エクアドルの猛攻を凌ぎ切ったボリビアが6大会ぶりの勝利でGS突破に前進《コパ・アメリカ2015》

2015.06.16 07:59 Tue
▽コパ・アメリカ2015のグループA第2節が日本時間16日に行われ、エクアドル代表vsボリビア代表は2-3でボリビアが勝利を収めた。

▽善戦しながらも初戦のチリ代表戦を落としたエクアドルと、国内組中心のメキシコを相手にゴールレスドローに持ち込んだボリビアの一戦。強風が吹き荒れる中で開始した試合は、風上から攻めるボリビアが良い入りを見せる。開始1分にやや遠目の位置からダレンセが直接狙ったFKが相手GKを強襲すると、その勢いのままセットプレーで先制点を奪った。5分、ダレンセの右CKをボックス中央でフリーのラルデスがヘディングでゴール右に決めた。
▽リードを得たボリビアは、エクアドルの反撃を許さずに試合を進めると、相手のミスを突いて追加点を奪う。19分、ビルドアップにもたついたW・アジョビから敵陣でペドリエルがボールを奪い、モレーノの落としをダレンセがダイレクトでシュート。丁寧にコントロールされたボールがゴール右隅に決まった。

▽2点を先行されたエクアドルは、30分付近から反撃を開始。E・バレンシアやノボアが決定的なシュートを放つも、相手GKキニョネスの好守に防がれる。それでも36分、ボックス内でクロスに反応したE・バレンシアがセンテーノの手に軽く触れただけで倒れると、主審はPKを宣告。E・バレンシアはこのPKをゴール右にきっちりと決めたが、味方がキックの前にボックス内に入ったとしてやり直しとなる。1度目とは逆を狙ったE・バレンシアの2度目のPKは、コースが甘くGKキニョネスにストップされた。

▽失点を防いだボリビアは41分、リシオがボックス内でエラソに倒されてこちらもPKを獲得。このPKをモレーノがゴール左に蹴り込み、ボリビアが3点のリードを手にして前半を終えた。
▽迎えた後半、エクアドルのキンテーロス監督はF・マルティネスとP・キニョネスを下げてイバーラとカサレスを投入。2枚替えで3点差を跳ね返しにかかると、48分にモレーノのクリアミスを拾ったモンテーロが強引にボックス左に侵入。最後はモンテーロの丁寧な折り返しをE・バレンシアがゴールに流し込み、エクアドルが反撃の狼煙を上げた。

▽防戦一方になり始めたボリビアは56分、右サイドハーフのペドリエルを下げてセンターバックのコインブラを投入。ソリア監督はシステムを[4-2-3-1]から[5-4-1]に変更し、守備を固めてリードを守り抜く策を下した。

▽攻勢に出始めたエクアドルは65分、相手の最終ラインの裏に抜け出したイバーラがボックス右からシュートを放ったが、GKキニョネスの好セーブに防がれてしまう。その後も猛攻に出たが、初戦のメキシコ戦と同様に粘り強い守備を見せるボリビアからゴールを奪えない。

▽それでもエクアドルは82分、ボックス手前からボラーニョスが強烈なミドルシュートをゴールに突き刺して1点差に迫る。このゴールでさらに勢いを増したが、85分にノボアのミドルシュートがクロスバーに跳ね返されれば、87分にはカサレスのゴール右上を捉えたシュートがGKキニョネスの好守に防がれて万事休す。逃げ切りに成功したボリビアが6大会ぶりの勝利を飾り、グループステージ突破に前進した。
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