人で構成。それでも、中盤から前のポジションではナスリやエンゾンジ、イェデル、ビトロと主力が並んだ。▽キックオフ直後こそバタ付いたセビージャだが、時間の経過と共にボールを保持して相手を押し込む。いつも通り、サイドを広げながら流動的な仕掛けを見せるホームチームは、11分にビトロのお膳立てからボックス中央のナスリが際どいシュートを放つが、これは相手GKにセーブされる。
▽その後も勢い付いて攻めるセビージャは、ビトロやコレアが積極的にシュートを狙っていくが、割り切って中央を固める相手の守備をあと一歩のところで崩し切れない。前半終盤にかけても押し込み続けるが、前半はゴールレスで終了した。

▽後半も立ち上がりから攻勢を見せるセビージャは49分、ロングカウンターから相手陣内をドリブルで持ち上がったビトロがボックス左からシュートを狙うが、枠の左隅を捉えたシュートはGKクエジャールのファインセーブに遭う。▽その後はカウンターの応酬が続く中、ゴールが遠いセビージャは60分、イェデルとクラネビッテルを下げてイボーラとヨベティッチを同時投入。投入直後の61分にはヨベティッチが早速決定機に絡むが、ボックス付近で放ったシュートは相手GKの守備範囲。

▽一方、守勢が続くヒホンは、67分に左手首を骨折した疑いのあるアモレビエタに代えてフアン・ロドリゲス、72分には2メートル超えの長身ストライカーのラシナ・トラオレを投入した。

▽試合終盤にかけてイボーラの高さ、ビトロのドリブルを起点に猛攻を仕掛けるセビージャは、89分にボックス左に飛び出したサラビアからゴール前のイボーラを狙った絶妙なクロスが入るが、わずかに合わない。さらに5分以上が与えられたアディショナルタイムには、ビエットの落としからペナルティアーク付近のヨベティッチが狙い澄ました右足インサイドシュートを狙うが、これはわずかに枠の右隅に外れ、万事休す。

▽格下相手にホームで痛恨のゴールレスドローとなったセビージャは、公式戦5戦未勝利となり、勝ち点58で並んだアトレティコに当該成績で抜かれ、4位転落となった。