完全復活の兆し見せるパストーレが今季ここまでを回想 「いつでも監督が起用可能な状態をキープしたい」
2019.11.06 02:10 Wed
ローマで完全復活の兆しを見せる元アルゼンチン代表MFハビエル・パストーレ(30)が、クラブ公式チャンネルのロングインタビューで今季ここまでを回想している。
昨夏、パリ・サンジェルマン(PSG)から鳴り物入りでローマに加入したエル・フラーコ(やせっぽち)の愛称で知られるパストーレ。しかし、昨シーズンは度重なる負傷やチームの採用するシステムとのかみ合わせもあって、公式戦17試合で4ゴール1アシストと期待外れの1年となった。
今夏の移籍市場においては自身をローマへ連れて来た前スポーツ・ディレクターのモンチ氏の退団もあり、退団が既定路線と見られていたが、最終的に残留を決断。
すると、チームの中盤に多くの負傷者が出たこともあり、今シーズンここまでは公式戦10試合出場で2アシストを記録。フィニッシュの精度こそ課題はあるものの、2-1で勝利したミラン戦でクラブ公式選出のマン・オブ・ザ・マッチに輝くなど、攻守両面で好パフォーマンスを継続している。
そして、完全復活の兆しを見せる天才MFは今季ここまでを回想。プレシーズンにおけるパウロ・フォンセカ監督との話し合い、調整法がうまくいっていると感じているようだ。
「(新シーズンに向けてどんな準備をしてきたか?)プレシーズンの期間中に監督やコーチングスタッフと多くの話し合いの場を持ったよ。その中ですべてのプレシーズンマッチでのプレーを通じてフィジカル面のスピード強化ができた」
「その期間には幾つかのフレンドリーマッチを欠場して1人でトレーニングをしていたよ。当時、けいれんの様な症状を感じ始めていたからね」
「プレシーズンマッチでのプレーを通じてポジション奪取に向けてアピールになることはわかっていたし、プレーしないことがリスクになることも理解していたよ。だけど、個人的にはこの時期のケガによってシーズン序盤の重要な試合でプレーできないリスクだけは避けたかったんだ」
「監督は僕の申し出を受け入れてくれ、『今週はトレーニングに励んで欲しい。そして、開幕戦でプレーする準備をしてほしい』と言ってくれたんだ」
「序盤の数試合は短い時間だけの起用だったけど、それが適切な形でコンディションを上げることになった。そして、今ではフィジカル面で本来の状態に戻っていると感じているんだ」
また、エル・フラーコはロマニスタからのブーイングが自身の反骨心を良い意味で刺激してくれたと感じている。
「これまでプレーしてきたすべてのチームで声援と同じようにブーイングを受けてきた。ただ、それは自分のプレースタイルでは当然のことだよ」
「コンディションが良好で良いプレーができれば、チームに大きな貢献を見せられる。だけど、状態が悪ければ、ピッチにいることも良いパフォーマンスも見せられず、自分のベストを尽くすことさえできない」
「時々、後方にプレスバックする力が残っていない場合、攻撃に備えてパワーを温存しておく必要がある。だけど、それを見たときにファンがどんな感じ方をするかも理解しているよ」
「それでも、時々ブーイングに感謝することだってあるんだ。物事が順調に進んでいるときはすべてがクリアだけど、悪い状況のときこそファンたちのリアクションが必要なんだ」
「個人的にはそこから良い意味で刺激を受けているんだ。たとえば、『よし! これまでよりも2時間早くトレーニングに向おう』なんて自分自身に言い聞かせるんだ」
「ファンはいつでも自分のことを見ているから、状態がよくないことに気が付いているんだ。家族だってそのことに気付いていて、母なんかは毎月僕のところに来たときに状態について聞いてきたよ」
「これに対してファンは毎週末のスタジアムで僕のことを見ているから、彼らの反応は自分自身の状態を正しく反映していると考えているんだ」
「結局のところ、ブーイングも含めて彼らのチームに対する情熱なんだ。それに僕たちにとってフットボールは仕事だし、自分たちを支えてくれるファンたちに敬意を示すと共に彼らを喜ばせる責任があるんだ」
最後にパストーレは今シーズンの自身も目標について以下のように語った。
「いつでも監督が起用可能な状態をキープしたい。90分でも10分でもね。今の良好なコンディションをキープして、ローマができるだけ高い順位でシーズンを終える助けになりたいんだ」
「ただ、フットボールはチームスポーツだ。ローマが今シーズン成功を掴めるとしたら、それは1人のプレーヤーが良い仕事をしたというわけじゃなく、チーム全体がうまくやったということだよ」
現在、セリエA3連勝で3位に浮上する原動力となっているパストーレには今後も良好なコンディションをキープし、溢れる創造性と共にここ最近目立つ泥臭い守備面での貢献を続けて欲しいところだ。
昨夏、パリ・サンジェルマン(PSG)から鳴り物入りでローマに加入したエル・フラーコ(やせっぽち)の愛称で知られるパストーレ。しかし、昨シーズンは度重なる負傷やチームの採用するシステムとのかみ合わせもあって、公式戦17試合で4ゴール1アシストと期待外れの1年となった。
今夏の移籍市場においては自身をローマへ連れて来た前スポーツ・ディレクターのモンチ氏の退団もあり、退団が既定路線と見られていたが、最終的に残留を決断。
そして、完全復活の兆しを見せる天才MFは今季ここまでを回想。プレシーズンにおけるパウロ・フォンセカ監督との話し合い、調整法がうまくいっていると感じているようだ。
「(新シーズンに向けてどんな準備をしてきたか?)プレシーズンの期間中に監督やコーチングスタッフと多くの話し合いの場を持ったよ。その中ですべてのプレシーズンマッチでのプレーを通じてフィジカル面のスピード強化ができた」
「ただ、その間に1週間だけプレシーズンマッチでプレーしないことにしたんだ。別にケガをしていたわけではなかったけど、毎日ダブルセッションが続いていた中、自分の身体のことはよく知っているし、少しリカバリーのために休みたいと申し出たんだ」
「その期間には幾つかのフレンドリーマッチを欠場して1人でトレーニングをしていたよ。当時、けいれんの様な症状を感じ始めていたからね」
「プレシーズンマッチでのプレーを通じてポジション奪取に向けてアピールになることはわかっていたし、プレーしないことがリスクになることも理解していたよ。だけど、個人的にはこの時期のケガによってシーズン序盤の重要な試合でプレーできないリスクだけは避けたかったんだ」
「監督は僕の申し出を受け入れてくれ、『今週はトレーニングに励んで欲しい。そして、開幕戦でプレーする準備をしてほしい』と言ってくれたんだ」
「序盤の数試合は短い時間だけの起用だったけど、それが適切な形でコンディションを上げることになった。そして、今ではフィジカル面で本来の状態に戻っていると感じているんだ」
また、エル・フラーコはロマニスタからのブーイングが自身の反骨心を良い意味で刺激してくれたと感じている。
「これまでプレーしてきたすべてのチームで声援と同じようにブーイングを受けてきた。ただ、それは自分のプレースタイルでは当然のことだよ」
「コンディションが良好で良いプレーができれば、チームに大きな貢献を見せられる。だけど、状態が悪ければ、ピッチにいることも良いパフォーマンスも見せられず、自分のベストを尽くすことさえできない」
「時々、後方にプレスバックする力が残っていない場合、攻撃に備えてパワーを温存しておく必要がある。だけど、それを見たときにファンがどんな感じ方をするかも理解しているよ」
「それでも、時々ブーイングに感謝することだってあるんだ。物事が順調に進んでいるときはすべてがクリアだけど、悪い状況のときこそファンたちのリアクションが必要なんだ」
「個人的にはそこから良い意味で刺激を受けているんだ。たとえば、『よし! これまでよりも2時間早くトレーニングに向おう』なんて自分自身に言い聞かせるんだ」
「ファンはいつでも自分のことを見ているから、状態がよくないことに気が付いているんだ。家族だってそのことに気付いていて、母なんかは毎月僕のところに来たときに状態について聞いてきたよ」
「これに対してファンは毎週末のスタジアムで僕のことを見ているから、彼らの反応は自分自身の状態を正しく反映していると考えているんだ」
「結局のところ、ブーイングも含めて彼らのチームに対する情熱なんだ。それに僕たちにとってフットボールは仕事だし、自分たちを支えてくれるファンたちに敬意を示すと共に彼らを喜ばせる責任があるんだ」
最後にパストーレは今シーズンの自身も目標について以下のように語った。
「いつでも監督が起用可能な状態をキープしたい。90分でも10分でもね。今の良好なコンディションをキープして、ローマができるだけ高い順位でシーズンを終える助けになりたいんだ」
「ただ、フットボールはチームスポーツだ。ローマが今シーズン成功を掴めるとしたら、それは1人のプレーヤーが良い仕事をしたというわけじゃなく、チーム全体がうまくやったということだよ」
現在、セリエA3連勝で3位に浮上する原動力となっているパストーレには今後も良好なコンディションをキープし、溢れる創造性と共にここ最近目立つ泥臭い守備面での貢献を続けて欲しいところだ。
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